20140601 GRADEワークショップをお手伝い

Last-modified: 2015-11-17 (火) 11:07:51

2014年6月1日 GRADE Workshop

ACP日本支部総会にて、EBM-Tokyo時代からの仲間と一緒にGRADEのワークショップを開催させて頂きました。
というか、僕は末席に加えて頂いたという感じです。
GRADE systemというのは、システマティックレビューやガイドラインの作り方を統一していこうというムーブメントなんです。
青森の開業医でいらっしゃる、相原先生が率先して学ばれて本も出版されました。
http://www.grade-jpn.com/
ただ、その後のシステムの流布が進んでいません。
・GRADEがシステマティックレビューやガイドラインというEBMでも「応用編の部分」を「刷新しよう」というシステムで、ニーズが専門家に限られてくる
・最初に取り組んでくれたのが開業の先生で、かつ遠方のため東京など中枢部分へそうそう来られない
・GRADEチームが日本に必要だが、主体となる組織がない
いろんな問題があります。


そのために、南郷先生や豊島先生、湯浅先生といったEBM仲間が今年からワークショップを通じて広げていこうという取り組みを開始されました。
ワークショップならば、我々にはお手のものなのです。

コンテンツが問題

ワークショップという枠=フレームは大丈夫。。
中身です。
参加者に未知の内容を、学習者が楽しめるように提供する。。
かなり我々の理解が要ります。
参加者は初心者ではありません。。
しかし、1日のGRADEワークショップでは、非常に中身も洗練されて面白いものになっていました。


気付いたこととしては、
・未知のシステムを開設する時は、まず総論だけを話す(たとえ話は絶対に入れない)
・次は実習に進む
・実習しながら、総論に戻って復習をする
・最後は質疑応答
このパターンが大事だと。
授業でも同じですね。
総論を話しながら、実際のことも織り交ぜる先生がいますが、さっぱり分からん。。
今後自分は気を付けようと思いました。
http://www.gradeworkinggroup.org/toolbox/index.htm
こんなのもあるので、勉強しないとね。

SOF

コンテンツの一つ、SOF:Summary of findings。
http://handbook.cochrane.org/chapter_11/11_presenting_results_and_summary_of_findings_tables.htm
コクランのページで、解説があります↑。
アウトカムに沿った何本かの論文があり、それをまとめるのがシステマティックレビュー。
それをまとめる時に「こうしましょう」というルールの一つです。
それぞれの論文の質の評価を上げる(GRADE UP)ところと、下げる所(GRADE down)、そして最終評価を表にしてあります。
http://homepage3.nifty.com/aihara/GRADEproHelp/Summary%20of%20Findings%20table.htm
日本語のページもありました。
これは、自分たちにとっても使えるツールです。同じテーマの文献を読むことは結構多いのです。
それらを、一覧表にしておいた方が後々重宝しますからね。


こういう部分から切り崩していくのが、ポイントだろうなと思いますね。
他にも、パネル会議、推奨度、エビデンスの質評価・・等々がGRADEにはポイントとしてあります。
一気に学ぶのは難しいんだけど、それぞれは日常臨床にも使える部分があります。
さて、どういうレクチャーにしていくか・・・

GRADEワークショップ

Facebookで、また宣伝が出ますので、検索を適時かけてください。
次は11月に開催予定で、年に3回の予定となっています。