涌井、かわいそうやなー

Last-modified: 2023-08-03 (木) 23:53:52

2010年オフ、契約更改で揉めていた涌井秀章(当時西武)に対しダルビッシュ有が言及した際の文言。


概要

同年の涌井は14勝(8敗)でリーグ最多勝に輝くも、後半戦は3勝(3敗)に留まり*1、チームはソフトバンクとの優勝争いに敗れゲーム差無しの2位に終わる。涌井はCSでも力投を見せるが後続が打たれ敗退(試合結果)し、オフの契約更改で球団から現状維持(推定2億円)の提示を受ける。

涌井は提示金額に納得せず保留し、12月27日の2回目の交渉でも同額提示→保留。親交を持つダルビッシュは報道を見て涌井を哀れに思ったのか、同日に自身のTwitter上で「涌井、かわいそうやなー」と発言。

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3回目の交渉でも同額提示→保留は変わらず、涌井は翌年のキャンプへ自費参加の意思を示すなど強行手段に出る姿勢を見せ、両者の要求は平行線をたどる。最終的に年俸調停*2まで発展し、調停委員会は2億5300万円を通達。涌井は3300万円の増額*3を勝ち取った。


関連項目


*1 登板した全9試合のチーム成績は3勝5敗1分。
*2 「参稼報酬調停」の通称。コミッショナーに申請してそれが受理された場合、参稼報酬調停委員会を招集し、選手と球団から希望額を聴取した上で委員会が妥当額を決定し、球団はそれに従わなければならない。年俸調停が受理された地点で翌年の契約は締結済みとなるため、選手が納得せず契約しなかった場合は任意引退扱いとされる。
*3 調停が行われた場合、前年度・当該年度の年俸が公表されることになる。このため、推定2億円とされていた涌井の実際の昨季年俸は2億2000万円と明らかになった。