ピーター師匠VSレーゲン

Last-modified: 2017-05-03 (水) 02:47:43

コロッセオに一人の男が入ってくる・・・・・
その男の風貌は赤毛にローブを纏っているいかにもなメイジの男だ。

どうやら、男は勝負をしに来たようだ。
男はなにやら詠唱を始めると空に向かってマジックアローを打ち始めた。

数秒待って、男の体にアローが刺さっていく、しかし男は苦では無いようだ。
一本、二本、三本が刺さり終えた後、男は詠唱をやめた。

そして男は誰かを待つように佇んでいる。

数分経っただろか、コロッセオに赤い鉢巻の男がやってきた。

「わり、アーべ。遅くなった。手持ちがムゲン用のままでさ」

「遅いと思ったら、まぁいい。早く来い、レーゲン」

「あいよ」

赤毛の男はアイレイ、鉢巻の男はレーゲンというらしい。
レーゲンはそそくさと、決戦場に進んでいった。
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レーゲンとアイレイは正面に立ち、話をしている。

「今回の戦いは何か小説のデザインになるらしい、だったらスリープはやめておくか?」

「いや、使っていいぜ?代わりにそれようの装備にするからさ」

「ほーう」

アイレイは何か分かったようになる、言い放つ

「回避が17か」

「おう、それもあるけどよ。抵抗もワンチャンあるんだぜ」

「まぁ回避が落ちちまうけどな」

男たちはそんな会話の後に、サイコロを取り出す。
そして、二人はサイコロを転がし、レーゲンは一歩、アイレイは二歩下がった

「最初から勇気スタイルか・・・・んじゃ新春杯のルールでどうだ?」

「それでいいと思うが、アイテムは1個でいいんじゃないか?」

アイレイがそれを提案するとレーゲンは少し悩んで

「よし!じゃぁルールは、20R、アイテム1個でいいな」

「あぁ、それでいいぞ」

二人の男は話を終えると、戦闘態勢に入った

「そんじゃまおぁ、やろうか」

「おう。んじゃ」

その瞬間レーゲンは全速力で距離を取って行く
アイレイも一泊遅れて距離を取る

「そりゃそうか」

「まぁ、先ずはこうなるよな」

お互いに読みは合っていた様で、アイレイは不適に笑った

「長くやろうじゃないか、くっくっく」

レーゲンはアイレイの様子を見ることにし、アイレイは右回りで距離を詰めていく
それを見た、レーゲンはアイレイに一丁直線に距離を詰めて行く

距離を詰めているレーゲンを尻目にアイレイは肉体を強化し始めた

「さぁ、避けて見せろ、当てて見せろ?」

レーゲンは今近づくのは危険を判断し、立ち止まった
それを見た、アイレイは自ら距離を詰めていく

レーゲンが動き出しそうになる。それを見て魔法を詠唱し、移動先を読み、魔法を放った

がレーゲンは動き出さず、魔法はレーゲンの目の前で消えてしまった。

「チッ」

アーベックは読みが当たらなかった事にたいして舌打ちをし

「なーにが、長くやろうだか。怖ぇ事しやがる」

レーゲンは自分の読みが当たった事で笑みを浮かべる
そんな話をしている途中にアイレイは走り出し、詠唱を開始した
それを見て、レーゲンは一目散に後退する

「退散退散、っと」

そして、またもや師匠の放った魔法はレーゲンの目の前で止まる

「やれやれ、足が速いってのは、面倒だな」

アイレイは素直にレーゲンの逃げ足の速さに感心する

「七詩には負けるが、これだけが取り柄なもんでよ」

そんな話を交えながら、お互い再び距離を取り、態勢を整える
レーゲンは移動した後に少しアイレイの様子を窺うことにした
レーゲンが動かないと分かった途端、アイレイはレーゲンの元に走り出した
しかしレーゲンはアイレイの動きをギリギリまで見極めるようだ

(さーてと、どう攻撃しようか)

(いやな予感がするな、一旦距離を取るか)

レーゲンはいやな予感を感じ距離を取り始めたが、その瞬間にアイレイはすでに詠唱を

終えていた

「やべぇ!」

「ギリギリだった」

レーゲンは走りはじめおリ、避ける事が出来るかギリギリである
魔法がレーゲンに迫る、距離はもう当たる寸前だ
しかし、レーゲンは走り高跳びのように、身を捻りながら跳躍し、これを見事に回避した

「んなぁ!」

アイレイは驚愕の表情を浮かべた

「流石に、これで終るのは味気ないだろ?」

レーゲンは不適な笑みをとる

「今のを避けるなんて、レーゲンじゃ出来ないはずだ! 誰だてめぇ!」

アイレイは驚きのあまり本人か疑わしくなった
しかし、レーゲンは「言ってろ、この野郎と」言い返す

アイレイは肉体を強化し始める
レーゲンはその隙を突いて、ダッシュでアイレイの横を通り抜ける

「まーた逃げるか・・・・・追いかけるのも楽じゃないんだぜ?」

アイレイは少し疲れ気味に、そう言い放つ
アーベックはそのままファイアーボールを放つがすでに範囲にレーゲンはいない
それを確認したアイレイは距離を取り始めた

アイレイは距離を取った後、懐から液体の入ったビンを取り出し、一気に飲み干す
飲み干した後のアイレイは活力を取り戻したようだ

アイレイが薬を飲んだのを見て、レーゲンは距離を詰める
また、レーゲンが動き出したのに気付いたアイレイは自らも距離を詰めていく

突然レーゲンがその場で剣を降り始めた
突然の行動に驚いたアイレイだったが、それを隙と見て、マジックアローを放つ

そんな事に気付かずにレーゲンは剣を振る、そしてアローが突き刺さった

「・・・・・・ファイボにすりゃぁ良かったか」

レーゲンはマジックアローが当たったのも構わず、剣を振り続ける
アイレイはそんな彼を滑稽そうに見ている
どうやら、レーゲンは移動すると踏んで、フェイントを仕掛けていたようだが、それは狙い

