秩父鉄道秩父本線

Last-modified: 2023-05-23 (火) 19:09:44

秩父鉄道秩父本線は羽生~三峰口間の路線名称である。秩父鉄道の旅客営業路線はこの路線のみであるため秩父鉄道・秩父鉄道線或いは秩父線のいずれかで呼ばれることが多い。現在では寄居~御花畑間において(Suica・PASMO)ラッチを共用するものの入出場用簡易改札機は会社別となる駅での他社線乗換が可能な場合に限り大回り可能である。土・休日に限り西武秩父線飯能~横瀬(長瀞方面)・西武秩父(三峰口方面)間から乗り入れてくる列車が存在する。このため大回りが出来るのも土・休日の西武秩父線→秩父本線→東武東上線/JR八高線の方向に限定される。


駅一覧

△:臨時停車のみ

駅番号駅名秩父鉄道乗り換え路線備考
普通急行秩父路・西武線直通急行SLパレオエクスプレス
羽生・熊谷方面
CR20寄居八高線東武東上線
CR21波久礼?
CR22樋口?
CR23野上?
CR24長瀞?
CR25上長瀞?
CR26親鼻?
CR27皆野?
CR28和銅黒谷?
CR29大野原?
CR30秩父?
CR31御花畑?西武秩父線(西武秩父)直通列車を除きラッチ外乗換
三峰口方面・西武秩父線直通(土休日のみ)

当路線を走行する車両

C58 363
1944年釜石機関区新製配置。 1972年に引退するまで東北地区で活躍し、引退後吹上町立吹上小学校で保存されていたが、'88さいたま博覧会の目玉として復活し1988年3月15日よりパレオエクスプレス牽引機としての役割を担っている。現在は秩父鉄道の所属表記が挿入されているが、22年3月までJR東日本高崎車両センターの「高」の表示が挿入されており、保守点検は現在でも寄居から八高線経由で高崎まで輸送される。 全般検査は大宮総合車両センターに入場して検査を受ける。2020年は全般検査のため運行されなかったが、2021年より通年運行に戻された。
デキ100・200・300・500
秩父鉄道では貨物輸送も取り扱っており、貨物列車牽引用などに配置されている。C58 363が不調の場合は代わりにパレオエクスプレス牽引機として運用される。この場合SL整理券は払戻となるか、予めEL運転である旨告知されて割安になるかのいずれかとなる。
12系
元国鉄→JR東日本12系。 パレオエクスプレスは当初JR東日本所有の旧型客車で運用されていたが、2000年にJR東日本から12系を購入しこれを置き換えた。 外装が大きく変わっており現在では赤茶色となっている。なお、4両編成であるため一部の駅ではドアカットが行われる。
5000系
元都営三田線6000形。3両編成ワンマン化改造されており主に普通列車として使用されるが、6000系が不足した場合は急行秩父路としても使用される。この場合でも急行料金は徴収される。都営三田線では後継の6300形も引退となる見込みだが、こちらはまだまだ現役の予定。
6000系
元西武新101系。 新101系4両編成を3両ワンマン化した編成となっており、1両は先頭車化改造が施されている。急行用として導入されたため種車は3ドアであるが改造時に2ドアに変更され、シートも西武10000系のリニューアル工事の際に捻出された2人掛けシートに変更されている。
7000系・7500系・7800系
元東急8000系列。 厳密には7000系が元東急8500系、7500系と7800系が元東急8090系であり7000系と7500系が3両、7800系が2両としてそれぞれワンマン化改造されている。7800系は2両であるため専用運用が存在する。
西武4000系
飯能-西武秩父のサービス改善のために、101系の走行機器を流用し車体を新造した形式。2つドア4両編成が基本編成であり、西武線内では最大8両で運用される。トイレ設備・セミクロスシートを備える。ホームドアに対応していないこともあり、現在は池袋-飯能間への乗り入れはない。西武車両で秩父鉄道に直通出来るのはこの形式のみ。西武線内の横瀬で長瀞行きと三峰口行きに分かれるのでそれぞれ4両での運行となる。

備考

他の私鉄とは異なり急行秩父路は急行料金(大人210円、子供110円)が掛る。これは急行専用ではない5000系が代走に入った場合も同様。但し野上~長瀞と秩父~影森*1で利用する場合は不要。なお、西武線から直通の急行は急行料金不要である。 
SLパレオエクスプレス乗車には事前にSL指定席券(740円)が必要。こちらは大人・子供とも同額。
通常時は急行秩父路とSLパレオエクスプレスは西武線直通の時刻からずれているため、大回りで乗るのは長時間待機が必要となる*2

御花畑駅は西武秩父駅と運賃計算上、同一駅扱いである。そのため、PASMO導入後はICカード利用時も同一駅扱いとなり、(平日も含めて)ICカードを使って御花畑駅から西武線へ跨って乗車しても、秩父鉄道の運賃は不要である。(西武秩父から三峰口方面も同様に、西武鉄道の運賃は不要)

  • 類似の例として東武伊勢崎線押上駅・とうきょうスカイツリー駅がある。また、「直通列車に限りノーラッチとなり、運転日が限定される」という事例は東京メトロ東西線・JR総武線がある(こちらは平日の朝夕のみ直通運転)が、西船橋駅でのICカードで大回りする場合の取り扱いは津田沼まで東西線が直通しない日中及び土休日でも同様となっている。

意見等


*1 御花畑の隣駅
*2 西武線直通の最終便は御花畑10:58発に対し、SLパレオエクスプレスは14:33発、急行秩父路は14:53発