連動ガチャとして期間限定「想いを込めて ドリームチャンスガチャ」が開催。
限定カードの[想いを込めて]乙倉悠貴がスターダムパワーを秘めたアイドルとして登場。
また、過去イベントの「天冥公演 手折れぬ天使に祝福を」や「青春公演 シング・ア・ソング」との繋がりを仄めかす要素が各所に散らされている。
イベント389弾「LIVEツアーカーニバル 追想公演 Missing Link Memories」 2020/12/10 ~ 2020/12/18
あらすじ
人は、贈り物に想いを託す。
記憶を失った少女に与えられた、特別な能力。
それは、生と死の境を越えて、贈り物を届けられる力だった。
主人公を演じるのは、思春期14歳のあのアイドル!
相棒の助手は、可愛いものが大好きなあのアイドルが熱演!
他にも個性的なアイドルたちが、あふれる想いを伝えます。
聖夜が近づく季節──少女たちは、贈り物にどんな想いを込めるのだろう。
イベントOP演出
???
人とは、想いを託す存在です。 | |
時には言葉に優しさを。時には贈り物に慈悲を。そして、時には記憶に愛憎を。 | |
人は今日も、誰かから託された想いを胸に──このセカイで生きています。 | |
ミナミ | 待ちなさい! ユウキ・オトクラ! |
ユウキ | ま、待ちません……っ! |
ユウキ | はぁっ……はぁっ……! ……まだ、私の走りについてきてる……っ! しかも、息切れもしてないなんてっ! |
ミナミ | 貴方は違反者です。死人(しびと)の記憶を、想いを生者に届けに行くなんて……。 |
ミナミ | 明らかに、私たちの組織『記憶統制機関』──メモリーズシステムの掟と相反します! |
ミナミ | 今すぐ止まりなさい! |
ユウキ | お断りします……っ! だって、私たちには……届けたい想いがあるからっ! |
ミナミ | くっ……ちょこまかと鬱陶しい……! 一気に片づけてしまいましょう。 |
ミナミ | ザシュッ |
ユウキ | わわっ!? |
ユウキ | (剣を抜いた……っ! どうしよう……これじゃあ時間稼ぎにも限界がありますよ……っ!) |
ユウキ | (アスカさん……上手くやってくれてるといいけど……っ) |
ピピピピピ | |
??? | 『おい! ミナミ! 聞こえるか?』 |
ミナミ | はい。何でしょう、ナツキさん。現在、対象者を追跡中です。用件は手短に…… |
ナツキ | 『そいつはただの囮だ! 『箱』を持った対象者は……アスカは、別の場所にいるッ!』 |
女性 | このプレゼントを、弟が……? |
アスカ | ああ、キミに受け取ってほしいとのことだ。死してなお、彼は姉に想いを託すことを選んだ。 |
女性 | それじゃあ……弟は、今もこの近くに……? |
アスカ | いや……今はもう、天界か冥界かといったところかな。 |
アスカ | 彼の精神は、このセカイにギリギリまで留まることを選んだけれど、途中で限界を迎えてしまってね。 |
アスカ | これは、彼からキミへ最期の贈り物というわけだ。 |
女性 | そうですか……。 |
アスカ | キミが受け入れられるのなら、リボンを解き、中身を確かめてみるといい。 |
女性 | わかりました。……あの子の世界は、幼い頃からずっと、ベッドの上だけでした。 |
女性 | 気丈に振る舞っていたけど、本当は寂しかったのかもしれない……。 |
女性 | 私、知りたいです……っ! あの子が、どんな景色を見て、私に何を思っていたのか……。 |
しゅるっ | |
女性 | これは……アルバム……? |
アスカ | ページを捲ってみるといい。……このプレゼントの本質はそこにあるから。 |
女性 | これが……この綺麗な景色が、あの子の見てた世界なのね。……ううん。それだけじゃない。 |
女性 | 不思議な感覚だわ。流れ込んでくるの。写真を撮った時の、あの子の記憶……あの子の想いが……。 |
弟 | ──お姉ちゃんも、この写真、好きかなぁ? 外に出られなくても、窓から見る景色は、とっても綺麗! |
弟 | ──それを伝えたくて、僕はずっと、写真を撮ってた。 |
弟 | ──アルバムの最後は、僕の願いも込めて、笑顔のお姉ちゃんの写真にしよう。 |
弟 | ──お姉ちゃんには、僕の分まで綺麗な景色をたくさん見てほしい。それで、ずっと笑顔でいてほしい! |
弟 | ──僕は、お姉ちゃんのことが大好きだから! |
女性 | …………っ! 私も……、私もあなたのこと、ずっと、ずっと、大好きよ……っ! |
女性 | あの……っ! ありがとうございました。弟の想いを、届けてくれて……っ! |
アスカ | ……別にたいしたことじゃない。ボクはボクのしたいことをしただけだ。 |
ナツキ | 今日もしてやられちまったな。 |
ピピピピピ | |
ミナミ | 『……はい。こちらミナミ』 |
ナツキ | ははっ、不機嫌そうだな。それも当然か。 |
ミナミ | 『……茶化すのはやめてください』 |
ナツキ | 悪い悪い。任務失敗だ。死者の想いは生者に伝わっちまった。今日は引くぞ。 |
ミナミ | 『…………はい、先輩』 |
アスカ | …………。 |
ユウキ | アスカさん? お疲れですかっ? |
アスカ | ああ、仮眠でもとろうかと思ってね……。 |
ユウキ | では、私は事務所のお掃除をしておきますっ! 今日はモデルのお仕事もお休みなのでっ! |
アスカ | 助かるよ。……相変わらず元気だな、キミは。 |
ユウキ | はいっ! そういうアスカさんは、元気なさそうですね? |
ユウキ | 依頼された贈り物は無事届けられたし……あ、お姉さんの反応がよくなかったとかですかっ? |
アスカ | ボクは届け先の反応まで気にしたりしないさ。 |
アスカ | ただ……また、何も思い出せなかったと思ってね。自分のことも、人が物を贈り合う意味も。 |
アスカ | 今回の依頼人である弟も、届け先の姉も、家族を……互いを好きだと言っていた。 |
アスカ | 好きも嫌いも、人が誰かに一方的に抱く感情……言ってみれば、エゴに過ぎない。 |
アスカ | ……なのに、どうして人は、その感情に振り回され続けるんだろう。相手に伝えたいと望むんだろう。 |
ユウキ | だからこそ、アスカさんは贈り物を届け続けるんじゃないですか。いつか、その答えを知るためにっ。 |
アスカ | ……本当に、理解る時が来るんだろうか……名前も憶えてない彼女は……どんな想いで、あの言葉を……。 |
ユウキ | アスカさん……? |
アスカ | …………。 |
ユウキ | 寝ちゃってますね……。もう、風邪ひきますよっ。毛布毛布っと! |
彼女は、よく言っていました。人に記憶を届け、想いを託す。なのに、自分には何もない。誰かに託す記憶も、想いも。 | |
だから、彼女は生者と死人の境を越えて、何度も何度も、プレゼントを届け続けた。 | |
いつか、記憶を──自分が誰かに託そうとしていた気持ちを、思い出せるよう願いながら。 |
ステージ1 夜の町・1
ログインボーナス
アスカ「小さなキセキを、お見せしよう」
TOPコメント
アスカ「さて…今日も贈り物を届けに往くとしようか」
ボス
出現時 | ???「わわっ! びっくりした~…目の前に急に不思議な建物が…!」 アスカ「外が騒がしいな…客人かもしれない。…ユウキ、出てくれるかい?」 |
Live開始時 | ???「なんでしょう、ここ!」 |
敗北 | ???「なんか不気味だし、もう帰ろうかな…。うぅ、でも……っ! |
引き分け | ???「帰り道もわからないし…とりあえず、道を聞くだけでも…っ! |
勝利 | ???「えぇいっ、覚悟を決めます! すみませーん、誰かいませんかー!」 アスカ「今回の客人は、随分と賑やかだね。先が思いやられるよ…」 |
ストーリー Ep.1 ロスト・メモリアル
??? | た、たのもーっ!! |
アスカ | …………。 |
??? | えっ、無反応ですか!? わたし、かなり勇気出して入って来たんですけど!? |
アスカ | だとしても、いまどき「頼もう」はおかしいだろう? |
??? | そこは、まあ、緊張をほぐそうと思って☆ あ、わたしはミウって言いますっ! |
ミウ | ふらふらーっと街を歩いてたんですけど、霧が出てきたなーと思って……気づいたら建物の前に来てて…… |
ミウ | 一体どこなんでしょう、ここ。 |
アスカ | 此処は、黄昏と夜闇の合間に佇む場所。ボクたちの事務所だよ。 |
ミウ | ?????? |
ユウキ | えっと、そこは助手の私、ユウキが解説をっ! ここは、強い想いを持った人だけが辿り着く場所なんです。 |
ユウキ | 強い想いっていうのは、誰かに何かを伝えたいとかですねっ。私たちはこの事務所でそのお手伝いをしています! |
ユウキ | それが『想いを届ける配達人』……通称、シークレット・プレゼントサービスなんですっ! |
ミウ | つまり……自分の気持ちを、誰かに伝えるお手伝いってことですか? あ、ラブレターの代筆業者とか? |
アスカ | ラブレターか。面白いね。虚ろなボクが、誰かへの恋情を綴れるとでも? |
ミウ | えっと……うつろっていうのは????? |
アスカ | 言葉の通りさ。ボクが覚えているのは、寒々しく何もない場所にいたこと。 |
