種族

IWDEEで選べる種族は7種である。種族によって、選べるクラスに制限が生じる。

人間 (Human)

■概要
人間はフェイルーンの主要な種族である。また人間はフォーゴトンレルムのなかで主な帝国や王国のほとんどを統治している。人間はおそらくハーフリングを除けば最も社交的で寛容な種族である。人間はどのようなクラスにおいても成長し、デュアルクラスが可能な唯一の種族である。マルチクラスを選択することはできない。

■能力値

■可能クラス
全て

■可能マルチクラス
無し

■特徴
全種族中、唯一デュアルクラス?が可能

■シーフ技能（基本値に種族補正加算済み）

合計-10%。
この値にDexによる補正を加えたものが実際のシーフ技能になる。

■コメント
全てのクラスに就くことができる。というかパラディンとモンクは人間限定。デュアルクラスも人間の特権。
逆に言うとこれらの特徴を活かさないのであれば、人間は、能力に特徴はなく、暗視などの特殊能力もなく、シーフ技能へのボーナスもしょぼいと、システム的に人間を選ぶメリットは皆無である。

エルフ (Elf)

■概要
エルフは普通の人間より背が低くてスリムである。外見は整っていて繊細であり音楽を奏でるかのように話すが、基本的に高慢な種族で排他的であると見られている。彼らは自分達自身と自然の美しさ、ダンス、陽気な遊びやその他類似した行動に関心を持つ。彼らのユーモアは彼らが生み出す歌や詩と同様に知的である。レルムのエルフには6種族が存在する。それぞれゴールドエルフ、ムーンエルフ、ワイルドエルフ、シーエルフ、ダークエルフ（ドロウ）、そしてウィングドエルフ（アヴァリエル）である。

■能力値

■可能クラス
ファイター、レンジャー、クレリック、メイジ、シーフ、ソーサラー、バーバリアン

■可能マルチクラス
ファイター/シーフ、ファイター/メイジ、メイジ/シーフ、ファイター/メイジ/シーフ

■特徴
インフラヴィジョン(60フィート)
チャームとスリープへの耐性 (90%)
ロングボウ/ショートボウ、ショートソード、ロングソード使用時にTHACOへ+1ボーナス
デクスタリティ+1、コンスティテューション-1

■シーフ技能（基本値に種族補正加算済み）

合計+5%。
この値にDexによる補正を加えたものが実際のシーフ技能になる。

■コメント
Con17はウォリアー系でなければデメリットはほぼない。ウォリアー系でもCon18と比べてレベルアップ時のHP上昇が1違うだけなので許容はできる範囲。
Dex19はDex18と比べて遠距離攻撃の命中修正が1高い。種族特徴でロングボウ/ショートボウのTHAC0にボーナスが入ることを考えると弓に向いていると言える。
ショートボウにはろくな魔法の品がないということを考えると、ロングボウを使いたいところであり、そうなるとマルチを含むファイターかレンジャーになる。
ロングソードにもボーナスが入ることを考えるとロングソード二刀流とロングボウを使い分けるレンジャーは面白い。
チャームを受けるのは大体前衛と考えると、チャームに高い抵抗力を持つエルフは意外と前衛に向いている。

ハーフエルフ (Half-Elf)

■概要
ハーフエルフとは人間とエルフの混血を指す。一般的に顔立ちが良く外見に関しては両方の種族のよい点を受け継いでいる。好奇心旺盛で、発想力があり、野心があるという、人間から受け継いだものと、上品な感覚と、自然を愛する心と、芸術的センスがあるという、エルフから受け継いだものを持ち合わせている。

■能力値

■可能クラス
ファイター、レンジャー、クレリック、ドルイド、シャーマン、メイジ、シーフ、バード、ソーサラー、バーバリアン

■可能マルチクラス
ファイター/シーフ、ファイター/メイジ、ファイター/クレリック、メイジ/シーフ、クレリック/メイジ、
ファイター/ドルイド、クレリック/レンジャー、ファイター/メイジ/シーフ、ファイター/メイジ/クレリック

■特徴
インフラヴィジョン(60フィート)
スリープとチャームへの耐性(30%)

■シーフ技能（基本値に種族補正加算済み）

合計+5%。
この値にDexによる補正を加えたものが実際のシーフ技能になる。

■コメント
能力的な特徴はなく、耐性もいまいち当てにできないレベル。
人間に次ぐクラス選択の幅を持ち、マルチクラスの選択に関しては最高。

ドワーフ (Dwarf)

■概要
ドワーフは背が低くてずんぐりしており、その大きさと外見からすぐにわかる。赤らんだ頬、黒い瞳、黒い髪をしていて、むっつりしていて無口であることが多い。彼らは勤勉に仕事をこなし、ユーモアにはあまり関心がない。ビールやエール、ミードを楽しむが、それ以上に何よりもお金を愛している。レルムのドワーフには4種族が存在する。シールドドワーフ、ゴールドドワーフ、ワイルドドワーフ、そしてデュエルガーである。

■能力値

■可能クラス
ファイター、クレリック、シーフ、バーバリアン

■可能マルチクラス
ファイター/シーフ、ファイター/クレリック

■特徴
インフラヴィジョン(60フィート)
対麻痺/毒/死、対ロッド/スタッフ/ワンド、対呪文セービングスローに+2ボーナスと、コンスティテューション値による追加ボーナス(CON3.5ごとに+1セービングスロー)
コンスティテューション+1、デクスタリティ-1、カリスマ-2

