前作『Borderlands2』からの変更点
- 冒険の舞台はBorderlandsの世界観を踏襲しつつもちょっと変わっている。
- 過去2作の舞台は惑星Pandoraだったが、今作はその伴星(月)『Elpis』およびHyperion社の月宇宙ステーション『Helios』が舞台。*1
- 本作は劇中劇仕立てのシナリオとなっており、プレイヤーキャラの1人Athenaが前々作のキャラLilithに拘束・尋問され、他キャラクターの茶々が入りながら、Athenaの回想を追っていくという形で進行する。
- 内容自体も前々作と前作の間にあった「Atlas社とDahl社の確執→Dahl勝利、Atlas消滅→Dahl社とHyperion社の交戦→Dahl撤退、HyperionがElpisとPandoraの実権を握る」のうち後半部分を扱っている。
- 余談だが、本作では"まだ生きている"Dahl社とHyperion社という二大巨頭を、Hyperion側について戦うというシナリオである。
そのため、登場する敵は割かしマトモだし、(BL2よりは昔の)最先端技術もふんだんに使われている。Jackも相変わらず酷薄かつ辛辣だが一応紳士的に接してくれる。
- 現実の月同様、Elpisには大気が存在しない。このため、次のような変更がある。
- 屋外全域、及び与圧されていない建物内では重力が働かない。このためジャンプするとゆるい放物線を描いて着地できる。
- ドロップアイテムも重力の影響を受ける。屋外にある弾薬箱などは気圧差により開封時に蓋と中身が吹き飛ぶ。
- 屋外全域、及び酸素が供給されていない建物内では真空状態になっている。このため、酸素が尽きると呼吸困難となって徐々にライフが減り始め、やがて死ぬ。
- 真空中ではファイヤー属性による発火炎上が発生しない。ファイヤー属性の需要が更に低下。
- 敵によっては着用している酸素マスクを撃って壊す事ができ、酸欠による追加ダメージを与えられる。
- 装備品に「O2キット」(酸素マスク)が追加。酸素補給のためのアイテムや設備も追加。O2キットに代わってレリックは廃止。
- 酸素を噴出して縦横のジャンプ力を増すことができるエアブースト能力が追加。
- Co-op時に"戦って生き延びろ!"状態になったチームメイトに自分の酸素を供給する事で高速で蘇生を行えるようになった。
- 屋外全域、及び与圧されていない建物内では重力が働かない。このためジャンプするとゆるい放物線を描いて着地できる。
- 「スラム」アタックの追加。
- ある程度の高さからの落下中、急降下して地面に激しく着地できる。この時、衝撃波が発生して周囲の敵を吹き飛ばしつつダメージを与える。銃やグレネードを使わず簡単に範囲攻撃ができる。
- O2キットや各キャラクターのスキルによって、スラムのダメージを強化したりエレメンタル効果を付与させる事も可能。
- スラムによって起動する加圧スイッチの設置。ヒューズボックスは出番が減った。
- 前作のPsychoに相当する接近戦を仕掛けてくる敵がジャンプからのスラムアタックを多用するようになったため、ただのカカシではなくなった。
- 通常の重力が働いている空間ではスラムはほとんど使う事ができない。
- ElpisにはPandora特産のEridium原鉱とスラグ廃液が存在せず、前作でHyperionが開発した精錬・加工・抽出技術もまだ未熟。
- そのため、スラグ廃液を利用するスラグ属性の武器やEridium応用兵器であるE-Tech武器は存在しない。
- スラグ属性の代わりに「Cryo」(クリオ属性)が登場。Pandoraには存在しない超低温メタンにより敵を瞬時に凍結させる。
- E-Tech武器の代わりに第7の武器ジャンルとして「レーザー」が登場。
- セラフ武器も廃止され、桃色グレードの武器は「グリッチ武器」に置き換わった。
- スラグ属性だけでなく、前作で猛威を振るったレジェンダリシールド「The Bee」も廃止され、ゲームバランスは概ね改善された。
- Eridium原鉱が存在しないため、前作Eridiumと同じ働きをする「Moonstone」(ムーンストーン)が追加。
- ブラックマーケットでのSDU拡張だけでなく、特定の宝箱の開封、武器分解生成のグラインダー、一定時間強化のモクテルなどに使用する。
- Eridiumよりやや頻繁に手に入るが、ムーンストーングラインドなど大量消費する用途も増えたため、SDU拡張が早期に行える程度で実感としてはあまり変わらない。
- セラフクリスタルやTorgueトークンなどの特殊通貨も廃止され、お金以外にはムーンストーンのみとなった。
- 不要な装備品3つを材料に新たに装備品1つを作製する「グラインダー」が追加。
