電源をオフする方法
shutdownコマンドを使用する
書式
shutdownコマンドの書式は、
shutdown -s -t 60
でtime 60秒後にシャットダウンである。
このコマンドのミソは、shutdownだけでは、シャットダウンの機能はなくて、
"-s"が付かないとシャットダウンしないということである。
ネットワーク上のPCをシャットダウンするとき
shutdown -m \\コンピューター名 -s -t 60
のようにすればいい。
コンピュータ名は、Windows7であればマイコンピュータの左カラムに出る名前そのまま。
あるいは、ipconfig /all でホスト名を見ても載ってる(大文字小文字の区別はないっぽい?)
事前にWindows認証が必要とのことだが、気が付かないうちに済ましてあって、
コマンドを打ち込んだだけで行ける可能性も高い。
シャットダウンの取り消しもできる
shutdown -a
でシャットダウンの取り消しができるので、
shutdown -a -m \\コンピュータ名
で間違って出したシャットダウン命令を取り消すことができる
アプリケーションを強制終了させる -fでさらに確実にシャットダウン
-rで再起動も可能
ホストがログインしていない状態でも可能
ただし、ホストが軌道直後の場合は
- 処理が立て込んでいる
- イーサネットが立ち上がっていない
などの理由から、すぐに反応しなかったり、処理がタイムアウトする可能性がある。
VNCを使用する
使うソフト
RealVNCなど
インストールの注意点
「RealVNCをWindowsサービスへ登録するか否かのチェックは
7の場合「登録しない」を選択するのがポイント(XPでも登録しませんでした)。」
デフォルトでチェックがオフになっているはずなので、そのまま。
なお、「XPでも登録しませんでした。」とあるが、XPではサービスモードで動作OKなようだ。
サービスモードは、ログインしなくてもアクセス可能で便利なので、
可能ならばこちらで起動したいところ(ロック状態などでもアクセス可能)
Windows7でRealVNCがサービスモードNGなのは結構有名らしい。
http://mooaz.com/log/912.html
によると、TightVNCというのが、Windows7でサービスモードでもいけるらしい。
サーバー使用時の注意
- 7の場合「ユーザモード」で起動させるのがポイント(サービスモードというのもあるが、そちらではない)
- パスワード設定(認証タブ:VNCパスワード認証→環境設定→パスワードを設定)
- アクセスを許可するIPを設定(「接続タブ:追加」→「ホストIPアドレスパターンの指定」→「受諾」)
IPの設定は、192.168.0.0/255.255.0.0 とすると、ローカル全部となる。
クライアント使用時の注意
- アクセスは、「192.168.1.xx:5900」のようにポート番号込みで(デフォルトで5900)
- オプションでVNC ビューアの画質も変更できる。
- 接続先は、「コンピュータ名:5900」でもOK.この時、先頭の\\は不要。
参考にしたサイト
http://crazy-man.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/realvncwindow-1.html
ホストがログインしていない場合はダメ(ユーザーモード時)
スタートアップにVNCサーバ起動プログラムを放り込んでおいても駄目(接続できない)。
オプションにもそれらしい設定項目はなさそうだ。
ここがリモートデスクトップと決定的に違う気がする。
上記は、ホストのVNCサーバーがユーザーモードのとき。サービスモードなら全然OK。
ただし、Windows7ではRealVNCのサービスモードでの起動は無理。
また、サービスモードでも起動直後はサービスが上がっていないので、しばし待たれよ。
ホストがコンピュータをロックしている場合はダメ(ユーザーモード時)
VNCへの接続自体はできるが、エラーが出てログインができない。
(ホストのVNCサーバーがユーザーモードのとき。サービスモードなら全然OK。ただし、Windows7では無理)。
スタンバイからの復帰時にうまくアクセスできないことがある
スタンバイの「VNCについて」を参照。
余談だが
ホスト側にCTRL-ALT-DELや、Windowsキーなどを送りたいときは、クライアント側でF8を押すとメニュが出てくるので、そこから送信できる。
リモートデスクトップを使用する
もっとも簡単な方法と思われるが、OSのエディションによっては使用できない。
参考
http://windows.microsoft.com/ja-JP/windows7/products/features/remote-desktop-connection
この機能は Windows 7 のすべてのエディションで使用できますが、
接続先は、Professional、Ultimate、または Enterpriseの
いずれかのエディションを実行しているコンピューターである必要があります
自分のOS確認
マイコンピュータ→ツールバー付近にある[システムのプロパティ]をクリック
ちなみに俺の自宅にあるPCは
Home Premiumだったので、アウト。
リモートアシスタンスを使用する
使い方
接続先のPCでリモートアシスタンスを起動すれば、
大体、やり方はわかると思う。
ただし、手順が多くて面倒
1.招待用ファイルを作成。作成するとパスワード表示画面になる。
2.接続元に1.を転送して、ダブルクリックで実行
3.出てきたウィンドウに1.のパスワードを打ち込む
4.接続先で許可する
5.接続元は、まだメッセージ送信と画面の閲覧しかできない
6.接続元で[制御]をクリック
7.接続先で許可
以上の手順でやっとこさリモートデスクトップ的なことができるが、
はっきりいって、面倒だし、
そもそも、接続先に人がいないと[接続の許可]ができないわけで、
リモートから電源をオンオフするという趣旨に反する。
リモートアシスタンスの存在意義は?
