操作説明

Last-modified: 2020-09-21 (月) 22:59:28

目次

 

難易度設定

ミッション選択画面などのRealismで難易度を設定する。

 

エンジンコントロールや基本的な計器を覚えるまではNormalで操縦を練習するのがよい。
操作に慣れたらExpertにして、好みでObject markersやEnhanced aircraft visibilityをonにする。
Object markersやNavigation markersをoffにするとリアリティは増すが、索敵や航法は困難になり、後者はミッションの進捗が分かりにくくなる。

項目NormalExpert説明
プレイObject markersonoffIキーで飛行機や地上物、ウェイポイントの上に識別アイコンが表示される。
Aiming assistoffoff右Ctrl+Iキーで機銃・機関砲の着弾点が表示される。
Bombing assistonoff右Ctrl+Iキーで爆弾やロケットの着弾点が表示される。
PadlockonoffF8キーなどで視界が自動的に敵の方を向くパドロックが使用できる。
Navigation markersononマップに自機の位置や次のウェイポイントが表示される。
Iキーで自機の位置表示を切り替える。
Instrument panelonoffIキーで画面左下に高度、速度、残弾などが表示される。
Mキーでミニマップ表示できる。
offだとIキーで自機の方位だけを表示。
Enhanced aircraft visibilityonoff遠くの飛行機が見えるようになる。
Allow spectatorsonoffF2キーなどで外部視点を使用できる。
Info feedonon画面右にスロットルなどの操作量や、オーバーヒートなど各種の情報・警告を表示する。
Handling tipsonoff画面左に車輪の上げ下げや上昇速度など、様々なヒントを表示する。
単純化Simplified physicsoffoff機体に加わる様々な力が減少・簡略化される。
No windoffoff風や乱流がない。
No misfiresoffoff機銃・機関砲の不発が起こらない。
Unbreakableoffoff衝突しても破壊されない。
Invulnerabilityoffoff敵の攻撃で破壊やパイロット負傷が起こらない。
Simplified physiologyoffoffパイロットへのGの影響が単純化される。
Unlimited fueloffoff燃料が無限。
Unlimited ammooffoff弾薬が無限。爆弾やロケットも数秒で復活する。
No engine stalloffoffマイナスGによるエンジン停止が起こらない。
Warmed up engineonon暖機運転が不要。
パイロット
補助
Simplified controlsoffoff
Rudder assistoffoff
Cruise controloffoff
AutopilotonoffAキーで自動操縦にできる。
Throttle auto limitonoffエンジンが壊れないようスロットルに制限がかかる。左Shift+Nキーで回転数制限を自動にできる。
Engine auto controlonoff左Shift+Mキーで混合比と過給機、左Shift+Rキーでラジエータを自動にできる。
Radiator assistonoff左Shift+Rキーでラジエータ操作を自動にできる。
 

ブリーフィング

ミッションを選択するとブリーフィング画面になり、マップとウェイポイント、ミッション内容などが表示される。プレイ中はOキーで表示できる。
Descriptionには機体の性能やエンジンの出力設定と制限時間、操作の特徴や注意点などが書かれている。主な内容は機体説明のページを参照。
ミッション開始前なら、setupで外見を確認しながら武装を選択できる。

画面表示

画面表示の切り替えに使うキーは以下の通り。難易度設定によって表示できるものが変わる。

  • H:HUD表示の切り替え。
    画面下の計器ウィンドウ、右のテクノチャットやメッセージ、左の無線通信や戦果報告などが含まれる。
  • I:飛行機や車両のアイコン、ウェイポイントのアイコン、自機の方位、マップ上の自機位置の表示の切り替え。
    HUD表示がonの時は画面下の計器ウィンドウの表示も切り替える。
    • Tank Crewでは目標指示カーソルの表示も切り替わる。
  • 右Ctrl+I:機銃・爆弾・ロケットの照準補助アイコンの表示の切り替え。
  • M:画面右下のミニマップ表示の切り替え。
  • O:マップおよびブリーフィングの全画面表示の切り替え。
  • BackSpace:画面右上のFPS・FOV表示の切り替え。上がFPS、下がFOV。
 

カメラは以下のように切り替わる。ただしF1とF12以外は、難易度設定でAllow spectatorsがonでないと使えない。

  • F1:自機のコクピット
    トラック再生時には、左Ctrl+F1でプレイ中の視界と連動した視界、左Alt+F1で連動しない視界になる。
  • F2:外部視点
  • F3:自機のフライバイ視点
  • F4:自機の追跡視点
  • F5:地上オブジェクト
  • F6:爆弾
  • F7:地上オブジェクトをパドロック
    右Shift+F7だと味方、右Ctrl+F7だと敵。
  • F8:敵の飛行機をパドロック
    右Shift+F8だと味方、右Ctrl+F8だと近い飛行機。
  • F12:ミッションエディタで配置された味方camera operator
    左Ctrl+F12だと敵のcamera operator。ただし難易度設定でAllow spectatorsがonになっている必要がある。
    F11で視点の位置や向きを自由に動かせるようになる。

F2・F5・F6は、左Shiftと同時押しで味方、左Ctrlと同時押しで敵を選ぶ。
カメラの動かし方はKey mappingのCamera controlを参照。

 

視点移動の方法には、マウス、ハットスイッチおよびキー操作、パドロック、TrackIRやFreeTrackといったヘッドトラッキングデバイス、VR HMDがある。

  • ハット/キーでの動作は4モードあり、F9キーで切り替える。初期設定のページのカメラ設定を参照。
  • ヘッドトラッキングデバイスやVRについては周辺機器のページを参照。
 

ズームイン・アウトでFOV(視野角)が変わる。最大ズームアウトで105度、最大ズームインで30度。

  • クイックズームの場合、キーを押している間FOVが変わり、放すと戻る。右Ctrl+Num.で105度、右Ctrl+Num0で30度。
 

デフォルトの視点位置を変えるには、Ins、Del、Home、End、PgUp、PgDnなどの視点移動キーで視点を希望の位置に移動し、正面を向いてF10キーを押し保存する。変な位置で保存しないよう注意。
ハットスイッチやNumキーで向きを変えた時の視点も同様に、ハットスイッチ/キーを押したまま視点移動キーで希望の位置に移動し、そのままF10キーで保存する。

  • 機種によっては、デフォルトの視点位置は照準が中心&多くの計器が視界に入るようずらされている。ヘッドトラッキングデバイスがあるなら、外部視点や史実の写真で目の高さや頭の位置を見てそれに合わせるなどして調整することで、前方視界が良くなることがある。
  • 視点保存をリセットするには、dataフォルダのLuaScripts\snapviews\機体名.svcを削除する。
 

