舞台背景

Last-modified: 2017-03-20 (月) 07:39:48

あらすじ

この物語は、アイスウィンド・デイルとして知られるフェイルーンの北の地方で生まれた。そこは激しい起伏を持った"世界の背骨"と呼ばれる山脈によって他の世界から遮断されてしまっており、氷で覆われた過酷な土地であった。

 

何世紀もの間、この凍てついた大地にはウスガートとレギードメンというバーバリアンが住んでいた。堅い結束で結ばれたバーバリアン達は、自由で、誇り高く、独立心が旺盛であり、少人数で集団を作って、質素だが平穏な暮らしを営んでいた。

 

アラコンと名乗るアーチメイジが、アイスウィンド・デイルに現れるまでは…

 

北の地方を征服し、勇猛なバーバリアンの隷従を企てたアラコンは、傭兵による軍隊を率いて彼らを襲撃していった。戦闘は数週間にも及び、バーバリアン達は壊滅的な打撃を受け、既に彼らの敗北は避けがたいものになっていた。

 

悲嘆に暮れる彼らの前に、ジェロッドという名のシャーマンが立ち上がった。彼の呼びかけに応じ、生き残った全ての部族の者達が集結して緊急の会議が開かれた。戦士としても勇名を馳せたジェロッドはその会議において、部族同士の違いを越えて結束してアラコンに立ち向かうべきだと彼らを説得した。ジェロッドの熱弁と力強い意思に促され、バーバリアンはこの新しい指導者の下で初めて一致団結した。

 

勇敢な指導者を得たバーバリアンの連合軍は、部族ごとの諍いを利用して戦いを進めてきたアラコンの軍隊を、上回るほどの勢力となった。バーバリアンの戦士達は次々にアラコンの傭兵軍に逆襲をかけ、各所で撃破し、守勢に立たせ、ついには包囲する事に成功した。

 

軍勢の崩壊を目にし身の危険を感じたアラコンは、敵が襲い掛かる中、最後の手段を取った。アラコンは残る魔力の全てを振り絞り、時空を歪ませ、この場から脱出するために下層の次元界(地獄)へと繋がる扉、ポータルを開いた。しかしこの時、予期せぬ出来事が起こった。勝ち誇ったアラコンの雄叫びは、すぐさま恐怖の悲鳴に変わった。ポータルから数え切れぬほどの悪魔が飛び出してきたのだ。

 

突然現れたおぞましき悪魔達により戦場は地獄と化し、バーバリアン達は新たな脅威に直面することとなった。彼らは地獄の落とし子どもを撃退すべくポータルに突進した。しかしその勇敢な行為は・・・ 新たな犠牲者を増やすだけであった。

 

周りで味方が次々と虐殺されていく中、バーバリアンのシャーマン、ジェロッドは、血によって赤く染まった雪の戦場から目を見上げ、遠く山脈の尾根の上空に浮遊していた、一人の男性の姿を目に捉えた。ジェロッドは即座にその”幻視”が崇拝する神テンパスの啓示であることを覚り、同時に、己がなすべきことも悟った。

 

神への言葉を叫びながら、悪魔を蹴散らし、かき分け、ジェロッドはポータルの中へと飛び込んだ。ジェロッドの血がポータルのエネルギーと融け合った時、まばゆい閃光が戦場を包み込んだ。そしてその光が消えた時、悪魔の姿と共に、ポータルは消滅していた。

 

そこには、丸い石盤が代わりに浮かんでいた。石盤の中心には凍りついたジェロッドの死体が埋め込まれていた。彼が最後の瞬間に味わった苦悶と・・・ 勝利への喜びが永遠に封印されていたのだ。

 

だが、それは物語の終わりではなく・・・ 新しい物語の始まりであった。

設定

Baldur's Gateの物語から遡ること約80年前、舞台はフェイルーンの北西部にある、ノース(北方)と呼ばれる地の更に北に横たわる"世界の背骨山脈"の向こう、アイスウィンド・デイル(氷風谷)にあるイーストヘイヴンの街から物語は始まる。

 

1281DR年マータル月、イーストヘイヴンの指導者であるフロスガルは、近隣にあるクルダハルの街で奇妙な出来事が起きているという報告を受けた。そこで彼はクルダハルに派遣するための調査隊を組織し、たまたまウィンターズ・クレードル亭で一休みしていた冒険者の一行(主人公たち)にも、調査隊への参加を呼び掛ける。

 

果たしてクルダハルで何が起きているのか・・・

アイスウィンド・デイル

アイスウィンド・デイルはフェイルーンの北西端、ソードコーストの最北端に位置する地域である。イレファーン帝国の最後の数世紀の間に、ノースランダーによる入植が始まる。当初は散在する島々に人々は移住していたが、後にアイスウィンド・デイル全体へと人間が散らばって行った。

■首都
ブリン・シャンダー

■種族
人間、ドワーフ、レモアハズ、ホワイト・ドラゴン、イエティ

■主な信仰
テンパス(バーバリアンの間では"テンポス"と呼ばれている)

■特産品
ナックルヘッド・トラウト(ゲンコツマス)

 

コメント欄

コメント欄は編集ができない方のためのものです。また、議論はこのコメント欄で行って下さい。