用語

Last-modified: 2013-05-23 (木) 21:04:07

DLSw

DLSwとは、datalink switching(データリンク・スイッチング)のことである。
DLSwでは、SNAパケットをIPでカプセル化して、SNAネットワーク環境をIPネットワークに統合することが可能となる。
但し、SNA自体遅延やパケットロスに敏感なプロトコルであるため、IPネットワークに単純に統合するだけでは様々な問題を起こすため、扱いが難しいプロトコルである。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/word/page/10007394/ ITProより
米IBMの独自ネットワーク・アーキテクチャ「SNA」のデータを,IPパケットでカプセル化して伝送する技術。RFC1795で規定。データリンク・スイッチとも呼ぶ。
SNAネットワークをIPネットワークに統合できる。

DLSwに対応したIPルーター間では,従来のSNAデータを,IPプロトコルを利用して送信することで,従来のSNAプロトコルになかった経路選択機能を実現できる。

参考情報 DLSw
http://www.netagency.biz/ccie/modules/xhnewbb/viewtopic.php?topic_id=167 その頂きの名はCCIE
http://www.cisco.com/JP/support/public/ht/tac/102/1022119/45-j.shtml CiscoSystems
http://www.cisco.com/JP/support/public/ht/tac/102/1022106/dlswts2-j.shtml CiscoSystems
http://www.cisco.com/web/JP/product/hs/ios/dlsw.html CiscoSystems

参考情報 SNA、VTAM
http://www.arteceed.net/?p=544 メインフレーム・コンピュータで遊ぼう
http://www.arteceed.net/?p=2628 メインフレーム・コンピュータで遊ぼう

USB

Universal Serial Bus。
PC用のシリアルインタフェース規格で最大127台の装置を接続できる。
プラグアンドプレイ(接続自動認識)やホットプラグ(電源を入れたままコネクタの抜き差しが出来る)の機能がある。
転送速度はUSB1.1が12MBPS、USB2.0が480MBPSである。

 

USBには3つの転送モードがある。
①ハイスピードモード(高速)
②フルスピードモード(中速)
③ロースピードモード(低速)

退行テスト

ソフトウェアへの修正や変更が、ほかの箇所に影響を与えていないことを確かめるテスト。
レグレッション・テストともいう。

DFD

データフロー・ダイアグラムの略。
データの流れに着目したモデル図である。

 

○ プロセス
= データストア(ファイル)
□ データ発生源または吸収(行先)
→ データフロー

 
dfd2.jpg

FIFO

ファーストイン・ファーストアウトの略。日本語では先入れ・先出し。
先にページインしたページから先に追い出していく方式。
ページインとは、ディスクから主記憶にページをロードすることである。

主記憶 ← ページイン ← ディスク
    → ページアウト →

 

問題としては以下のようなものとなる。

 

例)FIFO方式のアルゴリズムにおいて主記憶のページ枠が3、プログラムが参照するページ番号順が以下のものであったとする。
3,5,4,1,4,3
この場合ページインは何回になるか。なお初期状態では主記憶に何もロードされていないものとする。

 

3,5,4が入った時点でページインは3回になる。
枠状態【3,5,4】

 

次に1が参照されるが、1は主記憶にないためディスクからロードされて入り、FIFOで3が出る。
ページインは1回追加されて4回になる。
枠状態【5,4,1】

 

次に4が参照されるが、4は入っているのでページインされない。
枠状態【5,4,1】

 

最後に3が参照される。3は主記憶にないためディスクからロードされて入り、FIFOで5が出る。
ページインは1回追加されて5回になる。
枠状態【4,1,3】

ヒット率の計算

キャッシュメモリのアクセス時間と、主記憶のアクセス時間を加算する。

キャッシュメモリのアクセス時間xX+主記憶のアクセス時間x(1-X)

http://mt-net.vis.ne.jp/ADFE_mail/0431.htm 徹底研究! 情報処理試験より
データを読み出す際に,キャッシュメモリに目的のデータが存在していれば,キャッシュメモリのアクセス速度でデータを取得することが出来ます。この状態を,キャッシュヒットといいます。
キャッシュメモリのヒット率を x とすると,キャッシュメモリからデータを読み出す確率は x,主記憶からの確率は 1 - x となります。