操縦の基本

飛行機の操縦には、主にピッチ・ロール・ヨーの三舵とスロットルを用いる。

  • ピッチ:操縦桿を引くと、水平尾翼のエレベータ(昇降舵)が動いて機首が上を向く。操縦桿を押すと下を向く。
    プロペラピッチ(プロペラが空気をかく角度)と混同しないこと。
  • ロール:操縦桿を横に倒すと、主翼後縁のエルロン(補助翼)が動いて、機体が横に傾く。強くロールすると、反対向きのヨーが生じる。
  • ヨー:ペダルを踏む(またはスティックをひねる)と、垂直尾翼のラダー(方向舵)が動いて機首が横を向く。ただし進行方向はほぼ変わらず、横滑りを起こす。
    強く横滑りすると、ラダーを掛けた方にロールし始める。
    • ラダーペダルは、踏んだ方に機首が向く。慣れないうちは混乱しがちだが、ペダルでブレーキをかけるイメージ。
  • スロットル:開くと吸気圧が上がり、エンジン出力が上がる。
    機種と難易度設定にもよるが、速度が上がるとピッチ上げの力が強くなり、またスロットルを操作するとロールやヨー方向の力も変化する。一定の姿勢を保つには、三舵を操作するかトリムを用いる。
  • トリム、スタビライザー:トリムは上記三舵の中立位置を変更する。スタビライザーは水平尾翼の取り付け角を変えるもので、エレベータトリムと似た働きをする。エルロンやラダーのトリムはない機種も多い。
    操作することで、三舵を一定の位置に保持し続ける労力を軽減できる。左Ctrl+Tで全て0%になる(デフォルト状態とは異なる)。
    • エレベータトリムおよび可変スタビライザーは、機体が低速で機首下げ、高速で機首上げしようとするのを補正する。
      速度によって意図しない上げ下げが起きないように使用する。
    • エルロントリムは、機体が勝手に横転しようとするときに補正する。
      翼が被弾したときなどに必要になる。
    • ラダートリムは、機体の横滑り傾向を補正する。
      エンジントルクによる横滑りを打ち消すのに使う。また特に多発機で片方のエンジンが被弾・故障したときなどに必要になる。
    • トリムホイールやレバーで操作する機体はtrim axis、スイッチで操作する機体はtrim switchで操作する。
      どの機体でもキー操作したい場合、trim axisにtrim switchと同じキーを割り当てること。
 

基本的な動きは以下の通り。

  • 水平直線飛行
    機体を水平にして機首を進行方向に向ける。機体の姿勢は地平線の見え方で確認。
    高度と方位がほぼ一定になるような位置に地平線を置くように操作する。速度が低い場合、水平飛行にはやや機首を上げる必要がある。
    スティックが中立でもあまり姿勢が変わらないよう、必要に応じてトリムで補正。
  • 加速/減速
    スロットルを操作する。エアブレーキなどは一部の機種にしか装備されていない。
    高速では機首が上に、低速では下に向こうとするので、必要に応じてトリムで補正。
  • 上昇/下降
    エレベータを操作して機首を上下に向ける。
    上昇すると速度が下がり、降下すると速度が上がるので、必要に応じてスロットルで調整。ただしフルスロットルでも、急上昇を長時間続けることは出来ない。
  • 左旋回/右旋回
    エルロンを操作して曲がりたい方向に機体を傾け(バンクをかけ)、照準が地平線と平行に動くようエレベータで少し引き起こす。
    大きく傾けて強く引き起こすと急旋回するが、速度は下がる。
    水平旋回では、高度が変化しないようエレベータで調整する。
  • ラダーは、機体の横滑りを操作するのに使う。滑り計(計器の項を参照)の黒玉が中心にあれば、機体は横滑りせずに機首の向いた方向に進んでいる。黒玉が右にずれた時は右にラダーをかけ(右のペダルを踏む)補正する。逆も同様。また、射撃時の照準微調整にも使う。
    • 離着陸やタキシングではプロペラの回転によって機体は横を向こうとするため、常にラダーで打ち消す必要がある。
    • 飛行中は、横滑り状態では速度が落ちるほか、横滑り状態で引き起こすと容易に錐揉みを起こす。
    • 一般に、エルロンを使うと反対側に横滑りする(アドバースヨー)ため、エルロンと同じ方向にラダーをかけて補正する。バレルロールのような三次元機動を行う時には特に重要。その他、機種によっては急上昇/急降下でも横滑りする。

飛行機は一定以上の速度を出して、翼に正しく風を受けないと飛ぶことが出来ない。飛行中に速度が低下するなどして飛べなくなった状態を失速という。急旋回中やエレベータを急に操作した時などは、より高速で失速する。フラップを使えば失速速度を下げられるが、300km/h以上でフラップを使うと壊れる可能性がある。
一方、急降下などで速度が上がりすぎると舵がききにくくなり、やがて異常振動(フラッター)を起こして空中分解する。
失速をおこさず、自由に飛べるように練習すること。

  • 失速した場合、機首を水平より下に向けて降下し、速度を回復させる。
    錐揉みを起こした場合は、スティックを前に倒し、回転と逆向きにラダーを一杯にかけて回復を待つ。
 

マウス操縦モード

Setting/Control devicesでマウス操縦を選んだ場合、ピッチ・ロール・ヨーを操作する代わりに、マウスで動かしたポインターに向かって自動操縦で向きが変わる。それ以外の操作は以下の通り。

  • 左クリック:全機銃発射
  • 右ドラッグ:視点操作
  • マウスホイール:スロットル(全エンジン)
  • 左Shift+マウスホイール:ズーム

またF1でコクピット視点、F4で追跡視点(難易度設定で可能な場合)。
それ以外の操作はジョイスティック操縦モードと同じ。
フライトモデル、ダメージモデル等はどちらの操縦モードでも変わらない。ただし以下のような違いがある。

  • マウス操縦では、横滑り・スナップロールといった特殊な機動は行えない。
  • マウス操縦モードの場合、ジョイスティック専用と設定されたサーバーには入れない。
 

飛行の基本

より高度な機動については、IL-2 1946 wikiその他のHPや資料を参考にすること。

 

エンジン始動

スロットル、混合比、回転数を適正位置にしてEキーを押す。

  • 多くの機体では、スロットル閉~20%開、回転数自動または最大。混合比は機体によって異なる。
  • 混合比・過給機自動制御(左Shift+M)、回転数自動制御(左Shift+N)のどちらかがonの場合は、混合比・回転数・スロットルが自動で操作される。
    両方offの場合、混合比・回転数・スロットルを自分で適正位置にする必要がある。自動操作で適正位置を確認しておくか、機体説明のページを参照。

