村人推理入門

Last-modified: 2015-07-12 (日) 21:08:00

はじめに

「一番正しいもの」というのは、場所・時間・雰囲気・人間関係・お腹の減り具合…など、経済的・社会的条件に留まらず、かなり個人的な条件にも影響されてくる極めて不安定なものである。

 

その例に漏れず、人狼も「何が正しいか」を悟ったり、「真理」を見つけたりする目標を持ったゲームではない。
むしろ信用を奪い合う「演技力の巧拙」を競い合うゲームであり、そのためにはルールとして禁止されていることを除いて何をしてもよい。

 

「熱帯地域に住む少数民族と一緒に人狼したときにこのページ開いても全く役に立たなかったんだが?」という意見は、確かにもっともである。
しかし、このページは、初めからそのようなケースにも万全に対応できるような意図を込めて作られてはいない。

村人推理入門

基礎の基礎

確定情報

2日目
①ヘレナ:占いCO「イツコ○」
②リルム:占いCO「イツコ●」
→イツコ吊り

 

3日目
①アリス:霊能CO「イツコ●」

 

「ヘレナ真、アリス真という内訳はない」
これは確定している情報だ。
そして、これ以上の情報は「推理(=不確定な情報)」になる。

 

次の問題を解いてみると分かり易いかもしれない。

A~Lの村人12人で、配役は「村5/占1/霊1/狩1/狼2/狂1/狐1」である。
COしている占い師と霊能者には必ず真が存在し、狩人は役職騙りをせず、第一犠牲者は村Lとする。
「4日目:昼」となり、以下の情報が得られている。

 

占い師A:E●F○
占い師B:A○G●H●
霊能者C:D●
霊能者D:
処刑:D→C
犠牲:I→A

 

(1)Aの役職として、ありえないものはどれか。2つ選べ。
①占い師 ②狂人 ③人狼 ④妖狐
→③と④

 

(2)Bから見た「妖狐」は誰であるか。A~Lの中から1人だけ選べ。
→C

Bが「妖狐が生きてる」に近いことを言おうものなら、熟練度を考慮してもほとんど即吊りされる。
3日目時点でB視点の潜伏人外が残り1人外であるのに、それすらも把握していないのは村陣営の勝利以外のことを考えていたからと取られてしまう。

村人らしい文章を作る

「今ここにいる生存者に信用してもらう」ための文章を書くよう意識しろ。自分の「人間性」やら「性格」やら「信念」などに固執して自陣営を負けさせるな。
※暇な時に長くする予定

動き方

・自分が指定役
①『俺は人狼プロ』
好きにしろ。
翌日に自分が犠牲になっている場合まで考えられる余裕がある時は、村が異常な進行を取らないように先々の進行を村に示しておけ。

 

②『指定役とかムリ』
どんなに無根拠な判断でも、それが自分のものなら正しく思えてくる。
自信がないなら、一番信用できる生存者を心の中で選び、その人の言う事を聞いておけ。

 

・自分が指定役ではない
①指定役がいる時
指定役の力を最大限発揮させられる村人になれるかどうか。
(ア)X日目の進行を提示する
(イ)指定役の性格や熟練度を把握した後、自分が指定されないように、人外(に見える村人)が指定されやすくなるように発言する

 

②指定役がいない時
こちらは(イ)と異なり、村全体から吊られにくくならなければいけない。
(A)『俺は人狼プロ』
村人を導け。
(B)『何していいか分からん』
一番信用できる生存者を心の中で選んで、その人の言う事を聞いておけ。

発症しやすい病気

「例が極端すぎる」「例外もある」という反論は的外れなことを、あらかじめ宣言しておく。
どういうことかを理解してもらうように例を出しているのであって、それの正しさがどうのという瑣末な問題にこちらが触れる必要は全くない。

信用比較意識の欠如

そもそも、推理の裏をかくには、その推理が平然と行われる環境がなくてはならない。
そのような環境がなければ、推理の裏をかく作戦はあっけなく失敗するだろう。

例:
グレーの村人ヘレナ「私は今、私以外の全員に怪しまれています。霊能結果から、今は2W残りです。妖狐はもういませんし、私を人狼と見て吊るくらいなら他にいいところあるんじゃないですか」

 

確定村人のアリス「それを狙って、夜に作戦練ってきたんだろ」

 