デイジーチェーン

複数機器を数珠繋ぎ(直列)でつなぐこと。
デイジーチェーンに対して中央から各機器が星型につながる形態をスター型という。

http://www.sophia-it.com/content/%E3%83%87%E3%82%A4%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%B3 IT用語辞典Binaryより
【英】daisy chain
デイジーチェーンとは、周辺機器などをケーブルによって接続する方式のうち、周辺機器を直列の形に接続する方法のことである。「数珠つなぎ」と形容されることもある。
デイジーチェーン接続では、データは他の周辺機器による中継を経て転送される。個々の機器がコンピュータに直接繋がっている形式などに比べ、配線や接続管理が効率的に行えるというメリットがある。デイジーチェーンで接続できるケーブルの規格としては、SCSIやIEEE 1394(i.LINK、FireWire)、mLANなどがある。
デイジーチェーンに対して、各機器が中央に位置するコンピュータへそれぞれ直接繋がっている接続形態は、スター型接続などと呼ばれる。
ちなみに「デイジー」とはヒナギクのことで、「デイジーチェーン」はネットワーク構成がヒナギクの花を結んで作る花輪の形に見立てられている。

スパニングツリー

フレームのブロードキャストストームを防ぐためのスイッチの仕組みのこと。
スパニングツリー・プロトコル(STP)により、ポートをブロッキングすることで実現する。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20060615/241061/ ITProより
スパニング・ツリーとは,LANのネットワーク上でやりとりしているデータ(MACフレーム)が永遠に回り続けることを防ぐLANスイッチの機能である。LANスイッチでスパニング・ツリーを有効にしていると,もしネットワークがループ構成になっていても,LANスイッチがポートを自動的にブロックし,論理的にはループのない構成を作ってくれる。

フレームが永遠に回り続ける状況は「ブロードキャスト・ストーム」などと呼ばれる。イーサネットでは,IPアドレスから相手のMACアドレスを調べるARP*3をはじめとして,ブロードキャスト通信を多用している。このため,ネットワークがループ状に構成されていたら,あっという間にLAN内にフレームが溢れかえり,ケーブルを抜くかLANスイッチの電源を切るしかなくなってしまう。

これを防ぐためにLANスイッチが用意している機能が,今回取り上げるスパニング・ツリーだ。スパニング・ツリー機能は多くのLANスイッチが装備しており,標準で有効になっている製品も多い。スパニング・ツリー機能が有効になっていると,ネットワークがループ構成になっている部分があっても,実際には通信を受け付けないようにLANスイッチがポート設定を変更する。そうして,論理的にはループしない構成にしてくれるのである。

IPパケットにはTTL*4と呼ばれるパケットの寿命に関する情報が入っている。IPパケット内のTTLは,ルーターで中継するたびに値が減っていき,0になったらそのパケットは廃棄される。また,ルーターはそもそも,あて先がわからないパケットを受け取ると,そのパケットを廃棄するようになっている。このため,ネットワークがループ状に構成されていても,いつまでもネットワークにパケットが残るということはない。

ただし,これはルーターが扱うIPパケットの話である。LANスイッチが扱うMACフレームには,TTLのような寿命を示す情報は存在しない(図1-2)。LANスイッチは,ブロードキャストはもちろん,あて先がわからないフレームも廃棄せずに全ポートに転送する。そのため,ループ構成のあるLANのネットワークでは,永遠にフレームが回り続けてしまう恐れがあるのだ。

スパニング・ツリーとは,LANでやりとりしているデータ(MACフレーム)が永遠に回り続けることを防ぐためにLANスイッチが備える機能のこと。「スパニング・ツリー・プロトコル」(spanning tree protocol:STP)というプロトコルで実現する。

