BTR-152A

Last-modified: 2022-10-18 (火) 02:40:54

ソ連 RankII 対空自走砲 KB ZIS BTR-152A

BTR-152A.jpg

概要

ソ連のRankII対空車両。戦後車両のBTR-152の対空車両バージョンである。

車両情報(v1.71)

必要経費

必要研究値(RP)***
車両購入費(SL)***
乗員訓練費(SL)11000
エキスパート化(SL)***
エース化(GE)***
エース化無料(RP)***
バックアップ(GE)50
護符(GE)750

BR・報酬・修理

項目【AB/RB/SB】
(初期⇒全改修完了後)
バトルレーティング3.0 / 3.0 / 3.0
RP倍率1.24
SL倍率0.6 / 1.1 / 1.3
最大修理費(SL)980⇒*** / 490⇒*** / 1010⇒***

車両性能

項目数値
【AB/RB&SB】(初期⇒全改修完了後)
砲塔旋回速度(°/s)27.4⇒**.* / **.*⇒**.*
俯角/仰角(°)-5/89
リロード速度(秒)
(初期⇒スキルMAX+エース化)
10.4⇒**.*
車体装甲厚
(前/側/後)(mm)
13 / 10 / 8
砲塔装甲厚
(前/側/後)(mm)
0 / 0 / 0
重量(t)8.6
エンジン出力(hp)156⇒*** / 97⇒***
3,000rpm
最高速度(km/h)90 / 83
実測前進~後退速度(km/h・荒地)35 ~ -20 / 29 ~ -19
最大登坂能力(°)9⇒*** / 10⇒***
視界(%)100
乗員数(人)5
 

レーダー

なし

暗視装置

なし

武装

名称搭載弾薬数
機銃14.5mm KPVT 機関銃1200

弾薬*1

搭載武装解説ページ(弾薬テンプレート置き場)を開く

名称ベルト名弾種貫徹力(mm)
10m100m500m1000m1500m2000m
14.5 mm
KPVT
汎用AP-I/API-T
/IAI
312722171513
API-TAPI-T/AP-I(c)
/API-T/IAI
454229211917
IAIIAI/API-T272619161412

弾種

名称弾頭
重量
(kg)
初速
(m/s)
貫徹力(mm)
10m100m500m1000m1500m2000m
AP-I0.06990312722171513
API-T0.061000272619161412
AP-I(c)0.071000454229211917
IAI0.0610003

車両改良

解説ページを開く

Tier名称必要RP購入費(SL)購入費(RP)
I履帯5201,20080
修理キット
砲塔駆動機構
IAI
IIサスペンション4701,10070
ブレーキシステム
手動消火器
砲火調整
API-T
IIIフィルター8702,000130
救急セット
昇降機構
IV変速機1,1002,500160
エンジン
砲撃支援

カモフラージュ

クリックで表示
既定
1.jpg
条件-
説明標準カモフラージュ
森林迷彩
1_0.jpg
条件91撃破/撃墜(AIを除く)
説明三色夏季迷彩
冬季迷彩
1_1.jpg
条件130撃破/撃墜(AIを除く)
説明標準的な冬季迷彩
二色砂漠迷彩
1_2.jpg
条件169撃破/撃墜(AIを除く)
説明標準的な二色砂漠迷彩
三色迷彩
1_3.jpg
条件200GEで購入
説明欧州三色迷彩
三色砂漠迷彩
1_4.jpg
条件200GEで購入
説明三色砂漠迷彩
二色冬季迷彩
1_5.jpg
条件200GEで購入
説明後期型二色冬季迷彩

研究ツリー

前車両72-K GAZ MM
次車両94-KM ZIS-12
 
 

解説

特徴

4M GAZ-AAAから続くソ連対空トラックシリーズの第4弾。何気にベース車両が戦後車両である。

 

【火力】

T-10Mにも車載機銃として搭載されている"14.5mm KPVT"を2門搭載している。初速が速く(実銃が976m/s・1008m/s)、連射も利くので敵機に断続的に弾を当て続けられる。また、API-T弾薬ベルトは100m以内なら40mmレベルの貫徹力を持つので、IV号戦車などは接近すれば側面から倒せる。最後の悪あがきとして使うのもいいだろう。

 

【防御】

元が装甲車なので贅沢は言えない数値だが、1つ前の72-K GAZ MMのように乗員がむき出しなものよりはマシであり、7mmクラスの機銃弾なら正面で防げる。

 

【機動性】

良くも悪くもトラックといったところで、整地での機動力は良いが不整地だとガタ落ちする。

 

史実

Soviet BTR-152 06.jpg

BTR-152Aはソ連のBTR-152装甲兵員輸送車の派生型であり、対空車両タイプである。14.5mm KPVT 重機関銃を2丁装備したが、ごく一部の車両が4連装のZPU-4を搭載した。総生産数719両。