難易度設定でWarmed up engineをoffにしている場合、ラジエータやカウルフラップを閉じ、温度が運用範囲内に上がるまで暖機運転する。

 

タキシング

混合比自動またはフルリッチ(少し下げてもよい)、回転数を最大にし、スロットルを少し開いてタキシングする。プロペラ機はエンジントルクにより横に曲がろうとするので、常にラダーや左右ブレーキ等で方向を調整する必要がある。転倒を避けるため、30km/hを越えないようにスロットルとブレーキを操作して目標地点に向かう。

  • ソ連機やイギリス機の多くはブレーキとラダーが連動しており、ラダー中立でブレーキをかけると左右均等、ラダーを使いながらだとそちらのブレーキがかかる。
    ドイツ機やアメリカ機の多くは左右のラダーペダルにそれぞれブレーキがついており、ラダーとは独立して動く。
    • 左右独立のブレーキがついた機種も、ラダーと連動したブレーキと同じ操作で使用できる。
  • Bf109など回転数が自動制御の機体は、手動に切り替えてプロペラピッチ最小=回転数最大にすることでタキシングが容易になる。
  • スロットルを開くとラダーの効きが良くなる。プロペラ効果と逆向きに曲がる時は、スロットル、ラダー、ブレーキをうまく組み合わせる必要がある。
  • 双発機などエンジンの後ろに垂直尾翼がない機種では、ラダーはききにくく、ブレーキで方向を調整する。
  • 双発機では、左右エンジンのスロットルを変えることでタキシングが容易になる。
    スロットル1軸でこれを行う場合、例えば左に曲がる機種であれば、右エンジンのスロットルは低めで固定して左エンジンのスロットル操作でタキシングする。
  • 方向転換はゆっくり行い、曲がり始めたら曲がる勢いを下げて、目指す方向を向く前にラダーやブレーキを逆向きにかけて止める。勢いよく曲がるとそのままグラウンドループを起こしてしまう。
    特に双発機ではエンジンが重心から遠く、急に曲がるとそちらのエンジンに後ろ向きの勢いがついてグラウンドループが止まらなくなる。
    • 小さい半径で曲がりたいときは、速度を10km/h以下まで落とす。
  • コクピットから顔を出すと前が見えやすい。
  • 横風が強いと、風上に向かって曲がろうとする。
 

離陸

回転数を離陸用出力にあわせ、混合比フルリッチまたは自動、ラジエータやカウルフラップを全開にして、あれば尾輪ロックをかけ、必要に応じてトリムを調整しフラップを下げる。
前に味方機がいなければ、キャノピーを閉じ、スロットルを離陸用出力になるまで開いて滑走を開始。滑走をはじめたら機首が左右どちらかに振られるので、ラダーを操作して滑走路中心線と平行を保つ。速度が遅い間は操縦桿を引いて尾輪を滑走路に押しつけると直進しやすい。
100km/h前後で操縦桿を中立に戻すか少し押して、機首を水平にする。尾輪が地面を離れるので、左右に振られたりプロペラで地面を叩かないよう操縦桿とラダーを操作する。
機種と重量に見合った速度になったらゆっくり操縦桿を引いて離陸する。大体180~200km/h越えてればどんな状態でも安全に離陸できるだろう。

  • エレベータトリムを200km/h以下で飛べる程度の機首上げにすると離陸しやすい。低速で不安定な機種では特に有効。
  • 機体によっては、回転数や吸気圧が最大だと短時間でエンジンが故障する。機体解説を参照すること。
  • 急にスロットルを開くと、特に尾輪ロックのない機種ではグラウンドループを起こしやすい。
    一方でゆっくりスロットルを開くと、トルク効果の強い機種では低速でラダーによる補正がきかず、大きく曲がりやすい。
    ブレーキをかけながらスロットルを少し開き、回転数が上がってラダーが効くようになってからブレーキを離すというテクニックもある。
  • 横開きキャノピーを開けたまま離陸すると壊れるので注意。
  • 直進を保つには、遠くの目印(雲など)を見て、左右に動かないようにラダーを操作するとよい。
    低速でラダーの効きが悪いときは、左右のブレーキを瞬間的にかけるのが役に立つ。
  • 方向を補正する時は早めにゆっくり行う。急に大きく曲がると勢いがついてしまい、ジグザグ走行やグラウンドループになる。
 

上昇

機体が地上を離れたのを確認したら、脚とフラップを格納し、速度が上がるのを待つ。この時無理に操縦桿を引き上昇率を稼ごうとしたり、急激なバンクを掛けて方向転換をしようとしてはならない。十分に速度が乗っていない状態でこのような操作を行うと、失速し地面に激突することになる。まず十分な速度を得ること。

  • 重い爆弾を搭載した場合などは、まず脚を格納して、木にぶつからない程度の低空直線飛行で速度を上げる。
  • シングルミッションやキャンペーンなどでは、離陸後高度200mに達しないと離陸成功のイベントが発生しない。
    低空飛行をあまり長く続けるとミッションが正しく進行しない原因になるので注意すること。

吸気圧および回転数を連続使用可能な範囲まで落とし、エレベータトリムとピッチ操作で適切な上昇速度を保って、目的の高度まで上昇する。

  • 過給器や燃料混合比が手動の機種では、必要に応じて切り換え・調整を行う。
 

巡航

希望の高度に達したら、吸気圧と回転数を下げ、トリムを調整し、温度計を見ながらラジエータやカウルフラップを閉じて巡航に入る。

  • 左Shift+Aで自動水平飛行モードになる。この状態では、左Shift+Z/Xで左右水平旋回できる。
  • 燃料混合比が手動の機種では、回転数を変えると燃料混合比も調整する必要がある。
  • 吸気圧は1~1.1気圧前後、回転数は公称出力(連続運転可能な上限)-10%~-30%くらいでよい。
  • 油温や水温は時々確認すること。
 

戦闘

戦闘機が敵と交戦する時や爆撃機が爆撃後に離脱する際には、回転数と吸気圧を戦闘出力まで上げ、燃料混合比を自動リッチまたは手動で適正な値に調整し、ラジエータやカウルフラップを適度に開く。

  • 加速が必要ないときや降下時などは回転数と吸気圧を適度に下げることで、エンジンを冷やしオーバーヒートを予防できる。
 

降下

着陸する飛行場が近づいたら、スロットルを絞り、ラジエータ・カウルフラップを閉じて、高度1000m以下まで降下する。

  • ラジエータ等を開いたまま長時間高速で降下を続けると、エンジンが過冷却になることがある。
  • 過給器や燃料混合比が手動の機種では、必要に応じて切り換え・調整を行う。
 

