心情システム

ここではRimWorldのキャラクターの心情にまつわるシステムについて解説します。
RimWorldのキャラクターの中で、最も重要な指標の一つが「心情」です。
「心情」には、ありとあらゆる要因の最終結果が総合・集約されており、この値をコントロールすることが重要です。
心情には「欲求」、「思考」、「精神」の概念が密接に関係します。

欲求とは

欲求とは、そのキャラクターが望んでいる行為のことです。
各キャラクターをクリックして、左下に示されるメニューより「欲求」ボタンをクリックすると内容が表示されます。

RimWorldでは、根源的な欲求として、次の6種類が設定されています。

• 食事：食べる欲求
• 睡眠：寝る欲求
• 娯楽：楽しむ欲求
• 美しさ：キャラクターの周囲の美しさに対する欲求
• 快適性：キャラクターの周囲の快適性に対する欲求
• 空間：キャラクターの周囲の空間の広さに対する欲求

各欲求について、キャラクターが満ち足りているか、不満かを示す値(満足度)が、0%-100%の範囲で設定されています。
満足度は青色のゲージで視覚的に確認することができ、マウスでポイントすると具体的な数値を確認できます。
「食事」「睡眠」「娯楽」については、キャラクターがその行為を行わない限り、満足度が一定の速度で減り続けます。
「美しさ」「快適性」「空間」については、キャラクターが動き回る中で、周囲の環境に応じて常に増加・減少します。

満足度の数値により、キャラクターは個別の「思考」を生むことがあります。

思考とは

キャラクターは、「欲求」に関連し、または周囲の環境の変化に応じて、心のなかに「思考」が生まれます。
結果として、キャラクターには常に同時に複数の思考が生まれている状態になります。

思考の種類は無数に用意されています。大別すると次のような様々な事柄から思考が生まれることになります。

• アルコール摂取による思考
• 健康に関する思考
• コロニーの影響
• 周囲の状況の影響
• 欲求にまつわる思考
• サイコドローンの影響
• 心情を変化させる特殊機器の影響
• ランダムな気分
• 各部屋ごとの環境の影響
• 家族や仲間の死に関する影響
• 食事の内容の影響
• 見たり聞いたりした記憶からくる影響
• 特定の集会の開催の影響
• キャラクター同士の交流の影響
• 入植者の特性独自の思考による心情

思考は、後述する「心情」に影響します。
各々の思考は、キャラクターの「心情」に対して、プラス方向、もしくはマイナス方向の影響を与える個別の数値を持っています。
この数値は思考の種類によって異なり、-50～+50の間で様々なものがあります。
キャラクターの「才能・性格」によっては、数値にボーナス値、もしくは減少値の効果がある場合があります。
また、思考の生まれやすさ・生まれにくさ自体も、キャラクターの「才能・性格」によって変化する場合があります。
幾つかの思考は、同じ状況が生成した際に、スタックする（いくつも積み上がる）場合があります。

• 例として、寝ている間に室内に雑音が生じた場合に起こる思考である「よく眠れない」は、雑音が生じるたびに、x2,x3と増加していき、その分、マイナスポイントが倍になっていきます。

また、思考には、終了までの期間、つまりその思考が心にとどまり続ける時間が個別に設定されています。

• 「結婚しました」などの大きな喜びや、「最愛の人を亡くした」などの大きな悲しみを受ける出来事は、長い日数、キャラクターの心にとどまり続けます。
• 日常的な些細な出来事からくる思考は、環境の変化により、比較的すぐに忘れます。例えば狭い部屋や通路で感じる「閉塞感」などは、歩くなどの環境変化により、数秒間単位で生じ/消えます。

心情とは

心情とは、キャラクターが現在どのくらい幸せか、あるいはストレスを感じているのかを表す、0%～100%の数値です。
満足度は画面右上の青色のゲージで視覚的に確認することができ、マウスでポイントすると具体的な数値を確認できます。

キャラクターに生まれる「思考」により、心情がプラスに変化するか、マイナスに変化するか、その方向が決定します。
心情の値は、キャラクターの「精神」に影響します。

精神とは

キャラクターが行動・仕事を続けるためには、「精神」を保つ必要があります。
「心情」の値が50%を上回る値であれば、精神に問題はありません。キャラクターは通常通り行動・仕事を行います。
しかし、心情が50%を下回ると、以下のような幾つかのボーダーラインを経て危険な精神状態に入ります。
（画面右側で危険な精神状態にあるキャラクターが警告されます）

• 精神変調：心情が50%未満になる。
• 精神衰弱：心情が35%未満になる。
• 精神崩壊：心情が20%未満になる。
  

精神に影響のある各数値は、キャラクターの「才能・性格」によって多少変動があります。
「精神崩壊」のボーダーラインを下回ると、そのキャラクターが発狂してしまうイベントである「メンタルブレイク！(Mental Break)」が発生します。

メンタルブレイク

「メンタルブレイク！」はキャラクターが操作不能になり、様々な不良行動を行うイベントです。
画面右側のイベント欄で詳細を確認できます。
メンタルブレイクでは、キャラクターは共通して普段のスケジュールや制約を全く守らなくなります。
具体的には、

• 引きこもりになる（個室に入って食事も摂らず動かない）
• 野外をうろつきながら着衣を脱ぎ散らかす
• 暴飲暴食する（使用禁止のドラッグ・食物も摂取 ）
• 壁やドアを殴る

