【和解編】

Last-modified: 2024-04-25 (木) 05:07:21

サガ3DS

【真のエンディング】のルートの一つ。
【デューン】【ワンダラー】の目的を知ることはできたが、共に【ラグナ】と戦った【ボラージュ】と戦う意思は無かった。
だが、真相を知ったボラージュ自身はデューン達と戦う意思はあり、デューン達を【時空の狭間】へ連れ込み戦う事になる。
戦いの後、デューンはボラージュの正体がワンダラーであることを見抜いていたと語り、その理由を説明する。
 
ボラージュは、デューンの父親であるジュピターの名前を知っていた。間違いなく彼は、【ゴート山】でステスロス2号機が道を切り拓いた時にそう語っていた。
だが、もし未来を変えたのであれば、平和となったこの世界ではボラージュがデューンたちを過去へ送る理由が消えるため、彼もまた「ジュピターがデューンの父親である」という事実を知る動機もなくなる。
 
もし知っていたとすれば、それは「ボラージュがデューンたちを過去へ送る理由が消えていない世界線」があることを意味するわけで、すなわち彼自身の言う通り【滅びの未来】から来た存在になるし、実際彼は「自分が来たのは、いまだラグナに侵略され続けている平行世界の滅びの未来である」と語っていたが、ここにも矛盾点があった。
 
本当に平行世界の存在であるのなら、時代を進めると彼は「デューンたちが築いた平和な未来」ではなく、自分がやって来たと語る「滅んだ平行世界の未来」へと辿り着いてしまうはず。
この点から、デューンは「ボラージュが平行世界から来た」という話がウソであることを見抜いた。
また、異次元世界には「時間の流れがない」ため、時の分岐点が存在できず、平行世界が生まれる土台がないので、「いまだサガ世界を滅ぼし続けている平行世界がない」こともわかる。
 
さらにデューンは、自分たちがこうして出会っている未来時代のボラージュの外見年齢を見て、明らかにおかしいことに気づいていた。
幼少期に試作品のタイムマシンで過去時代に転送されていたデューンたちは、ボラージュによってギル長老の手に預けられた。
旅立ちの頃にギル長老から当時の切迫した未来の様子を語られた際、ボラージュのことを「年のころは30くらいか…鋭い眼光の男じゃったな」と語っていた。
タイムマシンで過去へ送られてから今いる未来までおよそ30年。なのにボラージュの外見年齢が変わっていない。
 
さらに、未来時代で【パルサー博士】【クロノス】が苦労して【ステスロス2号機】を作っていたのに、革命軍で重要なポストに就いていたはずの彼はまったく関与していなかった。
しかし時間渡航ができる存在であるとすれば、これらの矛盾点がすべて氷解するのである。
 
こうして素性を突き止めたデューンは、ボラージュが自分の正体を発覚される立ち回りをして、一体何をしたかったのかとデューンは尋ねる。
ワンダラーは未来が見えるにも関わらず、自分の正体が明らかになるリスクを負いながらも、あらゆる時空に移動できるにも関わらず【タイムズ・ギア】を託し、その使い方を教えていたのはなぜだったのか。
正体がバレたことで戦いを挑んできた彼だったが、正体を隠そうと思えばもっと上手な立ち回りなどいくらでもあった。
その質問に対し、ワンダラーはただ、自分が成そうとしている目的まで無数の解決法があったと語る。
作中でデューン一行がさまざまな事件で直面した「選択肢」は、せいぜい2~3択、多くても5択だろう。だが、それが「無数」にあったとすれば⋯仮に何十・何百という選択肢が一度に提示された場合、適切な選択肢を選ぶことなどできるのだろうか? まして、1つ選択すればそこからさらに次の事件で同じような数の選択肢が出るとしたら? しかも、どれを選んでも結末に大差ないとしたら?
デューンは、それ故に正しい事であるかどうかで迷いタイムズ・ギアを託したのではと語る。
ワンダラーはただ、自分も神ではなく、この結末も悪いものではなかったと語り立ち去っていった。