着陸

滑走路を十分確認できる高度と距離に達した時点で、混合比フルリッチまたは自動、回転数最高または自動、過給器が1速になっていることを確認する。

 

ダウンウインドレグ(滑走路と平行に反対向き)で対地高度は概ね500~300m、速度300km/h以下で着陸脚を下げ、250km/h以下でフラップを下げる。滑走路端を数km通り過ぎたところで、180度スムーズに旋回して滑走路に正対し、ファイナルアプローチに入る。
Bf109Landing1.png
ダウンウィンドレグで斜め後ろを振り向いたところ。このあたりで旋回する。
Bf109Landing2.png
ファイナルアプローチ直前。

 

ファイナルでは200km/h前後まで速度を落とし、スロットルで降下率を、機首の上げ下げで速度を調整して、正しい速度・角度で滑走路に進入するようにする。この状態では、機首の向いた方向よりやや下方向に進むので、あまり手前に降下しないよう注意する。

  • 低空低速では、スロットルを含め急激な操作は禁物。
  • 速度が下がるにつれてエレベータトリムを機首上げにし、スティックがほぼ中立でアプローチできるようにすると着陸しやすい。
  • 横風着陸では滑走路軸線上で少し風上に機首を向けて滑走路に進入し、高度が下がったらラダーで滑走路に正対するようにする。
    およその目安としては横風1m/sにつき1度風上に向ける。
 

滑走路手前に向かって降下し、地表すれすれで水平飛行しながらゆっくり引き起こしてフレアをかけ、着陸速度まで減速して接地する。
Bf109Landing3.png
このくらいの高度でフレアをかけ始める。
Bf109Landing4.png
上の瞬間の外部視点。
Bf109Landing5.png
フレアをかけた状態。この姿勢で着陸速度まで減速する。

  • フレアの角度は、地上にいるときに操縦席から地平線が見える位置を基準にする。
    引き起こしの際に上昇しそうになったら操縦桿を戻し、速度が落ちるのを待って引き起こす。
  • 接地の際に速度が速すぎたり、フレアの高度が高すぎて降下率が上がっていると、大きくバウンドして機首から落ちてしまう。

着陸したら滑走路から外れないようラダーで補正しつつ減速し、タキシングで滑走路から離れる。

  • 高速でブレーキを使う時は、転倒しないようスティックを一杯に引きながら断続的にブレーキをかける。
  • ラダーとブレーキが連動している機種では、ラダーを使う時はブレーキを放すこと。ブレーキをかけながらラダーを使うと補正がききすぎ、直進が難しくなる。
  • 尾輪ロックのない機種でグラウンドループを防ぐには、なるべく手前で接地し、ラダーの効きをよくするためスロットルを10~20%開いたまま、ブレーキングで速度を落としつつ、曲がりそうになったらすぐ補正する。
    この時左右の滑走路端を目印にすると曲がり始めに気付くのが遅れるため、雲など遠くの目標と滑り計を参照すること。
 

着陸は慣れるまで難しいので、自信がつくまでクイックミッションを使い、離陸→500m上昇→180度水平旋回→ダウンウィンドレグ直進→180度旋回→着陸またはタッチ&ゴー の場周飛行パターンを繰り返すとよい。

 

エンジンコントロール

難易度設定でEngine auto controlをonにすると、混合比、回転数、過給器、ラジエータを自動にできる。
Radiator assistをonにすると、ラジエータを自動にできる。

  • 左Shift+N:回転数制限自動
  • 左Shift+M:回転数、混合比・過給器自動
  • 左Shift+R:ラジエータ・カウルフラップ自動

ミッションブリーフィング画面のSpecificationに書かれている機体解説に、各機体のエンジン設定が書かれている。エンジンを手動で操作する場合は、回転数と吸気圧の設定、時間制限を覚え、計器を読めるようにしておくこと。

  • 定格出力(Nominal):時間制限のない最大出力。
  • 戦闘出力(Combat power):戦闘や急いで上昇する時に使用する。
  • 離昇出力(Take Off power)、緊急出力(Emergency power、Boosted powerなど):
    戦闘中や重装備での離陸時などに、短時間だけ使用できる。機種によっては、混合比増やブーストonなどの操作が必要。
 

吸気圧と過給機

吸気圧は、エンジンが燃料混合気を吸い込む空間(マニフォルド)の気圧。これを高くすると、エンジンにより多くの燃料混合気が送り込まれ、出力が上がる。
エンジン停止時に大気圧と等しく、エンジン始動してスロットルを絞った状態では(エンジンが空気を吸い込むため)大気圧より低く、スロットルを開くと高くなる。緊急出力を使うと更に高くなる。

 

過給機は、エンジン出力の一部を使ってインペラを回し、マニフォルドに空気を押しこんで吸気圧を上げる装置である。
高度を上げると、ある高度以上で大気圧の低下が過給機による加圧を超え、吸気圧が下がって出力が落ちる。2速過給機の場合、2速に切り替えると過給機の駆動にまわされる出力が増えて吸気圧が上がり、出力が回復する。

  • 高高度で巡航する場合、過給機を1速にすることで燃料消費を節約できる。
 

P-47などに装備されている排気タービン過給機は、エンジン排気の一部をタービンに当ててインペラを回し、圧縮して加熱した空気をインタークーラーで冷やしてマニフォルドに送り、吸気圧を上げる装置である。機械式過給機より効率が良い。
デメリットはスロットル操作に対する応答が遅く、またタービン回転数が上がりすぎると破損の可能性がある。

 

回転数とプロペラピッチ

プロペラピッチは、プロペラが空気をかく角度をあらわす。低ピッチ(横から見てプロペラブレードが寝ている)だと、プロペラの回転に対して空気抵抗が小さくなり、回転数が上がる。

  • ゲーム中の多くの機体は、定速プロペラを装備している。Propellers pitch controlで回転数を操作する。
    速度やスロットルが変わると自動的にピッチ角が変わり、一定の回転数を維持しようとする。
    • 機種によってはピッチ角の変化が遅く、離陸時など急にスロットルを開くと回転数が上がりすぎてエンジンを壊すことがある。
  • Bf109やFw190には自動ピッチ制御がついている。
    巡航のためスロットルを絞ると回転数が自動的に下がり、戦闘出力では最適な回転数に上がるため、回転数操作は必要ない。
  • 自動ピッチを切ると手動ピッチ制御となる。この時、Propellers pitch controlにアナログ軸を設定していてもプロペラピッチは操作できず、Propellers: high pitchおよびPropellers: low pitchのキーを使う必要がある。
    高ピッチにすると回転数は下がり、低ピッチにすると回転数は上がる。スロットルや速度・高度によって同じピッチでも回転数が変わるので、特に過回転によるエンジン破壊に注意すること。
  • Ju52やU-2は固定ピッチ。スロットルで回転数を調整する。高度・速度によって同じスロットル位置でも回転数が変わるので注意すること。

