【スービエ】

Last-modified: 2023-08-03 (木) 18:48:05

RS2

概要

【七英雄】の一人。同じく七英雄の【ワグナス】とは従兄弟の関係に当たる。
 
作中に於いては【ロンギット海】の海中で古代人の謎を追いながら、【ギャロン】を武装商船団に送り込んだり、海の主(の娘)との同化による自己強化を試みている。
 
名前が出てくるのはゲーム中盤以降であることが多く、【ギャロン掃討】の最中でギャロンのバックについていることや、【レオンブリッジ再建設】での進め方次第で活動していることがわかる。
 
本格登場は主に終盤で、これらの事件から繫がりやがて彼との対決に至る。
名前を聞いてから徐々に存在感を強めて対決に至るこの流れは、多くの創作物ではよくあるパターンだが、本作では割と珍しく、七英雄で該当するのは彼と【ボクオーン】ぐらい。


第1形態の見た目は下半身がタコであり、実際の形態に関わらずマップ上のスービエのグラフィックはこの形態に準拠した外見となっている。
一方で第2形態は海の主の娘と同化していることから下半身が海の主のものとなっており、タコからクジラのような外見に変化している。
作中でももっとも同化というものがよく分かりやすい外見の変化といっていいかもしれない。
 
ちなみにラスボスの七英雄の合体形態でもどれがスービエか分かりにくいが、スービエは必ずロックブーケの次に出てくる左中央の黒っぽい奴である。
なお、右下の緑っぽい外見のもの(ボクオーン)がタコの吸盤のようなものがついているように見えることからスービエと勘違いされることもある。


当初は行動の爪あとをあまり残していないため、イベントの中で名前が出てきても脅威がいまいち伝わってこない。
特にギャロンは自身が小物であるため、スービエとの繫がりを聞かされたところで虚言や大言壮語を疑えてしまう。
 
レオンブリッジの件で【海の主】と和解したり、【嵐と沈没船】にて【海の主の使い】から【人魚薬】を受け取る段階になると、同じ海に生きる人物からの報告とあって信憑性は一気に増してくるが、帝国を直接狙ってはいないので、プレイヤーによっては他人事に映ることもしばしば。
 
だが実際、この「嵐と沈没船」ではいよいよスービエとの距離が一気に近づいている。
詳しくは当該イベントの項目を見てほしいが、沈没船でギャロンを倒すところまでは特に分岐がない。
ところがこの沈没船で、続いてスービエと邂逅したか否かで、プレイヤーの印象は大きく変わる。


沈没船でスービエと出会う難易度は高い。
長期計画を立てるか、相対すれば強敵になる海の主を倒すことが前提。
多くのケースでは、沈没船で出会わないパターンが予想されるが、この場合はひたすらに存在感がない
 
沈没船の戦いはすぐ終わり、【南ロンギット】地方制圧の流れになる。
この時に【海女】からスービエの居場所を聞くことができ、戦いになるのはなんと制圧後
まるでおまけイベントのような扱いである。
 
場所は【氷海】だが、簡素なワンフロアのダンジョンであり、障害らしい障害もないまま実にあっさりと邂逅する。
そのうえ、一体何を語るのかと身構えるプレイヤーをよそに一言も会話が挟まることなく戦闘開始。
物語にほとんど関わってこない【ダンターグ】ですらしっかりと戦闘前にセリフが用意されていることを考えると、主要人物の一角とは思えない扱い。
挙句、そのまま一言もセリフを発することなく物語から退場してしまう。
 
この場合はスービエが第1形態であるため、イベント発生時期を考えると大概は終盤に差し掛かり、ほかの七英雄が第2形態になっている頃合なので、難易度もかなり低く、七英雄以外のボスのほうが梃子摺るまである。
 
この部分だけ見れば、総評としては「氷海の奥で引き籠もりながらギャロンを使って反帝国を画策するも失敗に終わった海の主の娘のストーカー」「実力がないから引き籠もっていたのでは……?」だの言われたい放題だとか。


一方、沈没船で出会った場合は七英雄の活動の根底を知ることになる。
小物のギャロンを倒して終わりかと思いきや、災害クラスの揺れと共に現れる巨大な躯体、それこそがスービエ本人である。
 
