TWGP検証番外編

Last-modified: 2017-06-07 (水) 03:14:59

Q:TWGPをどうにかまともなTCG統一ルールとして遊べるゲームに仕上げることはできるの?

絶対に無理です。
皆が皆というわけではありませんが、望む人たちが満足できるゲームにはなりえません。
今現在のTWGPのルール設計を格ゲーで例えるならば、

マグニートとリュウのダイヤグラムが7:3とかふざけてる!バランス悪すぎだろ!

というレベルではなく、

マグニートはハイパーグラビテーションもマグネティックブラストもマグネティックフォースフィールドも使えない、リュウは昇竜拳も波動拳も竜巻旋風脚も使えない。ゲージ技もない。フレーム数も判定の大きさもダメージも似たり寄ったりなパンチとキックだけでやりあうとかなんなんだよこのゲームは・・・

というレベルです。

すべてのTCGが戦える環境を整備するという意志だけではなく、それらのカードは単なる紙切れ程度にしか思ってない発想、自分の作ったTCGをそれらとは完全に別スタイルでそれらと同じ土俵に立たせるという意志を見せている以上、楽しめる方向にルールが整備される可能性はないでしょう。

Q:TWGPをどうにか独立したTCGのルールとして遊べるように仕上げることはできるの?

ほぼ無理です。
ルール文章自体に関しては

  • 絶対則の見直し
  • カードタイプの説明追加
  • タイミングの見直し
  • 変則ルールの削除

等と、整備する余地はあるのですが、ルールの根幹の部分がプレイアビリティを崩壊させているのです。
特に作者本人が気に入っているであろうチャージシステムがプレイアビリティを損ねています。

また、

(^θ^)b < ゲームとは――― - - - 単純であるほど優れており、奥深いほど価値が高い。

と本人は言っているのですが、奥深さを出す方法がカードテキストの多様性ではなく、複雑なルールによるメカニズムでどうにかするという手法をとっており、故に単純とは真逆の方向へ向かっているのです。
(かといってこれらの複雑なメカニズムを取り除いたら新規性を強調する要素が少ないのも問題なのですが)

ルールによるメカニズムがプレイアビリティを損ねることは企業が作っているTCGでも15年ぐらい前はそれなりにありました。
8つの数値を常時管理するもの、キーワード能力をほぼすべてのカードに5個以上持たせるもの、デッキをN層構造に分けるもの等々。
それらは(もちろんプレイアビリティを損ねたことが直接の原因とは限りませんが)淘汰されていきました。

一応システムを全部コンピュータ化するという逃げ道はあります。
コンピュータ化すれば現状のシステムでも視覚的にわかりやすくなり、プレイアビリティを損ねる要素は大幅に減ります。(ただし面白いかどうかはカード次第であり、なんともいえない)
ですが、紙でやったら絶望しかありません。

Q:TWGPのルールの作者ってどんな人だと思ってます?

  • コンピュータゲームのノウハウがそのままカードゲームに通用すると思っている。
  • 名誉と金を非常に重視。
  • 数学・法律・経済的知見は乏しい。
  • 自分の言いたいことだけをいい、他人には罵倒・威圧するという気質上、人を納得・説得させる話術も乏しい。
  • 他人を道具としか思っていない。
  • 自分を愛し、自分は完璧だと思っているため、(たとえそれが完璧であれ不完全であれ)積み上げたものを検証せず、(もし失敗があったとしても)失敗には気がつかず、もしくは自分が不遇の天才だという結論に終結し、そこから学ぶことはできない。

具体的には語れないが、こんなところである。

Q:完成版とか言いながら、ひっきりなしに改定するなんてうつけじゃね?

完成と言っておきながらころころルールを変更するのはよろしくないとは思います。
しかし企業が作っているTCGでもそれなりの頻度でルールの見直しが行われていたりします。
既存のルールの処理が矛盾を引き起こすことが発覚したので変更したり、先手後手のパワーバランスの調整をする変更をしたり、初心者を混乱させるルールを直感的なルールに変更したり。

ルールを改定することが悪いわけじゃありません。
ゲームをよくしよう、不具合を直そうという意志の元の改定はいいことなのです。
それは批判するべきではありません。
ただし、改善の意志を伴わない改定は批判されるべきでしょう。

Q:トランプバージョンってなに考えてるの?必要性0じゃない?

アラビア語圏への販売方法として有効だという考察はあります。
アラビア語圏はイスラム教を信仰している人が大多数であり、またイスラム教ではギャンブルの類を禁止しています。
このためほぼすべてのTCGはアラビア語圏を忌避しているのですが、トランプゲームすらやらないという文化ではなく、喫茶店ではトランプゲームが興じられたりしているようです。
そこに目をつけて、トランプとして売り出せば、TCG専門店を用意する必要もなく、宗教的禁忌を破ることもなく販売できると考えた可能性はあります。

ただしイスラム圏の人たちが実は禁忌を犯しうるカードゲームのルールであったと知った場合、リスクは計り知れないレベルです。
国家レベルで締め出し、禁輸措置ならまだマシでしょうが、国際的な信用の低下、暴動、社員や関係者が命にかかわる危険に遭遇する可能性だってあります。

ちなみにヒヨコ戦艦がセーフだと断言したからセーフ・・・というわけにはいきません。
イスラム教の教義的にグレーゾーンの行為があった場合、イスラム宗教局にてイスラム法学者らによる協議が行われます。
イスラム宗教局が問題ないとの判断を出せば問題ないのですが、教義的に罪であると判断が出されれば即違法扱いとなります。
違法扱いとなった場合は先述のとおりです。