LANスイッチで構築したネットワークにループ状になっている場所が存在すると,同じMACフレームが何度も伝わることになり,正常な通信ができなくなってしまう。特にブロードキャスト・フレームがループ状になったLANを流れると,ブロードキャスト・フレームはいつまでもLANをぐるぐると回り続け,そのうちに帯域を使い切ってしまい,LANをダウンさせてしまう(こうした現象をブロードキャスト・ストームという)。

こうした現象を防ぐための機能がスパニング・ツリーだ。スパニング・ツリーが有効になっていると,LANスイッチで構築したLANにループ状の構成があっても,実際には通信を受け付けないポート(ブロッキング・ポート)を自動的に設定し,最終的に1台のLANスイッチを頂点とするツリー構造を作る。

基本的な流れとしては,まずLANスイッチ同士でツリーの根(ルート)となるLANスイッチを決める。このLANスイッチを「ルート・ブリッジ」と呼ぶ。それから,そのLANスイッチ(ルート・ブリッジ)に最短経路で到達するポートを,各LANスイッチとLANセグメントごとに探す。そして,いずれにも関係のないポートの通信をブロックして無効にしていくと,経路がループしないツリーが構成される。

こうしたスイッチ・ネットワークを構築するために,LANスイッチ間で情報をやりとりするのに使うプロトコルがSTPである。STPでは,BPDU(bridge protocol data unit)と呼ばれる制御フレームでスパニング・ツリーを作るための情報をやりとりする。

BPDUには,ツリー構成を決めるための情報として,「ブリッジID」と「パス・コスト」という値が格納される。ブリッジIDは,ツリーのルートとなる「ルート・ブリッジ」を決めるための情報。パス・コストは,LANスイッチ間でどの経路をとるかを決める情報である。

スパニング・ツリーは,ループを防ぐ目的のほか,耐障害性を向上させるためにも使われる。障害発生時に障害経路をう回できるようにわざとネットワークにループ構成となる部分を作っておき,障害が生じたときには通信を受け付けていなかったポートをオープンにして,通信を継続する。

Proxy ARP

ARPの要求をホストに代わってルーターが返すように設定すること。
(config-if)#ip proxy-arp
インターフェースモードでプロキシーARPを有効にする。
no ip proxy-arpと実行した場合は、プロキシーARPを無効にする。
初期設定は通常では無効になっている。

http://www.wdic.org/w/WDIC/Proxy%20ARP 通信用語の基礎知識より

あるホスト宛のARP要求に対し、ルーターがそのホストに代わってルーターのMACアドレスを返答すること。代理ARP、ARPハックともいう。特にサブネットを理解できないホストが存在するネットワークでは有効である。

例えば、192.0.2.0/28というネットワーク上にあるホストA(192.0.2.1)と、192.0.2.16/28にあるホストB(192.0.2.17)を考える。

ホストAがもしネットマスクを理解できないなら、192.0.2.xはクラスCのネットワークであり、24ビットのナチュラルサブネットマスクと解釈する。このため192.0.2.17は同じネットワークに属していると考え、まずMACアドレスを知るためにARP要求を出す。しかし、実際にはホストBは別ネットワークのホストなので当然ARPが返らず、結果として通信ができない。

そこで、もしネットワークAのルーターがProxy ARPを行なうよう設定すると、192.0.2.17へのARP要求に対してそのルーター自身のMACアドレスを返すので、ホストAはルーターへパケットを投げ、結局このルーター越しにホストAとホストBとは通信することができるようになる。

このようにサブネットを設定できないホストが存在するネットワークにサブネットを適用するのにProxy ARPは便利だが、しばしば解決困難なネットワークトラブルの原因ともなるため、できれば利用しないのが望ましい。

 

http://www.cisco.com/JP/support/public/ht/tac/100/1007873/5-j.shtml CiscoSystemsより