遠隔の人にPCの動かし方を教えてもらうこと。それだけ。
VNC的に使えなくもないが、上記のとおり操作が面倒なのと、
いちいち2台のPC間を(物理的に)行ったり来たりしないといけない。
WOLを使用する
WOLというか、WOLに便利なソフトを使う。
Wake up On Lan Toolである。
[編集]-[新規作成]からホストを登録する。
ipconfig /all で得た情報を打ち込んでもいいが、[このPC]ボタンをクリックすると
一発で全部埋めてくれるので、これを使用した方がラク。
あとは、ホストを選択して、[操作]-[リモートシャットダウン]を選ぶだけでOK
ホストがログインしていない状態でも可能
ただし、ホストが起動直後の場合は
- 処理が立て込んでいる
- イーサネットが立ち上がっていない
などの理由から、すぐに反応しなかったり、処理がタイムアウトする可能性がある。
たぶん中身はshutdownコマンドなんだと思う
30秒後とあるから、
shutdown -s -t 30 と全く同じと思われる。
電源をオンする方法
WOLを使用する
BIOSの立ち上げ方
パソコン起動直後のメーカーロゴ表示中に、以下のキーを押すことで呼び出すことができます。
- NEC : 「F2」
- 富士通 : 「F2」
- ソニー : 「F2」
- 東芝 : 「ESC」キーを押しながら起動 → メーカーロゴ表示で「F1」キーを押す
- その他自作機等 : 「Delete」
本当に、ほとんどのパソコンは「F2」か「Delete」です。
参考:http://pctrouble.lessismore.cc/boot/bios_setup.html
例外もあるようで、BIOSの起動方法をベンダのロゴで隠ぺいしてしまうケースも多く、
正直、面倒だ。
BIOS設定画面に入るための代表的なキー:
[F1]、[F2]、[F8]、[F10]、[F12]、[Delete]、[Tab]
http://www.atmarkit.co.jp/fpc/pchints/017bioscallkey/bios_setup_call_key.html
BIOSの操作法
BIOS設定画面においては、カーソルキーで選択し、
「+」「-」もしくは「PageUp」「PageDown」キーで設定値の変更、
「F10」キーで保存して終了、という手順のものがほとんどです。
俺のPCのBIOS起動法
ブートオプションの項目参照
参考にしたサイト
http://lan-kouji.com/contents00/contents00-03.html
設定すべき個所
- BIOS
- ネットワークアダプタ
BIOSでの設定項目
BIOSでのWOLの設定は、WakeUp On LAN/Ringとなっていたり、
Onboard LAN boot ROMとなっていたりする。(俺のPCでは後者だった)
あと、POWERの項目で、
Power ON PME# をDisabledからEnabledに変えないとダメ。
(何度も起動して確認した)
これは触れられていないことが多いが、これを入れないと、
スタンバイ(スリープ)からの起動は可能だが、
電源オフからの起動は不可能になってしまう。
以下のような記述をネットで見つけたこともあり、
これもBIOSによって異なるのかもしれない。
「Power」 – 「APM Configuration」 より
「Power On By PCI-E Devices」 を 「Enable」 にする。
他には、少し古めのノートPC(DELL)で、
Boot Sequence Onboard NICというのがあって、
CDROM、Floppyとかに続いていたが、番号が振られていなかったので、
番号を振ってあげた(有効化した)というケースもある。
バッテリーの項目にはACPIを設定する。
ネットワークアダプタの設定項目
- デバイスマネージャから、ネットワークアダプタを選択して、プロパティの詳細設定で、[ウェークアップ機能]でマジックパケットを選択する。
- [シャットダウン ウェークアップ]を[有効化]する
- プロパティの電源の管理で[このデバイスで、コンピュータのスタンバイ状態を解除できるようにする]にチェック
WANからのWOL
適当なポート番号(2000番以降)をUDPでマスカレードしておけばいいらしいが、やったことない。
(WOLの仕様で宛先のUDPポートは任意となっているので)
PUTTYで、トンネルするのもいいかもしれない。
トンネルした後は、ローカルであるかのように使えるので。
PUTTYのトンネル方法は、こちら
電源オフ状態からオンできなくても
スタンバイ状態や休止状態からの復帰で折り合いをつけるという手もある。
http://supportapj.dell.com/support/edocs/network/p29351/ja/wol.htm#bios_settings
http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/win2ktips/715wol/wol.html
によると、ACPI(Advanced Configuration and Power Interface) 電源状態には、
S0~S5までがあり、
「Windows 98/Me、Windows 2000/XP/Server 2003は、ACPIをサポートしている。これらのうち、Windows 2000/XP/Server 2003は、WOLでS1~S4からS0(電源オン)に移行する機能をサポートしている。ただし、Windows OSレベルでは対応していなくても、一部ハードウェアではS5からS0(電源オン)への移行をサポートするものもある。」
とのこと。
つまり、Windows7以前は、電源オフから電源をオンするのは無理でも、
スタンバイから電源オンにできる可能性が高いということ。
スタンバイも消費電力がほとんどゼロにできるので、
つけっぱにするぐらいなら検討した方がいい。
ただし、VNCが接続できなくなったりとか難しい面もある。
これに対する対策は、スタンバイの「VNCについて」に記述した。
WoWLAN(Wake on Wireless LAN)を使用する
http://www.intel.com/jp/support/wireless/wlan/sb/cs-029827.htm
http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/win7/12wlan/12wlan_03.html
を見てみたが、基本的にWOLと同じだと思われる。
ただし、無線LANの接続プロファイルで少し工夫が必要なようだ。
無線LANの接続方法は、アドホック通信のところに色々書いた。
なお、下のアドレスでは、Windows7からWoWLANが付いたという文章があるが、
上のアドレスはWindowsXPでのWoWLANなので、おそらくベンダの独自対応だったのかもしれない。
俺のPCは
スタンバイにすると無線のランプも消えちゃうので無理っぽいかな。
有線がつながっていると、アダプタがWindows上で無効化してあっても
WOLしてしまうので、最初はWoWLANが成功したのかと思って、ぬか喜びしてしまった。。。