そしてよっぽど奇特な進め方をしてない限り、爆発的に戦闘能力を増した第2形態になっている。
第2形態の場合、古代人の復讐であることを自ら語り、なおかつその復讐にとりわけ熱心であるメンバーの1人とあって、帝国vs七英雄という本作の物語の核となるピースを担う。
皇帝の【そんなことのために‥‥英雄が聞いてあきれるな】という返答、そしてスービエの【お前のような下等動物にこの気持はわかるまいよ。では行くぞ、海の主と合体した力を見よ!】という啖呵によるやり取りからの戦闘の流れは、極めて印象に残るだろう。
 
七英雄が復讐を目的にしていることは【ダンターグ】からも聞けるし、具体的に【ロックブーケ】【サラマット】で何かを探していることや、ノエルが【テレルテバの塔】を調査しているため、復讐の手段として具体的な行動をしていることまでは推測できるが、全貌を語るシーンは沈没船第2形態のスービエだけである。
これにより、七英雄全体の行動指針がわかり、物語の核心へ一気に近づける。
 
以上をもって、シナリオの手順次第であらゆる意味で印象を大きく変えるキャラクターという評に落ち着く。
沈没船で戦うとかなり苦戦する上、普通に戦おうとすると、いわゆる悪人プレイを求められることが多いため敬遠されがちだが、本作の物語を読み解く上ではかなり重要な七英雄となっているため、一度は沈没船でスービエと邂逅するプレイを目指して欲しいところである。


目的が分かると、スービエの行動理由についてもある程度推測を立てられる。

見た目の通り、【魚系】【水棲系】のモンスターと同化しており、唯一水中での活動が可能。
その性質を活かして、海中にある古代人の遺跡の調査をしていた。
元々地上にあった遺跡は、昔起きた気候変動によって一部が水中に沈んでしまったからである。
 
活動地域がロンギット海である以上、遺跡もこの地域にあるのだろう。
するとロンギット海を制圧できたほうが活動に有利なわけで、同じ当該地域の海域で活動する武装商船団を手中に置くためギャロンを送り込んだのも道理である。

  • ただしギャロンが反帝国を掲げたことがスービエの思惑だったかどうかは定かではない。
    沈没船で第1形態の姿で出現した場合、皇帝から戦いを挑まれない限り追い払う姿勢しか見せておらず、このことから基本的に帝国など眼中にないからである。

ギャロンは倒されたあとも亡霊となって嵐を起こしたことは、スービエが絡んでいたかは定かではないが、少なくとも彼に有利な状況は出来上がった。
実際、トバの海女や他地域の船は近づけなくなり、南ロンギット海を孤立させ、調査に適した状況をあつらえた。
 
海の主の力を求めたのは、皇帝のような力ある敵対者を排除する力を得るためか、古代人への復讐のためであろう。
元々、七英雄はこの世界の生物のヒエラルキーでは頂点に近しく、単純に力を求めることが目的と化しているダンターグと比べると明確に力を求めているような描写はない。
それでも力を求めているのは、かつて古代人に追放されたうえ、今後どのような手段を使ってくるか分からないことへの対抗と考えれば、復讐を盤石とするための入念な計画といったところか。
 
彼の行動が慎重であることは、一連の活動をほぼ表舞台に立たず成していることで説明できる。
皇帝にとっては沈没船に辿り着くまで、出会うことがないどころか、活動の意図を知ることも出来ていない。
唯一皇帝が知りうる具体的な狙いは、海の主を狙っていることだけ。だがこれも、【海風貝】を手に入れて海の主の言語を理解したから成し得たことであり、スービエが知らなかったとしても不思議ではない。
仮に知ったとしても、海の主経由で情報を知った場合は基本的に沈没船に現れない(=皇帝の目の前に姿を見せない)という行動も理に適っている。

