【レイディラック号、北へ！極海に眠る太古の秘宝！】

ISEC

特殊モンスター

メインボス

概要

1話

【レイディラック号】で航海を続ける【ホーク】と【ゲラ゠ハ】は、【ドルマード氷原】の海氷が海に浮かぶ北方の海域にある名もなき海を目指していた。
船旅には【タイラー・スティーブンソン】、【セルマ】?と【カオスポリス】?時代からの家臣である【エメラルド】が同行していた。
セルマとしては久しぶりの船旅と言う事もあり、父の【白銀の皇帝】?より戴いた白銀の鎧を脱ぎ、軽装で乗船していたが、ホークの方は海軍将校の軍服を購入し、船長ならぬ艦長として乗船していた。
【ナジュ】での気象観測記録によると北方の海域は積雪は無いものの、極寒の海域であるため、エメラルドが火術で防寒の結界を張り、【ヴィジランツ】であるタイラーは【サンダイル】特有の【アニマ】感知能力で、座礁の原因となる海氷などの探知を行っていた。
その最中に海中から魔物のアニマを感知すると、相舵手であるゲラ゠ハが舵取りを行い、レイディラック号を包囲する魔物をホーク達が撃退する。

2話

魔物を退け船旅を続ける中で、セルマはカオスポリス時代の頃を振り返る。
父の白銀の皇帝が【破壊するもの】を始めとする魔物の勢力と戦う中で、幼少期のセルマはホーク、【ブッチャー】によって育てられ、成長後には海賊に育てられた影響が強く出てしまっていた。
その一方でゲラ゠ハは、【マルディアス】においては敵対関係にあった両者が、カオスポリスに加え、【ディスノミア】と【ディミルヘイム】においても喧嘩しながらも良好な関係にあることに奇縁のような物を感じていた。
カオスポリスを知る面々は人情家としてのブッチャーの記憶があった一方、それ以外のマルディアス出身者にとってのブッチャーはミニオンと手を組んで国を滅ぼす計画さえ躊躇しない悪党にほかならず、それ故ディミルヘイムでのブッチャーの様子に違和感しか感じなかったからだ。
航海が安定したところでゲラ゠ハは、今回の船旅を紹介してきたタイラーから古代の宝島らしき地図を確認する。
地図は遺跡から発見した粘土板で作られたものであり、そこにはディミルヘイム創生以前の二千年前くらいの宝物がある事が記されていた。
タイラーは島に向かうための船の捜索している最中に、【ギュスターヴ13世】により、ディスノミア時代に共に【スービエ】との戦いに同行したホークを紹介してもらう事になったようだ。
ドルマード氷原に向かうに当たって【バレンヌ帝国】に在住しているセルマから遠征費用を提供してもらう事になり、ゲラ゠ハとしては、セルマの依頼で【ルビィ】達を乗船させた一件で、借金の返済こそできたが、それ以降は仕事の無い状態が続いていたために、実入りの良い船旅となっていた。

3話

再びレイディラック号に接近する魔物を大砲で迎撃し、撃ち漏らした魔物はタイラーのアニマの感知のサポートも入り、ホーク達によって撃退される。
魔物を退け船旅を続けると島影が見え始め、太古の秘宝が眠る宝島へと上陸すると、ホークは雪の積もる島を船旅のスポンサーである白銀の皇帝とセルマに由来して白銀島と名付ける。
極寒の雪島でエメラルドが防寒の結界を張り先へと進むと、セルマは洞窟から不穏な気配を感じ取る。
洞窟内に入り込む道中でホークとセルマは、ディスノミアにおいて父の白銀の皇帝と共に【ブレイズスレイブ】と化した【フレイムタイラント】が潜伏する島に調査した経緯を振り返りながら先へと進む。

4話

水のアニマのある方向を目指した先にあった物は地底湖であり、対岸には石造りの箱のようなものが置かれていた。
湖の縁沿いを歩いて箱のある場所を目指していくが、地底湖から巨大なイカの魔物である【ゴーストシップ】が現れる。
海洋生物と木のアニマが合わせ持つ魔物の出現に対してホークは、
並行するマルディアスにおいて【クリスタルレイク】の底にある洞窟で【アクアマリン】を守護していた事もあり、石造りの箱の中にある秘宝の信憑性を確信する。

5話

朽ち果てた船の残骸と一体化しているゴーストシップは、【砲撃】で攻撃を仕掛けるが、撃ち放った砲弾をホークが弾き飛ばす。
お宝を目前にしてホークの気合いの一撃に怯んだゴーストシップは、アニマが集中している急所の部位をタイラーに見抜かれてしまい、ゴーストシップを抑え付けている間に、セルマの一撃によって急所を貫かれ、湖の底へと沈んで行った。
石造りの箱を開け秘宝の中身を確認するホーク達、その中身は太古の時代は貴重品であったであろう青銅器であり、装飾には無垢の輝石や宝石が使われていた。
今となっては二束三文の価値しかないようだが、資料的価値が高ければバレンヌにある【アバロン帝国大学】が買い取る方針であるという。
青銅器の鑑定は時間がかかるために宝石だけでも売り払う事にはなかったが、宝石の数は思ったよりも少なく、ホークとしては支度金は物資と船員の報酬に使用して、海軍将校の軍服に借金をしてまで購入したようで、下手をすると今回の船旅が赤字決済になる恐れがあった。
今回購入した服も【海賊シルバー】のように知名度が高くなければ、売却しても二束三文にしか売れない状況もあり、タイラーは今回の協力の礼として借金返済に協力する事になり、ホークもこのまま諦めきれずに新たなお宝探しを行う一方で、ディミルヘイムの正確な世界地図を作る事になったが、今回の借金をまた冒険に連れ出す事を条件にセルマに用立てしてもらう事になった。

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