初めに
この文章は、はじめてプログラムを触る人向けに書かれています。
コンピューター環境は、高知工科大学の C-1WS を前提としています。
他の環境で C 言語によるプログラミングを行う場合、開発環境の構築 を見て、開発環境を先に用意してください。
目標
簡単なプログラムを自分で入力し, 実行することにより、プログラミングを行う環境に慣れる。
初めてのプログラム
実際に自分でコードを打ち、実行することが、プログラミングを身につけるための近道です。
いきなりですが、プログラムを打って、実際に動かしてみましょう。
以下のコードをテキストエディタ*1を使って入力し (コピペ禁止)、適当なディレクトリに「hello.c」というファイル名で保存してください*2。
もちろん、プログラムの意味は、分からなくてもかまいません。
#include<stdio.h>
int main() {
printf("Hello World!");
return 0;
}
保存したら、保存したディレクトリへ移動し、次のコマンドを実行します。
gcc -W -Wall hello.c
プログラムの入力ミスがあった場合、ここでエラーが表示されます。
その場合は、正しく入力されているか、確認してください。
エラーが表示されなかったら成功です。
次のコマンドを実行して、実際にプログラムを動かしてみましょう。
./a.out
次のように表示されたら成功です。
Hello World!
コンパイルとは
先ほどはコードを保存してから、コマンドを2回実行しました。
1回目のコマンドでは、プログラムをコンピューターが理解できる言葉 (機械語) に変換しています。
この、1回目の操作のことをコンパイルと呼びます。
2回目のコマンドで、実際にプログラムを実行しています。
C言語では、プログラムを実行する前に必ずコンパイルを行う必要があります*3。
int main(){ ~ }
この中に書かれたプログラムを実行しなさい、という意味だと思ってください。
#include<stdio.h>
プログラムを書く際の、おまじないだと思っていてください。
stdio.h というファイルを読み込みなさいという意味です。
特に気にしないでください。
return 0
これもプログラムを書く際の、おまじないだと思っていてください。
後ほど詳しく解説します。
printf 関数
画面に文字を出力するには、printf 関数を使用します。
printf 関数は次のように使用します。
printf("Hello World!\n");
使用する際には、「"~"」ように表示する文字列を二重引用符 (ダブルクオーテーション) で囲みます。
改行したいときは、その場所に「\n」と入れると、その場所で改行できます。
「\」はバックスラッシュと読みます。
また、行末に「;」(セミコロン) を必ず入れる必要があります。
例1
printf("aaa\nbbb\nccc\n");
出力
aaa
bbb
ccc
例2
printf("Kochi ");
printf("University ");
printf("of ");
printf("Technology\n");
出力
Kochi University of Technology
課題
できた人は先輩等に見せてください。
課題1
自分の名前を日本語で表示してください。
注意
文字コードは UTF-8 で保存すること。
Emacs の場合、「C-x Return f」で「utf-8」と入力して「Return」で変えられます。
課題2
自分の好きなものを3つ以上、改行区切りで表示してください。
(日本語, 英語問わない)
挑戦課題
外部サイトの問題です。
AOJ の登録方法は オンラインジャッジのススメ をご覧ください。
- AOJ 10000: Hello World
http://judge.u-aizu.ac.jp/onlinejudge/description.jsp?id=10000