- 売って換金するくらいしか使い道の無かった不要な装備品も、グラインダーを利用して別の装備品を作り出す事によって有効活用できる可能性が生まれた。
- 一方、ドロップやチェストから高グレード品が出現する確率は全体的に低下。
高グレード品の入手はドロップやチェストからではなくグラインダーによる作製が前提となる、グラインダーありきのゲームバランスに調整された。 - 不要な装備品をグラインドの素材として残す意味が生まれたものの、インベントリや共有倉庫の容量は前作から増えておらず、倉庫の容量に至っては2減っている。
- グラインドが前提の割に、そのための素材を保管できるスペースがかなり限られている。
グラインドするにもムーンストーンを使用しないと良個体の完成は見込めないのに、ムーンストーン所持数が500個までと少ない。
...など、人によってはハクスラの面白みが損なわれていると感じる場合もあるだろう。
- ゲームボリュームの減少。
- 元々は前作のDLCとして開発されたという事もあり、本編の長さ・サイドミッションの数などのゲームボリュームは前作より小規模化。
- 登場するボスやマップも数が少なく、トレハンの選択肢はかなり狭まった。
- 本編の短さは、UVHモードで周回リセットしてミッション報酬を狙う場合にはむしろメリットとなっている。
- スキルポイントとスキルツリーの仕様変更。
- スキルポイントをLv3から獲得できるようになった。
- 各スキルツリーの第3階層は1ポイント割り振るだけで第4階層を開放できるようになった。これにより、最下層も開放しやすくなった。
- 各スキルツリーの第3階層のスキルは基本的に1種類のみとなったが、第4階層と第5階層のスキル数が総じて増えたため、総合的に割り当ての選択肢は広がった。
- Co-op時に他のプレイヤーの装備アイテム/スキルツリー/Badassランクを見れるようになった。
- Co-op時に他のプレイヤーの近くに立って、指定されたキーを長押しする事により、そのプレイヤーが装備中の各種アイテム/スキルツリー/Badassランクの各状態を見る(調べる) 事ができるようになった。
- ただし、第1武器スロットに割り当てられた武器/インベントリの中身/所持金/ムーンストーン所持数は見る事ができない。
- その他、細部の違い
- アイテムメーカーのBanditがScavに変更。ScavはElpis版Banditのようなもので、アイテム名のスペルミスも相変わらず。
- 病院や医療販売機を経営しているNPCがDr.ZedからNurse.Ninaに変更。医療販売機も変更。
- 車両利用端末を運営しているNPCがScooterからSpringsに変更。Catch-A-RideがMoon Zoomyに変更。
- 人間再生システム(復活用端末)の管理者がまだDahlのままで、音声も女性から男性に。皮肉めいたことも言わない。
- 自分より一定以上高いor低い位置に居る敵は、画面端のミニマップで所在高度が表示されるようになった。
高い位置に居る敵にはミニマップ上で↑が、低い位置に居る敵には↓が付いて表示されるようになった。 - 所持品分別機能から「ゴミ」が廃止。「お気に入り」と未分別のみとなった。
売却時のコマンドの「ゴミを売却」も「お気に入り以外を売却」へと変更。「ゴミ」機能がゴミだった模様。 - 各販売機の本日のアイテムのグレードが上昇。
最序盤を除いて必ずレア以上が並ぶようになり、エピックやレジェンダリが並ぶ確率も上昇。
お金の使い道が増え、トレハンの一手段として見過ごせない存在になった。- お金が弾薬代と復活代くらいにしか使えないという事は無くなった。高Lvでは値段が1000万越えの物も出てくる。
Lv50でも最低1500万ほどは用意しておかないと強い武器を見つけても買えない恐れも。
Lv70では2000万越えの物まで出てくる。5000万越えも確認。(所持金は$99999999でカンスト)
- お金が弾薬代と復活代くらいにしか使えないという事は無くなった。高Lvでは値段が1000万越えの物も出てくる。
- 各チャレンジのレベル4~5のクリア報酬で得られるBadassポイントが半減。(50→25 100→50)
Badassランクがかなり上がりにくくなり、トークンも獲得しにくくなった。 - 技術が未発達なため、前作のLoaderほどに装甲属性のザコ敵は出なくなった。
コロッシブ属性の需要が低下。ただし、装甲属性を持つボスもいるため用意は必要。 - 高Lv帯における敵味方双方のダメージ値・ライフ値などの相場のインフレが抑え目になった。
BL2のLv72時点では1000K越えのダメージは当たり前だったが、今作のLv70時点で1000K越えダメージはなかなか出せなくなっている。