CentOS5.6/CentOSインストール

Last-modified: 2011-04-10 (日) 06:22:56
最終更新:2011-04-10 (日) 06:22:56
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CentOS 5.6 インストール

CentOSは、商用OSとしての安定性と品質をの高さから評価が高いRedHatLinuxディストリビューションのクローンとして開発されており、品質と安定を求められる企業サーバとして人気が高い。

このため、

  • 商用RedHatクローンであるため安定性と信頼性は高い。
  • 運用ノウハウもRedHatをそのまま参考に出来ることが多く、ネットで情報を得やすい。
  • RedHatクローンのため新バージョン発表はRedHatから大きく遅れる。
  • 配布パッケージのバージョンが古いため最新アプリがそのままでは動かないことも多い。

等の特徴がある。

今回、会社の部内サーバをイントラ環境で構築することから、安定度と信頼度の高い「CentOS」にてサーバ構築を行う。


目的

CentOSを利用し、プレーンな環境のサーバをインストールする。

構築条件

構築機器

作成環境

OS    CentOS 5.6 64bit版

サーバ作成条件

サーバIP192.168.0.10/24
GatewayIP192.168.0.1/24
DNSIP192.168.0.1/24
ホスト名hogehogeServer
user   hogehoge
userpasswd    hogehogepass
作業ディレクトリ/home/hogehoge

手順記入ルール

  • コマンド行頭記号で 「$」はユーザ権限 「#」はスーパーユーザー権限 を表示
  • コマンドが長くなる場合は、行末に「\」を記述し複数行に記述。

ファイル入手

前準備

  • 入手したISOファイルを、DVDに焼いてインストールDVDを作成しておく。
  • VirtualVoxの場合は、ストレージのCD/DVDデバイスにISOファイルを直接マウントする。

インストール(前作業)

インストールDVDをセットした後、PCの電源を入れる。
DVD-ROMからのブート起動実施後、以下の手順を実施


1)「boot:」表示

CentOS5.6-01.jpg
 → そのまま Enter を押下

2)CD Found 画面

CentOS5.6-02.jpg
 → CD正常性チェック 確認済みイメージ使用時は「SKIP」押下

3)「CentOS」表示

CentOS5.6-03.jpg
 → 「Next」を押下

4)What language ~ 画面

CentOS5.6-04.jpg

  • 言語選択 「Japanese(日本語)」を選択
    → 「Next」を押下

5)キーボード選択

CentOS5.6-05.jpg

  • 日本語キーボード使用時は「日本語」選択、
    英語キーボード使用時は「英語(U.S.インターナショナル)」選択
    → 「次」を押下

6)パーティション設定

CentOS5.6-06.jpg

  • とりあえず初期値通り
    → 「次」を押下

7)ネットワークデバイス画面

CentOS5.6-07.jpg
 → 「編集」を押下

8)インターフェースの編集設定

CentOS5.6-08.jpg

  • 「Manual configration」にチェックを入れIPアドレス(192.168.0.10/24)を入力
  • 「Enable IPv6 support」のチェックを外す
    → 「OK」を押下

9)ネットワークデバイス設定

CentOS5.6-09.jpg

  • 「手動設定」にチェックを入れホスト名(hogehogeServer)を入力
  • 「ゲートウェイ」にGatewayIP(192.168.0.1)を入力
  • 「DNS」にDNSIPを入力
    → 「次」を押下

10)地域選択

CentOS5.6-10.jpg

  • アジア/東京設定を確認
    → 「次」を押下

11)rootパスワード

CentOS5.6-11.jpg

  • rootユーザのパスワードを選択
    → 「次」を押下

12)パッケージ選択

CentOS5.6-12.jpg

  • 「今すぐカスタマイズする」にチェック
    → 「次」を押下

インストール(パッケージ選択)

★今回、各種アプリを導入するためのプラットフォームとして基本環境を構築する。

ページ項目単体サーバ仮想化(KVM)
ホストOSゲストOS
デスクトップ環境GNOMEデスクトップ環境
上記以外
アプリケーション全て
開発全て
サーバー全て
ベースシステムX Window System
上記以外
仮想化KVM
上記以外
クラスタリング全て
クラスタストレージ全て
言語日本語のサポート
上記以外