アスカ | 甘美なる憂鬱に呑まれながら歩いていたんだ。誰かに、何かを渡したいと願いながらね。 |
アスカ | そして、天使の慈悲か悪魔の悪戯か……、気づいたらボクは此処にいた。 |
ミウ | あの! すみません! この人の言ってること、よくわからないんですけど!? |
ユウキ | 最初はそうですよね……。簡単に言うと、彼女、アスカさんには、ここに来るまでの記憶がないそうなんですっ。 |
ミウ | それって記憶喪失ですよね!? そんな人が責任者の事務所……怪しすぎではっ!? |
ユウキ | 安心してくださいっ! 怪しいは怪しいんですけどっ、だからこそできることがあるっていうか……っ! |
アスカ | ユウキ、落ち着いてくれ。キミが怪しいと連呼するものだから、客人の表情が曇っていく。 |
ユウキ | もうっ! アスカさんが説明下手だからですよっ! ……コホン。もう少しわかりやすく説明しますねっ! |
ユウキ | アスカさんは不思議な人で、不思議な能力を持っているんですっ! |
ユウキ | それは、人の贈り物に、贈り主の記憶をラッピングして届けることができるって能力なんですよっ。 |
アスカ | こればかりは、実践してみせた方が早いだろうね。キミは、何か特別な思い出や、思い入れのある物を持ってるかい? |
ミウ | そうですね……あっ! ネタ帳などどうでしょう? わたし、日課で一発ギャグを練ってるんですよ! |
ミウ | そのネタを書き込んだメモ帳、今ちょうどポッケに入ってました! |
アスカ | わかった。それじゃあ、キミがイチオシのギャグを思いついた時の記憶でも、ラッピングするとしよう。 |
アスカ | このメモ帳を、ボクの能力が込められた『箱』に入れて、リボンをかける。……さぁ、開けてみてくれ。 |
パアアアアッ | |
過去のミウ | ──みうさぎピョーンピョン♪ |
過去のミウ | ──あー、これはすごい、すごいギャグを思いついちゃいましたね! 友達みんな、大爆笑間違いナシ! |
三人 | …………。 |
ミウ | ……すごい……すごいです! 本当にネタができた時の記憶が再生されました! |
ミウ | こう、頭に浮かぶようにぶわぁ~っと! びっくりです! |
アスカ | ……今のはギャグだったのか? |
ユウキ | あっ、私は面白かったと思いますよっ! |
アスカ | まあ……これで、一通り説明も済んだ。その上で……ミウ、キミはボクたちに、何を望む? |
ミウ | へ? 何って、何でしょう?? |
アスカ | 言っただろう? 此処には、伝えたい想いを持った者だけが訪れ、ボクたちはその手助けをしている。 |
ユウキ | ミウさんにもきっと、想いを届けたい人がいるんですよね! あっ、もちろんお代はいただきませんっ。 |
ユウキ | アスカさんが、人の想いを知りたいっていう理由でやってることなのでっ! |
ユウキ | それで、ミウさんは、誰に何を伝えたいんですかっ? |
ミウ | わたしの…伝えたいこと……。 |
ミウ | わたしは……カナちゃんに、笑顔になってほしい……。 |
ユウキ | カナちゃん? |
ミウ | えっと……わたしの友達、です。 |
ミウ | 学校は違うけど、仲良しで……カナちゃんは歌うことが好きで、合唱部で、今は音楽留学を控えてるんです! |
ミウ | でも、不安なことがあるみたいで……わたしといても、何も話してくれないし……笑わなくなっちゃった……。 |
ミウ | あの、わたし、伝えたいです! カナちゃんなら大丈夫だよって。不安に思うことなんて何もないんだよって! |
ミウ | だから、依頼を受けてくれるなら……アスカさん、ユウキちゃん、お願いします! |
ミウ | わたしのプレゼントで、カナちゃんに笑顔を取り戻したいんですっ! |
ステージ2 夜の町・2
ログインボーナス
ユウキ「走り抜けていきますよっ!」
TOPコメント
ユウキ「お手伝いなら任せてくださいっ! 助手ですからっ!」
ボス
出現時 | ミウ「プレゼントはお花に決めてて…ただ、今の時季咲いてるかなぁ? ユウキ「造花でも大丈夫ですよっ。大事なのは、込められた想いなのでっ |
Live開始時 | ミウ「思い出の品を贈るんですっ」 |
敗北 | ミウ「カナちゃんと出会ったのはポピー畑だったんです…懐かしいなぁ」 |
引き分け | ミウ「やっぱり、ドドーンと大きなものを贈りたいですね! ドドーンと☆」 |
勝利 | ミウ「クリスマスツリーに飾ってプレゼントとかどうでしょう? ネタになるし!」 ユウキ「ツリーは大きすぎるかもっ…今の時季なら、リースも可愛いですよっ」 |
ストーリー Ep.2 叶わぬ邂逅
ミウ | よーしっ! プレゼントも準備ばっちり! あとは、この場で待つだけです☆ |
アスカ | ミウがクリスマスツリーを贈りたいって言い出した時はどうしようかと思ったけどね。 |
アスカ | さすがに、ツリーはボクの用意する『箱』には入らない。 |
ミウ | だって、今の季節にぴったりかなって! インパクト充分で笑いもとれそうですし! |
ミウ | でも、ユウキちゃんにアドバイスをもらって、リースにしてみました☆ |
アスカ | ……いつも助かるよ、ユウキ。 |
ユウキ | えへへ、私はアスカさんの助手ですからっ! |
ユウキ | それにしても、もう夜なのに、カナちゃんとは学校で待ち合わせてるんですね? |
ミウ | はい! いつもこの時間にこの場所でって約束してたんです! |
アスカ | キミたちは通っている学校も違うんだろう? ミウの方から訪ねていくのか? こんな遅い時間に。 |
ミウ | カナちゃんは合唱部で忙しいんですよ。だから、わたしがいつも迎えに行くんです。一緒に帰ろって! |
ユウキ | わぁ! ほんとに仲良しなんですねっ! |
ミウ | ……カナちゃんも、そう思ってくれてたらいいなぁ……。 |
ミウ | 最近のカナちゃんは……待ち合わせ場所に来ても、わたしとは目も合わせてくれないんです……。 |
ミウ | 逃げるように、先に歩いていっちゃうし……。 |
ユウキ | ひょっとして、ケンカしたんですか……? |
ミウ | そんな心当たりもなくて……。もしかして、知らないうちに怒らせちゃったのかなぁ……。 |
ミウ | ……なので、わたしは遠くからこそっと見てることにします! アスカさんとユウキちゃんからささっと渡してもらえたら! |
アスカ | ささっと、か……。できたらよかったんだけどね。相変わらず、邪魔が入るみたいだ。 |
ミナミ | ……貴方も、相変わらず勘だけは鋭いですね。気配を消して近づいても、すぐに気づく。 |
アスカ | そんなに鋭い視線を飛ばされたら、気づいて当然だろう? |
ミウ | えっ!? 誰ですか!? 全っ然気づかなかった……! |
ユウキ | 彼女はミナミさんと言って、私たちのライバルみたいな方ですっ! |
ミナミ | ……ライバル? 甘い言葉で片づけないでください。 |
ミナミ | 私たちの組織は、ただ貴方がたのような違反者を捕らえ、裁いているだけ……。 |
アスカ | ボクたちは、裁かれるような罪を犯した覚えはないよ。 |
ミナミ | いいえ。貴方たちのしている行為は、罪以外の何物でもないんです。 |
ミナミ | 物を贈る。想いを届ける。一見素晴らしい行為に思えるかもしれません。 |
ミナミ | ですが……裏を返せば、貴方のエゴと能力で、他者の記憶をいくらでも上塗りし、別物にできるということです。 |
アスカ | ボクは記憶を上塗りしてなんかいないさ。ただ、届けているだけだ。 |
ミナミ | それでも、貴方の能力は生者同士の可愛いプレゼントに留まらない。死人から生者へと届けることもできる……。 |
ミナミ | 天使でも悪魔でもないのに、生死に介入する行為は重罪です。それに……死人の想いなど、必要ないんですよ。 |
ミナミ | そんなものは、生者を混乱させるだけですから。 |
アスカ | ……残念だよ、ミナミ。価値観の衝突は、歩み寄り以外に解決の余地はない。 |
アスカ | けれど、ボクたちにはその余地すらない。……それで、キミはどうするつもりだい? |
アスカ | その剣で、ボクを断罪するとでも? 簡単なことだろうに……いつまで経ってもできやしないじゃないか。 |
アスカ | キミは今まで、一度だってボクを傷つけられたことはないだろう? |
ミナミ | この……っ! |
ナツキ | ストップだ、ミナミ! |
ミナミ | ナツキさん……。 |
ナツキ | アスカも、アタシの部下を煽るのはやめてくれ。可愛い部下には、戦闘なんて危険行為、させたくないんだ。 |
ナツキ | それに、アンタが妙な事務所を開いて妙なことを請け負わなきゃ、こっちも血眼になって追い回さないさ。 |
ナツキ | さっさと廃業することをオススメするよ。 |
アスカ | その要求は呑めないね。依頼人には、伝えたい想いがあるそうだから。 |
ナツキ | じゃあ、その想いがどうしても伝わらないってなったら、諦めてくれるのか? |
ナツキ | その『箱』を届けたい人は、もうここには姿を現さないようだからね。 |
ミウ | そんな……! カナちゃんに何をしたんですかっ!? |
ミナミ | ……何もしていません。ただ、先ほど困った顔でうろついていたので、保護したまでですよ。 |
ミウ | そんなこと言って、カナちゃんを無理矢理捕まえたんじゃないですか!? |