基本的に、高回転は離着陸・上昇・戦闘時に、低回転は(吸気圧も下げて)降下・巡航時に用いる。

 

温度管理

エンジンの温度が上がりすぎるとシリンダーが焼きつき、潤滑油の温度が上がりすぎると潤滑効果がなくなって、エンジン停止につながる。また温度が下がりすぎても異常が生じる。
エンジンを冷やすには水ラジエータ(水冷エンジン)またはカウルシャッター(空冷エンジン)を開き、潤滑油を冷やすには油ラジエータを開く。それと共に吸気圧と回転数を下げる。
自動ラジエータの手動への切替は右Shift+R。

  • 一般に、水温・油温は80~100℃でよい。
  • ラジエータやカウルシャッターを開くと空気抵抗が増加し、やや速度が下がる。
  • 旋回や上昇で速度が下がると冷却効率が下がる。
  • 冬マップや高空では気温が下がり、冷却効率が上がる。

ゲーム中では基本的に、離陸・上昇・戦闘時は全開、タキシング・着陸降下時は全閉、巡航飛行中や高速を維持したい時は温度計を監視しつつ開閉しておけばよいと思われる。

  • La-5やI-16のinlet cowl shutterはエンジン前面の冷却空気取入口。冬マップでのタキシング時や長時間の降下以外は全開でよいと思われる。
  • P-47のinlet cowl shutterはインタークーラーを操作する。ターボ使用中に閉じるとキャブレター温度が上がって出力が落ちるため、適度に開いておく。
 

燃料混合比(Mixture)

エンジンに送り込む空気の燃料濃度が濃い(リッチ)か薄い(リーン)かを表す。
混合比が高いと不完全燃焼になり、排気炎が赤~オレンジ色になる。混合比を下げていくと排気炎がオレンジから青に変わり、完全燃焼しているのが分かる。
混合比を上げすぎると回転数が不安定になる。混合比を下げすぎると回転数が下がり、異常爆発を起こしてエンジンにダメージを与える。

 

機種によって、「全自動」「高度によらず100%でオートリッチ、下げるとリーン」「50%でオートリッチ、上げるとエンジンブースト」「手動」など動作が異なる。機体説明を参照すること。
燃料混合比の自動調整がない機種の場合、高空で空気が薄くなると、それに合わせて混合比を下げる必要がある。また、回転数を下げた時も混合比を下げる。

  • 排気炎がオレンジ色の時は、エンジンの温度が下がる。低空でのフルリッチは離陸・上昇時に用いる。
  • 排気炎がオレンジから青に変わる混合比の時は、エンジン出力が最大となる。戦闘時に用いる。
  • さらに混合比を少し下げると、出力はやや下がるが燃料消費が少なくなる。巡航時に用いる。
 

多発機の操作

2つ以上のエンジンを持つ機種では、デフォルト状態では全エンジンに同じ操作を行う。
エンジンごとに異なる操作をするためには、多発機用の軸・キー設定を行うか、下記のキーで操作するエンジンを切り替える。

  • 0:全エンジンの操作/非操作を切り替える。
    • 個々のエンジンの操作/非操作を切り替えた後で0キーを押すと、全エンジン操作になる。
      なお個々のエンジンを個別に操作状態に切り替えた状態でも、0キーで全エンジン操作になる。
  • 1/2/3:エンジン1/2/3の操作/非操作を切り替える。
    エンジンの番号は左が1。
    • 全エンジン操作状態で1/2/3キーを押すと、そのエンジンだけ操作状態、他は非操作になる。

例えば双発機で停止した左エンジンをフェザリングして右エンジンだけで飛行するようにしたい場合、以下のような手順になる。
1. 全エンジン操作状態から1キーで左エンジンのみ操作に切り替え、左Ctrl+Fキーでフェザリングする。
2. 1キーで左エンジンを非操作に切り替え、2キーで右エンジンを操作に切り替える。

 

フェザリング

多発機で1つのエンジンが停止したときに、プロペラブレードを正面に向け、空転をなくして空気抵抗を最小限にする機能。デフォルトでは左Ctrl+Fキー。
間違えて稼働中のエンジンをフェザリングしないよう、操作するエンジンを適切に切り替えること。

 

味方への指示

Command menuのキーを使うかOrders and gesturesカテゴリのキーを使うことで、味方に指示を出せる。

  • ジェスチャー
    • Look ahead![左Shift+1]:前を見よ
    • OK![左Shift+2]:了解
    • Destroy![左Shift+3]:攻撃せよ
  • 編隊への指示
    • Orders
      • Hold this position and wait[左Ctrl+0]:編隊は現在位置で周回飛行する。
      • Attack nearest air target[左Alt+1]:編隊は最も近い空中目標1機を攻撃する。
        撃墜すると編隊に戻る。
      • Attack nearest ground target[左Alt+2]:編隊は最も近い地上目標1つを攻撃する。
        破壊すると編隊に戻る。
      • Return to our mission[左Alt+3]:編隊は現在の行動を中止し、ミッションの目標に向かう。
        戦闘など他の行動をしている味方を戻して次のウェイポイントに向かうのに用いる。
      • Do like me[左Alt+4]:編隊を維持し、プレイヤーと同じ行動をとる。
        水平爆撃などに用いる。
      • Cover me[左Alt+5]:編隊を維持し、プレイヤーを援護する。
      • Return to base[左Alt+0]:編隊を解いて基地に帰還する。
  • Formation
    • Formation column[左Ctrl+6]:縦列
    • Formation left edge[左Ctrl+7]:左梯隊
    • Formation right edge[左Ctrl+8]:右梯隊
    • Formation V[左Ctrl+9]:V字
  • Patrol
    • Patrol the area[左Alt+6]:編隊は現在位置で周回飛行する。
    • Patrol for air enemies[左Alt+7]:編隊は周回飛行し、敵航空機を見つけたら攻撃する。
      複数の航空機を攻撃させるのに用いる。
    • Patrol for ground enemies[左Alt+8]:編隊は周回飛行し、敵地上目標を見つけたら攻撃する。
      複数の地上目標を攻撃させるのに用いる。
 

