ナンカー

Last-modified: 2023-06-23 (金) 22:27:11

小山伸一郎(元中日→楽天)が使っていた球種の一つ。

概要

小山は1996年ドラフトで中日から1位指名を受け入団。直球の威力はあって二軍では最多セーブを獲得するなど好成績だったものの、決め球を欠き制球難も加わって一軍では鳴かず飛ばず。2004年オフに創設された楽天に無償トレードされた。
移籍後も一軍と二軍を行き来していたが、2007年に突然開花。以後直球主体のリリーバーとして2015年に引退するまでブルペンを支え、楽天では実働11年間で410試合に登板した。

覚醒の要因の一つとしてシンカーをマスターしストレートガイジ状態を卒業出来たことが挙げられるが、小山が「シンカー」を自称する変化球は球速が速く、落ちながら変化する独特の軌道を描く。複数のプロの解説者達によるこの球種の説明が全く一致しない事から*1、ネット上で「謎のシンカー」を略して「ナンカー」、「変なシンカー」を略して「ヘンカー」などと呼ばれるようになり、なんJでも使われるようになった。

 

小山の引退に伴って球界から姿を消したナンカーであったが、2019年オフにロッテから楽天に移籍してきた涌井秀章が一軍ブルペンコーチの小山から伝授された様子。涌井はこのボールを駆使して見事な復活を遂げ、2020年6・7月に2016年以来となる月間MVPを受賞、更に4年ぶりの2桁勝利=史上初の所属3球団での最多勝*2のタイトルに輝いた。
なお、涌井自身はこのシンカーを小山に敬意を表し「こやシン*3」と名付けている。

OBによるナンカーの解説

光山→カーブ

平田→フォークがすっぽ抜けてシュート回転した

大塚→フォーク

高橋→変化球じゃないのに変化するストレート

本西→シンカー

福本→小山は基本スライダー時々フォーク

若菜→わかんね

杉山→本人はシンカーと言い張っている

潮崎→スライダー

得津→小山は直球とスライダーしかない

阿波野→フォークですね

梨田小山の訳のわからん落ちる球

大島→シュート回転の何か

高木守→フォーク?チェンジアップ?

駒田→ツーシーム系のボール

伊東→いや…スライダー気味のぉ…

金石→小山の武器はフォーク

新谷→球速の速いチェンジアップ

武田→これチェンジアップですね

関連項目


*1 球の軌道自体は大きく曲がるツーシームといったところであるが、当時は球界全体でツーシームの浸透度が低かったことも球種特定を困難とさせた一因となった。
*2 西武で2007年と2009年、ロッテで2015年に同タイトルを獲得している。
*3 “こやシン”の名前を広めたいので、ぜひ記事にして欲しい。“こや”はひらがな。“シン”はカタカナで」とは本人の弁。プロスピaでもこやシンがある。