ユウキ | ミウちゃん、落ち着いて……っ! |
ミウ | カナちゃんは、毎日ここに来てくれました! |
ミウ | 笑ってくれなくても、何も話してくれなくても、約束を破ったことなんてなかったんです! |
ミナミ | そのカナちゃんが言ったんですよ。 |
ミナミ | 『ミウちゃんには会えない。それでも、わたしは待ち合わせの場所に向かってしまう』って。 |
ナツキ | ま、あんなに辛そうな顔で言われちゃ、こっちとしても放っておけないんでね。 |
ミウ | 嘘だ! そんなこと、カナちゃんが言うわけないっ! |
ミナミ | 往生際が悪いんですね。貴方だって、本当はわかっているはずなのに……。 |
ミナミ | それほど受け入れられないのなら、聞いてみますか? 私と彼女の会話を。 |
ピッ | |
ミナミ | 『貴方は、ミウという友達に、会うつもりはないんですね?』 |
カナ | 『……はい。ミウちゃんには、会えない……会いたくないんです』 |
ステージ3 夜の学園・1
ログインボーナス
ミウ「場を明るく盛り上げます☆」
TOPコメント
ミウ「早く見たいなぁ…カナちゃんの、素敵な笑顔……」
ボス
出現時 | ミナミ「話は済みましたよね。では、速やかに貴方たちを捕らえます!」 アスカ「戦う気がないのは上司だけで…キミの方は、やる気いっぱいだ」 |
Live開始時 | ミナミ「逃がしません……!」 |
敗北 | ミナミ「残念でしたね。追い詰められた貴方たちに、逃げ場はありません」 |
引き分け | ミナミ「もう余計なことをしないと誓うのなら、逃がしてあげますよ」 |
勝利 | ミナミ「またそうやって、貴方は私から逃げるんですね……」 アスカ「(気のせい…じゃないね。今、彼女の太刀筋は鈍っていた…)」 |
ストーリー Ep.3 傍観のリベレイター
アスカ | はぁ……今日は意外とあっさり逃してくれたね。 |
ユウキ | それでも、かなり走り回ったので……みんな、疲れてますよね? 私、すぐにお茶でも淹れて── |
ミウ | …………。 |
ユウキ | …………ミウちゃん、大丈夫ですか? |
ミウ | あっ、すみません! つい考えごとを……! あのミナミって人、おっかなかったなー、とか☆ |
ユウキ | 無理しなくていいんですよっ。私だったら……たとえば、アスカさんに会いたくないって言われたら、ショックですし。 |
ミウ | 無理なんてそんな……してないって言ったら、嘘になっちゃいますけど……。 |
ミウ | でも今は、落ち込んでもしょうがないかなって! |
ミウ | わたしが落ち込んでカナちゃんが笑顔を取り戻すなら、喜んでそうしますけど……カナちゃんは、そんな子じゃないですし! |
ミウ | カナちゃんの笑顔を見たいなら、まずはわたしから笑わなきゃ☆ |
アスカ | なるほど……興味深いね。それじゃあ、そんなミウのためにも、ボクは別室で作戦を練るとするよ。 |
ガチャ──パタン。 | |
ミウ | あれ? もしかしてわたし、呆れられてます? 何へらへら笑ってるんだー、みたいな? |
ユウキ | いえ! アスカさんに限ってそれはないですっ! 本当に興味深かったんだと思いますよっ。 |
ユウキ | 淡々としてるから、誤解されやすいけど……アスカさん、以前言ってました。 |
ユウキ | 自分は、傍観者なんだって。セカイで起きている事象を、ただ観測するだけ。 |
ユウキ | 記憶がなくとも、特段の不便もなく……ただ淡々と贈り物を届けるだけ……。 |
ユウキ | そこに込められた記憶を読み取ることはできても、共感することはできないそうです。 |
ユウキ | だから、自分はセカイの外側にぽつんと置かれた人間なんだろうって……そう言ってました……。 |
ミウ | アスカさんの言葉はよくわかんないですけど……その考え方は、なんだか少し寂しいですね……。 |
ユウキ | うん。きっと、アスカさんも、そう思ってるから……たくさんの贈り物を届けながら人を理解しようとしてて。 |
ユウキ | だから、カナちゃんのために頑張るミウちゃんを、興味深いって思ったんじゃないかなっ? |
ミウ | んー、アスカさんは、人の想いがわからないそうですけど…… |
ミウ | 誰かのことを考えて行動できるのは、優しいってことで……それも、ひとつの想いなんじゃないのかな? |
ユウキ | そうっ! そうなんですっ! アスカさんって、すっごく優しいんですよ! 自覚がないだけでっ! |
ミウ | あ、ユウキちゃんと出会った時から、アスカさんってあんな感じだったんですか? |
ユウキ | はいっ! アスカさんは、初めて会った時も、私を助けてくれたんですっ。 |
(彼女と初めて会った日、私は泣いていました) | |
(ちょっぴり嫌なことがあったからという理由で、ずっと俯いて……子どものように、泣いていました) | |
もうやだ……! クリスマスなんて、大っ嫌い……っ! | |
(その日は、午前中にジュニアモデルのお仕事があったんですっ) | |
(クリスマス特集で、マネージャーのお母さんは、可愛い服がたくさん着られるって言ってくれて……) | |
(でも、実際の撮影で着ることになったのは、かっこいい服ばかりでした) | |
(そんなことで拗ねてしまう自分が、子どもっぽくて嫌でした) | |
(それ以上に、お母さんのことを嘘つきだと言ってしまった自分が、もっともっと嫌でした) | |
(そんな時に出会ったのが、アスカさんだったんです) | |
アスカ | ボクは、キミに贈り物を届けに来たんだ。 |
ユウキ | 大きな箱……一体、誰から……。 |
アスカ | キミの母親からだよ。……ボクは能力を込める箱を選んでただけなのに、勘違いされてね。 |
アスカ | キミの母親は、ボクをただの配達人だと思ったらしい。生者から生者への届け物は専門外だというのに……。 |
(当時の私にはよくわからないことを呟いて、アスカさんは私にプレゼントをぐいぐい押し付けてきました) | |
(プレゼントの中身は、とっても可愛い、フリルとレースのワンピース) | |
(そして同時に、私にその服を選んだ時のお母さんの気持ちも、手にとるようにわかったんですっ) | |
ユウキの母 | ──いつも事務所の方針で、かっこいい服ばかりだけど……あの子、本当は可愛いものが好きなのよ。 |
ユウキの母 | ──きっと、可愛い服だって着たいはずだわ。私、ずっと気づいてあげられなかった……あの子の母親なのにね。 |
ユウキの母 | ──ユウキは世界一可愛い子。だから、この可愛いワンピースだって、絶対似合うわっ! |
ユウキ | これは……? |
アスカ | キミの母親の記憶……いや、想い……かな。 |
アスカ | 伝わって、キミが受け入れたなら、その服を着るといい。 |
ユウキ | でも……私に本当に似合うか、わからないし……っ! |
ユウキ | 撮影でも言われましたっ! 『ユウキちゃんは、やっぱりカッコイイ服じゃないとね』って。だから……、私……っ! |
アスカ | 困ったな……。頼むから泣かないでくれ……。ボクは上手く慰められるタイプじゃないんだよ。 |
アスカ | そうだな……信念をもって纏った衣服は、意外としっくりくるものだと聞いたことがある。 |
アスカ | それに、その服を着たキミに、似合うと、可愛いと言ってくれる人は、確実にいるじゃないか。 |
ユウキ | そっか……お母さん……っ。 |
アスカ | ああ。だからせめて、その人には見せてくるといい。きっと、喜ぶだろうから。 |
ユウキ | そうですよね……っ! あの、ありがとうございますっ! プレゼントを届けてくれて、すごい魔法もかかっててっ! |
ユウキ | ワンピースを着たら、お母さんにありがとうを言って……あ! 私もお母さんにクリスマスプレゼント買わなきゃっ! |
アスカ | ……ふふ、キミは忙しないね。表情がくるくる変わって、興味深い。 |
ユウキ | 本当に、ありがとうございましたっ! えっと……。 |
アスカ | ボクはアスカ。そんなことより……往ってくるといい。キミの大切な人のもとにね。 |
ユウキ | はいっ! 行ってきます、アスカさんっ! |
(見送ってくれたアスカさんは少し寂しそうな顔をしていました) | |
(あの特別なプレゼントは、何だったんだろう。彼女はどんな人なんだろう。どうして寂しそうなのかな) | |
(アスカさんに……もう一度、会いたいっ!) | |
ユウキ | そうして私は、ミウさんと同じように、霧の中を彷徨って、気づけばこの事務所の前にいたんですっ。 |
ユウキ | アスカさんは、あの時の私を見て、ミウちゃんと同じような印象を抱いたんだと思います。 |
ユウキ | 興味深くて、自分とは違う存在。大切な記憶も、伝えたい想いも抱えて生きている存在。 |
ユウキ | アスカさんは、そんな私たちと自分は違うって、自分は虚ろだって言うけど、私は違うと思ってて……っ。 |
ガチャ | |
アスカ | 思い出話は済んだかい? |
二人 | アスカさんっ! |
アスカ | 作戦が決まったよ。それじゃあ、今夜にでも実行するとしようか。 |
ステージ4 夜の学園・2
ログインボーナス
カナ「会いたいけど…会えない…」
TOPコメント
カナ「会えなくても…わたしとミウちゃんは、友達だから…」