ヘレナ「アリスの主張では夜会話で人狼が作戦を練ってきたということらしいですが、では、『それ』を狙うことの利益は昨日の時点で生まれそうだったでしょうか。

 

仮に私が人狼なら、妖狐のいない奇数進行も考慮して、とりあえずアリスを噛みます。

 

そして、アリスを噛めたら
①まだ仲間が私を疑っていなかった時
アリスよりはそれでも話のわかりそうなパティが村を引っ張ってくれることを期待して、仲間に私を疑わせてからさっきの発言をします。
②既に仲間が私を疑っていた時
村全体がヘレナ吊りの空気になった時、仲間に『ヘレナは全員に疑われている!』と言わせます。

 

果たして、人狼の私があえてそれらをやらずに、わざわざ『昨日の時点で翌日ヘレナ吊りが揺るがなそうな』アリスを100%残す噛みをするか?」

 

アリス「指定:ヘレナ」

 

もちろん、吊り余裕がいくらかあり、全員に疑われているヘレナを吊ってみることで、「それぞれの村人が次に誰を疑うか」や「それぞれの村人が誰に対してどれくらい攻撃的になるか」などを見たかったのかもしれない。

 

だが、それらも、「ここでヘレナを村人と決め打ってもう吊らない」「ヘレナに発言するよう促しておき、ひとまず村人強めで見て残す。噛まれるかどうかを様子見」などと、比較した上での判断であったか。
自分以外の全員を吊って勝てるケースはほとんどなく、実際は村人を1人以上見つけなければいけないケースばかりである。

 

それに関連して、「カークやイツコに比べたらヘレナは村人に見えない」という視点もある。自分以外の村人を2人見つければ自分視点でのグレー吊り勝負にはほぼ勝てるため、それら以外を吊り上げるという考え方である。

一貫性

予定

断定アレルギー

予定

反例の想定不足

予定

推理の根拠にできる要素の例

・役職者の真偽を断定する発言
 人外は村よりずっと早く占・霊の真偽を見分けている
・誰かに話しかけているか?積極的に人と会話しているか?
 自信のない人外は発言でボロを出すのを警戒し、誰かの印象に残ることをまず恐れる。
・推理に進展はあるか?日毎に増える情報量と推理の伸びの関係は自然か?
 村は毎日一歩ずつ答えに近づいていくが、人外は最初から答えを知っている。
・上手く言えないけどティンと来た
 多分それ正解だから無理矢理にでも殴って吊れ。漠然とした違和感こそ素村最大の武器。

発言に関するもの

最終的に、発言だけを比較して真偽判別ができることも少なくない。状況面のほとんどは人狼が操作できるため、発言面から根拠を出せるようになると強い。

発言内容

人外を演じたり観察したりして、やりにくいな、不便だな、村人とは違うな、とか感じた分だけ殴る材料が増えたと思って喜べ。それらをそのまま根拠にすればよい。

 

※朝一長文について
村人の朝一長文が目の前に現れたときは、その文章を高速で要約する。

 

例:3日目朝
ヘレナ(狐)「おはよう。昨日は、『今のところアリスに投票する予定』と言ってたカークに投票。
ラファエルもそうだけど、グレランで投票先を口に出すって、票合わせろとか票合わせるなとか、そういう類の指示に見えちゃって…
私の勝手な考えなんだけど。
リルムはうっかり口がすべっちゃったって可能性もあるけど、
色々考えようとし過ぎた村かなって。
初日の人外は中庸目っぽい発言で数稼ぐほうがありがちかなって。
これも私の勝手な考えだけど」
(実際の文章を読みやすくしたもの)

 

さて、長ければ考えている感じを出せるのは同意だが、この文章をざっと読んでみる。
>投票先を指示するかのようなカークに投票
>リルムは村人
>初日の人外は中庸目な発言をするもの
頑なに断定を避けていたり、個人的な考えであることを強調しすぎなのは別の意味で怪しいのだが、ひとまずこの三点が言いたいのであろう。

 

さらに、ここから殴れる要素があるかを探す。
①投票先を主張するような発言を中庸目と捉えるのは無理があるのではないか
②やっかいそうだからカークに入れただけではないのか
③アリスとヘレナが共に人狼ではないのか
など、こういった疑問をそのままヘレナにぶつけてみればよい。

