本作は2023年7月19日をもって、ろくに告知もない中で配信終了した。約10年の歴史であった。
下記にも誤解があるが運営型のゲームではなく、サ終という感じではない。
概要
(ファイナルファンタジーオールザブレイベスト)
iOSでリリースされたアプリ。
2013年1月17日に配信開始。
カテゴリ的にはミニゲーム的なもの。
ドット風のシルエットと「FFATB」という予告だけ事前に公開されていた。
- ATBという略称はFFシリーズでお馴染みのATBシステムにおそらく掛けているのだろうか。
- 後にAndroid版も2013年4月11日に配信開始。
- 当初ソフト本体350円だったが、2013年9月からソフト本体は無料化し、課金のみになっている。
開発担当はビットグルーヴ。
- 時間経過による回復、ガチャによる課金と、いわゆるソーシャルゲーム的な要素があるアプリだが、普通に落としきりのゲーム。正しい意味でのソーシャルゲームではない。
ソーシャル的要素としてランキングはあるが、チートの横行などまともに機能していない模様。またSNSと連携機能があるので、このあたりはソーシャルと言えるかもしれない。
汎用ジョブキャラやDLCで軍勢を組んでモンスターに戦いを挑むという内容で、『探検ドリランド』のキングバトルのFF版といった所。
ドットキャラ&エフェクトは新規描き起こしの模様。
パーティ人数を最大の40人まで増やすにはSNS(Twitterまたはfacebook)のアカウントが必須。SNSにつぶやくことで8人まで増やすことができる。
前述2作のFFソーシャル作品と比較してネタ要素に特化しているのが特徴。
・白魔道士の紹介文が「今回は癒し無し!」
・「ラミアクイーン」を見るとイライラするフリオニール
・カインの説明に当然入る「裏切る」という単語
・バッツの趣味が旅先でのピアノの練習
・親友の墓参りが命がけのセッツァー
・背伸びしたあれを忘れてほしいティファ
・自称主人公のバルフレア
・皇帝の説明にやっぱりあるウボァー
・マントの中が気になるルビカンテや四天王最弱のスカルミリョーネ
・兄と呼んでいいですとも!のゴルベーザ
・キャッチコピーが「しゅくめいの せんしたちは おもいのほか おおぜい いた」
ざっと挙げるとこんな感じ。
パーティーキャラが10人以上整列した壮絶な戦闘画面のビジュアルやトレーラーのノリを見て解るように
おそらくFFシリーズ初の「バカゲーとして作られたバカゲー」と思われる。
課金DLCは各ナンバリングキャラ。完全ランダムのガチャ方式。
- ちなみに全部買うと4000円超する。
ドットは一つ一つ細かいので見てもらいたい。 - ドットの無かった7以降のキャラは特に。
- 上の方にもあるが、旧キャラもすべて新規のドット絵になっている。
それほど違いがあるわけではないが、違和感もない。多分。 - ガチャはランダムではあるが、ダブりは出ないため、一定額で必ずコンプリートできる。
あとはこのゲームにスマホ版FF数本分の金額を払う気になるかどうかである。
ゲーム自体は極めて大味。
上述したようにバカゲーとして、または某なめこのような暇つぶし用と割り切るべきか。
- 例えば、複数の敵が出てくるのに攻撃指定ができない。そのせいで無駄な犠牲が割と出やすい。まあ時間or1バトルごとに補充されるのだが。
- 戦士の補充は課金アイテムもしくは時間経過で行われるのだが、時計をサーバーで管理してるわけではないので、携帯の時計を進めると補充されてしまう。課金アイテムの存在意義を揺るがす粗末な仕様だが、今のところ直される気配はない。
当初から「なめこ栽培キット」という人気アプリ(無料)と比較されている。
時間経過で戦士が生えてくる、収穫するかのようなタッチ操作バトル、ランダム要素の大きさ、図鑑コンプという目標など、確かに似ている部分が多々ある。
もちろんこっちは曲がりなりにもアクションバトルであり、パクリというほどの一致もしていないが、多少は意識していたのか、たまたま似てしまっただけなのかは微妙なところ。
クリエイティブプロデューサー・オリジナルコンセプトは野村哲也。公式HPでFF風ドット絵で描かれた野村の自画像が確認できる。