※以下単体サーバ構築時の設定例を示す

13)パッケージ選択 「デスクトップ環境」

CentOS5.6-13.jpg

  • 「GNOMEデスクトップ環境」のみチェック

14)パッケージ選択 「アプリケーション」

CentOS5.6-14.jpg

  • すべてのチェックを外す。

15)パッケージ選択 「開発」

CentOS5.6-15.jpg

  • 全てチェックを外す

16)パッケージ選択 「サーバー」

CentOS5.6-16.jpg

  • 全てチェックを外す

17)パッケージ選択 「ベースシステム」

CentOS5.6-17.jpg

  • 「X Window System」のみチェック

18)パッケージ選択 「仮想化」

CentOS5.6-18.jpg

  • すべてのチェックを外す。

19)パッケージ選択 「クラスタリング」

CentOS5.6-19.jpg

  • すべてのチェックを外す。

20)パッケージ選択 「クラスタストレージ」

CentOS5.6-20.jpg

  • すべてのチェックを外す。

21)パッケージ選択 「言語」

CentOS5.6-21.jpg

  • 「日本語のサポート」のみチェック
    → 「次」を押下

インストール(実行)

22)インストール開始

CentOS5.6-22.jpg
 → 「次」を押下

23)インストール実行

CentOS5.6-23.jpg
★インストールが始まるので完了まで待つ

24)インストール完了

CentOS5.6-24.jpg
 → 「再起動」を押下
★再起動

25)ようこそ

CentOS5.6-25.jpg
 → 「進む」を押下

26)ファイアウォール

CentOS5.6-26.jpg

  • ファイアウォールに「無効」に設定
    → 「進む」を押下

27)SELinux

CentOS5.6-27.jpg

  • SELinux設定に「無効」に設定
    → 「進む」を押下

28)日付と時刻

CentOS5.6-28.jpg
 → 「進む」を押下

29)ユーザーの作成

CentOS5.6-29.jpg

  • ログインユーザ名(hogehoge)を入力
    → 「進む」を押下

30)サウンドカード

CentOS5.6-30.jpg
 → 「進む」を押下

31)追加のCD

CentOS5.6-31.jpg
 → 「終了」を押下

★再起動

32)正常ログイン画面

CentOS5.6-32.jpg

  • インストールが正常に完了すると上記「gnome」画面となる

確認

立ち上げ後、ログインを確認

「gnome」画面でのログイン

  • 「ユーザ名:」に 「hogehoge」 を入力しEnter
  • 「パスワード:」に 「hogehogepass」 を入力しEnter
    →以下ログイン画面を確認

CentOS5.6-33.jpg

  • 上記メニューから「システム」→「hogehogeのログアウト」→「ログアウト」を実施
    →ログイン画面に戻ることを確認

「Telnet」でのログイン


  • Telnetツールで「192.168.0.10」にアクセス
    →ログインできること

遭遇したトラブル

「アプリケーション」→「ソフトウェアの追加/削除」がエラー

問題:

「アプリケーション」→「ソフトウェアの追加/削除」がエラーになって動かない。
 

原因:
外部インターネットに接続できないため
原因として以下が考えられる

  1. ネットワーク環境でIPアドレスの設定が間違っている
    対策:
    「システム」→「管理」→「ネットワーク」→「編集」でIPアドレスを修正
     
  2. VirtualBox等の仮想環境で動作時、ネットワーク環境が「NAT」になっている。
    対策:
    VirtualBoxの場合、「設定」→「ネットワーク」→「割り当て」を「NAT」→「ブリッジアダプタ」に変える
     
  3. 社内LAN等で外部ネットワークアクセスが禁止されている
    対策:
    yumリポジトリをローカル環境アクセスにする。またはyumサーバを構築する。
    手順→yumリポジトリ設定

謝辞

テキスト作成に当たり、以下サイトを参考にさせて頂きました。ありがとうございます。

http://centossrv.com/centos5.shtml