 

ある生存者から人外っぽい反応を引き出し、それを他の生存者に見せつけてやりさえすればよいので、かえって自分が疑われるような文体を用いない限りにおいて、村人は遠慮をする必要はない。

 

ところで、村人は他人を念入りに疑って当然である。
吊り余裕は開始から3もないことが多く、「むやみにAを吊りたくはないし、Aを村人だとは思いたいが、そうじゃない可能性はいつもあって、だからAを村人だと確信できるための情報ならいくらでも欲しい」といった、複雑な心境を抱えているのが村人であるからだ。

人狼視点

村人の中には必要に応じて人狼視点に立つ人がいるが、人狼の人狼視点は特殊である。

 

①作業狼
人狼が、人狼の行動を一意に定めて村人を引っ張ろうとする行為全般。高校や予備校の教師が、しばしば学生に「授業がつまらない」と言われがちな現象を思い出すとよい。この人狼は、内容よりも熱意とか自信とかに好意を抱いてしまうような人々を利用する。
このようにするメリットは「視点漏れを恐れずに発言でき、自分から見えている情報をあたかも推理したかのように見せられるところ」にもある。

 

もちろん、占い師に●を出された村人が、その瞬間から●を出してきた占い師は真ではないことを村人に説得しようとするのは普通であり、特に問題はない。

 

まともに真が取れない身内を切る時にも用いられ、ライン切りと親戚の関係にある。

 

②村目取り

例:2日目昼1-1
ヘレナ(狼)「30番のコメントへ。狼2だと基本狼は騙る余裕が無い。そして狂に出てほしいのは占い。だから狂の霊騙りはあんま見えないのよね」

 

人狼視点に立った推理といっても、村勝ちに効果のないものであれば意味がなく、ただの「人狼がやりやすい推理」になる。

発言数

発言数は、少ないよりは多い方が良い。

 

発言数が少ない村人は思考が読みづらく、村陣営の勝利に対する影響力も小さいため、生きているだけで村人の不安を煽る。

発言間隔

「発言間隔×文章の質+α」を中心として考えることができる要素全般を指す。
この後に説明する「発言者の性格」「発言者の熟練度」とも相関していて奥が深い。
ただ、村人は常に村のために思考している、という前提の元に成り立つ式であり、始めからやる気のなさそうな村人が多いと機能しない。

 

やや頭の切れる狩人も、文章の推敲のためにこの部分で発見されて噛まれるケースがある。

発言者の性格

「君の性格は~や~を見るに、~な感じだと思ってたけど、~なっちゃうの?(~しちゃうの?)」
2日目は生存者の性格を把握する日である。
自分が色々なキャラになりきってゲームをするのもいい。
例えば、性格と行動の不一致や突然弱気になるといった変化を殴る根拠にできる。

発言者の熟練度

性格と同様に、4日目:昼までには把握しておきたい。

 

①視点隠し
「それだけわかっているのに、なぜこんなことにも気づかないの?」
高い熟練度だと文面から判断できるプレイヤーが、わざと実力相応のプレイング(村に貢献するプレイング)をしないことがある。役職の真偽判別にも有効である。

 

②無能RP(超頻出)
「『○○』みたいな言葉が使える(文章が書ける)のに、今そんな態度とるの?(今までとってたの?)」
村人ならそこそこ話せるのに、無能を演じようとする人外の殴られ要素。熟練度の高いプレイヤーは、途中から無能を演じるよりも村人を導いて勝とうとするのが普通で、序盤に熟練度が低いと判断できるプレイヤーが唐突に専門的な用語を乱発し始めた時の方がよく使える。
文章や議論を遊べるようになっていないとつい自分の使い慣れた言葉をチョイスしがちであり、これを利用する。

 

だが、次のような例も忘れてはならない。
例えば、4日目 真霊能者がイツコ●を出す。
「ヘレナは、どうして2日目や3日目にはイツコを全く怪しまず、リルムだけを吊りたがっていたのだろう」
といった疑問が浮かんだとしよう。
しかし、熟練度に応じた行動であれば問題にならなくなる場合がある。初心者は我々が思っているよりも、ずっと周りが見えていない。

 