Cisco のインターフェイスは、プロキシ ARP からの送信を受け入れて応答を返すように設定されている必要があります。これはデフォルトでイネーブルになっています。no ip proxy-arp コマンドが、ISP ルータに接続されているルータのインターフェイスで設定されている必要があります。次に示すように、インターフェイス設定コマンド no ip proxy-arp を使って、プロキシ ARP を各インターフェイスで個々にディセーブルにできます。

Router# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Router(config)# interface ethernet 0
Router(config-if)# no ip proxy-arp
Router(config-if)# ^Z
Router#

インターフェイスでプロキシ ARP をイネーブルにするには、ip proxy-arp インターフェイス設定コマンドを発行します。

注:サブネット A 上のホスト B(172.16.10.200/24)から、サブネット B 上のホスト D(172.16.20.200)にパケットを送信しようとする場合、ホスト B では自分の IP ルーティング テーブルを検索し、その結果に基づいてパケットがルーティングされます。ホスト B(172.16.10.200/24)では、ホスト D の IP アドレス 172.16.20.200 に対して ARP は実行されません。これはホスト D がホスト B 上で設定されたイーサネット インターフェイス 172.16.20.200/24 とは異なるサブネットに属しているためです。

 

http://www.allied-telesis.co.jp/support/list/switch/x900_sb900/doc/v533_docs/ip_proxy-arp@116INTERFACE.html アライドテレシスより

(config-if)# [no] ip proxy-arp

対象IPインターフェースでプロキシーARPを有効にする。no形式で実行した場合は、プロキシーARPを無効にする。初期設定は無効。

プロキシーARPとは、他のサブネットのIPアドレスに対するARP要求に対し、本製品が自身のMACアドレスで代理応答する機能。プロキシーARP有効時は、受信したARP要求の対象IPアドレスへの経路(ただし、受信インターフェースのインターフェース経路を除く)を持っている場合、自分自身のMACアドレスで代理応答し、代理応答に基づいて送られてきたパケットを実際の宛先に向かって転送する。

使用例
awplus(config)# interface vlan30 ↓
awplus(config-if)# ip proxy-arp ↓

コマンドツリー
interface (グローバルコンフィグモード)

 --- ip proxy-arp(インターフェースモード)

ネクストホップ

受信したパケットを宛先のネットワークに転送するために、次にパケットが転送される隣接のルータのIPアドレスのこと。
ネクストホップが”Directly Connected”である場合、インターフェースが直接そのネットワークに接続している状態を意味する。

ロンゲストマッチ(最長一致)

ルーティングテーブルからパケットが宛先を探す際に「最長一致(ロンゲストマッチ)」と呼ばれるルールが適用される。あて先IPアドレスとルーティングテーブルのエントリから、最も長いプレフィックスの一致するエントリがルーティングに使用されるエントリとなります。
ルーティングテーブル内に、/24と/29の二つ宛先がある場合、/29のルートが採用される。

読書メモ ネットワークはなぜつながるのか

  • 動きと章立て
    • 1 ブラウザがメッセージを作る
      通常はGETメソッドかPostメソッド
      GETはHTMLページを要求
      Postはフォームの入力情報を送信
      ブラウザ
      http://サーバー名・ドメイン/ディレクトリ名/ファイル名

      リゾルバ(Socketライブラリプログラム)

      DNS解決
  • 2 TCP/IPデータを電気信号にして送る
    TCP/IP プロトコルスタック(ネットワーク制御用ソフト)

    LANドライバ
  • 3 ケーブルの中を伝送
    HUB

    ルーター

    アクセス回線
  • 4 プロバイダからインターネット内部へ
    電話局

    プロバイダ

    光回線網

    電話局

    アクセス回線
  • 5 プロバイダのWEBサーバーへ辿りつく
    プロバイダ内部
    ファイアウォール

    キャッシュサーバー
  • 6 WEBサーバーでリクエストデータを作成し、WEBブラウザで表示
    LANドライバ

    TCP/IP プロトコルスタック(ネットワーク制御用ソフト)

    WEBサーバー

    戻りは逆

    WEBブラウザで表示