ボス
出現時 | ミナミ「また貴方ですか…。懲りもせず、よくやって来られたものですね」 アスカ「一度請け負った依頼だからね。ボクにだってプライドがあるんだ」 |
Live開始時 | ミナミ「今日こそ、止めてみせる…」 |
敗北 | ミナミ「この程度で終わりですか? 剣を抜く必要もありませんでしたね」 |
引き分け | ミナミ「ちょこまかと走り回って…鬼ごっこでもする気なんですか?」 |
勝利 | ミナミ「相変わらず逃げるだけ…いい加減大人しく捕まりなさい…!」 アスカ「そうだ…そのままボクを追って来ればいい…屋上まで、ね) |
ストーリー Ep.4 情動デスティネーション
ミナミ | 屋上に逃げ込んで……袋のねずみですね。もう逃げ場はありませんよ。 |
ミナミ | それに、何度やって来ても無駄です。カナちゃんは、その子に会う気はないそうですから。 |
アスカ | そうみたいだね。でも、ボクにだってちっぽけなプライドはあるんだ。 |
アスカ | 今まで、ボクはどんな依頼だって完遂してきた。今さら、事務所の看板に傷がつくなんて、許せない。 |
アスカ | だったら……依頼をなかったことにした方が、まだマシだよ。 |
ガシッ | |
ミウ | えっ!? ちょっと、アスカさん!? 急にわたしの胸倉をつかむなんて、随分とヤンチャですね……!? |
アスカ | ああ、そうだね。 |
ミウ | ちょっ、なんで屋上の端に行くんですか!? わたし、落ちちゃいますよ!? |
ユウキ | アスカさん! 何するつもりなんですかっ!? |
ミウ | そうですよ! それに、カナちゃんを笑顔にするためのすっごい作戦があるって言ってたじゃないですか! |
ミウ | これがその作戦なんです!? まさかバンジージャンプ!? これなら会えなくても、体を張って笑いをとれるんですか! |
アスカ | そうだね。紐の無いバンジージャンプだけど、頑張ってみるといい。 |
ミウ | 嘘でしょ!? |
アスカ | 残念ながら、依頼達成率を100%のままにするには、依頼自体を無かったことにしないと……。 |
ミウ | そんなヤバい考え方あります!? |
ミナミ | …………ふふっ。 |
ミウ | ほら! 敵方にも笑われてるじゃないですか! やめましょう! 今すぐに! |
ミナミ | 本当に、おかしいですね。全部がただの茶番なんですから。 |
ミナミ | 屋上からその子を突き落とすなんて、そんなこと、貴方にできるはずがないじゃないですか。 |
アスカ | そうかな? キミには、ボクの心なんてわかるはずもないのに。 |
ミナミ | ……っ! |
ミウ | あの、アスカさん……そろそろ……おろしてください……苦しいので……っ! |
アスカ | すまない。でも、目的は達成できそうだよ。 |
ナツキ | おいッ! カナ、行くんじゃない! |
??? | ミウちゃんっ! |
ミウ | カナちゃん!? どうしてここに……? |
アスカ | ミナミなら、カナを現場近くに連れてくると思ったんだ。きっと、不安要素ほど手元に置いておきたいタイプだから。 |
アスカ | それに、ミウから話を聞いた限りでは……彼女なら、友人のピンチには駆け付けずにいられないだろうと思ったよ。 |
アスカ | たとえ、自分に何ができるのか、会ってどうなるのかがわからなくてもね。 |
ミナミ | 黙りなさいっ! 知ったような口を……! |
ナツキ | ミナミ、挑発に乗るんじゃない。 |
ミナミ | ……すみません、ナツキさん。 |
──チャキ、 | |
ミナミ | 任務を変更し、速やかにカナとミウを引き離します。 |
──ガキィンッ | |
アスカ | させないよ。ボクは、彼女の想いの行く末を見届ける。 |
ミナミ | ……隠しナイフですか。小癪な真似をしますね。 |
アスカ | そういう年頃なんだ。袖口にナイフを隠したくなるような……ね。 |
ユウキ | 待ってくださいっ! ミナミさんは、どうしてそこまでして止めようとするんですかっ! |
ユウキ | 今回は、ミウちゃんがただ、カナちゃんと仲直りしたいだけなのにっ! |
ミナミ | どうして? おめでたい頭ですね。私たち組織の存在理由を考えればわかるでしょう。 |
ミナミ | 生者に死人の想いを伝える。ましてや、二人を直接引き合わせるなんて、あってはいけないことです。 |
アスカ | ……やっぱりね。薄々は気づいていたよ。ボクの事務所には……ほとんど死人しか辿り着けないから。 |
ユウキ | でも、私は生きてますっ! 生きてアスカさんのところに辿り着いたんですっ! |
ナツキ | ……アンタは特別なんだろう。たまにいるんだよ。想う力がとてつもなく強い人間が。 |
ナツキ | それこそ、生死の境など曖昧にしてしまう程度にはね。 |
ユウキ | そんな……それじゃあ……。 |
ミウ | いいんですよ。わたしは。 |
カナ | ミウちゃん……。 |
ミウ | なんとなくわかってましたし、思い出してきました! わたしはもう……この世界にいるべき人じゃないんですね。 |
ミウ | おかしいとは思ってたんです。お腹は空かないし、アスカさんの事務所とここ以外、どこに行けばいいのかわからなくて。 |
ミウ | それでも、カナちゃんのことだけは覚えてた。だから会いに行ったんです。 |
ミウ | でも……ずっと夢だった留学を控えているはずなのに、カナちゃんは笑っていませんでした。 |
ミウ | ただ信じられないものを見るようにわたしを見て、泣きそうな顔をしただけだった……。 |
カナ | そうだよ……。ミウちゃんは、ずっと笑顔で、わたしに話しかけてくれてた……。 |
カナ | だから余計に……もう、どんな顔をすればいいのか、わかんなくなっちゃった……。 |
カナ | ……だって、恨まれてたらどうしようって思ってた……。わたしとの待ち合わせに急いでて、事故にあったから。 |
カナ | わたしのせいで……ミウちゃんは、し……死んじゃったんだって……。 |
カナ | なのに、どうして笑っていられるの……っ!? あなたのせいだって言われた方がマシだったよ……っ! |
ミウ | 嫌だよ! わたしは絶対にカナちゃんを責めたりしないっ! 死んだって笑うよっ! |
ミウ | もういいんだ……ううん、よくないけど。カナちゃんともっとたくさん話をして、たくさん遊びたかった。 |
ミウ | でも……どうしようもないんだよ……! だったらわたしは、泣くよりも笑いたい……っ! |
カナ | ミウちゃん…………っ! ミウちゃんは、やっぱりミウちゃんだね……。わたしの優しい友達だ……。 |
カナ | わたしが歌の練習で疲れて落ち込んでた時も、笑わせようって、変なことばっかり言ってたね……。 |
カナ | ミウちゃんのギャグを毎回メモしてたら……えへへ、すごい枚数になったんだよ……? |
ミウ | あはは……カナちゃん、やっと笑ってくれた……。 |
ミウ | アスカさん、わたしのお願い、叶っちゃったようなものだけど……プレゼントも、贈っていいですか? |
アスカ | もちろん。それがキミの依頼なら。 |
ミナミ | させないっ! |
アスカ | おっと。キミの相手はボクだ。ミウにもカナにも、手出しはさせないよ。 |
ユウキ | ミウちゃんからカナちゃんへのプレゼントは、こちらですっ! 今、リボンを解きますね! |
パアアアアッ | |
ミウ | ──学校の遠足で、わたしが班の人とはぐれちゃった時、カナちゃんが声をかけてくれたんだよね。 |
ミウ | ──その時、すぐにわかったよ。この子とは絶対、友達になれるって! |
ミウ | ──カナちゃんは、わたしがどんなギャグを言っても、いつも笑ってくれたよね。 |
ミウ | ──わたしは、その笑顔が大好きなんだよ。 |
ミウ | ──だから、このリースを見る度に、わたしといたことを思い出して、笑ってくれたらいいなって思ったんだ。 |
カナ | ミウちゃん、これ……。 |
ミウ | えへへ、懐かしいでしょ♪ カナちゃんと出会った時に見てた景色も、ラッピングしてもらっちゃった☆ |
ミウ | カナちゃんも、覚えててくれたんだね……。 |
カナ | 覚えてる……忘れられるわけないよっ! だって…… |
カナ | だって、あんなに楽しかったんだから! |
ミウ | わたしもだよ! 事故にあったことは、神様コノヤローって思ったけど…… |
ミウ | カナちゃんと会えて、楽しかった時のことを考えたら、恨めなくなっちゃった……。 |
ミウ | ねぇ、カナちゃん。夢を叶えてね。大好きだった歌、歌い続けてね。 |
ミウ | それで、辛くなった時は、わたしのプレゼントを見て、楽しかったことだけを思い出して……。 |
ミウ | あ、それだけじゃないや! わたしが、カナちゃんをずっと大好きで、ずっと応援してることも、覚えてて。 |
カナ | うんっ……! わたしとミウちゃんは、ずっと友達だよ! ずっと、ずっと、大好きだから……っ! |
パアアアアッ | |
ユウキ | ミウちゃん……消えちゃった……? |
ユウキ | 寂しいけど……仲直りできたのは、よかったのかな……。 |
アスカ | ずっと友達……。ずっと大好き、か……。 |
ユウキ | アスカさん? えっ、泣いてる……? |
アスカ | すまない、ユウキ……。ボクは……少し、疲れたみたいだ……。 |