157_5701.jpg

BTR-152

BTR-152はソ連の装甲兵員輸送車(以下APCと記す)で、ジル社(元モスクワ自動車、後に第2スターリン記念工場へ改称)とブライアンスク自動車工場にて1950年から1955年、及び改造生産で1962年までに15000両(12000弱とする資料あり)が製造された。初期はZiS-151トラックをベースにしていたが、後期はより信頼性の高いZIL-157トラックをベースに製造されていた。ワルシャワ条約機構軍、及びソ連軍に大量配備されBTR-60が登場するまではソ連軍の主力として配備され、1993年までロシア軍で使われた(旧ワルシャワ条約機構などではまだ運用されている)。

第二次世界大戦、ソ連軍は諸兵科連合の戦車と歩兵を有効に用いて戦争を勝利へと導いたが、当時のソ連軍には歩兵を安全に運べるAPCがなく歩兵は砲火などに晒されて移動していた(タンクデサントがいい例だろう)。大戦末期は、米国からのレンドリースによる"M3装甲車"と"M3ハーフトラック"による歩兵の輸送で、タンクデサントなどを減らすことができた。

この経験により、ソ連はAPCの必要性を感じ、APCと新型偵察車両の開発をする事にした。この時の最低条件として、8名の歩兵を輸送できる事があった。まず、GAZ社(ゴーリキー自動車工場)がイズジェリェ141(後のBTR-40)を完成させたが、APCとしては不十分であると判断され、採用は1950年末となった。一方で別のAPCの要求事項は、15名~20名の歩兵を輸送でき、重機関銃で武装している事であった。この際、ドイツ軍の"Sd.Kfz250/251"と米国の"M3ハーフトラック"をレイアウト面で参考にしている。後者のAPCはジル社が開発を行い、ZiS-151の生産ラインを使用してプロトタイプを制作した。1949年12月にソ連はこのプロトタイプの試験を行い、結果が良好であるとして1950年半ばに"BTR-152"として生産された。

ソ連初の量産型APCとして生産されたBTR-152はソ連軍の大半に配備されていた。しかし、オープントップであることから間接射撃により乗員が死亡する恐れがあるほか、水上航行能力とNBC防護能力の無さからヨーロッパへの侵攻は厳しいと判断されていたが、それでも低コストで歩兵部隊を機械化歩兵にできるのにはうってつけの車両であった。とは言え、流石にこのままではいけないと判断したのか、1950年代後半には水上航行能力とNBC防護能力を持った新型APCの開発が始まり、1959年にBTR-60として採用されることになった(最も、BTR-152は6輪の為に接地圧の低減があまり意味をなしてなかったのもあり、BTR-60は8輪となっている)。

ソ連では9000両以上が製造されたが、56式兵員輸送車として中国でライセンス生産が行われたタイプもある。1960年からはBTR-60が量産に入ったこともあり、徐々に置き換えが進み、置き換えられたBTR-152は中東に輸出された。なお、ソ連に残されたBTR-152は装甲救急車などに改造された。

構造はオープントップ型のコンパートメントを備えており、避弾経始を意識して傾斜がつけられている。ガンポートが側面に6つ(左右3つずつ)設けられており、兵員は後部の両開きドアより車外に出ることができた。運転室には運転手と、無線を操作する人間が着座する。運転室の側面ドアは上下に分割して開けることができ、上部部分を外側に折りたためるようになっていた。兵員スペースの座席配置タイプは2種類を選ぶことができ、一つは木製ベンチが向かい合わせになっているタイプ(鉄道のロングシートのような配置)。もう一つは前向きの3列シート(映画館の座席配置みたいなもの)である。
装甲は溶接鋼でできており、厚さは4mm~13mmとなっている。小火器の銃弾や砲弾の破片、手榴弾、対人地雷に対しての防御性能はあったが、大口径砲弾や機関砲に対しては無力であった。なお、後期は最大15mmまで増圧された。5tまでなら耐えられるウインチ、及び70mのケーブルを装備することにより、砲などを牽引可能だった。
エンジンは6気筒ZIL-123水冷ガソリンエンジンを搭載しており、110馬力で2900rpmを発揮していたが、後期型はZIL-137Kエンジンを搭載した。車体前方にはエンジンルーバーが設けられているが、これは運転手がエンジンに高負荷をかけない事と速度の減速を行えば閉じることができ、エンジンを銃弾から守ることができた。ギアボックスは、2つの前進ギアと1つの後退ギアを持ち、2速のトランスファーボックスを備え、第5速ギアはオーバードライブがある。サスペンションは従来の板バネ式で、ショックアブソーバーを備えていた。1950年代後半には対NBC性能・セントラルヒーティングを備えた全密閉戦闘室を持ったBTR-152Kが登場し、索敵能力が若干低下したが代わりにハッチが2つ増設された。
当初はSG-43機関銃(7.62x54mm)を戦闘室上面に装備し、状況に応じて2丁の7.62mm機銃を車体上部左右に付けることもできた(左右45度、仰俯角は-6/+24度)。一部は"12.7mm DShK 重機関銃"と"14.5mm KPV 重機関銃"を搭載した。更にパレスチナ解放機構はZSU-23-2を牽引させていた。

