WindowsServer 2003R2

Last-modified: 2011-04-10 (日) 11:10:08
最終更新:2011-04-10 (日) 11:10:08
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仮想サーバ WindowsServer 2003R2

KVM仮想化サーバゲストOS環境にWindowsServer2003R2をインストールする。


目的

KVMでの仮想化によりゲストOSとしてWindowsServerを稼動させる。

構築条件

構築機器

  • 東芝ノートPC(Satellite K30)上のKVMゲストOSで構築
     メモリ:2GB
     HDD :40GB
     仮想環境で割り当て実施

作成環境

OS    CentOS 5.6 64bit版

※動作CPUがIntel VT(インテルCPU)またはAMD-V(AMDCPU)をサポートしていること。
 インテルのどのCPUがサポートしているかは以下URLにて確認
http://www.pc-koubou.jp/info/win7_vt.php

サーバ作成条件

ホストOSサーバIP10.107.16.100/24
サーバMAC00:1C:7E:7B:E3:B7
ホスト名hogehogeServer
user   hogehoge
userpasswdhogehogepass
ゲストOSサーバIP10.107.16.102/24
ホスト名KVMWinsv2003r2
user   hogehoge
userpasswdhogehogepass

手順記入ルール

  • コマンド行頭記号で 「$」はユーザ権限 「#」はスーパーユーザー権限 を表示
  • コマンドが長くなる場合は、行末に「\」を記述し複数行に記述。

前準備

  1. KVM/bridge接続 実施


ゲストOS作成

※WindowsServer2003R2のインストールCD-ROMを指定してゲストOSインストールを実施する。

Windowsインストール画面

  • 「セットアップの開始」→「Enter」を押下
  • 「マイクロソフト ソフトウェア使用許諾契約書」→内容一読後「F8」を押下
  • 「キーボードの種類」→「半角/全角キー」を押下 ※日本語キーボード使用の場合
  • 「以下のキーボードが選択されました」→内容確認後「Y」を押下
  • 「パーティション」で、C:20GB割り当て後「Enter」押下 ※Cドライブに20GB割り当て時
  • 「フォーマット」で「NTFSシステムを利用してパーティションをフォーマット」選択後「Enter」押下
    ※再起動

GUIインストール画面

  • 「地域と言語のオプション」→「次へ」を押下
  • 「ソフトウェアの個人用設定」→名前・組織名記入後「次へ」を押下
  • 「プロダクトキー」→入力後「次へ」を押下
  • 「ライセンスモード」で使用モード選択後「次へ」を押下
    ※「接続デバイス数または接続ユーザー数」:全端末分のライセンスを購入している場合
     「同時使用ユーザ数」:ライセンス購入してない場合、「5」
  • コンピュータ名とAdministratorのパスワードを設定後「次へ」を押下
  • 「日付と時刻の設定」→日時確認後「次へ」を押下
  • 「ネットワークの設定」→「標準設定」を選択後「次へ」を押下
  • 「ワークグループまたはドメイン名」→ワークグループまたはドメイン設定後「次へ」を押下
    ※再起動

ログイン画面

  • ログイン後「セキュリティ」画面→ないよう設定後「完了」を押下
  • 「サーバの役割」画面→そのまま消す
  • IPアドレス設定
  • Dドライブ作成

VNC設定

※Windows標準のリモートアクセスが使えない環境でリモート管理を行う場合VNCを利用する 

サーバのリモート管理を可能とするため「VNC」をインストールする。

  • 手順に従いインストールする。

IIS設定

★以下のようにディレクトリを設定

d:\inetpub --+- web  ←通常のHTMLデータを格納
              +- aspx ←asp.netツールを格納
              +- ftp  ←ftpアクセスデータを格納

IISインストール

  • WindowsServer2003R2のCD-ROMをセット
  • 「スタート」→「コントロールパネル」→「プログラムの追加と削除」・・「プログラム追加と削除」画面
  • 左側にある「Windowsコンポーネントの追加と削除」をクリック
  • 「Windowsコンポーネント」で「アプリケーションサーバ」をチェック
  • 「詳細」をクリックし以下項目にチェックを入れる
    ・ASP.NET
    ・アプリケーションサーバコンソール
    ・インターネットインフォメーションサービス(IIS)
    ・ネットワーク COM+ アクセスの有効化
  • 「OK」→「次へ」
    ※インストール開始
  • 「完了」

IIS設定

  • 「スタート」→「管理ツール」→「インターネットインフォメーションサービス(IIS)マネージャ」
  • 「WEBサイト」フォルダを右クリック→新規作成→WEBサイト ※「WEBサイトの作成ウィザード」画面立ち上げ
  • 「次へ」→「WEBサイトの説明」で「web」と入力後「次へ」
  • 「IPアドレスとポートの設定」でそのまま「次へ」
  • 「WEBサイトホームディレクトリ」でホームディレクトリ指定し「次へ」 ※D:\Inetpub\web を指定
  • 「WEBサイトのアクセス許可」でそのまま「次へ」
  • 「完了」
  • 「web」フォルダを右クリック→「プロパティ」→「ドキュメント」→「規定のコンテンツページを有効にする」で
    「index.html」を追加

確認データ作成

  • 「WEBサイトホームディレクトリ」(D:\Inetpub\TEST)に 「index.html」を作成
    <html>
    <head>
    <title>テストページ</title>
    </head>
    <body>
    初めてのホームページです。
    </body>
    </html>
  • 「規定のWebサイト」フォルダ→右クリック→「停止」
  • 「TEST」フォルダ→右クリック→「開始」