ユウキ | アスカさんっ! |
アスカ | 思い出した……。ボクの過去も、あの日の言葉も。……ねぇ、ミナミ。 |
ミナミ | ……っ! |
ユウキ | アスカさんっ! しっかりしてくださいっ! アスカさんっ!! |
後半戦開始演出
楽屋
悠貴 | 前半、お疲れさまでしたっ♪ |
4人 | お疲れさまでした! |
飛鳥 | …………。 |
美羽 | いやー、わたし、なかなか上手くできたと思います! 賑やかしとか、素でいけましたし☆ |
美波 | そうだね。…ふふっ、私も、美羽ちゃんに乗せられて、いい演技ができたと思う♪ |
美羽 | ひぇっ! 調子に乗ってすみませんっ! |
美波 | え? どうしたの? 私、何か変なこと言っちゃったかな? |
美羽 | いえ……ちょっと、あのぞくっとするような美波さんの演技を思い出しまして……。 |
加奈 | あははっ♪ 二人とも、すっごくいい演技だったってことだね! |
夏樹 | 加奈の言う通りだ。それに、後半組のアタシらは気を抜いてる場合じゃないよな。 |
夏樹 | 特に主役は……。 |
飛鳥 | …………。 |
悠貴 | 飛鳥さん? あ、もしかして、イメージトレーニングですかっ? |
飛鳥 | ……そうだね。後半では、今まで見せたことのない表情を見せなきゃいけないから。 |
悠貴 | 大丈夫ですよっ! 助手として、私もサポートしますからっ! |
美波 | 私も、後半は会話が増えるし、一緒に頑張ろうね。 |
美波 | でも、リハーサルの時もばっちりだったし、飛鳥ちゃんなら心配いらないって思うよ♪ |
美羽 | 小道具が欲しい時は、わたしたちに言ってください☆ |
加奈 | 目薬とかタバスコとかそばつゆとか、何でも用意するので! |
飛鳥 | ……どれもいらないかな。 |
夏樹 | ははっ。劇中と違って、楽屋は随分と賑やかだよな。 |
飛鳥 | やれやれ……緊張している暇もないね。おっと、そろそろ後半戦の時間か……。 |
悠貴 | では、座長さんから一言、お願いしますっ! |
飛鳥 | ああ。ガラじゃないけれど……しかたないね。 |
飛鳥 | ボクたちは、同じ舞台に立つ共犯者だ。各々で役の仮面を被り、演じようじゃないか。 |
飛鳥 | 虚構の世界を真実として魅せ……観客全員を、ボクたちの虜にするために。 |
ステージ5 夜更けの町・1
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ミナミ「今も想いに縛られたまま…」
TOPコメント
ミナミ「そうですか…。彼女は思い出したんですね、私を…」
ボス
出現時 | ナツキ「おい、ミナミ…ッ! ダメだな、こっちも助ける状態じゃない…」 ユウキ「今がチャンス…? でも、アスカさんを抱えて逃げ切れるかな…っ」 |
Live開始時 | ナツキ「逃げるなら今だよ、お嬢さん」 |
敗北 | ナツキ「動く気が無いな…。いいのか? そろそろ仲間を呼ぶ頃合いだ」 |
引き分け | ナツキ「(困ったことに…今のミナミは、あの時のアタシと同じ状況か…) |
勝利 | ナツキ「こっちも本調子じゃないんでね。互いに見逃そうじゃないか」 ユウキ「ありがとうございますっ! …あ、敵にお礼言っちゃったっ! |
ボス(MASTER)
出現時 | ナツキ「また逃げられたのはいいとして…あとはこっちの問題だな」 ミナミ「…………。」 |
Live開始時 | ナツキ「ミナミ、しっかりしろ」 |
敗北 | ナツキ「(相談しろってのも、無理か。ミナミの想いを、アタシは背負えない)」 |
引き分け | ナツキ「心配なんだよ。冷静打ってるけど、アンタ、本当はさ……」 |
勝利 | ナツキ「一旦戻るぞ。事情は…無理に聞いたりしない。安心してくれ」 ミナミ「ありがとうございます…大丈夫です。もう落ち着きましたから」 |
ストーリー Ep.5 青空リフレイン
(傍観者なんて気取っていたけれど──ボクはずっと、セカイのはみ出し者だった) | |
(そんなボクにとって、彼女のような存在を、なんと呼べばいいのだろう) | |
(親友と呼ぶには遠すぎて、知人と呼ぶには近すぎた) | |
(それでも、少なくともあの時、ボクの一番近くにいたのは、彼女だった) | |
(ボクと彼女は同じ学校に通っていた。ボクは中等部で、彼女は高等部) | |
(ボクは校則違反の常習犯で問題児扱いだったのに対し、彼女はトップの大学へ進学を期待される優等生だった) | |
ミナミ | ねぇ、何してるの? こんなところで。 |
………………。 | |
ミナミ | 私は貴方のこと、知ってるよ。この前、先生に言われてたでしょ? 学校にエクステしてくるのはやめなさいって。 |
…………キミには関係ないだろう。これはボクの、ささやかな抵抗なんだから。 | |
誰もが誰かを束縛しようとする。つまらないオトナの理屈も理解らなくはないけれど……今は理解りたくないな。 | |
この学校は退屈……鳥籠のようなものだ。 | |
ミナミ | ふぅん……? よくわからないけど、たしかに、この学校は貴方には窮屈かもっ。 |
ミナミ | だって、そのエクステ、すっごく似合ってるもん。なのに、外さなきゃいけないとか、嫌だよね。 |
………初めて言われた。似合ってるとか、そんなこと。 | |
ミナミ | そう? みんな同じように思ってそうだけど。 |
どう思っていたとしても、何も言われないよ。彼らは、ボクを見るとすぐに目を逸らすから。 | |
どうやら、異端者の格好は、優等生には見るに堪えないものらしい。 | |
ミナミ | 私は、そうは思わないかな。自分なりの気持ちを込めたファッションって、けっこうしっくりくるものだよ? |
……不思議だね。キミも、異端者を疎む優等生だと思っていたよ。 | |
(それからだ。ボクが彼女と話すようになったのは) | |
(ミナミは、優等生であると同時に、好奇心が旺盛だった。いつも胸を高鳴らせて、明日への期待を語る) | |
(そんな彼女の笑顔を、ボクは珍しい物のように──真冬の花や価値ある宝石を見るような目で、見つめていた) | |
ミナミ | 私はね、アスカちゃんといると楽しいんだよ。私には思いもよらないようなことを言うし。 |
ミナミ | だから、アスカちゃんには、そのままでいてほしいな♪ |
キミを優等生だと言ったこと、撤回するよ。キミも異端者だ。ボクに負けず劣らずのね。 | |
(──けれど、別れは突然やってくる) | |
(みんなの優等生。それだけが彼女ではないと、ボクは知っていたはずなのに) | |
(あの日のボクは、教師に怒られたのか、それとも他の問題か……) | |
(とにかく窮屈な毎日にうんざりし、虫の居所が悪かった) | |
(とはいえ、それが彼女に心にもないことを言ってしまった言い訳にはならないけれど) | |
ミナミ? | |
……いない、か。 | |
(屋上からは、友人たちに囲まれて帰るミナミの姿が見えた。彼女は、一度も屋上を見ようとしなかった) | |
(ボクは、彼女を責めようなんて思ってなかった) | |
(ただ、彼女には大勢の友人がいて。でも、ボクはひとりで) | |
(それだけのことなのに……本当に、セカイのはみ出し者になったような気がしたんだ) | |
キミがボクに話しかけてくれたのは、同情からだろう? 問題児であるボクに、善意で構っているだけだ。 | |
ミナミ | アスカちゃん……? どうしたの? 私、何か怒らせるようなこと言っちゃった……? |
別に。ああ、そうだ。善意でないなら好奇心からかな。キミはとても勉強熱心なようだから。 | |
ミナミ | ……違う、よ。私は……ただ、アスカちゃんのことを友達だって思ってるだけ……。 |
ミナミ | アスカちゃんと話すのが楽しかったから……一緒に過ごしたかったから……。 |
ミナミ | ずっと大好きな友達だと思ってたから……、一緒にいたんだよ……? |
(そうだ。その時、彼女はとても──) | |
ユウキ | アスカさんっ! よかった……目が覚めたんですね……っ! |
アスカ | ボクは…………。 |
ステージ6 夜更けの町・2
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ナツキ「アタシはただ、見守りたいのさ」
TOPコメント
ナツキ「後悔すんな…ってのも、無理な話だよ。アタシらにはな」
ボス
出現時 | ユウキ「アスカさん、言ってました。記憶を失う前、何か贈ろうとしてたって」 カナ「ミナミさんはわたしが呼び出します! 贈り物の準備は任せました!」 |
Live開始時 | ユウキ「どんな贈り物なのかな?」 |
敗北 | ユウキ「うーん…やっぱりアスカさんにもう少し記憶が戻ってからかな…」 |
引き分け | ユウキ「何かあったかなぁ…アスカさんの私物に、プレゼントっぽいもの…」 |
勝利 | ユウキ「そうだ! 私、見ましたっ! 事務所の隅に、古い箱があったのを!」 カナ「きっとそれですっ! じゃあわたしは、他のものを調達に…! |
ボス(MASTER)
出現時 | カナ「アスカさんに、どうしてもお礼がしたくて…気づいたら事務所に…」 ユウキ「そっか…だから、カナさんは事務所まで辿り着けたんですね」 |
Live開始時 | カナ「ミウちゃんに導かれたのかも」 |
