Pandamonium/Build-名無し2

Last-modified: 2013-01-31 (木) 13:50:53

Version 1.012 by 名無し2

 昨今、TournamentでBanされるPandaをよく見かけるようになった。
トップクラン、特にfnaticMSIにPandaを得意とするプレイヤーがいるのが主な理由だろうが、
突如始まった空前のPandaブームに資料価値を感じ、彼等のビルドを考察を交えて残します。

スキルビルド

 2止め3サブ1メイン。自分の知る限りソロでもデュオでもトリオでもここから外れた事がない。
Babysitterのサポートを含め、最もダメージを与える組み合わせを選択しているのだろう。
(後述になるが、Lv7時点で既に3rdのLv4よりも1stのLv4の方がトータルダメージが上になる)
また、Blood Chaliceの登場によってマナの心配が薄れた事も理由にあるだろう。

基本ビルド
Level1234567891011121314151617
Skill Number23111413334222S4S

アイテムビルド

初期アイテム

Runes-of-Blight.png Health-Potion.png Mana-Potion.png
Iron-Buckler.png Minor-Totem.png Minor-Totem.png
 初期アイテムとして特徴的なのはLogger's Hatchetを持たず、持つ予定もないことだ。
スキルが殆ど常に使えるPandaには必要ないのだろう。meleeCarryとしてはかなりレアな部類になる。
従ってLHは赤子に乳を吸わせるが如き献身的な介護の元で取らせて頂く。

発展アイテム

Enhanced-Marchers.png power_supply.PNG bloodchalice.jpg
 転校してきた数日後に意外な性癖を暴露してみんなのお友達になったBlood Chaliceがお目見えになる。
たまにBlood ChaliceかIron BucklerにRing of the TeacherSustainerが代わるケースがある。
前者はsolo pushが出来そうな場合、後者はNullstoneに発展させる場合だ。

最終アイテム

Shrunken-Head.png Demonic-Breastplate.png Behemoths-Heart.png
 最終アイテムはSTRキャリーらしい。まず最優先でShrunken Head、
次に攻撃速度が必要ないのでWarpcleftを後回しにしたDaemonic Breastplate、
最後にPower SupplyあたりへBehemoth's Heartが置き換わって完成となる。

 散発的にPortal KeyTablet of Commandを持つビルドが試されたことがあるが、
パンダでInitiateは無理という判断なのか無駄が多いせいなのか、定着はしていない。
しかし味方のTablet of Commandによって「スゲー飛ぶパンダ」という光景は割と見られるものであり、
一考の余地はあるだろう。

戦い方

 Flickからのキンコンカンコン→キャノンボー→ハンダーモニー→キンコン。相手は死ぬ。
Initiateが敵を含む他人によって取られるなら、Cannon BallでinしてFlickを追撃用に残す場合も見られる。

 4種全てがアクティブスキルの上に扱いが難しく戦闘中に使用すべきものでありチャネリングを含む上に失敗が痛いと、
立ち回りは手下操作系Heroを除けばトップレベルの難しさだろう。

 その難しさはパンダ個人だけに留まらない。集団戦においてのMSIの動きをよく観察してみて欲しい。
彼等は多くの場合、パンダが相手を始めた敵Heroを構っていないのだ。
DisableしてるHeroにDisableを打たないというのはHONの基本だが、人は目先のキルを捨てられないものだ。
 ULTが象徴するようにパンダのコンボは一方的で時間がかかる物であり、長期間のDisableと言えるだろう。
Teamはほとんどのケースでそれを途絶えさせる周囲の影響の排除に動いている。
 そのためのDisable持ちのSitterであり、またそのためにToCが大きな役割を果たしているように見える。
 パンダで勝利を重ねられるMSIと、そこに至れない他Teamの違いはそこなのではないだろうかと愚考する。

ダメージ考

これらスキルビルド・初期アイテムから序盤のPandamoniumが持つダメージを算出する。

Lv平均ダメージFlurry LvFlurry ダメージその他ダメージ合計
154.50000
256.500100100
359.5168.425100168.425
462.52156.25100256.25
564.53261.225100361.225
667.53273.375451724.375
770.54408.9466.6875.5

スキル中の間に3発程度殴れると考えて合計に+150-200程度を加えたものがPandamoniumの力量だ。
ULT中にFlurryが溜まる為、もう2発程度Flurryを打ち込める。合計するとLv7で1200物理ダメージ!ワオ皮算用!

