75/18 M41

Last-modified: 2023-12-22 (金) 22:12:30

イタリア RankII 駆逐戦車 Semovente 75/18 M41

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概要

史実ではイタリア軍唯一の連合国戦車に「対抗可能な」機甲戦力であった。
炸薬量に優れるAPCBCは貫通すれば強力な加害を発生し、正面50mmの防御力は同格相手では十分である。暫く本車両の系統が続くため、ここで使い勝手を学んでおこう。

車両情報(v2.3.0.16)

必要経費

必要研究値(RP)5,900
車両購入費(SL)6,300
乗員訓練費(SL)3,000
エキスパート化(SL)***
エース化(GE)110
エース化無料(RP)160,000
バックアップ(GE)50
護符(GE)530

BR・報酬・修理

項目【AB/RB/SB】
(初期⇒全改修完了後)
バトルレーティング2.0 / 2.0 / 2.0
RP倍率1.12
SL倍率0.3 / 0.5 / 0.6
最大修理費(SL)410⇒507 / 470⇒581 / 570⇒705

車両性能

項目数値
【AB/RB&SB】(初期⇒全改修完了後)
砲塔旋回速度(°/s)12.3⇒17.1 / 8.3⇒9.8
俯角/仰角(°)-12/22
リロード速度(秒)
(初期⇒スキルMAX+エース化)
7.8⇒6.0
車体装甲厚
(前/側/後)(mm)
30 / 25 / 27
砲塔装甲厚
(前/側/後)(mm)
50 / 25 / 25
重量(t)15.7
エンジン出力(hp)227⇒280 / 142⇒160
1,900rpm
最高速度(km/h)36 / 33
実測前進~後退速度(km/h)*** ~ -*** / *** ~ -***
最大登坂能力(°)***⇒*** / ***⇒***
視界(%)62
乗員数(人)3

武装

名称搭載弾薬数
主砲75mm 75/18 mod.34 cannon43
機銃8mm Breda Mod.38 machine gun504

弾薬*1

搭載武装解説ページ(弾薬テンプレート置き場)を開く

名称弾種弾頭
重量
(kg)
爆薬量
(g)
初速
(m/s)
貫徹力(mm)購入
費用
(SL)
10m100m500m1000m1500m2000m
Granata Perforante da.75APCBC6.42270425454439332925
Granata mod.32HE6.3561045010
Gr Fumogena発煙弾6.450450-6
Granata Perforante mod.32APCBC6.2627047652504438332810
EPS M42HEAT5.364039910020

車両改良

解説ページを開く

Tier名称必要RP購入費(SL)
I履帯460630
修理キット
砲塔駆動機構
IIサスペンション310420
ブレーキシステム
手動消火器
砲火調整
Granata Perforante mod.32
IIIフィルター430590
救急セット
昇降機構
EPS M42
IV変速機7501,000
エンジン
Gr.Fumogena

カモフラージュ

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説明標準カモフラージュ
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[添付]
条件
説明

研究ツリー

前車両47/32 L40
派生車両75/32 M41
次車両75/34 M42
 
 

解説

短砲身75㎜砲のAPCBCは炸薬量に優れ、貫通時は一撃で敵を撃破できる。
一方で装填が同格比で遅く、機動性も低めだが、立ち回りにさえ気をつければ大きな働きをすることも可能なはず。癖の強かったこれまでの車両より大きな活躍が見込めるはずだ。
Ver1.85.0.168アップデートでBRが2.0となり、トップマッチなら最低BRを相手にできるという利点が生まれた。

特徴



【火力】
短砲身75㎜砲を装備する。

初期弾及び開発弾のAPCBCは貫徹力こそ低いものの、脅威の炸薬量270 g によって装甲さえ貫ければ即死ダメージを与えることができる。

また、開発弾のHEATは加害力こそ低いものの、距離に関わらず最大で100 mm の垂直装甲を貫徹可能!
格上車両にも一矢報いることができる。

しかし、装填時間が同格比で長めとなっており、手数が劣るだけでなく、接近戦でも1発のミスが命取りにつながる。

なお、本車両には機銃が付いており(後継型には何故か付いていない…)柵や木に当たると爆発してしまうHEATの使い勝手向上に役立つ。
砲の旋回範囲、俯角が自走砲としては大きい部類に入るため、多少無理な姿勢で撃つ事が出来るが過信は禁物である。

 

【防御】
乗員が3人のみのため、装甲を貫かれたら即死と見てほぼ間違いない。
正面50㎜は同格ではそこそこ優秀…なのだがほぼ垂直な装甲となっているため格下の攻撃を防ぐのが精一杯。
車体下部は30㎜、車体側面は25㎜と、BR2.0としては若干薄い程度とはいえ、信頼できるものではない。
正面左右の切り欠きは25mmしかないので、格下に対して昼飯の角度を取ったりしても運が悪ければ撃ち抜かれる。
車体を物陰に半分隠したり、とっさに角度を付けて顔面で受け流したりといった技術も場合によっては求められるだろう。