敗北 | カナ「気持ちの整理は、まだ…だからこそ、今は前を向きたいんです」 |
引き分け | カナ「姿は見えなくなっても…想いはずっと、わたしの胸に…」 |
勝利 | カナ「いつか、歌いたいなぁ…天まで届くような歌を、ミウちゃんに」 ユウキ「楽しい歌がいいですね。ミウちゃんも歌ってくれるようなっ!」 |
ストーリー Ep.6 ミッシング・メモリアル
記憶が戻るにつれ、彼女にはわかったことがありました。 | |
本当は、仲直りがしたかった。あの日の失言で、終わりになんてしたくなかった。 | |
でも、彼女は自分をひねくれ者だと思ってて、言葉ですべてを伝えることができるとは思っていなくて──。 | |
小さな贈り物を用意したんです。 | |
アスカ | ……本当に、これでいいんだろうか。 |
カナ | 大丈夫ですよ! ミナミさんはわたしが呼び出しましたし。アスカさんと一緒ってことはバレてないはずです! |
ユウキ | それに、あの日をやり直したいって気持ちは絶対に伝わりますよ! 服装も、状況も、その時のままですっ! |
アスカ | でも、もし受け取ってもらえなかったら……。 |
ユウキ | その時は、無理矢理押し付けましょうっ! 私、アスカさんが最初のうちはそうやって仕事してたの、覚えてますよっ! |
アスカ | あれは……どうか忘れてくれ。あの頃はわからなかったんだ。 |
アスカ | 人がどんな想いで贈るのか、どんな想いで受け取り、あるいは拒絶するのかが。 |
ガチャ | |
扉を開けた時、あの人が息を呑んだのは──目の前の彼女が、当時を思わせる姿だったからなのでしょうか。 | |
アスカ | やぁ、ミナミ。ボクは今日も仕事をしにきたよ。 |
アスカ | ただし、依頼人はボク。プレゼントを渡す相手は……キミだ。 |
ミナミ | …………。 |
ユウキ | 受け取らないんですか……? |
ミナミ | ……受け取れません。 |
ユウキ | どうしてですかっ? それじゃあせめて、アスカさんの想いを聞くだけでも……っ! |
ミナミ | ……聞く気はありません。 |
ユウキ | そんな……人は……っ! 人はみんな、誰かに想いを伝えますっ! 贈り物に想いを託しますっ! |
ユウキ | でも、その相手は誰でもいいわけじゃないっ! |
ユウキ | アスカさんが、ミナミさんに……あなただけに伝えたい想いがあるんですっ!! |
ユウキ | それでも、聞かないって言うんですかっ!? |
アスカ | ……いいよ、ユウキ。それに、ボクは受け取らないと言われて、はいそうですかと引くほどいい子でもない。 |
アスカ | ボクが好き勝手語るだけだ。嫌なら、ミナミは耳を塞げばいい。 |
ミナミ | ……そんなこと、できるはずないって知ってるくせに。 |
アスカ | そうだね……。キミはいつも、ボクの話を聞いてくれた。聞くに堪えない青臭い話ばかりだったのにね。 |
アスカ | きっと、優しい瞳で聞いていてくれたんだろう。ボクたちは、ずっと隣り合って話すだけだったから…… |
アスカ | 一度、こうして向かい合って話してみたかったんだ。 |
ミナミ | ……私は、向かい合わなくてもいいって思ってたよ。 |
アスカ | ボクは向き合いたかった。あの日、キミの言った言葉の意味に。 |
アスカ | 贈り物を届けるにつれ、たくさんの人の「大好き」という言葉を聞いたよ。 |
アスカ | そんな今なら、向き合えると思ったんだ。 |
ミナミ | …………。 |
アスカ | 最初に聞いた「大好き」は、笑顔とセットだった。 |
アスカ | 依頼人は、ずっと暮らせてきた想いがあったけど、伝えられないまま、亡くなってしまったんだ。 |
アスカ | 贈り物はファンレターだった。渡したというと、嬉しそうに笑っていたよ。 |
アスカ | 大好きの気持ちを伝えられてよかった。あの作家の作品は、苦しみも多かった私の人生を、最期まで支えてくれた、と。 |
アスカ | それから……負の感情だった時もあったな。ダンサーの依頼人には、尊敬すべき師がいたんだ。 |
アスカ | けれど行き詰まって、依頼人は踊ることを止めてしまった。彼女が亡くなったのは、そんな矢先だったんだ。 |
アスカ | 彼女は踊ることに対して、好きだという情熱と、嫌いになりたいという憎しみが混ざり合っていた。 |
アスカ | だから、師へと伝えた言葉は「ごめんなさい」だった。ずっと大好きだったのに、ごめんなさい、と。 |
アスカ | あとは……ユウキにも届けたかな。珍しく、生者から生者へだったけど。 |
アスカ | 贈り物と、母から子への大好きという想い。それを受け取って、ころころと変わるユウキの表情…… |
アスカ | その時からようやく、ボクは物を贈るという行為を、少しずつ、理解り始めたのかもしれない。 |
アスカ | それから……知っての通り、カナとミウだ。 |
アスカ | 二人が思い出させてくれた。ボクにとって、ミナミがどんな存在だったかを。 |
アスカ | キミと二人で話す時は楽しかったよ。もしかしたら、キミの言った想いと、ボクが抱えていた想いは── |
ミナミ | もう止めてっ! お願いだから、もう何も言わないでっ! |
アスカ | ……困った顔をさせてしまったね。 |
ミナミ | そんな顔してません……。ただ、何を言われても、私は貴方から何も受け取る気はないの。 |
ミナミ | 何を言っても無駄なんです。だから止めただけで……。 |
ユウキ | どうしてなんですかっ!? せめて、受け取らない理由だけでも教えてくださいっ! |
ユウキ | じゃなきゃ、私もアスカさんも、大人しく引き下がるなんてできませんっ! |
ミナミ | …………。 |
ユウキ | どうして……っ。どうして何も言ってくれないんですか……っ! |
ナツキ | それは言いたくないからだ。もっと言うなら、教えたくないんだろう。 |
ナツキ | プレゼントを受け取ったら、アンタの大事なアスカさんはこのセカイからいなくなってしまうってね。 |
ユウキ | っ! あなたは……。 |
ナツキ | すまないね。可愛い部下が心配で、後をつけてきたんだよ。 |
ユウキ | それよりも、さっきの……アスカさんが消えるって、どういうことですか……。 |
ナツキ | 言った通りさ。彼女をこのセカイに留めているのは、想いを伝えたいという未練だけ。 |
ナツキ | だから、ミナミは抗っていたいのさ。 |
ナツキ | 永遠が存在しないことはもうわかってる。それでも、自分の友人は、決して消えたりしないんだ、ってね。 |
ステージ7 朝の学園・1
ログインボーナス
ユウキ「私も、想いを伝えたい…っ!」
TOPコメント
ユウキ「本当は、お別れなんてしたくありません…でも…っ」
ボス
出現時 | ミナミ「(いずれこの日が来るってわかってた…来てほしくなかった…)」 ユウキ「(ミナミさんは知ってたんだ…私の知らないアスカさんのことも…)」 |
Live開始時 | ミナミ「もう、戻れないの…?」 |
敗北 | ミナミ「彼女がいなくなった日のことを、忘れたことはなかったわ…」 |
引き分け | ミナミ「私だって…私だって、本当はアスカちゃんと仲直りしたかった…っ」 |
勝利 | ミナミ「(もう今さら被れない…優等生の仮面も、冷酷無比の仮面も…)」 ユウキ「(今までどんな想いで、アスカさんと会っていたんだろう…)」 |
ボス(MASTER)
出現時 | ナツキ「アンタは口出ししないのかい? 二人のこと、心配してただろ」 カナ「わたしは、ただ見守ります。アスカさんとユウキちゃんがしたように…」 |
Live開始時 | ナツキ「強くなったな…」 |
敗北 | ナツキ「(アタシも彼女くらい強ければ…いや、アタシはアタシでしかないか)」 |
引き分け | ナツキ「アタシも見守ることにするよ。二人の、想いの行く末をさ」 |
勝利 | ナツキ「セカイは残酷だな。何度も、大切なものを失くさなきゃいけない」 カナ「でも…このセカイに生きていたから、大切な人と出会えたんですよ」 |
ストーリー Ep.7 アブソリュート・プレゼンツ
ユウキ | いなくなるって……そんな……どうして……。 |
アスカ | やっぱり、か……。 |
カナ | アスカさんは知ってたんですかっ!? |
アスカ | 理解ってた。気づいてたとでも言うべきかな。ボクも、ミウたちと同じだったから……。 |
アスカ | 事務所以外に、帰る場所の記憶もなかった。 |
アスカ | 暑さも寒さも空腹も痛みも……最初は感情の機微すらも、感じることはなかったから。 |
ナツキ | 通常、死人の魂は強くないんだよ。このセカイでは、どう足掻いたって生者のノイズに掻き消される。 |
ナツキ | だから、死人は誰かに……アスカに想いを託した時点で、このセカイから消えることが多いのさ。 |
ナツキ | ただ、何事にも例外はあってね。 |
ナツキ | ミウは想いを託すだけでなく、カナの笑顔を見たがった。だから長いこと留まっていられたんだ。 |
ナツキ | アスカの場合は、能力から何から、例外ばかりだろう。 |
ユウキ | それじゃあアスカさんは……全部覚悟の上で、ここに来たんですね……。 |
アスカ | ああ。ボクが依頼人にしてきたことを、今度は自分自身にするだけだ。 |