■シーフ技能（基本値に種族補正加算済み）

合計+30%。
この値にDexによる補正を加えたものが実際のシーフ技能になる。

■コメント
Conによるセービングスローへのボーナスが大きく、耐久面で頼りになる。
能力的にはChaのペナルティはほぼ実害がない。
Dex-1は射撃攻撃へのボーナスとACに影響するため結構大きな影響がある。
シーフ技能はかなり高いが、Dex17ではDex18と比べてディテクト・イリュージョン以外の6つの技能で各5%劣るので合計値ではDex18の人間と同程度。あまりシーフには向かない。
Con+1の特徴を活かすならウォリアー系一択。ACには劣るものの高いHPとセービングスローに強いのは頼りになる。

ハーフリング (Halfling)

■概要
ハーフリングは一般的に背が低くてぽっちゃりしていて、人間の子供に非常に良く似ている。顔は丸くて平べったく、とても血色がいい。髪は基本的にカールがかかっていて、足の先は荒い毛で覆われている。彼らは危険な冒険よりも家庭の快適さを好む。また、良き人生と荒っぽいユーモア、素朴な物語を楽しむ。生まれつき毒と魔法に対する耐性が高く、スリングを使うのに長けている。そして、限られているものの、暗闇を見通す能力がある。レルムのハーフリングには３種族が存在する。それぞれヘアーフット、トールフェローそしてスタウトである。

■能力値

■可能クラス
ファイター、クレリック、シーフ、バーバリアン

■可能マルチクラス
ファイター/シーフ

■特徴
対麻痺/毒/死、対ロッド/スタッフ/ワンド、対呪文セービングスローに+2ボーナスと、コンスティテューション値による追加ボーナス(CON3.5ごとに+1セービングスロー)
スリング使用時にTHACOに+1ボーナス
デクスタリティ+1、ストレングス-1、ウィズダム?-1

■シーフ技能（基本値に種族補正加算済み）

合計+30%。
この値にDexによる補正を加えたものが実際のシーフ技能になる。

■コメント
高いDexと豊富なシーフボーナスでシーフとしては最高の素質を持っている（インフラビジョンがないのが残念だが装備などで補うことは可能）。
セービングスローへのボーナスも対死が入る分ノームよりも優れている。
スリング使用時の命中にボーナスはあるものの、Str17止まりでファイターにしても18/XXのボーナスを得られないためスリングの追加ダメージも低くなってしまう。
ファイター/シーフのマルチクラスでロングボウを使う方が活躍できるだろう。
近接攻撃を捨てればStrを12まで下げることができ、その分を他の能力が割り振ることができる。
終盤に装備品でStrを18/51に補正すれば近接戦闘もこなせる万能シーフになる。
ハーフリングはノームと並んで、店売りでAC-3という最高の兜（ヘルム・オブ・トラステッド・ディフェンダー）を装備することができるというのも密かなメリット。

ノーム (Gnome)

■概要
ドワーフに近い種族であるノームはドワーフより明らかに小さい。誇りを持ってその体型を維持しているが、ドワーフよりも丸々とはしていない。暗く黄褐色の、あるいは茶色の肌をしていて、髪は白く、大きな鼻を持っている。ノームはいたずらっぽいユーモア感覚を持ち、とりわけイタズラと悪ふざけが大好きである。彼らは美しい自然と、それがもたらす宝石やジェムを愛する。レルムのノームには2種族が存在する。それぞれロックノームとディープノーム（スヴァーフネブリン）である。

■能力値

■可能クラス
ファイター、クレリック、イリュージョニスト、シーフ、バーバリアン

■可能マルチクラス
ファイター/シーフ、ファイター/クレリック、ファイター/イリュージョニスト、
イリュージョニスト/シーフ、クレリック/イリュージョニスト、クレリック/シーフ

■特徴
インフラヴィジョン(60フィート)
対ロッド/スタッフ/ワンド、対呪文セービングスローに+2ボーナスと、コンスティテューション値による追加ボーナス(CON3.5ごとに+1セービングスロー)
インテリジェンス?+1、ウィズダム?-1

■シーフ技能（基本値に種族補正加算済み）

合計+30%。
この値にDexによる補正を加えたものが実際のシーフ技能になる。

■コメント
Intの高さにはあまりメリットがなく、Wisの低さはクレリックの呪文習得数にデメリットとなる。
Conに応じたセーブボーナスは使用頻度の高い対呪文が便利。
シーフ能力へのボーナスは合計値こそ高いが使い所の乏しいティテクトイリュージョンにも振られているのが少し残念。
Dexの差もあり、シーフとして見るとインフラヴィジョン以外はハーフリングに劣ってしまう。

ハーフオーク (Half-Orc)

■概要
ハーフオークは人間とオークの親から生まれる。身長は人間と同程度だが、筋肉質の身体をしているため人間よりも体重が少し重い。緑がかった肌の色、出っ張った額、突き出した顎、突き出た歯、粗い体毛によって、見れば誰にでもその血統が分かる。北方とは異なりアムンの人々は何世紀もオーク達と戦争をしていないため、ソードコーストにおいてハーフオークは寛大に扱われている。

■能力値

■可能クラス
ファイター、クレリック、シャーマン、シーフ、バーバリアン

■可能マルチクラス
ファイター/シーフ、ファイター/クレリック、クレリック/シーフ

■特徴
ストレングス+1、コンスティテューション+1、インテリジェンス?-2

■シーフ能力へのボーナス

合計-10%。
この値にDexによる補正を加えたものが実際のシーフ技能になる。

■コメント
なんと言ってもStr19が強い。18/XXのボーナスを気にする必要なく合計能力だけを追求できる。

コメント欄

コメント欄は編集ができない方のためのものです。また、議論はこのコメント欄で行って下さい。