すぎた予想だったようだ

アイレイは肉体を強化し始め、レーゲンは素振りの余韻に浸っている

アイレイは動き出し、レーゲンは今度こそと、意気込み、剣を振った
しかし、アイレイは走り出すテンポと剣を振るテンポを見極め、一拍ずらして移動してい

そうして、アイレイはレーゲンの懐に潜り込んだが、レーゲンは振った剣を戻さずそのまま

の勢いでもう一度剣を振った

アイレイは上から振り下ろされる一撃をギリギリのところで回避したが、放とうとした魔法は

回避をするために破棄をしてしまった

アイレイはどうやら、レーゲンがそのまま下がると思っていたようだ

「そーいう事。だから一手足りない」

レーゲンはそう言い放ち、ダッシュで後退し始め、アイレイは攻撃が来ると予想しており
身構えていたため、後退を許してしまう

「む、仕掛けてこないか」

アイレイは自分の読み違いを理解する

「詰ませる気満々の癖してよく言うぜ、ったく」

レーゲンは恐々と言葉を列ねる

「悪いが、足掻かせてもらうぜ」

レーゲンは何か覚悟を決めたようだ

「APポとのコンボとかだとかなり鬼畜だからなお前は……」

アイレイも覚悟を決めた

お互いに距離を取り始める

距離を取った後、レーゲンは懐に忍ばしたポーションを飲み干す
アイレイはレーゲンに対する対策を練り始めているようだ

薬を飲み干したレーゲンはある異変に気付いた
まるで、回復しなかったのである

アイレイは慌てるレーゲンの様子から、状況を察した

「・・・・・・・回復しない、だと・・・・?」

「不遇」

戸惑うレーゲンは、思考を切替、距離を取る
アイレイはファイアーボールを浴びせようとするが、すでにレーゲンは範囲外だ

次の攻撃のために身体を強化するアイレイ、レーゲンはその隙にさらに距離を取る

そこで、レーゲンはある提案をした

「・・・・・回復しなかったし、もう一本使っていいか?」

その提案に間髪いれず、答えを返す

「いいんじゃねぇの?」

レーゲンは再び薬を使うが、やはり効果が無い

「・・・・・なんでアードは回復して、自分は回復しないんだよ! どちくしょぉ!」

レーゲンは怒りの矛先を相手に向けるようにして距離を詰める、アイレイも距離を詰めて

いた

「・・・あ、やっべ」

「くそったれがぁ、これに賭けてやるらぁぁぁっぁぁぁぁぁぁ」

お互いに距離を詰める形となった、恐らくレーゲンは攻撃を仕掛けるだろう
アイレイは詠唱の準備を始めた

「うんやーっべ」

そこに観客席に三人組が観客席に入ってきた

「あ!お兄ちゃんだー!!がんばれー!!」

「笑うわ・・・・」

「頑張れ」

皆、レーゲンにエールを送る

レーゲンが詠唱中の師匠にすばやい一撃をくりだした
しかし、アイレイはその一撃を回避し、魔法を放つ
攻撃を回避したせいで、狙いがハズレ、明後日の方向に飛んでいく

「レーゲンお兄ちゃんがんばれー!

セレスティーヌはレーゲンを応援し

「まぁ当然のように回避してる上に勇気常態か・・・」

ハイセイは冷静に今の状況を口にする

アイレイは再び肉体を強化し、レーゲンは全速力で離脱していく
肉体を強化し終え、アイレイはレーゲンを追う、しかしレーゲンも後退していく
しかし、アイレイの射程範囲をギリギリ抜けられなかったレーゲンはスリーピングでレーゲ

ンを眠らそうとする

「さーってと」

レーゲンは全力で回避しようとしたが、予想以上に攻撃が早く、回避仕切れなかったよう

「・・・・・くそっ」

レーゲンはそういい残すと、眠ってしまった

アイレイは眠ったレーゲンのそばへ寄っていく
そして、肉体を強化しはじめた、まるで止めだといわんばかりに

「こいつで仕舞いだ」

渾身のファイアーボールがレーゲンを包んだ
しかし、なかなか固いレーゲンは耐えるが追い討ちのスリーピングが入る

「あっれぇ、マジで?」

アーベックは予想外のレーゲンの固さに驚く

「お兄ちゃんの加護が効いてるですー?!」

「これがレーゲン力…」

「さらりと妹が酷くね?」

思い思いの感想を口にしているうちに、スリーピングが入る
レーゲンは魔法に必死に抵抗するが、再び眠ってしまった

「くそ・・・・」

「持ってて良かった勇気コンボ」

「どうしてレーゲンお兄ちゃんの出目はファン寸前なのですか…?」

そして、再びとどめのファイアーボールが直撃する

「まだだ、まだアードがファンブルする可能性が…」

しかし、そんな事は無く、レーゲンは意識を手放した