 

【機動性】
低め。アンダーパワー気味のため出だしが鈍く、坂に弱く、悪路走破性も低い。後退速度はそう優れたものではないが、使えないほどでもない。
サスペンションが柔らかく、走行中の照準のぶれが少ない一方、ブレーキを掛けた際に車体が完全停止してから照準の縦揺れが落ち着くまでが少し長い。装填速度の面でも機動力の面でも、走行中の照準のぶれを意識する場面はあまりないだろう。
以上の点から、移動直後の射撃をメインとする戦闘は難しい。
↓以下具体的な数値↓
・ABの平原で最大36km/h。12km/hから20km/hまではすぐに加速していき、20km/h以上は緩く加速していく。
馬力不足が原因で登坂は苦手。ちょっとした窪地に入り動きが鈍くなるというのが本車あるあるである。
平原での旋回性能は1~2km/h。
後進速度はー5km/hと遅めである。

 

史実

セモヴェンテ da 75/18 または セモベンテM40/M41は、第二次世界大戦中のイタリアの突撃砲(15トン級)である。Mは medio =「中」の略。“40”・“41”はこの車両自体の完成年度ではなく、先に開発されたM13/40・M14/41中戦車の車体を流用して造られた車両であることを意味し、M40の試作車の完成は1941年であった。なおイタリアでは自走砲全般をSemovente(セモベンテ)と呼称していたが、現在一般的にはこの突撃砲の愛称として定着している。

ドイツ軍のIII号突撃砲にならって計画された歩兵支援用装甲戦闘車両である。M13/40中戦車の車体をベースとして固定式戦闘室と限定旋回式Da 75/18 75ミリ榴弾砲を設置し、1941年に試作車が完成、最初期型はM40/da75/18と名付けられ制式化、実戦配備された。初期の60輌はM13/40の車体を、以後の162輌はM14/41の車体を利用して製造された。

低い姿勢による待ち伏せに威力を発揮し、M13より装甲がやや厚く、また比較的安価な製造コストも歓迎されて、第二次大戦時イタリア軍で最も成功した戦闘車両といわれる。もっとも、それらは相対的な評価であり、ベース車と同じく信頼性の低い走行装置、旧態依然としたリベット止めの装甲、ショットトラップを生じている主砲防盾など欠点も多かった。

イタリア軍の砲兵大佐セルジオ・ベルレセはDa 75/18榴弾砲を開発した人物であり、彼は、イタリア軍がドイツ軍の保有するIII号突撃砲と同様の装甲戦闘車両を開発すべきであることを提案した。当時、III号突撃砲はフランスの侵攻作戦で活躍していた。1941年2月10日、最初の試作車輛が速やかに組み立てられ、完成された。これは基礎となった車輛であるM13/40の一号車の完成からわずか12ヶ月後のことであった。本車はその後60輌が発注された。これらは1941年中には配備され、1942年1月に北アフリカ戦線へ船で輸送された。この最初の生産車輛はM13の車体を利用しており、125馬力の非力なエンジンは本車の弱点であった。後にはM14の車体を利用した上でエンジンを145馬力のものへ換装している。

構造としては、この自走砲は装甲板同士を鋲接することで製造された。この装甲は原型車輛よりも厚かったものの、傾斜角を減らされていた。原型車輛は42mmの装甲を持っていたが、本車は50mmの装甲を持つ。正面装甲はほぼ垂直に配置された。ただしシンプルな均質圧延装甲と比較し、これを強化した2枚の装甲板から構成されている。

本車は内積が広く背の低いケースメート方式の戦闘室と操縦室を車体前部に配した。イタリア軍車輛の典型的な設計様式では、エンジンはこの後方に配置される。機関室は乗員の搭乗する区画と分けられており、戦闘室と同様の幅と高さを持たない別の構造になっていた。これは小型化されて傾斜しており、その天井には点検用のハッチを設けていた。部品はM13/40戦車と同様のものを用いている。4個のトロリー内に組み込まれた8個の小型転輪は、2個の支持腕のペアを介して車体と連結している。サスペンションはリーフスプリング形式(板ばね形式)であり、信頼性はあったが走行性能は低かった。トランスミッションは車輛の前部に位置し、乗員は戦闘室後部左に車長(兼装填手)、戦闘室前部左に操縦手、戦闘室前部右に砲手(兼無線手)の3名から成っていた。