初心者は、ありのまま感じたことを述べれば良い。
全力を出したならば、習熟度を汲み取れない側に問題があるかもしれないのである。

状況に関するもの

人外が好んで推理材料にするもの。村人の発言は基本的におかしくならないので、人外は村人を殴るよりもこういった方面の話や可能性の羅列に終始しやすい。

 

また、人狼がこちらの裏をかけるものが多い。
発言面と照らし合わせて補助的に考えるものなので、状況面だけで真偽を判断してはいけない。

 

「発言面でも怪しく、状況面もそれを後押ししている」という吊り方が理想となる。

占い師と暫定○

占い師が偽に見えれば、その占い師の出す結果は信用できないということになる。逆に真に見えれば、それは信用できるということになる。
同様に、暫定○が非村人に見えれば、占い師の信用が落ちていく。

 

例外は、真占い師に○をもらえる人外役職があることくらいだ。
これらを考えるのは、各役職の性質が分かっていないとツライので、個別に考えることに慣れてからでよい。

投票

ここでは、2日目のグレーランダムについて考えられる項目の中で分かり易いものをいくつか紹介しておく。
ライン理論を除くと、ほとんどのものが「村陣営らしい投票か」という大きな見方で捉えられる。

 

①ライン理論
【アリス】→【人狼ヘレナ】投票
これが確定ならば、確かに【アリス】は人狼でない可能性が高い。
基本的に、人狼は自分を占い師に見つけてもらった方が占い師視点の詰みを遅くさせられる。例外的に「俺さえいればなんとかなるから」系の最強人狼がいることがあるが、まずは基本を抑えておく。

例:ザックス(共有)、ヘレナ(占い師)、リルム、アリス、パティ、カーク、イツコ、エミリーの8人がいて、うち2人は人狼であり、かつ人狼は占い師を噛まないものとする。

 

①占い師が人狼を補足せず、1匹は吊りで処理できた場合
ヘレナ占いCO:リルム○
この日はアリスを吊り、残りグレーは4となった。翌日に、
ヘレナ占いCO:パティ○
この日はカークを吊り、残りグレーは2となった。ここで人狼陣営の勝利が決まらなければ詰みとなる。

 

②占い師が人狼を1匹だけ補足してしまった場合
ヘレナ占いCO:リルム●
この日はリルムを吊り、ザックス噛みで残りグレーが5となった。翌日に、
ヘレナ占いCO:アリス○
この日はパティを吊り、残りグレーは3となった。翌日に、
ヘレナ占いCO:カーク○
この日はグレーが2となり、詰まない。

 

②狩人吊り
狩人が透けるようになってくれば自ずと根拠にできる。
狐もほぼ同様だが、狐は役職を騙っていたり、本当に狐が吊れるなら吊り余裕ができるなどのメリットもあるため、ここでは狩人とする。

 

③占い師の投票
真占い師は「狩人の心配がなく、最も人外に見える吊れそうな村人かSG候補」をグレランで吊り上げたい(狩人が吊られるのは何よりも困り、それを避けたい)し、「吊れそうにない中で最も人外に見える村人」を占いたい。
狂人は「人狼の心配がなく、狩狐や有能な村人」を、妖狐は「人狼や狩人」を、人狼は「狩狐や有能な村人」を吊り上げたい。

これらの裏をかくような投票は貴重なグレランを逃す点で人外の首を絞めることになるが、その場合は人外の挑戦状を受け取るつもりで真占いが気合いを入れればよい。

占い師視点から話をすれば、上記と合わせた人狼濃厚占い師の投票先を意識した占いは有効である。

 

④吊り回避
自分が人狼で、任意投票に立ち合った分だけ根拠が増える。
票変えだけが吊り回避ではない。吊られたくないという思いだけで投票に望んだもの全てが吊り回避である。

例:
2日目:昼で、進行はグレラン。特定の人物への強誘導は見られないまま、投票に入ったものとする。
①ヘレナ(発言数3)が、アリス(発言数3)に投票した
②ヘレナ(発言数3)が、カーク(発言数7)に投票した

取り立てて強誘導が見られないときに発言数の少ない者が優先的に吊られやすい環境であるならば、後者の方が前者に比べて吊り逃れている印象を受けない。
だが、ヘレナの熟練度次第では前者は人外要素でもなくなるし、カークが狩人っぽければ後者も怪しくなるしで、真面目にやろうとするとなかなか大変である。