 
ハンガリー動乱で火炎瓶攻撃により放棄されたBTR-152。タイヤが焼け落ちている。

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ハンガリー動乱を鎮圧する為、第12機械師団にて初の実戦を経験した。しかし、本車は装輪装甲車であるがゆえに火炎瓶攻撃でゴムタイヤがよく炎上し、乗員はBTR-152を放棄せざるを得なかった。
初の(ワルシャワ条約機構以外での)輸出先はエジプトで、1954年に200両、1961年~1966年に600両が輸出された。シリアも1966年には200両を獲得し、3年後には300両を獲得した。シリア軍は獲得した本車を第三次中東戦争にて、イスラエル国防軍に対して使用したが、本来ならば戦車隊に付随する筈の機械化歩兵(シリア軍)が味方の戦車隊とはぐれ、重装甲・重武装のイスラエル国防軍の部隊と対峙するケースが多かった。この後の第四次中東戦争と合わせ、イスラエル国防軍は少なくとも、1000両以上のBTR-152を鹵獲することに成功した。ちなみに、シリア軍は本車をAPCではなく歩兵戦闘車として運用していた。

1965年から始まったチャド内線(1979年終結)でもチャド国民解放戦線が使用したが、フランス外人部隊の"AML 90"にタコ殴りにされたほか、チャド・リビア紛争でもリビア軍がBTR-152とEE-9装甲車を用いたが、やはり"AML 90"やSS.11対戦車ミサイルに破壊された。オガデン戦争ではソマリア国防軍とエチオピア軍の両軍(敵同士)で使われ、ソマリア国防軍は約半数のBTR-152を失ったとみられている。一方のエチオピア軍は開戦後にソ連からBTR-152Vシリーズ、及びBTR-152Aを受け取っている。
また、1975年に独立を果たしたモザンビークにはソ連から6両のBTR-152が贈られ、国境を越えて進撃してくるローデシア軍とモザンビーク民族抵抗運動に対してサーチアンドデストロイ用に配備されたが、地雷などによって破壊されつくした。そもそも、BTR-60が配備される前から稼働すらしてなかった。1983年、モザンビーク国防軍に輸出が行われたが、第一線の戦力として使われたかは不明である。

派生型
  • Object140:1947年製造のプロトタイプ。同名の戦車とは無関係である。
  • Object140A:潜望鏡設置。1949年製造のプロトタイプ(2両)。
  • BTR-152:基本型。
    • BTR-152:地上支援型対空車両。"14.5mm NPVT 重機関銃"搭載。
  • Object140B:1953年製造のプロトタイプ。戦闘室が高くなった。
  • BTR-152B:後期生産型。2904両製造。
    • BTR-152E:"14.5mm KPVT 重機関銃"を設置。
    • BTR-152C:通信車両。272両製造。高戦闘室。
    • BTR-152I:1957年製造。砲兵指揮車。
    • BTR-152K:全密閉戦闘室。車体高を300mm増加。
  • BTR-152V1:暗視装置TVN-2とタイヤ空気圧調整システム装備。
    • BTR-152K1:不明。装甲救急車に転用。
    • BTR-152S1:戦闘指揮車。
    • BTR-152U:戦闘指揮車。アンテナが非常に高い。追加の装備を常時牽引。
    • BTR-152V2:ウインチ無し。BR-152Vに準じる。シングルディスククラッチ、ZIL-130装備。
    • BTR-152K2:シングルディスククラッチ、ZIL-130(ギアボックス)。
    • BTR-152C2:シングルディスククラッチ、ZIL-130。
    • BTR-152V:不明。
    • BTR-E152B:6WDとみられる試作車。タイヤの間隔などを変更。2両製造。
  • P-118AM"スタジアム":通信中継車と思われる。
  • BTR-152E1:BTR-152V1の中東向け輸出タイプ。
  • BTR-152Yu1:BTR-152B1のアフリカ向け輸出タイプ。
  • BTR-152T1:BTR-152B1のアフリカ向け輸出タイプ。
  • 56式兵員輸送車:中国のライセンス生産タイプ。
  • BTR-152:エジプト軍運用。DShKを4丁装備。
  • SPW-152:東ドイツ軍バージョンのBTR-152。装甲救急車に転用。
    • SPW-152U:指揮戦闘車
  • BTR-152 TCM-20:イスラエルが鹵獲したBTR-152にTCM-20対空機関砲を搭載した改造車。
  • BTR-152 ARV:イスラエルが鹵獲したBTR-152にクレーンを取り付け装甲回収車に改造したタイプ。後にレバノン軍に供与。

他にもポーランド・レバノン・ベトナム等で独自の派生型がある。

引用・参考:日本語wiki英語wikiロシア語wiki

小ネタ

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外部リンク

 

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*1 爆薬量はTNT換算