主砲は75/18榴弾砲の派生型である。この砲自体は当時の砲兵師団の装備品としてほぼ遜色のない物だった。これは18口径の砲身を持ち、40度の方向射界およびマイナス12度からプラス22度の俯仰角を持っていた。砲はマズルブレーキを備えており、またいくつかの観測装置と照準装置、例としては双眼鏡とペリスコープなどが乗員のために装備された。450m/sと低い砲口初速は短距離砲戦を意味する。仰角45度では最大射程9,500mを発揮したが、本車の砲の可能な仰角は22度までであった。これにより射程はおよそ7,800mに限定された。同様の射界の限界から、特に動目標に対する直接射撃にも制限が加えられた。天井に装備された1挺の機銃は近接戦闘に適していたが、これもたびたび装備が省略された。初期には6.5mmブレダ機関銃が装備されたが、後期には口径8mmのモデルへと交換された。搭載弾薬は普通、44発の75mm砲弾、また1,108発の8mm機銃弾である。インターフォンラジオにA型RF1 CAが通常装備されていた。

本車は特性をよく把握されていなかったが、投入された車輛はその任務をよく果たした。本車は三号突撃砲と技術的に似かよっていたが、全く異なる任務があった。本車は純粋な突撃砲としてだけでなく、師団砲兵としても作戦に従事した。1個の砲列は4輌のセモヴェンテ da 75/18と、1両の指揮車輛から構成された。この砲列2個で1個の砲兵部隊を作る。全ての機甲師団を支援するために、2個砲兵部隊が有機的な部隊組織として構成された。総計は18輌のセモヴェンテ da 75/18(予備2輌を含む)および9輌の指揮車輛である。指揮車輛は主砲の代わりに増設された無線装備と13mm機関銃が特徴であった。当初の予定配備数は60輌であり、3個機甲師団として十分な数だった。

セモヴェンテ da 75/18は、北アフリカの作戦からシシリーに連合国が侵攻するまで広く投入された。共に投入されたのは追加の火力で支援するM13/40戦車の部隊であった。北アフリカ戦線では、これらの車輛は、イギリス軍の用いたアメリカ製のM3グラントとM4シャーマンに対して完全に効果的だった。

当初、これらのイタリア軍の車輛は砲兵師団に配備された。しかし、これらの車輛は完全に囲われた戦闘室を備えており、最前線の行動に投入するには十分によく防御されていた。自走砲は間接支援射撃を実施できた。また必要に応じ、陣地攻撃の突撃砲と、対戦車戦闘の駆逐戦車の役割を果たした。75mm主砲は榴弾と徹甲弾および対戦車榴弾を使用でき、これを備えた車両は、M4シャーマンのような連合国の戦車を破壊するには十分強力だった。実際、1942~43年の間になされたイタリア軍機甲部隊の成功の多くは、これらの車輛のおかげだった。

1942年により多数の車輛が製造された。生産数は132輌または146輌であり、全てがM41の車体を利用して作られた。これらの車輛は、設計思想に基づく砲塔の欠如と低姿勢によって防御戦闘に適し、主にそのような戦闘に投入された。

セモヴェンテ da 75/18は成功作であり、イタリア軍の装甲戦闘車輛の低い性能にもかかわらず、作戦に応えてよく実力を発揮した。本車はイタリア軍の砲兵において使用されたものとしては非常に革新的な装備だった。これは本車が師団単位で使用される最初の自走砲であったことによる。しかしこの他のイタリア陸軍の砲兵部隊は深刻に機動力が欠如しており、これらの少数の自走砲は(1942年まで戦闘に参加しなかった)全体的な不足状況を変えることはできなかった。

75mm対戦車榴弾の持つ性能は重要だった。なぜならばイタリア軍の装甲戦闘車両に搭載された兵装では、チャーチル戦車を例外として、これが敵軍の重量級の車輛を破壊できる唯一の兵器だったからである。この砲弾なしでは、徹甲弾の弾速の遅さと射程の短さから、セモヴェンテ da 75/18は効果的な兵器ではなくなった。

本車の搭載する弾薬は、砲の射程や威力という点において、自走砲の任務にかろうじて間に合うものだった。背の高く天井の開放された後の自走砲、例えばM7プリーストやセクストン、ヴェスペのような車輛は優れた弾薬の搭載量と射程を持っていた。75/18榴弾砲の発射速度は非常に遅かったが、これは本車の乗員が3名に限定されていたことによる。同軸機銃の欠如もまた、本物の戦闘車輛との大きな違いを生んだ。1943年、99発の砲弾を輸送する装軌型の補給車が、これらの自走砲へ素早く弾薬を補給するために利用された。生産量はイタリアの標準としても少なくはないが、それにもかかわらず自走砲に対する役割としては不十分だった。

1942年初頭以来、これらの車輛はエル・アラメインからチュニジアへの後退戦までの重要な砂漠の戦闘を全て戦い、主に火力支援と対戦車戦闘時の直接射撃に従事した。

より長砲身で高威力の砲の必要性から、セモヴェンテ da 75/34、セモヴェンテ da 75/46およびセモヴェンテ da 105/25自走砲の開発へとつながった。

小ネタ

--加筆求む--

外部リンク

 

WarThunder公式英語Wiki

 

公式Devログ

 

インターネット百科事典ウィキペディア

 

コメント

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*1 爆薬量はTNT換算