噛み

「2日目の村の空気→噛み→3日目の村の空気→噛み→…」
と、ゲームは展開していく。
噛みは人狼の武器である。もちろん、村人は武器の性質が分かっていなければならない。

 

「噛みは人狼の思考の発露だ」と、ある旅人ゲイルは言った。
人狼も、常に仮想狼Aを設定してAがしそうな噛みだけをして勝利を収めることができるとは限らない(噛みだけで吊り位置を決めるわけでもないのだから)。
「ここを噛んだら村人に気づかれるかもしれない。でもここを噛めて、何事もなく投票に行ければまず勝てる」
というように、人狼が噛みの段階でリスクを背負って勝負に出ることもある。

 

ある噛みが行われたとき、「その噛みをしそうな生存者は誰か」を考えるのが基本で、これが広く派生する。

 

①ラインが割れる
殴りあっている2人のうち、片方が噛まれた状態のこと。

②意見噛み
人狼陣営にとって生きていると都合の悪い発言傾向をもつ村人が噛まれること。

③票噛み
人狼陣営にとって生きていると都合の悪い投票傾向をもつ村人が噛まれること。

 

※「噛みの質変わった?」
もし霊能がいなくても、人狼(それまでの人狼陣営のブレイン)が吊れたことが分かる時は確かにある。
現状のVIP村では霊能による指定はほぼ行われないため、少人数村ではなかなか見られないが、共有ありの編成では分かりやすいものも見かける。

生存日数

噛み項目の派生の1つと言える。
「なんでこいつまだ生きてるの?」
「この人はなんで残されてるのかな?」
などから始まる推理全般のこと。

 

これを、発言や噛みなどと合わせて推理できるようになると
「ここまで来たならヘレナを吊るしかない」
「この2人が残ったならヘレナを吊らないと申し訳ない」
「負けて悔しいのはヘレナが人狼だったとき」
を始めとする、判断から逃げるような発想は出てこなくなる。
人狼に対しては失礼ではないし、むしろ勝利を与えるかもしれないが、それまでに死んだ村人に対しては失礼極まりないのをお忘れなきよう。

占い師とその●への態度

例:
①ヘレナ:占いCO「リルム●」
②アリス:占いCO「イツコ●」

 

一つの仮定を含んだ推理として、
「【リルム】が人狼でないなら【ヘレナ】は偽確定、【イツコ】も同様。【ヘレナ】が真なら【リルム】は狼確定、【アリス】も同様」
このあたりが挙げられる。

 

しかし、次の推理はどうだろうか。
「リルムの発言が臭すぎて、ヘレナが真に見える」

 

残念なことに、リルムが臭いこと(非村人に見えること)は、直接的にはヘレナの真偽に関係しない。

 

例:
①狂人(狐)が人狼に●を出した。
②人狼が狐に●を出した。
③【ザックス人狼占い師】が、【カーク狂人】に●を出す
例えば、初日銃殺占い真狼と潜伏狂人。
カークは人狼に狂人を、村に人狼をアピールしながら狩人CO。

 

④【ザックス人狼占い師】が、【カーク人狼】に●を出す
カークは人狼臭くふるまい、村人から人狼の称号をもらう。
カーク飼いの主張を通し、占い決め打ちに勝ち、狐を囲わずに吊り(または対抗の占い)で処理する。

発言でも状況でも有利なプレイヤーに負けた

自分の要素の引き出しの数が少ないだけであって、相手を認めて終わるのであれば上達は見込めない。
また、上級者を自由に喋らせてもなかなかボロを出さないのは当たり前である。
積極的に殴りに行って、人外特有の反応を引き出そう。

推理と進行

吊り余裕と最大残存人外数をもとにした安定進行を軸に、時には
「ヘレナで人外は落ちてると決め打つ。吊り余裕は1あるとみて、確かに~が安定だけど、今回は~で行きたい」
という風に進行を柔軟に変えられたら共有で輝けるはず。
そういうわけで、推理の精度は進行にも影響してくる。

役職内訳予想の是非

上にあるような推理に内訳予想が先立ってしまうと、本末転倒である。
内訳予想とは、自分の推理を内訳という形でまとめたもののことを意味する。内訳予想から推理を始めるのを続けていても、上達の妨げになってしまう。

 