修理と補給

ミッションエディタでオブジェクトにMaintenance Radiusを設定してあれば、その範囲内でエンジンを停止することで以下の事を実行できる。

  • 自動的に機体が修理される。パイロットの負傷も治る。
  • 右Ctrl+Fで燃料補給を開始する。もう一度押すと停止。
  • 右Ctrl+Aで武装の補充を開始する。もう一度押すと停止。
 

計器

各機体の計器の配置(および、各種操作レバー・スイッチや表示器)についてはリンクのAir Combat Tutorial Libraryから各機体のチュートリアル動画を見るか、各種解説動画・実機資料を参照すること。

 

高度計(Altimeter)

大気圧から求めた高度を表示する。
左Alt+Aで、近くの飛行場の地表を基準とした高度と、標準大気圧を基準とした高度を切り替えることができる。
RAlt.pngGAlt.png
左はソ連機、右はドイツ機の高度計。

  • アメリカ・イギリス機はft表示。1000ft=305m。
  • 冬マップでは、実際の高度より1割ほど高い高度が表示される。
 

速度計(Speed Indicator)

ピトー管で測定した対気速度(Ingicated Air Speed:IAS)を表示する。
高空で空気が薄くなると、真対気速度(True Air Speed:TAS)より小さい値になる。TASは高度3000mでIASの約1.2倍、高度6000mで1.4倍。
RSpeed.pngGSpeed.png
左はソ連機、右はドイツ機の速度計。

  • アメリカ・イギリス機はmph表示。100mph=161km/h。
 

昇降計(Vertical Speed Indicator)

高度の変化率を表示する。単位はm/s。
主に水平飛行(高度変化率0)を維持するために使う。
RVSpeed.png

  • アメリカ・イギリス機は1000fpm(ft/分)表示。およそ1000fpm=5m/s。
 

旋回計/滑り計(Turn & Slip Indicator)

左右に振れる縦棒が旋回計で、機体の向きが変わるとその方向に振れる。
水平儀のない機体では、地平線が見えない時はこれで機体の傾きを知る。

 

チューブの中を左右に振れる黒玉が滑り計で、機体の向きが進行方向からずれる(横滑り)と反対側に振れる。
玉が振れた方のラダーを踏むことで、横滑りを補正する。
GTurn.png

  • イギリス機では滑り計は黒玉でなく縦棒。使い方は同じ。
 

吸気圧計(Manifold Pressure)

エンジン出力を表す計器の一つ。エンジンが吸い込む空間の気圧を表示する。
機体によっては吸気圧に制限があり、上げすぎるとエンジンの破損をまねく。自分の機体の特性を把握しておくこと。
RMP.pngGMP.png
左はソ連機、右はドイツ機の吸気圧計。

  • ドイツ機は単位ata(気圧)。
    ソ連機は単位mmHg(760mmHg=1気圧)。
    米陸軍機はinchHg(29.9inchHg=1気圧)。
    英空軍機は1気圧を基準としたポンド/平方インチ(+0PSI=1気圧、+14.7PSI=2気圧)。
  • 大体1~1.1気圧で巡航飛行できる。
 

回転計(Tachometer)

エンジン出力を表す計器の一つ。エンジンの毎分の回転数(RPM)を表示する。
回転数を下げると出力が下がり、回転数が高すぎるとエンジンのオーバーヒートや破壊の原因となる。機体ごとの回転数の違いに注意すること。
回転数が設定よりも落ちたり変動したりしている時は、エンジンやプロペラに異常が発生している。過給機のギアや燃料混合比が高度と合っていない時も回転数が落ちる。
RRPM.pngGRPM.png
左はソ連機、右はドイツ機の回転計。

 

プロペラピッチ表示計

Bf109やFw190といった、自動プロペラピッチを備えた機体についている。
時計のような12の目盛と長針・短針がついており、表示範囲は8:30~12:30。12:30でプロペラピッチ0%(ピッチ最小、回転数最大)、8:30で100%(ピッチ最大、回転数最小)。
GPitch.png

 

温度計(Temperature Gauge)

基本的に、水冷エンジン搭載機には潤滑油温度計と冷却水温度計が、空冷エンジン搭載機には潤滑油温度計とシリンダヘッド温度計がついている。
RTempWater.pngRTempOil.png
左はソ連機の冷却水温度計、右は潤滑油温度計。潤滑油温度計の下には滑油圧計(左)と燃料圧計(右)がセットになっている。
GTempBf109.png
Bf109の温度計は、水温(上の目盛)と油温(下の目盛)がセットになっている。ソ連機にくらべ油温が低いのは、オイルクーラーで冷やした後の温度を測っているため。

 

燃料計(Fuel Gauge)

複数のタンクで表示を切り替えるタイプの場合、ゲーム中では一定時間おきに自動的に切り替わる。
機体によっては、水平飛行中に一定時間おきにしか残量を表示しない。
また、燃料計の上限より多くの燃料を積む機体もある。

  • Yak-1の燃料計は左右主翼にあり、それぞれ80Lまで表示されるが、搭載量は合計408L。
 

航路計(Radio Compass)

ラジオビーコンの方向を示す計器。
ソ連のRPK-10は、自機の向いた方向を中央として、ビーコンが左右どちらにあるかを示す。
ドイツのAFN-2には縦と横の針があり、縦の針はビーコンを中央として、自機が左右どちらを向いているかを示す。横の針は信号の強さを示し、上を指すほどビーコンが近いことを表す。またビーコン上空を通過すると中央が白く光る。

  • 現時点では、ビーコンはNDBのみであり、盲目着陸システムは再現されていない。
    クイックミッションやキャンペーンでは、基地の滑走路端の1km手前にビーコンが置かれている。
     

車両の操作

Battle of Stalingradシリーズのどれかを持っていると、ドイツ軍のIII号戦車L型と、ソ連軍のT-34/76を操作できる。
操作方法はTank Crew車両の操作を参照。ただしTank Crewとは異なり、操作できるのは操縦手と車長/砲手(右Alt+Cで切替)のみのため、以下のような違いがある。

  • 左Ctrl+C:操縦手と車長/砲手の部署切り換え
  • 右Alt+C:操縦手視点ではハッチ開閉、車長/砲手視点ではハッチ外画面(車長)/照準画面(砲手)切り替え
 

Flying Circusでの操作

The Grate Battlesシリーズの第1次大戦フライトシム「Flying Circus」での操作を仮に記載する。
操縦に必要な操作は、エレベータ・エルロン・ラダーの三舵、スロットル、燃料混合比、ラジエータ(水冷エンジン)、ブリップスイッチ(空冷エンジン)。プロペラピッチ、フラップ、ホイールブレーキなどはついていない。
その他に、機銃の発射、再装填が必要。

