キャラクター/【ラーリアム】

Last-modified: 2024-03-03 (日) 08:00:40

Union χに登場するキーブレード使いの少年。
髪はピンク色で、白いシャツの上に黒いベストという育ちのよさそうな服装をしている。言動もそんな感じである。

  • 部屋の入口や壁にもたれて立つ癖がある。

一人称は基本的に「ボク」だが、一人の時や親しい人といる時は「俺」になる。
 
その容姿と名前からマールーシャの人間だった頃の姿ではないかと考えられており、実際にKHIIIのアルティマニアでは彼の人間の時の名前として掲載されている。
英語表記での綴りは「Lauriam」。これにXを入れて並び替えると「Marluxia」になる。

  • これでマールーシャと無関係だったらミスリードどころじゃない話だった。

マールーシャがラーリアムのノーバディなら、なぜキーブレードを使えないのかという謎が浮上している。

  • 同様の疑問がある人物にゼアノートのノーバディであるゼムナスと、同じくUχにて人間時代と思われる姿が描かれたラクシーヌがいる。
    • シグバールキーブレード使いだったことが判明しているが、こちらはKHIIIで「資格はある」と発言しており、実際エピローグでキーブレードを手にしている。
    • ロクサスは出自こそ特殊とはいえ、キーブレードを使えることに関してはソラのノーバディ(=ソラ本人扱い)であるからであり、この点においては彼と条件は同じである。
      • 心を持たない(とされる)ノーバディであるにも拘らずキーブレードを使えるロクサスが特別なノーバディの中でもさらに特別だと言われていたことから、単にキーブレード使いのノーバディだからキーブレードを使えるというわけではなさそうだろう。
    • 元々キーブレードは自分の気分次第でリク→ソラ(デスティニーアイランド崩壊時)、ソラ→リク(ホロウバスティオン到着時)ところころと使い手を変えたりするので、「ノーバディになんか使わせるか」という理論が働いても問題はない気がする。
      • しかしキーブレードに善悪の概念はなく、純粋な闇の存在ですらキーブレードを使えている。
    • ゼムナスがキーブレードを使っていないことについてもディレクターが敢えて使っていないだけかもと発言していることから、今後何かしら説明が入る可能性は高い。
    • ソラのキーブレードを使用しているロクサスとロクサスを通じてソラの力を吸収しているシオン、両者共に記憶が重要だと思われるが……また、マールーシャ達との違いは本体とノーバディが同時に存在していることも挙げられる。
  • 自分がキーブレードを使えなくなったから、他のキーブレード使いに執着していた、という可能性もあるかも。
    • KHIIIでのマールーシャの消滅間際のセリフから、過去の記憶がなかったためにキーブレードが使用できなかった、或いは自分がキーブレードを使えるという自覚がなかった(使えないと思い込んでいた)可能性も高い。

ユニオンリーダーの一人であり、キーブレード墓場には最後に現れた。

  • 他のメンバーが集まって数日は遅れていたようで、全員待ちくたびれていた様子。しびれを切らしたエフェメラスクルドが探しに行こうとしていたちょうどその時にやってきた。
  • 本人曰く、探し物をしていたらしい。

ラーリアムが名乗り、ユニオンリーダーが揃った時点で「Union χ」のロゴが現れる。

その後、メインストーリーにおいて探しているのは人であることが判明。
この探し人に対する何かを知っていると考えたらしいダンデライオンの一員であるエルレナに接触を図り、「妹のストレリチア」のことを聞きたいと話す。
 
スピリットを作成してダンデライオンのメンバーたちから悲しみの記憶を消すことになった際、材料集めは自分には向いていないとして、ブレインと2人で部屋に残り準備に取り掛かっている。

  • 準備の方は自分向きであると発言している。どちらかというとインドア派や理系の類なのだろうか。

登場タイミングがストレリチアが消滅したシーンの直後だったため、ユーザーには真っ先にストレリチア襲撃の犯人として疑われてしまった。
実際には、この2つの出来事は時系列的に離れており、状況証拠にもなっていない。

  • しかし彼の見た目がマールーシャと酷似していること、マールーシャの属性が花であること、ストレリチアと同じ名前の花が存在していることから、ラーリアムとストレリチアには何らかの繋がりがあるのではないか?と推測するプレイヤーは当時から少なくなかった。
  • 他にも組織の名前がダンデライオン(タンポポ)であり、イメージイラストでもラーリアムがタンポポの綿毛を持っていることや、同じイラストで黒コートがスズランのような花を持っていることから見て、今作は「花」も重要なキーワードだったのかもしれない。
    • なお、マールーシャはネタながら巨大なスズランを装備したことがある。
    • 黒コートの持つ花はゲンペイクサギ或いはオオヤマレンゲのようにも見える。

その後の更新で、ストレリチアを「妹」と呼ぶシーンが描かれ、兄妹であることが示唆されたことで、上記の嫌疑はほぼ晴れ、最終的にはヴェントゥスにとりついたが犯人であることが判明した。