ミナミ | ……そんなことはさせません。私がそれを受け取らなければ、貴方が消えることはありませんから。 |
ユウキ | ミナミさんは、それでいいんですか……? ずっと、敵同士で……終わりのない追いかけっこで……。 |
ミナミ | いいんです! 私はそれでも構わないっ! |
ミナミ | ただ会えればよかった! たとえアスカちゃんが私のことを覚えてなくても! 敵同士だったとしても! |
ミナミ | 組織に所属して、武器を手に取れば貴方に会えた! |
ミナミ | その助手が来てから、貴方は寂しい顔もすることも減って、それでよかったの……! |
ミナミ | まともに話すことはできなくても、貴方の顔が見られるだけでよかったのに……! |
ミナミ | ここで贈り物を受け取ったら、何の意味もなくなるじゃないっ! |
アスカ | ……ありがとう、ミナミ。やっとキミの本音が聞けた。 |
アスカ | あの日、キミが言っていた「大好きな友達」の定義も、今なら理解る。 |
アスカ | こんな言い方をするのは卑怯だと思う。それでも……ボクを想うなら、どうか受け取って欲しい。 |
アスカ | キミに想いを伝えられないのなら……ボクはずっと、セカイの外側にいるままだ。 |
ミナミ | ……ひどい。そんな言い方……。 |
アスカ | ああ。だが、所詮、すべてはエゴだからね。 |
アスカ | ボクが贈り物を渡そうとするのも、キミがそれを、受け取るのも、受け取らないのも。 |
アスカ | ボクは基本的にひねくれてるから……今でもその考えは変わらないよ。 |
ミナミ | ……だったら受け取らないわ。絶対に。 |
ミナミ | アスカちゃんを消したくない……。もう絶対、私の前から消えてほしくない……っ! |
ナツキ | ──消えないさ。少なくとも、彼女の想いはね。ミナミが憶えている限りは、消えない。 |
アスカ | キミは……。 |
ナツキ | 野暮で悪いね。アタシとしても、もう口を出すつもりはなかったが……どうしてもね。 |
ナツキ | アンタたちも、うちの組織については、知ってるだろう? |
ナツキ | 生と死を超越した干渉を赦さず、このセカイに混乱を与えることを良しとしない…… |
ユウキ | だから、今回も邪魔しようとするんですか? |
ナツキ | ……うちの組織の特質は、生者でも死人に会えること。だから、たまにいるんだよ。 |
ナツキ | 大切な人に、ただただ会いたくて、組織に入ろうとするヤツがさ。 |
ミナミ | ……言い訳はしません。ナツキさんのような聡い人には、とうの昔にバレてると思ってましたけど。 |
ナツキ | おっと、勘違いしないでくれよ。アタシは、邪魔をしたいわけでも、部下を叱ろうってわけでもない。 |
ナツキ | 伝えたいだけさ。昔にも、アンタらに似たヤツがいたってね。 |
ナツキ | 彼女は相棒を失った。会えればいいという理由で組織に入り……相棒からの想いを受け取ろうとしなかった。 |
カナ | それって……。 |
ナツキ | 結局、それ以降、相棒には会えず仕舞いさ。 |
ナツキ | 彼女はもう天界にいるのか、それともまだどこかを彷徨っているのかはわからない。 |
ナツキ | でも、後悔したんだ。話を聞こうともしなかった自分に。 |
ナツキ | 最後に見たアイツの顔が、笑顔じゃなく困り顔だった事実に。 |
ナツキ | アタシも、エゴを承知で言わせてもらう。ミナミ、自分の気持ちに従え。 |
ナツキ | どちらを選んでも後悔するっていうんなら、後悔しても構わない方を選んでくれ。 |
ミナミ | …………。 |
ミナミ | ……アスカ、ちゃん。 |
アスカ | 受け取ってくれるんだね。 |
ミナミ | うん。贈り物、開けてみていい……? |
アスカ | ああ。……いざ自分が贈るとなると、なんだか気恥ずかしいな。 |
ミナミ | ……あれ? この贈り物、魔法がかかってない……。どうして……? |
アスカ | 今日は、ボクがしたかった仲直りを、やり直すために来たんだ。 |
アスカ | だから、贈り物も、あの時ミナミに渡そうとしていたもの、そのままにしたんだよ。 |
アスカ | 不思議だった。ボクが記憶を失くしても、このプレゼントは、ずっと事務所の片隅にあったんだ。 |
アスカ | 本当は、あの年のクリスマスに贈りたくて……でも、その日に限ってキミは屋上に来てなくて……。 |
アスカ | ボクのプレゼントなんかいらないんだろうって、自棄になって捨てたとばかり思ってた。 |
アスカ | けれど、ボクは捨てられてなかったんだね。そのプレゼントも…… |
アスカ | キミの輝く未来に寄り添うような……キミの未来をそっと支えられるようなものを贈りたいって想いも。 |
ミナミ | 中身は……ペンと、メッセージカード……。 |
アスカ | ちっぽけなものだし、キミはもう受験生じゃない。今さらもらっても、いらないかもしれないけれど……。 |
ミナミ | そんなことないよ……。ずっと、ずっと、大切にする……っ。 |
アスカ | プレゼント、受け取ってくれてありがとう。 |
アスカ | 嬉しいよ。何もかも違うキミとボクなのに。「大好きな友達」の意味は同じだったなんてね。 |
アスカ | それは……キミがただ、幸せであってくれればいいという想いだ。 |
アスカ | ……さて、この辺りが潮時かな。刻は無情だね。 |
ユウキ | まってくださいっ! アスカさんっ! |
ユウキ | 本当に……いなくなっちゃうんですか……。もう……お別れしなくちゃいけないんですか……っ。 |
ユウキ | 私……そんなの、絶対に嫌です……っ! |
タッ | |
アスカ | ユウキっ! |
ステージ8 朝の学園・2
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アスカ「ボクの想い、伝わったかな…」
TOPコメント
アスカ「ボクが消えても、想いは繋がる…それがこのセカイなんだ」
ボス
出現時 | ユウキ「言いたいこと、いっぱいあったのに…言葉にできなかった…っ」 アスカ「ボクも往生際が悪いな…ミウのように潔くはいかない、か……」 |
Live開始時 | ユウキ「お別れなんて…嫌ですっ」 |
敗北 | ユウキ「もっと早く出会ってたら…ううん、出会えただけでいいのに…」 |
引き分け | ユウキ「泣いて逃げてちゃダメ…アスカさんを、困らせちゃダメなのに…っ!」 |
勝利 | ユウキ「もう、アスカさんは寂しそうな顔してないんですね…よかった…」 アスカ「すまない…じゃないね。キミに言うべきは「ありがとう」だ」 |
ボス(MASTER)
出現時 | ミナミ「別れは受け入れ難くても…受け取らずにはいられませんでした」 ナツキ「それでいいんだよ。受け売りだが…本能に従うのも、ロックってな」 |
Live開始時 | ミナミ「バイバイ、アスカちゃん…っ」 |
敗北 | ミナミ「しばらくは休んで…ゆっくり考えますね。これからのことを」 |
引き分け | ミナミ「…贈り物って、こんなに温かい気持ちになるんですね」 |
勝利 | ミナミ「アドバイス、ありがとうございました。先輩…」 ナツキ「よかったよ。ようやく、ミナミに先輩らしいことをしてやれて」 |
ストーリー Ep.8 シークレット・プレゼントサービス
アスカ | ……っ! やっと捕まえたよ、ユウキ。相変わらず……走るのが速いね……。 |
ユウキ | ごめんな、さい……っ。子どもみたいに、泣いちゃって……っ! |
ユウキ | あとちょっとだけ、待ってください……っ! ちゃんと、笑顔でお別れしたいから……っ! |
アスカ | ありがとう……。結局、ボクはキミを困らせてばかりだったね。 |
ユウキ | 違……っ、そんなこと、ないです……っ。 |
ユウキ | それに、私はアスカさんの助手だから……私がアスカさんの記憶を取り戻すお手伝いをしたいって思ったから……っ。 |
ユウキ | アスカさんの想いが伝えられて、よかったんですっ……その気持ちに嘘はありませんっ! |
ユウキ | ただ、伝えたい想いが、上手く、言葉にできなくて……っ! |
ユウキ | 贈り物も持ってないから、何も伝えられなくて……っ! |
アスカ | 大丈夫。理解っているよ。キミの表情は、時に言葉より雄弁だから。 |
ユウキ | 大好きです……っ! 私は、アスカさんの助手で……大切な友達、って思っていいですか……っ? |
アスカ | ああ。キミは、ボクのかけがえのない助手で、友達だ。 |
アスカ | キミといて、ボクはたくさんのことを知り、そして思い出した。 |
アスカ | 永遠なんてない……。だからこそ、人はエゴと知りながら、想いを伝え、託すんだ。 |
アスカ | ミナミには、もう託してきた。でももう一人にはまだなんだ。 |
アスカ | ユウキ……キミにも託していいだろうか。 |
ユウキ | はいっ……! |
アスカ | どうか、覚えていてほしい。依頼人たちのこと、ボクのこと……それぞれが、抱えていた想いを。 |
アスカ | そして、人が想いを届けたいという時には、力になってくれ。 |
ユウキ | はいっ、約束しますっ……! |
ユウキ | 私からも……いいですか……? アスカさんに、伝えたいこと、上手く、言葉にできるか……わかんないですけど……っ。 |
アスカ | 聞くよ。聞かせてくれ。 |