Babysitter考

ここで考えなくてはならないのはLv4~5あたりのコンボダメージである。
400~500程度のコンボダメージを最大限活かすBabysitterを考える。

  • Andromeda
     Tournamentではよく見られる1止め2メイン3サブビルドだとパンダと凄まじいシナジーを持つ。
    Lv5で175Magicダメージに1.75Stun、-4Armorと+12%攻撃力オーラで合計800+α程度か。
    PandaがDisableされない限り、最初のStunさえ入ればほぼ確殺と言えるだろう。
    ただし、本人のモーションの悪さ、Rangeの短さからLv1付近ではレーンが厳しいかも知れない。
    ここを技術で何とかできるならベスト。
     また、パンダにとっての怨敵も同じく彼女である。Swap一つでコンボが潰れ、それはShrunkenで防げない。
    Nullstoneを作る理由の一つだ。
  • Glacius
     マナ奴隷こと3rd上げだと185Magicダメージに1.5秒Dismoveと4秒30%Slow。
    Lv2で完成するためプレッシャーもよく与える。
    アンドロメダより合計ダメージは減るが、開戦とSittingの行いやすさからペアでは安定すると考える。
    ただし、Disable能力に劣るため、相手が2Rangeや2Stunだと厳しくなるだろう。
  • Witch Slayer
     マナなんか知るもんかの12上げだと、Lv5で200Magicダメージの1.5秒Stun、2秒のHexと、
    Babysitterの中では最も拘束力が高いペア候補。Stunさえ入れば確殺だろう。入れば。
    SwiftやPredを相手取らない限り、恐らく最も安定するペア候補だと考える。
  • Voodoo Jester
     1止め2メイン3サブ。1.5秒の確定StunにDOTのHealと、ダメージを与える能力はショボいが、
    パンダと共にブーム中のセニョール。主にトリオレーンで運用される。
    ダメージを喰らいがちでよく特攻死するパンダにMojoをかけて微笑むセニョール。
    Lv5時点ではパンダが500ダメージを与えたとしても3rdのダメージは150にしかならない為、
    VoodooのBabysitterは3人での運用が必須と言えるだろう。
  • Demented Shaman
     逆にSwiftやPredを相手にする場合、最も力を発揮するBabysitter。
    スキルダメージは安定しないが、HealもULTもパンダにとっては嬉しい限り。
    キルが狙いにくいのが問題点。トリオで使うにもHealer枠にはVoodoo様がおわすので、
    ブームの問題があるとしても、カウンターピックとしてしか出番がないように思う。

 現在Tournamentではトリオレーンが主流となっているので、Andro+Voodooや、
WS+SlitherといったSittingがよく見られる。組み合わせは合計3秒以上のdisableを絶対としている感がある。

 意外にもGlaciusをパンダの相方としてはまず見ないのだが、これは相手もStunを揃えてくる中、
拘束力の少なさに依るところが大きいと考える。
 パンダのダメージは時間がかかり、スキルを喰らうSwiftのごとき切なさに充ち満ちている為だろう。

 Demented Shamanはもう最近のTournamentにはいないが、ペアを考えると相性が悪いとは言えないだろう。

このビルドの評価

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コメント

  • Pandaを全然使ったこと無いので、かなり参考になりました。できればですが、トリオレーンが流行ってる理由も教えていただけるとありがたいです。 -- 2010-09-15 (水) 20:57:08
  • 推測ですが、HeavyやSemi含むCarry族は多くて2人までというトーナメントでは、HeavyCarryが申し訳なさそうにLH取ってる逆サイド側のレーンの重要度というか、レーンでの勝利の意義が薄いのです。多くはLongレーンですが、いつしかCarryを邪魔するものから殺されなければ良いものに変わってしまいました。そこでレーンをソロにしてmidないしshortレーンにキルを与えに行く、solo+raomerという組み合わせでしばらく安定していました。初出がどこのクランか知りませんが、longずっとソロでよくねって事に気付いた方々がおられました。トリオへ対してデュオで挑むのはエサを与えるようなものです。従って相手にもトリオかソロを強要します。こうして爆発的にトリオ作戦は広まってしまいました。最近ではトリオレーンを放棄する!という尖った作戦を入れてくるチームもあります。 -- 2010-09-16 (木) 03:38:39
  • なるほど、参考になります。最近HoNをはじめた友人が上達したら、トリオレーンにトライしてみようと思います。本当にありがとうございました。 -- 2010-09-16 (木) 19:51:24