シドニー

Last-modified: 2023-07-20 (木) 01:17:23

鈴木郁洋捕手の別称。
2000年のシドニー五輪にて野球日本代表に選ばれた際、星野仙一(当時の中日監督)に「シドニー」と命名された。


経歴

鈴木は1997年ドラフト4位で中日に入団。中日→近鉄→オリックスの3球団を経て2012年引退。以降は同球団でコーチを務めた(~2020年)。
整った顔立ちと捕手らしからぬ細身のスタイルおよび俊足がセールスポイント。キャリアの大半を控え捕手として過ごした*1が、巧みなリードに定評があり投手陣からの信頼は厚い。一方で致命的な貧打*2が弱点であった。


「シドニー」関連のエピソード

  • 2010年4月21日に4安打6打点を記録した際、日付の語呂合わせで同日がシドニーの日として呼ばれた。
  • コーチ最終年(2020年)のオリックスには鈴木姓が4人(優・康平(K-鈴木)選手および郁洋・昂平コーチ)所属していたため、識別のため郁洋をシドニーと呼ぶ書き込みが見られた。


日高・鈴木論争

2010年は例年通り控え捕手としてシーズンイン。投手陣が振るわず敗戦した際に、岡田彰布監督は投手でなく正捕手の日高剛のリードを批判。4月23日に日高を二軍降格させ、鈴木を正捕手に抜擢する。降格に納得のいかない日高ファンの反発から「日高と鈴木、どちらのリードがマシか」が語られ始める。

  • 誰がリードしても打たれるんだから打てる日高がいいに決まってる
  • もう日高のリードは見たくない
  • イケメンだからシドニー

等の激しい論争が起こるも決着は付かず。両者のスタメン時のチーム勝率は日高の場合がやや高かった(下表)。
翌2011年は鈴木が打率2割超えの「強打者(当社比)」に成長。一方の日高は二軍でも打率1割と「打てないし守れない」選手と化し、鈴木に軍配が上がった。


成績比較

2010年

選手名試合打率本塁打打点スタメン捕手時の勝敗
勝率
日高79(53)0.2796242924.547
鈴木86(65)0.1561122933.468

2011年

選手名試合打率本塁打打点スタメン捕手時の勝敗
勝率
日高26(1)0.0680201.000
鈴木89(39)0.204071918.514

()内はスタメン捕手としての出場数


関連項目



Tag: オリックス 国際試合


*1 中日時代は中村武志および谷繁元信が不動の正捕手を務めていた事が大きい。
*2 通算打率.185。実働14年で.220を超えたシーズンは3回のみ。