ガタノゾーア・ジュベルギヌス・ルヴァ・グリュローゼ
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概要
全ての邪神の頂点に立つ大いなる邪神。あらゆる理に縛られぬ外道の存在。
「あまりに強すぎるため挑む者が無い」と言われる無双の暴王。存在そのものが禁忌であり、こと邪悪さにおいては比肩する者が無い。
「私はガタノゾーア。宜しくな、そしてさよなら」
「悪足掻きは、死を穢すのみだぞ」
「抗って死ぬのか、潔く死ぬのか。選択権をやろう」
「貴様如きが私に触れられるとでも?いいぞ、特別にどこでも触らせてやる…」
「邪神は、私一人のみだ…消え失せろ」
プロフィール
人物
容姿
百万の天使と百万の悪魔の骨で出来た悍ましい衣装を纏い、ルルイエの外なる邪神の骸で作られた禁断の宝飾品を身に着けている。宝飾品はその一つ一つに禍々しき呪痕が刻まれており、それぞれ異なる節理を司る。
光をも捕える深き闇を思わせる黒淵色の髪を地に引きずるほど伸ばしている。髪の一本一本が自在に伸縮可能であり、触れたモノを圧縮し圧死させることが可能。時間や空間といった概念的なモノでも圧縮・破壊する事が可能。危険である為、普段は最古の邪神の脊椎を材料とした髪飾りの中に収めている。顔にはヒビ割れ紋様が走っている。肌は磁器のように白く滑らか。
眼は白目の部分が黒く、黒目の部分が紅い。さらに、第三の眼を額の宝石に開眼している。邪眼が妄りに発動しないよう、常時目を伏せている。
体を禁断の極微粒子「窮黒」で覆っており、彼女の体に触れた物は無条件で世界から消滅する。窮黒から逃れることは不可能。何らかの原因で窮黒が切れた場合、初めて彼女の体に触れる事が出来る。
正視できる者が無いと言われる悍ましき全身を一部でも目にしてしまうと恐怖のあまり体が石化してしまう。石化が始まった時点で、もう逃れる術はなく、賜能も意味を成さなくなる。脳だけは石化せずに生き続けるため、決して動く事のない肉体の中で意識を保ったまま永遠に生き続け、ついには発狂してしまうという。普段は力の浪費を抑える為この能力はオフにしている。
性格
冷静沈着で口調は男じみている。プライドが非常に高い。意外に通俗的。
とても近寄りがたい雰囲気を醸し出しているが、自分が気に入った人物には極めて好意的に接する。自らと対等に話せる魔界の面々を気に入っており、ネヘモスやアウラクシス、アドラメレクとは非常に仲が良い。案外寂しがり屋。
「邪神」という名に誇りを持っており、他者がその名を騙ることを許さない。ルルイエで生まれた際、周囲の「物」が皆邪神を名乗ることに違和感・嫌悪感を感じ、結果として皆殺しにしてルルイエごと取り込んでしまった。そして、殺した邪神たちを元に自らの力の一端を与えた新たな邪神を作り出した。
戦闘能力
チートクラスの実力を持つ。ネヘモス曰く「有り得ない」。余りの強さと邪悪さゆえに、並の者では彼女の近くに居ることすらできず、一定の範囲内に入ると平面に押しつぶされてしまう。
世界の制約を一切受けず、時の流れも自然の法則も彼女には一切通じない。ガタノゾーア自身の力に加え、ルルイエ四大神の「アザトース」の無限のエネルギー、「ヨグソトース」の時空間無視能力、「シュブニグラス」の生命創造、「ナイアルラトホテップ」の渾沌招来と存在剥奪の力を得ているため、彼女と対峙した際の対処法は「苦しまずに死ねることを祈る」のみ。
また、大剣や大槍を片手で自在に操る程度の膂力や技術も持つ。
体技
思い描いた体技を正確に再現できる。
武技
剣・槍共に得意。
魔法
魔法の類は知らないが、見た魔法を創造する事で使用することは出来る。
賜能
アカシック・レコード
高天原で起きた事象・これから起こる事象を全て記録しているとされる「アカシック・レコード」に干渉し、内容である他者の運命の書き換え・存在の削除など編集を自在に行う賜能。
あらゆる運命は彼女の掌の上であり、人の一生の運行をも定めることが可能。他人の存在の確立をも揺らがせ消し去る驚異の賜能であり、彼女以外に操ることのできる者は少ない。この賜能を応用し、ほぼ全ての賜能を扱うことも出来る。
邪眼・讐
ガタノゾーアの双眸に宿る賜能。「黄印」を対象に付与する。
黄印を付与された者はロイガーによる永遠に続く攻撃を受ける事になる。ガタノゾーアしか消すことは出来ない。
邪眼・狂門
ガタノゾーアの額の第三の眼に宿る賜能。
視線を合わせるだけで対象を超空間ルルイエへ転送・発狂させ、その魂が消滅するまで永遠に苦痛を生じさせる事ができる。
禁忌総覧
遍く全ての禁忌を総覧する賜能。ネクロノミコン?を取り込んだ事で発言した。
全ての禁忌とされる悍ましい力を自在に操り、決して起こりえない事象をやすやすと引き起こす。他者に対して思い描いた殺害方法を一瞬にして具現化し殺害する事が可能。
