シックスハット法

Last-modified: 2016-03-08 (火) 11:32:06

シックスハット法*1に関するまとめ。アイデア出しなどに。

シックスハット法の概要

  • 水平思考(ラテラルシンキング/パラレルシンキング)で良く使われるツールの一つ
    • ここでは会議での応用について書いてあるが、一人で使うことも出来る
  • 会議の参加者全員に同じ視点・観点(これを帽子に見立てている)で物事を考えさせ、つい反論してしまう、案がまとまらない、などの問題が回避できる
    • 参加者の能力を結集・集中、時間の短縮、エゴ・偏見の排除が可能になる
  • これらの帽子を順にかぶっていったり、繰り返したりすることで議論を進めていく
    • ある帽子での議論において別の帽子で発言するのはNG(赤に関しては後述の例外あり)
    • 全ての色を使う必要はない
  • 通常は青で始まり青で終わる
    • 事前に主題・目的がハッキリしている場合は最初の青をスキップして構わない
帽子の色象徴議論する内容対立する色
事実・中立今どのような情報があるのか、どのような情報を知りたいのか、どのような情報が足りないのか
感情・直感これをどう感じたか、好きか嫌いか(理由は不要)
肯定・楽観これの良い(価値、利益)ところは何か
否定・悲観これの悪い(欠陥、欠点、リスク)ところは何か
創造性・可能性新しいアイディアや可能性、代替案はないか
俯瞰・統括主題・目的の明確化、まとめ・調整、どこから始めるか、次に何をすべきか
  • 議長(ファシリテーター)は常に青(議長が自身の意見を述べる場合を除く)
  • 白の場合、確認された事実と、事実だと信じていること/信じられてていることを区別すると良い
    • もっと言えば、大抵は事実、たまに事実、極まれに事実…など細かい段階で区別するとベター
    • この色の時、判断、意見、仮定はしない
  • 赤はすぐ終わるのが普通
  • 通常、青→黄→黒→緑→白→赤→青の順。黒の前に黄を使うと良い*2
  • 黒から始めるのは避けた方が良い
  • ボス(発言力・影響力のある人)が同席している時には、赤から始めない方が無難(結論がボスの意見に影響されてしまうのを防ぐため)
  • ある色での議論中(または議論後)、議論の流れの良し悪しや参加者の意欲について参加者に赤で意見を求めると良い

関連項目

書籍

確認した限りでは、「魅せる会話 あなたのまわりに人が集まる話し方」、「イノベーション・シンキング」、「ポール・スローンの結果を出せるリーダーのイノベーション思考法」にも(簡単だが)シックスハット法についての説明がある。

6つの帽子思考法 視点を変えると会議も変わる
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会議が変わる6つの帽子
絶版。シックスハット法に関して最も詳しい書籍。タイトルは変わっているが「デボノ博士の「6色ハット」発想法」の改訂版

*1 六色ハット思考法、六つの帽子思考法と訳されている場合もある。
*2 良い点があるなら、後は悪い点をどう回避すれば良いか、という建設的な議論に向うため。