  • 燃料混合比は多くの機種で手動であり、全高度で、回転数が最大になるよう調整する必要がある。
    (アラス1918春マップなら、およそ地上で90%、2000mで75%、4000mで60%、6000mで40%。±5%ならどの機種でも問題ない)
    • 空冷エンジンの場合、燃料混合比を上げすぎると急にエンジンの回転が異常になる。特に上昇中は注意。
  • ブリップスイッチは押している間エンジンの点火が止まる。着陸や急降下で回転数を下げるのに使う。
    長時間押し続けるとエンジン停止するので注意。

エンジン始動~離陸の手順は以下の通り。

  • 1.ラジエータ閉、混合比フルリッチ、スロットル閉でEキー
  • 2.エンジン始動したら混合比を約90%に下げて回転数を最大にし、タキシング
  • 3.エンジンが温まったらラジエータを開き、離陸

着陸の手順は以下の通り。

  • 1.水平姿勢で緩降下する程度まで速度を落として降下
  • 2.スロットルを閉じて接地、スティックを一杯に引いて尾橇を地面に押し当てブレーキング
    • 機体が浮きやすいため、機首上げ状態で接地させる三点着陸より、地上すれすれの水平飛行から主脚を接地させる接線着陸の方が容易。
 

全体にWWIIの機体よりアドバースヨーが強く、エルロンだけで横転すると機首がはっきり分かるほど浮き上がる。常にエルロンとラダーの操作を組み合わせること。
また特に空冷ロータリーエンジンの機種では、エレベータを操作したときロールやヨーの力がかかる。旋回では左右でエレベータとラダーの使い方を変え、宙返りなどの機動では進路がねじれないよう注意すること。
固定ピッチプロペラのため、降下では過回転によるエンジン故障に注意すること。

 

操作には関係ないが、ブリーフィング画面での武装設定で、武装・塗装の他に拳銃(左Ctrl+4で選択、左クリックで発射)、スカーフ、吹き流しを選択可能。

 

Tank Crew車両の操作

The Grate Battlesシリーズの戦車戦シム「Tank Crew」での操作を仮に記載する。火器については武器の使用法を参照。
プレイ中にESCメニューからStation Notesを選ぶと、部署ごとの操作方法と各部の名称を参照できる。
前進・後進、方向転換、砲の操作にアナログ軸を割り当てることも可能。

  • E:エンジン始動 (飛行機:共通)
  • ↑↓:前進、後進
  • ←→:方向転換
  • マウスホイール:ズーム (飛行機のNum+・Num-でも可)
  • 左Ctrl+C:部署切り換え (飛行機:共通)
    • 右Shift+0:部署1に切り替えて武器を操作
    • 右Shift+1:部署2に切り替えて武器を操作
    • 右Shift+2:部署3に切り替えて武器を操作
    • 右Shift+3:部署4に切り替えて武器を操作
  • 左Shift+C:部署内で位置切り替え
  • 右Alt+C:ハッチ開閉 (飛行機:キャノピー開閉)
    ハッチを開いて身を乗り出す。
  • 左Win+C:のぞき窓のシャッター開閉 (飛行機:窓開閉)
  • 左Ctrl+1~5:信号弾(赤/緑/白)、拳銃、双眼鏡を使用
    車長がハッチを開いた状態で使用する。
    「信号弾/個人武器を放す」キー(デフォルトは左Ctrl+Tilde)かハッチを閉じると解除。
    • 双眼鏡の目盛はドイツ軍は5ミル、ソ連軍は6ミル単位。
  • L:車内照明切り替え (飛行機:コクピット照明on/off)
    • 照準目盛の照明も切り替わる。
  • 右Shift+L:ヘッドライトon/off (飛行機:着陸灯on/off)
  • 左Alt+S:クラクション (飛行機:サイレン)
  • 右Shift+,;、.、、/:バイザー・ペリスコープ上下左右
  • 左Shift+V:バイザー視点切り替え
  • X、Z:ギア制限上げ下げ
    • キーボード操作で前進する時の速度を下げるのに使用する。
  • 左Shift+Z/X:コースディレクター目標方位左右 (飛行機:自動水平飛行左右)
    ドイツ戦車のコースディレクターは、上が目標方位、下が現在の方位(東=3、南=6、西=9、北=12)。
  • Enter:ダメージコントロール表示切替
    各部の故障・破壊や乗員の死傷者がアイコンで表示される。
 

故障した場合、エンジンを停止すると修理が始まる。始まらないときは自動操縦をon/offしたりハッチを開くと始まることがある。
補給車両として設定された車両の近くでエンジンを停止し、ハッチを開くと補給が始まる。

 

戦車を使う際の注意点は以下の通り。

  • 横や後ろは装甲が薄い。またハッチを開いているとダメージを受けやすい。
  • 敵に対し30~45度斜めに向く(1時~1時半、10時半~11時:昼飯の角度)ことで、実質的な装甲厚を増やして撃破されにくくすることができる。
  • 地形を活用して身を隠し、有利な体勢を作る。
    • 路外の移動では低い土地を通り、遮蔽物を利用する。
      稜線の上は遠くから発見されるので、なるべく通過は避ける。超える時は敵がいないか確認する。
    • 可能なかぎり遮蔽物や地形の凹凸で身を隠す。
      戦闘では砲塔だけ地面の上に出す(ハルダウン)のが有利だが、車体の一部を隠すだけでも効果はある。
    • 敵の航空機に対しては、家や木の影に入って静止し、発砲を控えることでかなり見つかりにくくなる。
  • 互いの火力と装甲を考慮して有利な距離で戦う。重装甲の相手は、撃破可能な距離・位置まで引き付ける必要がある。
 

難易度設定でInstrument panelがonだと画面下に車両情報が表示される。offだとギア、故障、消火器残量などは表示されない。
Iキーで表示/非表示を切り替えられるが、非表示だと命令メニューの目標指示アイコンも表示されないため、通常は表示させておくこと。

 

車長・小隊長モード

車長視点でCommand menu(デフォルトでは~キー)を押すと、命令メニューが開く。
自車の移動を命令メニューで行うには、難易度設定でAutopilotをonにしておき、操縦手視点でAキーを押して自動操縦にする。
ファンクションキーで命令とその対象(自車、指定した戦車、小隊全体)を指定する。小隊を率いていないミッションでは対象は自動的に自車となる。