などの比較的軽度なものから（それでも入植地の状況によっては致命的な結果を招くこともあります。）

• 無差別に視界に入った人間を襲撃する殺人鬼状態になる

といった深刻なものまで、様々な行動を行います。
ある程度の時間が経過すると回復し、しばらく「カタルシス(+20)」の思考が付与されます。
あまり長時間続くボーナスではありませんので、効果があるうちに再度発狂しないよう対策を整えるべきです。
ムードは突発的なイベントで減少することもあるため、普段から高めに維持しておくとよいでしょう。

入植者の性格に『放火魔』『ドラッグ中毒』『食道楽』がある場合は心情に関係なくメンタルブレイク状態になり、性格に応じた行動をとるようになります。

• 『放火魔』は突如あちこちに火を放ちます。たまに自分も燃えたりします。
• 『ドラッグ中毒』はルシフェリウム以外のあらゆるドラッグを短時間に濫用しだします。オーバードーズによって死に至ることもあります。
  ドラッグがなければ発生しません。
• 『食道楽』は食料を欲求に関係なく食い尽くそうとします。

これらはどれも状況に関係なく発生します。当然戦闘中にも容赦なくメンタルブレイクを引き起こします。

意欲

心情が高い入植者は時折「○○意欲」状態になり、8日間経過あるいはその意欲に関する行動を行うまでの間非常に強力な効果が発生する。
発生するため条件には心情の高さの他入植者のスキルや特性が関係し、どの意欲が選ばれるかはスキルの意欲(炎の数)が影響する。

思考の種類

以下では、ゲームに登場するキャラクターの思考の種類を挙げます。

• 名称(Thought)…思考の名称
• 説明(Caption)…思考の説明文
• 条件(Condition)…思考が生じる条件など
• ボーナス値(Mood Effect)…心情に影響を与える程度
• 終了までの期間(Expiration Date)…その思考がどの程度
• スタック有無(Stackable)…スタックする思考かどうか
• スタック上限(Stack Maximum)…スタックの上限

アルコール摂取の影響(Drinking)

アルコール（ビール）を摂取することにより生じる思考です。

健康に関する思考(Health)

健康に影響する程度の暑さ、寒さなどの環境に置かれた際に生じる思考です。
また、健康が怪我や病気などの状態になることで「痛み」を感じている際に生じる思考です。

※1: マゾヒストは心情+

入植地の影響(Colony)

入植者達の入植に関する意気込みとして生じる思考です。キャラクターが登場してから一定の期間のみ、入植者たちに生じます。
ゲーム序盤の困難の緩和のための特別ボーナスといえます。

• New colony optimismmNew colony hopeのみ終了までの期間=5

周囲の状況の影響(Conditions)

入植者達の目にする・おかれる環境から生じる思考です。

※1：入植者が同じコロニーの入植者を監禁した場合は「記憶からくる思考」の項を参照

欲求に関する思考(Needs)

キャラクターのもつ、6種類の欲求に対する満足度、不満足度から生じる思考です。

サイコドローンの影響(Psychic Drone)

嵐や、メカノイドの攻撃などによって、精神に変調を強制するイベントにより生じる思考です。

外来の気分(Exotic Mood)

脳に直接インプラントする器具であるジョイワイヤーなど、外来の原因により生じる思考です。

• Strange feeling のみ1.0,Yes,0.4,4

ランダムな気分(Random Mood)

キャラクター内にランダムに生じる思考です。意図的に維持する/防止する事はできません。
マイナスの思考は、他のプラスの思考で埋め合わせる必要があります。

寝室、独居房、宿舎、雑居房での思考(BedRoom, Prison,Barracks,Prison Barracks)

寝室の環境状態を経験することで生じる思考です。

• 寝室(Bedroom)：入植者用の ベッドの１つある部屋
• 宿舎(Barracks)：入植者用のベッドが複数ある相部屋
• 独居房(PrisonCell)：囚人を監禁する、ベッドの１つある部屋
• 雑居房(PrisonBarracks)：囚人を監禁する、ベッドが複数ある相部屋

食堂、娯楽室での思考(Dining Room,Rec Room)

食堂、娯楽室は、それぞれに関係する家具を主として構成されている場合に、専用の名称が与えられる部屋です。
キャラクターがそれらの部屋で一定時間を過ごすと生じる思考です。

病室での思考(Hospital)

病室（医療用ベッドがある部屋）で一定時間を過ごすと生じる思考です。

死の影響(Death)

キャラクターや動物の死により生じるマイナスの思考です。
関係が近い間柄ほど、影響は強く、長くなります。
逆に仲の悪かったキャラクターの死はプラスの思考になります。

• ※0: 誤訳。正しくは「～が安楽死された。人間的ではあるが、悲しい。」
• ※1: サイコパスと殺人鬼には無効。
• ※2: サイコパスには無効。

食事に関する思考(Eating)

摂った食事の内容により生じる思考です。

• ※1:カニバリズムは心情+
• ※2:誤訳。正しくは「腐った肉」

記憶からくる思考(Memories)

その他、様々な体験、経験、見聞きした物事によって生じる思考です。
快適さに関係する要因のほか、モラルに関する要因も含まれます。
経験の強烈さによって、記憶として思考に留まる期間が異なります。

• ※1: サイコパス、殺人鬼、カニバリズムは無効。
• ※2: 殺人鬼は無効。
• ※3: サイコパスと殺人鬼は無効。
• ※4: サイコパスは無効。

集会の影響(Gatherings)

パーティーや結婚式が開かれる際に、参加した入植者に生じる思考です。
結婚の当事者は強いプラスの思考が長期間続きます。

入植者同士の交流の影響(Social Interactions)

入植者同士の交流や人間関係の変化によって生じる思考です。

• ※1: サイコパスは無効。

特性(Trait)独自の思考