FF9
記憶の場所の最奥部で、
残留思念となったガーランドへのジタンの問いに対する答えとなるセリフ。
FF9の中で最も長い台詞であり、FF全体から見ても最大級の長さを誇っている。
全文は以下の通り。
「多くの者は、自らが生を受けてから、
現在に至るまでの体験に基づくものだけを記憶だと考えているようだ…。
しかし、それは表面的なものでしかない。
この世に生を受けるためには、それが造られた存在であろうとなかろうと、
その親となる者の存在があるはずだ。
その親もまた、やはり親の存在なくしては存在し得ない。
すべての『命』はつながっているのだ……。
そして、そのつながりをさかのぼっていけば、
すべてはひとつのものへと結びついていく……。
それは記憶にも同じことが言えるのだ。
すべての存在には、それを構成する情報があり、
それらにはそこに至るまでの、すべての記憶も含まれている。
また、記憶は誰のものでもなく、
記憶が次々に積み重なることによって進化していく。
次の一瞬の記憶が、すべての人、すべての物の記憶……。
記憶の上に進化は成り立つと言ってもいいだろう。
しかし、ほとんどの存在が、記憶に対する理解ができていない。
他人の記憶を見ることができない者がいたのは、
その時点で理解がなかったということだ。」
ガーランドは創られてから長い期間をかけてこのことを学んだのだろうか。
スピリチュアル用語的に言うと「ワンネス」がこれに相当する。
パンデモニウムで洗脳室の椅子に凭れ意識が朦朧としていたジタンの脳内に仲間たちが話しかけてくるのはこれが理由が。