和歌山研修医 EBMセミナー

Last-modified: 2011-07-11 (月) 08:49:38

和歌山研修医セミナー でEBM概論

H23年7月2日は和歌山医大に呼んでいただきました。
以前、チーム関西の勉強会に呼んで頂いて、しばらくEBMの授業をしたことがあります。
その時の参加者、橋本忠幸先生が研修二年目になられて「和歌山研修医セミナー」を担当しておられます。
今回、セミナーでお話させて頂けることになり、郷里の和歌山へ帰省してきました。
主催は、和歌山県立医科大学付属病院だというオフィシャルな会です。

参加者

研修医の先生方が10人ちょっとと、学生さんが5-6名かな。
南和歌山病院内科の福地貴彦先生もご参加されて、症例検討会で御指導されていました。
後ろで聞いていたのですが、本当に勉強になりまして・・僕が一番得しましたね。

内容

EBM概論を、20分程度で飛ばしてレクチャー。
それから、論文を一本読んでいただきました。
以前、神戸薬大でも使用した、
Continuation of Low-Dose Aspirin Therapy in Peptic Ulcer Bleeding
A Randomized Trial
Joseph J.Y. Sung, MD
Ann Intern Med. 2010;152:1-9.
http://www.annals.org/content/152/1/1.full?from_mostread
です。
アスピリンを使っていた消化管出血の人に、アスピリンを継続させるかどうか?を問うたRCTです。
全体に 約80人 VS 約80人の小さいRCTですが、アスピリンを内服させなかった群で死亡者が10名出て打ち切られた論文です。
死亡率には何かのバイアスがあるのだと思いますが、初めて読むには極端な文献がわかりやすかろう・・
ということでこれです。
教材にはもってこいですね。
結局、最後まで論文は読んだのですが・・お恥ずかしいことに時間は20分オーバーで午後7時20分に終了しました。(もともと午後5時~7時予定)
駄目ですね、いつまでたっても。。反省です。
論文という存在を、自家薬籠中の物としてもらえるよう、頑張ったのですが・・さてさて。。
また呼んでくださいね~ (^^)