ユウキ | ……アスカさんは、虚ろじゃありませんっ。 |
ユウキ | 大切な記憶も、想いも、ちゃんと持ってました……っ。 |
ユウキ | アスカさんも大切に想ってる人も、ちゃんといたじゃないですかっ。 |
ユウキ | あなたはもう、セカイのはみ出し者でも、傍観者でもないんです……。 |
ユウキ | 私たちと、アスカさんは、アスカさんの想いは、一緒に生きてくんですっ! これまでも……これからもっ! |
アスカ | そうか……それも、想いを託す理由のひとつ……。ボクがユウキと共にいて、学んだことだ。 |
アスカ | ありがとう、ユウキ。……ボクは、そろそろ本当に往かなきゃいけないみたいだ。 |
ユウキ | はい……。いってらっしゃい、アスカさんっ! |
ユウキ | 人とは、想いを託す存在です。 |
ユウキ | 時には言葉に優しさを。時には贈り物に慈悲を。そして、時には記憶に愛憎を。 |
ユウキ | 私は今日も、アスカさんから託された想いを胸に──このセカイで生きています。 |
ユウキ | ……アスカさんが消えても、彼女が魔法をかけた『箱』は残り続けました。 |
ユウキ | だから、私でも、事務所はなんとかやっていけています。 |
ユウキ | 箱の数には限りがあるけれど……これも、アスカさんが託した想いの欠片だから。 |
ユウキ | 今日も精一杯、依頼を聞き届けましょうっ! |
??? | こんにちはーっ! 誰かいませんかー? |
ユウキ | はーいっ! どうぞーっ! |
ガチャ | |
依頼人 | この事務所って、彷徨える魂の未練を晴らす場所なんだよね!? |
ユウキ | うん……? そんな謳い文句ではないんですけど……。 |
ユウキ | でも、届けたい贈り物や想いがあれば、私が力になりますよっ! |
依頼人 | ありがとう! じゃあさっそく依頼させて! |
依頼人 | とにかくこう……私のロックな想いを伝えたいんだよね! |
依頼人 | 前に贈ろうとはしたんだけど……失敗しちゃってさ。 |
依頼人 | ひとりじゃ難しくても、誰かと一緒ならできるかもしれないし! |
ユウキ | ロ、ロックな想い、ですか……。わかりましたっ! 詳しくお聞きしますっ! |
ユウキ | 人が想いを届けるお手伝いをするのが、私……ううん、私たちですからねっ! |
サイドストーリー
海岸
……………………………… | |
────また、この夢か。 | |
リイナ | よっ! 元気してた? ナツキチ! |
ナツキ | ダリー……どうして、ここにいるんだ。 |
リイナ | ありゃ、やっぱ驚かないか! 流石ナツキチだね! |
リイナ | ね、今、なんかロックな場所で働いてるんだってね! |
リイナ | でもさ、それ以外は変わってなくてよかったよ。ナツキチがこの場所好きなのも変わってないね。 |
ナツキ | あのさ、ダリー…… |
リイナ | 大丈夫大丈夫! ナツキチも忙しいんでしょ? そんな時間はとらせないから! |
リイナ | それに、長々と話すのはロックじゃないし……伝えたいことはちゃんとまとまってるからさ! |
リイナ | やっぱり、ロックは魂に刻まれるんだなー! だって昔ナツキチに教えてもらったことも、ちゃんと覚えてるもん! |
ナツキ | …………。 |
リイナ | …………ねえ、ナツキチ。なんか言ってよ……。伝えたいことがあったから……すっごく大事なことだから…… |
リイナ | だから、私はナツキチに会いに来たんだよ。私の最高にロックな想い、受け取ってくれる……よね? |
ナツキ | ……悪いけど、それは聞けないよ。ダリー、わかってんのか? |
ナツキ | それを、アタシが受け取っちまったら、アンタは…… |
リイナ | それでもっ! それでもさ……私は、ナツキチに届けたかったんだよ……! |
リイナ | お願いだよナツキチ……。聞いてよ…………。 |
ピピピピピ…… | |
ナナ | あっ、ナナナナナツキさん! おおお疲れ様ですっ! |
ナツキ | お疲れ様……って、どうした。様子がおかしいぞ、ナナ。 |
ナナ | な、なんでもないですよ!? それより、ナツキさんこそ、顔色が悪いみたいですけど、大丈夫ですか……? |
ナツキ | なに、少し夢見が悪いだけさ。アンタたちも知ってるだろ? アスカの一件からか……組織内外で不穏な動きがあるんだ。 |
ナツキ | しばらく、その対応に追われててな……だけど、アンタらは余計な心配しなくていい。 |
ネネ | た、対応っていうのは……? |
ナツキ | んー……まあ、いろいろだよ。悪いな、あんまり口外できないんだ。気になるのか? |
ネネ | 気にはなりますけど……ミナミさんのこともあって、ナツキさん、大変じゃないかなって……。 |
ナツキ | 問題ないさ。これくらいで弱音を吐いてたらこんな仕事、やってらんないだろ? |
ノノ | ……ナツキさんは、その……どうして、この仕事をしているんですか……? |
ナツキ | どうしてって……そうだな、人の生と死に介入する違反者が許せないから……アンタらだってそうだろ? |
ノノ | それは……でも……っ! それだけじゃない気がするんです……! なんとなく……ですけど……。 |
ナツキ | …………。何も抱えずに、生きていけるヤツなんて、このセカイにはいないよ。 |
ナツキ | アンタらもアタシもさ、何かしらを背負って生きてるんだ。そうだろ? |
ナナ | そ、それは、ナナたちが、ス、ススススパスパ……! |
ネネ | ナナさんっ! 落ち着いてくださいっ! |
ノノ | ……あ、会ったんです。ナツキさんへ、届けたいものがある人に……。だから、きっとすぐに渡しに来ると思います。 |
ノノ | モリクボたちじゃ、力になれませんでしたけど……そ、組織の人間なので。 |
ノノ | 必ず……届けてくれる人たちに、橋渡ししました。今度こそ、絶対に渡したいって言ってたので……! |
ナツキ | ノノ……? それって…… |
ナナ | ナツキさん、行ってください。贈り物が、今すぐ届くかも……シークレ……いえっ! ゆ、郵便でっ! |
ナツキ | ……ああ、郵便で、な。わかった、ありがとな。ナナ、ノノ、ネネ。 |
ナツキ | アンタらは、アタシの大事な部下だ。まだしばらくは『ここ』で、働いてもらうからな。 |
三人 | ……はいっ!! |
あの日、ミナミの背中を押したのは、まるで過去の自分を見ているようだったから。 | |
今でも、後悔しているんだ。だから、もしもう一度チャンスがあるなら……今度は、間違えない。 | |
リイナ | よっ! 元気してた? ナツキチ! |
リイナ | ……って、やっぱ驚かないかー。あのさ、今日はナツキチに渡したいものがあるんだ! |
リイナ | 一人じゃダメだたけど……力を貸してくれる人たちに出会って、背中を押してもらったから。 |
リイナ | ちょっと怖かったんだけどさ、今度こそ……絶対絶対ぜーったい、渡すよ! |
ナツキ | ……ああ。どんな形でもしっかり受けとめてやるさ。 |
ナツキ | アタシの心に届けてくれよ。ダリーの、最高にロックな想いってヤツをな! |
イベントED演出
楽屋
美羽 | やっぱクラッカーですよね! インパクトありつつ華やかですし! |
美羽 | 止めないでくださいね、プロデューサーさん! これで名演技のみんなを迎えるので…… |
飛鳥 悠貴 | お疲れ様。 お疲れ様ですっ! |
美羽 | わわっ! 帰ってくるの早っ! |
飛鳥 | 今度は何をしようとしていたんだい? |
美羽 | これはですね、功労者のみんなをハッピーな気分で迎えようとしたんですよ! |
美羽 | まさしくハッピーエンドに相応しく☆ |
悠貴 | ハッピーエンド……なんでしょうか……。 |
美波 | 悠貴ちゃんは、思うところがあるみたいだね? |
悠貴 | いえっ! そんな……っ! ただ……ユウキは、アスカさんともっと一緒にいたかっただろうなって……。 |
夏樹 | ああ。もしかして、悠貴は役に入り込むタイプなのかもな。 |
悠貴 | うぅ……。別れのシーンを思い出すと、今も胸がぎゅってなるんですっ……。 |
飛鳥 | ……感受性が豊かなのは長所とも言えるね。 |
飛鳥 | それに、今回の物語は想いがキーワード……結末を経て抱いた想いも、大切にすればいいと思う。 |
飛鳥 | それぞれに解釈が存在するのも、物語の興味深いところだからね。 |
美波 | それに、お話って、自分の中で続いたり、派生したりするんだよね。 |
美波 | 悠貴ちゃんも、考えてみたら? たくさん頑張って、ユウキちゃんがアスカちゃんと再会するお話を。 |
悠貴 | そっか……そうですよねっ! |
加奈 | みなさーん! そろそろ、打ち上げ会場に移動する時間みたいですよ♪ |
美波 | ほんとだね。それじゃあ、続きは打ち上げの時にお話ししよっか! |
悠貴 | はいっ♪ |
飛鳥 | ……さて、ボクも往くとしよう。 |
飛鳥 | 今から移動しても、打ち上げが始まるまでは、少し時間があるだろう? |
飛鳥 | ボクは座長として、共に舞台を作り上げた共犯者たちに、伝えたい想いがあるのさ。 |
飛鳥 | プレゼントを用意してくるよ。ちっぽけなものだけどね。 |
飛鳥 | 魔法はかけられないが……彼女たちなら、それでもきっと、笑顔で受け取ってくれるだろう。 |