  • F1:目標指示
    • F1:ミッションに従う
      目標指示をリセットする。
    • F2:任意の地上目標
    • F3:任意の空中目標
    • F4:自車と同じ目標(Do like me)
    • F5:間接射撃(自走砲のみ)
      距離と方位をF1~F8で調整し、F9で射撃命令。
  • F2:火器
    • F1:Do like me
    • F2:命令したとき射撃
      それまでの射撃をやめ、発射命令(F2-F7)で射撃する。
    • F3:射撃停止
      この指示を出すと、目標を指示しても射撃しない。
    • F4:停止して射撃
      移動中なら停止して射撃し、その後移動を再開する。
    • F5:微速で射撃
      移動中なら速度を落として射撃する。
    • F6:移動中に射撃
      移動中もそのまま射撃する。
    • F7:発射!
      命令したとき射撃(F2-F2)とセットで用いる。
    • F8:弾薬
      APHE、AP・・・MGから選ぶ。
  • F3:移動
    • F1:ミッションに従う
    • F2:前進
    • F3:速度
      全速/半速/微速から選ぶ。
    • F4:停止
    • F5:向きを変えて停止
      北、北東・・・北西および目標の方向の9方向から選ぶ。
    • F6:旋回して移動
      左/右それぞれ10/45/90/180度の8種類から選ぶ。停止していた場合は旋回後に前進する。
      後進中に指示した場合、車体正面が指示した方向を向くように曲がる(左旋回なら右へ曲がる)。
    • F7:後進
    • F8:エンジン停止
    • F9:エンジン始動
  • F4:隊形(小隊を率いている場合)
    • F1:ミッションに従う
    • F2:隊形変更
      縦隊、縦隊(道路上)、横隊、左梯隊、右梯隊から選び、続いて間隔を広い、中間、狭いから選ぶ。
      横隊では1号車を中心に、2・4号車が左、3号車が右にくる。
    • F3:間隔変更
      広い、中間、狭い(約50m)から選ぶ。
    • F4:Spread out
  • F5:ライト・ハッチ
    ヘッドライトon/off、ハッチ開閉、計器照明、車内照明on/offから選ぶ。
  • F6:観測員(ミッションで指定されている場合)
  • F7:脱出

Iキーで画面左下に計器が表示される状態にして命令メニューを開き、視界中央のカーソルを場所(カーソルは赤丸)やターゲット(カーソルが十字に変わる)に合わせてクリックすると以下のメニューが出る。

  • F1:目標を攻撃(ターゲットを選択する)
    指示の相手と弾種を選択すると、クリックしたターゲットを攻撃する。
  • F2:場所を制圧
    指示の相手と弾種を選択すると、クリックした場所周辺への攻撃を続ける。
    止めるには他の目標を指示するか、ミッションに従う(F1-F1)でリセットする。あるいは命令したとき射撃(F2-F2)や射撃停止(F2-F3)を命令する。
  • F3:Cover the target(ターゲットを選択する)
    指示の相手と、道路を通るか直行するか、および速度を選択するとクリックしたターゲットの近くまで移動する。
    ターゲットが移動するとついて行く。
    (F4との違いは不明)
  • F4:目標まで移動(ターゲットを選択する)
    指示の相手と、道路を通るか直行するか、および速度を選択するとクリックしたターゲットの近くまで移動する。
    ターゲットが移動するとついて行く。
  • F5:場所まで移動
    指示の相手と、道路を通るか直行するか、および速度を選択するとクリックした場所まで移動する。
  • F6:司令部に目標を報告
    クリックした場所のマップでの座標(0308-4など)を無線で報告する。
  • F7:小隊に目標を伝える
    クリックした場所までの方位と距離を無線で伝える。

命令が確定すると命令の通信が始まり、終わった後で実行が始まる。命令メニューを開いてから命令が実行されるまでにタイムラグがあることに注意すること。

 

基本的な使い方は以下の通り。

  • 命令した時だけ発砲させたい場合はF2-F2(F2-F7で発砲)、発砲をAIにまかせたい時はF2-F4/F5/F6の指示を出しておく。
  • 自車の攻撃目標はクリック-F1で指定するか、F1-F2でAI砲手に選ばせる。
    部署移動で砲手視点に切り替えれば手動で射撃できる。
  • AI戦車の攻撃目標は、こちらで指定する場合はクリック-F1。自車と同じ目標を攻撃させる場合はF1-F4、AIにまかせたい時はF1-F2の指示を出しておく。
  • 自車を命令で移動させるときはF3-F3で速度を指示し、道路を使うならクリック-F5、それ以外はF3-F2/F6で移動。F3-F4で停止。
  • 小隊で移動するときはF4-F2で隊形を指示してから自車を動かす。
    • 家などに引っかからないよう、隊形を変えるときは開けた場所で行うこと。
    • F3やクリック-F5などの移動指示を小隊全体に出すと、全車両に個別に同じ移動指示を出したのと同じことになり、隊形は解除される。
  • 小隊で移動する時は狭い縦隊が楽。正面の敵を攻撃する時は、離れた位置で適当な間隔の横隊を組んでから接近する。
    • 縦隊以外の隊形だと、急な方向転換で隊形が崩れやすい。特に横隊では、旋回外側の戦車にあわせて速度を落とし、少しずつ曲がるようにする。
  • 目標、移動、隊形の「ミッションに従う」は、前の指示をリセットする。
  • T-34のような車長が砲手を兼ねる戦車では、自車への射撃命令は無効。手動で射撃する必要がある。弾薬の交換は命令できる。
 

その他特殊な使い方や、注意点は以下の通り。

  • 他の戦車に個別に移動指示を出すときはF3やクリック-F5で指示を出す。自車を個別に動かしたいときは、小隊の他の戦車に停止などの移動指示を出して(隊形が解除される)から動かす。
    • 他の戦車を個別に動かす時は、開けた地形であまり遠くない場所にクリック-F5を使うのが比較的楽。
      戦車同士の衝突を避けるため、同じ場所やターゲットに複数の戦車を向かわせないようにする。
      途中に障害物があると、ぶつかってから後退し少し曲がって前進を繰り返すので、そのような地形では使わない方が良い。
  • 小隊を2分割して動かしたいときは、例えば隊形を組んだ(2~4号車が自車に追従する)状態で、2号車をクリック-F4で4号車を指定してから2号車に個別移動指示を出すと、3号車は自車に、4号車は2号車についていく。
  • AI車が障害物にぶつかりやすいので、小隊で村を通り抜けるのは避けた方がよい。どうしても必要ならあらかじめ間隔の狭い縦隊を組んで微速でまっすぐ通過し、AI戦車が道から離れそうになったら個別指示で戻してやるようにする。
  • 隊形が崩れてAI戦車がついてこなくなったときは、小隊全体に停止(F3-F4)→ミッションに従う(F3-F1、F4-F1)→隊形指示(F4-F2-F3など)で回復するかもしれない。