「くさりかたびら」と読む。
細い鎖を細かく編んだもので、一般的にはプレートメイル等板金で作られた鎧よりは軽いのが特製。
中世の頃には、皮の鎧に鉄のリングをつけた擬似的な鎖帷子も存在していた。
- そちらは一般的に「リングメイル」と呼ばれる(革の下地なしで金属のみで作られたのがチェインメイル)。
FFシリーズには未登場だが、一部のRPGなどには革鎧とチェインメイルの中間装備として登場することも。
なおチェインメイルの和訳として鎖帷子が宛てられることがあるが、この二つは実質的には別物。
ざっくり言うとチェインメイルは金属のリングを鎖状に編み上げて作られたもので、頑丈だがかなり重い上にジャラジャラうるさい。
(このため隠密行動には全く向いてない)
一方の鎖帷子は細い鎖を「服」として編んだものであり、装束の下に重ね着して使う。
チェインメイルに比べると軽い上に音も抑えられるが、飽くまで保険的な装備のため単体では気休め程度の防具。
- なお、英語圏では区別していない模様。
関連項目:防具/【チェインメイル】
FF1
コーネリアなどで買える体防具。コーネリアで買える防具では一番防御力が高い。
戦士や赤魔術士に買い与えるとよい。
ただし、現実の鎖帷子と同様、重さがかなり高めに設定されているので回避率に与える影響に注意。
- 防御力・重量共に15。
上記の通り本来の「鎖帷子」はそこまで重くない(かつ堅くない)ため、本作のは名前こそ鎖帷子だが実質はチェインメイルなのだろう。 - 続編のFF2と比べて回避率がそこまで重要でないのが救い(もちろん本作でも回避率が高いに越したことはない)。
防御力はなんと15。この段階の防具としては圧倒的な防御力を誇り、沼の洞窟までならこれで十分戦っていける。
- どのくらい圧倒的かというと、次点のかわよろいがたったの4。
FF1では防御力は装備品の数値のみで決まる(モンク系除く)+この時点では胴体以外の部位の防具はほとんど無い、という点から鎖帷子が装備できるかどうかで打たれ強さは天と地ほどに差が出る。
この時点で先頭に立たせるキャラは、くさりかたびらが装備できる戦士か赤魔術師が望ましい。
てつよろいというものも次の街に売っているが、かなり高い上に、もうひとつ次の街でかぶと、てつのたてを買ったほうがコスト的に良かったりする(前者は800ギルで防御+23、後者は合計200ギルで防御+7。ただし前者はくさりかたびらと同時に装備できないので実質+8)。
戦士・赤魔術士が装備できるのにシーフは使えない。
このせいで序盤のシーフはとにかく死にやすい。
シーフが超強化されたGBA版以降でもこの欠点はそのままなので、決して前衛に立たせないこと。
- 当然ながら忍者にクラスチェンジすれば装備できるようになるが、もちろんその頃にはこれよりもはるかに性能の良い防具が手に入っているため今更感しかなく、設定上はともかくゲーム攻略上では装備できる意味はない。
ドラクエシリーズの同名の防具はシリーズ皆勤の防具だが、
FFシリーズでは現時点で1作きりとなってしまっている。
- あちらの鎖帷子も公式ガイドブックを見る限りやっぱりチェインメイルだが。
FF1(GBA版以降)
GBA版以降は80ギル→65ギルとほんの少しだけ安くなり買いやすくなっている。
- もっとも、これに限らず他の大多数のアイテムもGBA版以降からは軒並み値下げされているため、ゲーム攻略における立ち位置は特に変わっていない。
GBA版以降追加されたゲーム内での説明文は「くさりを あみあげた よろい」とあるだけで材質は不明。