その禁忌の力を利用した最強の必殺技「魔都降誕」は、ガタノゾーア自身の心臓を捧げて全ての絶望と渾沌が集う最も悍ましき魔都を地上に降誕させ、世界の全てを石化させ風化させる大技であり、発動したが最後もう誰にも止められない。どんな者でもこの技から逃れることはできず、ネヘモスやアウラクシスと言った一騎当千の猛者ですら石化し、永遠に元に戻れなくなる。
数多の悍ましい禁忌生物「ロイガー」を窮黒と溢れ出るマナを素材に大量に生成・展開し、圧倒的な物量で敵を制圧する。ロイガーは体が窮黒で構成されており、触れれば世界から跡形もなく消滅してしまう。さらに一体一体の実力が魔界でも上位のランカーに比肩しうるほどである。一瞬で世界を闇で包み、大量に生み出したロイガーで各所を制圧・征服し、全世界を絶望へ叩き込む。ロイガーは彼女の脳波を受け取っており、彼女の意のままに動く。
さらに「絶望の場所」と呼ばれる独自のフィールドをドーム状に展開している。このフィールドの中ではガタノゾーアよりマナの総量が多い者しか賜能を使用することはできず、かつ身体能力も一般並に成り下がる。ガタノゾーア自身は禁術によりマナを無限大に秘めているため、彼女と互角の条件で渡り合えるのは限られた者のみ。
さらに、何らかの理由でガタノゾーアが激昂すると、腰から「鏖虐の骸翼」と呼ばれる世界で最も邪悪な翼を展開し、翼から放出される窮黒を帯びた反物質素粒子により閉鎖された異空間を作り出し自らと対象を強制転移させる。骨の腕のような翼であり、ガタノゾーアを除く全ての生命に反応し、自動で索敵・迎撃し、触手と接触した個所を原子レベルにまで分解して最終的にアカシック・レコードから削除する事が出来る。この翼の現出は永遠の破滅を意味し、その姿の禍々しさは想像を絶する。
魂具
禍々しき大剣「殲滅・万象頽廃」
一つの王国の王族から奴隷まで全てを含めた民全ての首を刎ねたこの世で最も禍々しい代物。
盾代わりに使用することが多い。常に窮黒の邪焔で燃えている。
一国の人民全ての恐怖と絶望が詰まった悍ましき神器であり、この剣がもたらす破滅と終焉からは何人たりとも逃れられない。
振るえばその軌道上に闇を走らせ、ブラックホールの如く全てを吸い込ませ風化させる事ができる。
護拳部分に浮かび上がった無数の髑髏は自動で敵を感知し窮黒を吐き出す。
罪深き大槍「剿滅・聖骸磔架」
聖職者数万人の心臓を貫きその血を吸ったこの世で最も罪深い代物である。
逆さの十字架の形をしており、聖職者たちが崇めていた救世主の骸を逆さにして磔にしている。苛烈な拷問の末に死した救世主は命を失ってなお呪いの言葉を吐き続けている。呪いの言葉を聞いた者は激しい幻覚に襲われ、凄まじい痛覚が絶え間なく脳を襲い、精神が薄弱して死に至る。
槍を振るうたびに怨念を撒き散らし、突き込むことで対象に大量の霊魂と怨念を流し込み廃人にしてしまう。
悍ましき大棘「劇滅・狂王の錆荊」
狂った暴君が臣下を含む全国民を処刑した後自らをも串刺しにしたというこの世で最も悍ましい代物である。
棘が刺さると内部から種が植えられ、すぐに「錆黒の薔薇」が根を張る。やがて宿主の生命力、神力、記憶の全てを吸い取り美しい薔薇を咲かせる。高い実力の持ち主に咲く薔薇ほど美しい。種を取り除くには当たった箇所を斬り落とすしか術はない。頭に棘が刺さると脳に根を張るため体の支配権と精神を乗っ取られる。
ガタノゾーアはこれを飲み込んだため、彼女が望めばすぐに「どこからでも」棘が生成される。故に、ガタノゾーアの感知する空間全てが攻撃範囲である。
宝飾品「夢の跡」
邪神たちの骸を魂具に合成に作り上げた宝飾品。
彼女の思考を読み取って節理を形成する事が出来、彼女のいる空間では、彼女の意向が何よりも優先されそれを根幹として節理や物理法則などが形成される。
来歴
反物質で構成された全てが狂っている超空間「ルルイエ」に生まれ、ルルイエを滅ぼした後にさらなる強者を追い求めて魔界へと降り立った。その力は圧倒的であり、彼女とその力を信奉する教団が存在する程。その武力はただ一人で高天原の全軍を1秒すらかからずに消去できるとされる程。「邪神」という言葉は彼女が語源であり、他の邪神はしょせん紛い物に過ぎない。
魔界に降り立った際アルンダーティと本気で戦い、三日三晩の戦闘の末敗北した。しかし、今まで挑んだ者の中で最も明確にアルンダーティを追い詰めた。
原始の禁術が記されている生きた魔導書「ネクロノミコン?」を巡って親や弟妹たちと激しく対立し、ネクロノミコン?を手に入れるために元々邪魔であった超空間内の他の邪神を皆殺しにしその力を吸収した。そして超空間の創世神と言われる「ルルイエ四大神」をも容易く惨殺し、ルルイエごとネクロノミコンの全てを取り込んだ結果、ありとあらゆる禁術を容易く行使できるようになっている。禁術を使えるのはガタノゾーアのみ。
対人関係
普段は異空間にある最も暗く昏い海で浮かんでいる。