確認

  • 以下アドレスにアクセス

http://10.107.16.102/

※「初めてのホームページです。」と表示されること。

ASP.net設定

.netFrameworkのダウンロード

以下サイトから.netframework3.5および4.0をダウンロード

http://msdn.microsoft.com/ja-jp/netframework/default
ファイル名
dotnetfx35a.exe
dotNetFx40_Full_x86_x64.exe
dotNetFx40LP_Full_x86ja.exe

.netFrameworkインストール

上記のファイル順にインストール

  • 再起動

IIS設定

  • 「スタート」→「管理ツール」→「インターネットインフォメーションサービス(IIS)マネージャ」
  • 「Webサイト」→「web」フォルダを右クリック→新規作成→仮想ディレクトリ ※「仮想ディレクトリの作成ウィザード」画面立ち上げ
  • 「次へ」→「仮想ディレクトリのアイリアス」で「aspx」と入力後「次へ」
  • 「Webサイトのコンテンツのディレクトリ」でaspxのディレクトリ指定し「次へ」 ※D:\Inetpub\aspx を指定
  • 「仮想ディレクトリのアクセス許可」で「読み取り」「ASPなどのスクリプトを実行する」をチェックし「次へ」
  • 「完了」をクリック
  • 「aspx」フォルダを右クリック→「プロパティ」→「ドキュメント」→「規定のコンテンツページを有効にする」で
    「index.aspx」を追加

アクセス権付与

  • 実行権限付与

「スタート」→「管理ツール」→「IISマネージャ」・・IISマネージャの画面表示

WEBサイトの「aspx」を右クリック→「プロパティ」→「仮想ディレクトリ」
→「実行アクセス許可」を「スクリプトのみ」に変更

確認データ作成

  • サンプル作成
    D:\Inetpub\aspx\index.aspx
<%@ page language="C#" %>
<html>
<body>
   ただ今の時刻は<%= DateTime.Now.ToString() %>です。
</body>
</html>

動作確認

http://10.107.16.102/aspx/

「ただ今の時刻は2011/02/22 15:40:52です。 」と表示されること

SQLServerの設定

ライセンス不要である「SQL Server 2008 R2 Express」をインストールする。

ファイルダウンロード

アカウント作成

「スタート」→「管理ツール」→「コンピュータの管理」

「コンピュータの管理」が表示されたら「ローカルユーザとグループ」配下の「ユーザ」を右クリック

「新しいユーザ」を選択

★今回は以下のとおりユーザを作成

ユーザ名sqlserver
パスワードsqlpass
ログオン時パスワード変更チェックをはずす
パスワード無制限チェックを入れる

インストール

  • 上記の順番でインストール
  • 「SQLEXPRADV_x86_JPN.exe」インストール時
    →「サーバ構成」画面のアカウント名に作成したsqlユーザ名を設定

確認

「スタート」→「すべてのプログラム」→「アクセサリ」→「コマンドプロンプト」

以下コマンド入力

sqlcmd -E -S localhost\SQLExpress

以下表示が出ればOK

1>

「exit」終了

FTPServerの設定

VisualStudio等で作成したツールをServerにアップするためFTPサーバをインストールする。

FTPサーバのインストール

  • 「スタート」→「コントロールパネル」→「プログラムの追加と削除」
  • 左側の「コンポーネントの追加と削除」をクリック
  • 「Windowsコンポーネントウィザード」で「アプリケーションサーバ」→「詳細」→
    「インターネットインフォメーションサービス(IIS)」→「詳細」→「FTPサービス」→「OK」を実施
  • WindowsServer2003のCD-ROMをセットして「次へ」をクリック
    ※インストール実行

FTPアクセスフォルダ設定

  • 「スタート」→「管理ツール」→「インターネットインフォメーションサービス(IIS)マネージャ」
  • 「FTPサイト」び「規定のFTPサイト」を右クリック→「停止」
  • 「FTPサイト」フォルダを右クリック→新規作成→FTPサイト ※「FTPサイトの作成ウィザード」画面立ち上げ
  • 「次へ」→「FTPBサイトの説明」で「ftp」と入力後「次へ」
  • 「IPアドレスとポートの設定」でそのまま「次へ」
  • 「FTPユーザの分離」でそのまま「次へ」
  • 「FTPサイトのホームディレクトリ」でホームディレクトリ指定し「次へ」 ※D:\Inetpub\ftp を指定
  • 「FTPサイト アクセス許可」で「読み込み」「書き込み」をチェックし「次へ」
    ※終了

遭遇したトラブル

作成したindex.htmlが表示できない

問題:
http://10.107.16.102/でアクセスしてもindex.htmlが表示されない

原因:
「TEST」フォルダを右クリック→「プロパティ」→「ドキュメント」→「規定のコンテンツページを有効にする」で「index.html」を追加し忘れ

作成したsample.aspxが表示できない

問題:
http://10.107.16.102/sample.aspxでアクセスしても何も表示されない

原因:
「TEST」フォルダの「実行アクセス許可」を「スクリプトのみ」に変更し忘れ

SQLサーバがインストールできない

問題:
SQLサーバインストール時「システム最小要件」が失敗となってインストールできない

原因:
以下の原因あり
原因1:OSのバージョンが合わない。特にWndows2003使用時はSP2が適用される必要有り
原因2:CPUの性能が低い
    ・ノートPC使用時はBIOSを確認し、ローパワーモードになってないことを確認
    ・マルチコアCPU時はホストOSのCPU数=実CPUコア数とすること

謝辞

テキスト作成にあたり、以下サイトを参考にさせて頂きました。ありがとうございます。

http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc708435(WS.10).aspx
http://www.ken3.org/asp/iis-win2003server.html
http://awoni.net/fc/sql-server-2008-express
http://www.dbonline.jp/sqlserverinstall/install/index2.html
http://www5.ocn.ne.jp/~m-shin/windows/windows-user-add.html
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/6ws081sa(v=vs.80).aspx