  • 上記の言い方だと本人の妹かエルレナの妹か判断として微妙なところだったが、後のストーリー更新でラーリアムの妹であることが確定した。

また、この時の彼の様子からは随分と妹思いの兄であった様子が窺える。

  • 後に兄妹のやりとりの回想が描かれたが、誰よりも妹を大切に思いつつ、かといって甘やかしたりすることもない、厳しさと優しさを兼ね備えた良い兄だったようだ。

上述されている通り、ストーリー中ではユニオンリーダーを務める傍ら、キーブレード戦争前後から姿が見えなくなってしまった妹のストレリチアの行方を探し続けている様子が描かれている。
データの中にストレリチアがいないか探したが徒労に終わったようで、ストレリチアが唯一名前を言っていたエルレナの元へと向かう。

  • この時ブレインに「どんな議題だろうとエフェメラに賛成する」と言付けてシフトプライドについての会議を欠席している。

エルレナと彼女のチリシィの証言から、ストレリチアの足取りがキーブレード戦争前で途絶えていること、彼女が「誰か」をダンデライオンに勧誘しようとしていたことは把握したものの、それが誰なのかはわからず、彼女がその誰かを追って戦争に参加してしまったのではないかと危惧していた。
しかし、話を聞いたブレインの示唆とそこからプレイヤーの存在に思い至ったエフェメラとスクルドの話から、その「誰か」がプレイヤーのことなのではないかと考え、プレイヤーに会いに来る。
当のプレイヤー自身はそもそもストレリチアの存在自体を知らなかったものの、彼もしくは彼女の話を聞いたことで何か考え付いたことがある様子を見せつつ、礼を言ってその場から立ち去った。

  • この時、プレイヤーに対して「ストレリチアのことを覚えていてほしい」と言い残した。

その後ストレリチアのノイズのようなものを見たエルレナから再度呼び出しを受け、エルレナのチリシィからストレリチアのチリシィがキーブレード戦争について口を滑らせ触れていたことを伝えられる。
この時ストレリチアがキーブレード戦争を(「起きるかもしれない」ではなく「起きる」と)確信していたことに疑問を抱いている(ユニオンリーダーしか知りえない話だからである)。

自分たちのいるデイブレイクタウンがデータの世界で、現実世界に出られないことを知った時は「大戦を回避して飛び込んだら、実は檻の中だったって?」「皮肉な結果だね」と言う。ストレリチアがいないことで若干苛立ち始めていたのだろうか。

この後、箱舟を使用しようとするマレフィセントに対してキーブレードを使用する場面が描写されているが、この時使用するキーブレードはやはりというかラヴィアンローズ。花好きは当時からのようだ。

  • この戦闘前のマレフィセントとの会話ではさらに嫌味たっぷりの話し方になっており、苛立ちが強まっていることが窺える。和やかなのが逆に怖い。
  • ちなみに箱舟の部屋のことは「ここはボクの趣味じゃない」「単なるラボか物置くらいに思ってたよ」とのこと。
  • その後の回想シーンを見るにユニオンリーダーになる前は1日分のLUX回収ノルマを午前中に済ませ、午後からは専ら花畑で昼寝をしていたようだ。魔物を倒す毎日は退屈で飽き飽きしていたらしい。才能の高さもさることながら、嫌なことは先に済ませたいタイプだったことが窺える。
    そしてこの回想シーンの後、白装束になったストレリチアが空中に消えていく幻影を見る。

マレフィセントに倒されてしまい、円卓の間に戻ってきたところ偶然ブレインがストレリチアの消滅について話しているのを聞いてしまい、よろめきながらもブレインに掴みかかる。その後ヴェントゥスが(恐らく闇に操られて)「俺が彼女を消した」と言って現れさらに激高するが、真犯人はヴェントゥスに取り憑いた闇であったことが判明する。

  • 歩き方からも割と満身創痍に見えるが、仲裁に入ったエフェメラを片手で突き飛ばしている。

闇との戦いの後、怒りをどこに向ければいいか分からないラーリアムの元にストレリチアの幻影が現れる。そして、その直後にエルレナのチリシィによって、数日前黒コートと白装束のストレリチアらしき人物が一緒に歩いていたと聞かされる。

スクルドに「待つ側ではなく、妹さんを迎える側でいた方がいい」と言われ、箱舟に乗って現実世界のデイブレイクタウンに旅立った。

  • この際、箱舟に乗るのを躊躇うエルレナの肩に手を置いて「君のお陰でボクは希望が生まれた」「できればボクと行動を共にしてほしい」と口説いて説得している。
    • 実際にその後、本当に「行動を共に」し続ける長い付き合いとなる。結果的にこの口説き文句台詞は大きな影響を及ぼした…のかもしれない。

現実のデイブレイクタウンに来たあと、ブレインからデイブレイクタウンの崩壊まで時間がないために先に行くよう告げられ、「ストレリチアを今度こそ見つけ出す」という想いを標に未来へと旅立った。
そしてラーリアムが目を覚ましたのは、花畑の中だった。


KHIIIでマールーシャが思い出した過去の記憶は恐らくラーリアムの頃の記憶だろう。消滅後は再度人間として復活するはずだが、果たしてストレリチアを見つけ出せるのかは今後描写されるのかもしれない。まず同じ時代に辿り着けているのかさえ疑問だが、もしかすると標が導いてくれてたりするのかも。