《キャラクター》/【アナスタシア・ルン・ヴァレリア】

Last-modified: 2024-02-03 (土) 21:56:02

【関連項目】
《キャラクター》/【ちょっと色っぽいお姉さん】
《武器》/【アナスタシア】


2nd

2ndのサブキャラクターの一人。故人ではあるが霊体として本編に登場。
かつて2ndのファルガイアを揺るがした大災厄、“焔の災厄”?を退けた英雄。
5thでは「ちょっと色っぽいお姉さん」名義で友情出演している。

パーソナリティ

性別:女性
年齢:不詳
クラス:ソードセイント
身長:167cm
使用武器:ガーディアンブレード「アガートラーム」
好きな人:両親、友人、そして…
CV(ドラマCD版):岡村明美


「英雄になってしまった、なるしかなかった女性」
ヴァレリアの姓が示す通り、アーヴィングアルテイシア?の祖先(ただし、アナスタシアは未婚で子供も儲けていなかったので直系の先祖ではない)。また、ヴァレリア家の傍系であるベルナデット家の一員であるカノンも血縁関係にある。

  • ちなみに作中のヴァレリア家の血筋にあたる女性は左目に泣き黒子を持つという点で共通している。カノンは普段左目を眼帯で覆っているため見えないが、同じ位置にしっかり黒子はあるとのこと*1

一介の下級貴族の娘として生を享け平穏な日々を送っていたが、その日常も“焔の災厄”が勃発したことによって崩壊してしまう。
彼女自身はいたって平凡な人物であり、それまで戦いは勿論剣に触れた経験さえも無かったのだが、当時の誰よりも「生きたい」「死にたくない」「家族や友人などの大切な人々を守りたい」という欲望が強かったためにアガートラームに選ばれ、その加護により唯一焔の災厄とも渡り合えるほどの規格外な力を手に入れることになる。
アガートラームのみならず欲望の貴種守護獣ルシエドをも引き寄せたあたり、彼女の生への執着・渇望が如何に強かったかが想像できるというものである。

皮肉にも誰よりも強い「生きたい」という願望を懐いていたが故にロードブレイザー?に対抗しうる「力」を持つことになり、そして「力」を持ってしまったが故に人々を守るために戦いを放棄し逃げ出すことも出来ず、平和のための「生贄」として、「英雄」として、戦って死ななければならないことを強いられることになる。
しかしアナスタシアの心がいかに強靭であろうと、彼女一人だけの心では世界の数多の人間達の負の心を喰らい力に変えるロードブレイザーを滅ぼすことはできず、自らの全てを引き換えに事象の地平に封印することしかできなかった。

 

ロードブレイザーを封印した代償として肉体的には死亡したアナスタシアであったが、それでも生に対する執着を捨てきれなかったためか魂魄は此方と彼方の狭間に依然留まり続けており、ヘイムダル・ガッツォー?の爆発に巻き込まれ亜空間を漂っていたアシュレーを自らの世界に引き込む形で救出し、彼の裡に潜むロードブレイザーと、自らが戦った“焔の災厄”について語って聞かせる。


ちなみに普段の日課は「世界を見守る」と言えば聴こえはいいが、つまるところノゾキ以外の何物でもない。
救世の英雄ということで体を張って守ったファルガイアのことを気にかけていないと言えば勿論ウソになるが、下世話な日常風景までしっかり愉しんでおられるご様子。
もっとも話し相手がルシエドくらいしかいない彼女の現状を鑑みれば、これぐらいは娯楽として許されても良いのかもしれないが。


“英雄”でありながら、その生き様・メンタリティはまさしく「“英雄という名の犠牲(いけにえ)”の否定」という2ndの根源的な主題を象徴するキャラクター。
後世の人々からは“剣の聖女”という二つ名を以て高潔な人物だと思われている節があるが、本編で見せる通りその性格、言動はどこにでもいる普通の女性そのものであり、漠然と“英雄”および“剣の聖女”に対し憧憬を抱いていたアシュレーも当初はそのギャップに戸惑いを隠せなかった。
そんな彼女との出会いが、アシュレーの「英雄」観を覆していくことになる。Disc2開始早々重要なターニングポイントである。


その性格や立ち位置からかWAのキャラクターの中では一、二を争う人気キャラクターの一人。

戦闘

  • オリジナル:アガートラーム
    名称入手場所
    リフレッシュ?最初から使用可能
    プロバイデンス?最初から使用可能
    エアリアルガード?最初から使用可能
    サルベイション?最初から使用可能
  • フォース
    レベル名称修得場所
    1アークインパルス最初から使用可能
    2ブレードグレイス?最初から使用可能

一応プレイヤーキャラクターとしてバトルに参加するが、その参戦期間は記憶の遺跡探索中のみと非常に短い。
バランスの取れたパラメータの持ち主であり、似た傾向のアシュレーと比較するとVITで劣るがSOR・MGRは彼女が上。また武器と防具の性能の関係上、一応ATPとDEFはアシュレーを上回る。
オリジナルとフォースは、攻撃アビリティがアークインパルスのみで他は全て賦活・補助系アビリティのみという変わったラインナップの技構成。アガートラームを力の根源とするだけあってどの基礎能力・アビリティも非常に強力だが、記憶の遺跡に登場するエネミーは取り立てて強いわけでもなく、ボス戦もないので単純に攻略するだけならお世話になることはほとんどない。
とは言え伝説の英雄と共闘するというシチュエーションはかなりオイシイので、エフェクト鑑賞を兼ねて存分にその力の一端を堪能しよう。
また戦闘でトドメをさすターンには他2人をバックに下げて、彼女の勝利ポーズをじっくり鑑賞するのも面白い。
 
なお、彼女のオリジナルとフォースは最終ボスであるロードブレイザー戦においてもアシュレーが使用可能。
性能はほぼ同じだがアークインパルスのみ仕様が変わっているので注意(詳細は当該項目を参照のこと)

余談


*1 『WA2 コンプリートガイド』P348