戦闘

出現場所形態出現条件
沈没船11.海の主を撃破していない
2.ギャロン掃討クリアから17世代~18世代経過時に沈没船のギャロンを撃破
上記の条件を共に満たす
21.海の主を撃破した状態で沈没船のギャロンを撃破
2.ギャロン掃討クリアから19世代以上経過時に沈没船のギャロンを撃破
上記のいずれかの条件を満たす
氷海11.沈没船でスービエが出現しなかった
2.沈没船クリア後海女に話しかける
上記の条件を共に満たす
1,21.沈没船でスービエが出現したが、スービエ戦で敗北した
2.沈没船クリア後海女に話しかける
上記の条件を共に満たす
1,21.沈没船が出現する前に、最終皇帝が即位した
2.海女に話しかける
上記の条件を共に満たす

第1形態

系統ランクHPWPJP戦闘回数
七英雄180001471732121
22221412184018
12126688824
技術点種族属性特性再生耐性
2000水の精霊ボス水/冥死/痺/眠/暗/精/毒/割/ス/恐
武器回避
詩人のギター/詩人のギター
アイテム
テーブル特殊能力
Aメイルシュトローム、触手(弱)、巻きつき、巻きつき、巻きつき、電撃、電撃、電撃
Bメイルシュトローム、触手(弱)、巻きつき、巻きつき、巻きつき、電撃、電撃、電撃
特性Aパターンのみで行動、1ターン目メイルシュトローム

得意技とでもいうべき【メイルシュトローム】【冷】属性の敵専用全体攻撃術であり、無対策だと大ダメージを受ける危険な行動であるため、冷属性の対策は是非とも欲しい。
【イーリス】【ネレイド】がいれば無効化できる他、【炎の壁】を使うというのも手だが、炎の壁を使う場合は先手を取られないように注意する必要がある。

その他はタコらしい【触手】【巻きつき】、そして【電撃】を使ってくる。

第2形態

系統ランクHPWPJP戦闘回数
七英雄374961471732121
22201413166016
81610101632832
技術点種族属性特性再生耐性
6666水の精霊ボス水/冥死/痺/眠/暗/精/毒/割/ス/恐
武器回避
黒曜石の槍/詩人のギター
アイテム
テーブル特殊能力
A通常攻撃(槍)、通常攻撃(槍)、二段突き、二段突き、二段突き、チャージ、稲妻突き、稲妻突き
Bメイルシュトローム、触手(弱)、電撃、メイルシュトローム、触手(弱)、デッドリードライブ、触手(弱)、千手観音
特性2回行動、行動順B→A

なんとラスボスの七英雄を除くと作中で最大のHP(リマスター版を除く)を誇っている。
その上、デフォルトだと【地相】で回復していってしまうため長期戦は必至となる。

海の主の娘と合体したということからか海の主の使ってきた【槍技】と自身の本来の技らしいものを交互に使ってくる。
2回行動であり、稀に超高威力の【千手観音】が飛んでくることもあるが、そもそも論として技のレパートリーが多いため、明確な対策を取りにくいというのが厄介なところ。
また、【デッドリードライブ】はバフをかけて殴るという戦略をとる上ではかなり厄介。

メイルシュトロームの対策だけではなく、槍技に対する対策もしていきたいところ。

おおよそ海の主は倒していると思われるため、海の主の際の戦い方と共通でも結構通用する。
むしろ、【石化】におびえる必要が無いという意味ではこちらの方が戦いやすいということも。

余談

七英雄の名前の由来は山手線の駅名を逆読みしたものである。そのため、スービエの名前の由来は恵比寿となる。

ちなみに恵比寿は七福神の名前でもあり、海上を司る神とされるため、スービエのイメージとは合致してるといえるだろう。

IS

メインイベント

概要タイプタイトル
メインイベント第2形態【七英雄スービエを討て!】
系統ランクHP種族属性吸収憑依元出
水棲系1212400水棲RS2
名前系統射程対象属性効果
電撃体術技左右
メイルシュトローム水術冷術
稲妻突き槍技突雷
通常攻撃(槍)槍技

ISEC

概要タイプタイトル
シナリオイベント第2形態【大渦巻に進路を取れ!南海の大決戦!】
探索イベント【たべよーさが2022】
ボスコンバット【ボスコンバット‐ロマサガ2‐】