やや極端だが、何が言いたいかを理解してもらうための例を載せておく。

例:2日目昼
①ヘレナ(狂):占いCO「リルム(狐)○」
②アリス(狼):占いCO「ヘンリー○」
①カーク:霊能CO
②イツコ(狼):霊能CO

期待できないやつ
「2-2ならどうせ真狼-真狂。アリスが偽っぽいからヘレナが真だな」
期待できそうなやつ
「アリスはこの発言が~だから狼かも。リルムのこの発言は~な感じで囲われ人外に見える。ヘレナは発言数が少ないから今のところ真偽は判断しかねるけど、どうも占いに真がいるか怪しい」

 

また、別の切り口から考えてみる。
もし、今回の役職内訳は何か。解答のみを書きなさい。と言われたならば、確かに内訳予想を述べるだけで良い。
しかし、人狼では他人を説得しなければいけないので、解答に至ったプロセスも必ず書かなければいけない。

 

つまり、村の勝利に関して「内訳予想にはほとんど意味がない」のである。

殴り合いについて

実際の村を例にして色々と考えてみる。たぶん長くなる。
とりあえずこのログから。ジュリエット(狐)とマリィ(村)を追ってみてほしい。
http://vipjinro5g.dip.jp/log/93_1_all.html

 

まず、マリィの>>3:73から議論が始まる。
マリィは「猫噛みを警戒して狼目から吊っておきたい」という主張だ。
三日目時点で発言からもハイネの真が怪しく、意見としてはまともである。

 

そこにジュリの>>4:6、何が言いたいのかさっぱりだ。ジュリは>>3:65でハイネ狼の可能性に触れられてはいるものの、おそらく>>3:73を読めていない。
まず、猫噛みをして残り2wになっても人狼側はそこまで痛くない。それどころか、人狼側は吊られる狼を確定○処理に使うことができ、そうして狐を吊るための吊りが一つ増えることもあるため、むしろ嬉しいだろう。したがって、先に狼を吊るほうが村有利である。
ちなみに、この意見にある「ハイネ狼主張は視点漏れではないか」はあまり良くない。これを>>3:65が言えているジュリが言うと、どうしても違和感を覚える。

 

この後、マリィは>>4:32で最初の主張からずれることなく、簡潔にジュリの謎主張に返せている。これは非常に良い。
こういった支離滅裂な相手に合わせていると、まず時間が足りなくなる。「私の主張はこれで、その根拠は述べてあります」という状況でなされた相手の批判が的外れである時は、ただ「読め」と返せばよい。分かりにくいと思ったら補足すればいいのだが、頭回らなそうなジュリだけに向けて時間を使うのも良くないので、そのやりとりを村全体に伝えるつもりで補足しよう。
ところで、この後ジュリが反抗的に返してくるとかなり怪しい。ジュリの当初の主張「猫いるのに狼吊るなんて考えられない」に関してまだ根拠が述べられておらず、「内訳真狂狼だと思っているからハイネを狼主張することが許される」についても根拠が述べられておらず、そしてその両方に関してマリィの説明がなされた上で反論されており、次は理由を説明するか間違いを認めるぐらいしろという感じである。

 

※勢いで書いたが5日目以降はまた

質問の練習

結論を断定して勢いで持っていく人狼を倒すために必要になってくる。

 

※予定

注釈(どんどん編集しろ)

・把握漏れ→目に見える情報の把握を怠ること。把握が遅いなども含め、上級者にとっては鬱陶しい存在なので序盤に吊られやすい。
・視点漏れ→その役職にしか分からない情報を発信してしまうこと。
・色を出す→村人で、推理のスタイルや発言の性格を見せること。
・朝一長文→3日目以降の昼一番に書き込まれる考察やら何やら。速読に自信がなければ、初日であてをつけた村人のものだけ読むとよい。
・中庸目な村人→空気な奴。
・ライン切り→「人外」が、「あいつと俺は同じ陣営じゃないですよ~」ということを、遠回しな発言を通して村に伝えようとすること。それまでの発言性格と一致していないと、かえって怪しく見える。
・暫定○→COしている占い師少なくとも一人から○判定をもらっている生存者のこと。
・決め打ち→役職CO者の中から真だと思った役職者を残して他を吊ること。
・人狼陣営のブレイン→主に、夜会話で仲間に積極的に指示を出す人のこと。