資料室

Last-modified: 2022-05-09 (月) 23:12:32

テキストについてはシナリオ考察にもある通り、CN版とJP版・EN版では結構違っている部分があるのを「」揮官は少なからず知っていると思う
ここはそういった「こんなのJP版では見たことねえんぬううううう!!!」みたいな箇所をまとめてみるコーナー
ほかにも存在しない記憶や興味深い記述があったら自由に追加してほしい

外国のもじ読めないからDeepL翻訳使ってるけど文脈とか口調は訳文を一部それっぽく弄っているから正直間違ってるかもしれん…
訳文そのままだとやたら乱暴な口調の120円ちゃんが頻出するのが面白すぎて内容頭に入ってこないから許して
JP版のセ作と特殊情報はwikiruにテキストまとまってるからそっち見てね
CN版テキストは大陸wikiから読めます→リンク

◯おまけ
アズレン名物(?)のひとつである、イベントで時々挟まる一見シュールでしかない集中線演出の場面
だが、CN版だと別の台詞が当てはまるため別にそうではないということがある
例:セ作C4-10で幻覚に惑わされ中のたぬきが最後に五航戦の声を聴く箇所
  →CNでは「天城姉さまの背中に隠れるばかりだった頃の赤城じゃない」的な台詞になっている
謎の集中線が出たらCN版も読んでみるといい……かもしれない


イベント

再現記録

  • #01「『再現』の記録・Ⅰ」
    CN版

    権限認証中────
    ────CV-3・サラトガ、アクセス認証レベル・II────
    権限確認完了────
    データ解析中────
    レコード再生中────

    サラトガ:────5月27日。
    重桜の大艦隊が刻一刻と迫っているのは間違いないわ。
    そして、ユニオン前線艦隊は数的に手薄……
    戦闘準備だけでなく、AFからサンチャゴ司令部までの補給線も確保しなければならないわね。
    アセンションライン(?)の方向も防衛しなければならなくて……重桜は計画が漏れていることを知らないから、必ず意図した通りにそこを攻撃してくるはず……
    MK7を完成させられれば彼女(ニュージャージー?)自ら援軍艦隊を率いることができるし、この戦いに勝利する可能性も少しは高くなるんだけど……
    でも、できないものは無理にできないわね……彼女だって後方指揮に留まることなく、誰よりも前線に駆けつけたいはずだもんね。
    ……状況は、ユニオン空母艦隊のリーダーとして圧倒的に不利だけど……何があっても戦うしかないわね! ユニオンがここから立ち上がるために!
     JP:ええと、今日は5月27日
      「重桜」艦隊の発見記録…たしかここにあるはず…
      あったあった、ここにあるのね
      ふぅ…サラトガちゃんが自分でレポートを書いたのに、上層部に渡したら原本も削除しなきゃならないなんて
      こういうのは本当に不便なんだよね><
      調べさせられたのがサラトガちゃんでよかったわね…もしほかの子だったらこの資料にたどり着くのさえ一苦労しそう
      まあ、「ぶらっくどらごん」ちゃんのことだし、たぶん自分で探してもすぐ出てくるんじゃない?
      と、ここまではサラトガちゃんの愚痴、記録するのはNGでお願いよ

    TB:データ解析完了しました────
    再生を終了します────
     JP:了解しました。記録ログの書き込みは削除します
      削除が完了しました。引き続きログの再生を開始します────

  • #02「『再現』の記録・Ⅱ」
    CN版

    (前略)

    サラトガ:───6月4日。
    セイレーンがとても異常な動きをしていて、今日も実際にPH港北西の安全海域内で船団が攻撃されたわ。
    また、ここ数日はPH港南西の安全海域内でも散発的な攻撃があったとの報告もある……
    小さな敵集団に過ぎないけれど、十分深刻に受け止めるべきね。セイレーンは大規模攻撃の準備をしているのかもしれないわ。
    現在の前線艦隊は、すでに重桜の攻撃に対処するだけで精一杯……もしセイレーンが再び攻撃を仕掛けてきたら……
    そうね……今回は出撃可能な艦隊を全て出撃させてみたし、セイレーンが本当に攻撃を仕掛けてきてもしばらくは抵抗できるはずだわ。
    問題は時間ね……
    途中に出没するセイレーンのせいで前線への到着時間が遅れっぱなしで、実際の到着は明日の午後か深夜になりそう……
    必ず追いついてちょうだい……!
     JP:────「作戦記録」
      「大洋にあるユニオン離島基地の北西部にセイレーンの出現が相次ぎ────」
      「さらに、安全海域だったエリアにも、セイレーンによる船団襲撃が発生した」
      「いずれも数隻程度の規模だったが、上層部はセイレーンによる大規模攻勢の前兆であると推測」
      そうそう。そういうところはちゃんと慎重にやったほうがいいわね
      こちらに艦隊戦力を振り分けたのもこの攻勢に備えるためだったわね…
      あのときは「再現」のことだと知らなかったし、指揮官も現場にいなかったから
      確かみんなバタバタしてたっけ?
      TBちゃん、次の記録をお願いね

    ナビゲーター・TB:データ解析完了しました────
    再生を終了します────
     JP:了解しました。記憶ログの再生を終了します
      次の記憶ログの検索・解析を開始します

  • #03「『再現』の記録・Ⅲ」
    CN版

    (前略)

    サラトガ:────6月5日。
    10分ほど前、ヨークタウンの被害状況の写真が届いたけれど……
    爆発の痕跡に加え、装甲の破損面やヨークタウンの身体には、水晶のような微粒子が付着しているわね……
    これらの異常な光景の原因が、煙の粒子の付着なのか、撮影時の汚れなのかは判断がつかないけど……
    両方かもしれないし、あるいはどちらでもないのかも。
    …………
    戦いは見切り発車だったけれど、サラトガちゃんたちの勝利。
    セイレーンは本当に大規模攻撃を開始したわ。このまま遅延を続ければ予測不可能なリスクに直面してしまう。
    そこで、前線艦隊は戦線を離脱……
    ……あとはサラトガちゃんに任せてちょうだい。
     JP:────「作戦記録」
      「空母ヨークタウンがセイレーンの攻撃で重傷を受けたが、各艦の尽力でセイレーンの撃退に成功」
      「損傷状況 ヨークタウン 大破」
      「命に別状はないものの、艤装の損傷が大きく、後方移送と長期療養が必要と判断され────」
      「────また、艤装の破損面における『粒子状の物質』の付着……という現象も確認された」
      …………
      とにかく、あの戦いには無事に勝ったわね
      ヨークタウンは無事回復したし、あの謎の粒子状の物質が何だったのかも分からずじまい
      まあ、あのときはセイレーンの攻勢阻止に全力をかけていたから心配することもあまりなかったわ
      TBちゃん、次は重桜の動向の記録ね

    (後略)

  • #04「『再現』の記録・Ⅳ」
    CN版

    (前略)

    サラトガ:……セイレーン艦隊と戦いつつ、一刻も早く前線に到達するため、片方の艦隊で敵を蹴散らし、もう片方で前方に突撃したわ。
    そして早朝、ようやく指定された場所に到着したのね。
    途中で散開した艦隊はまだ到着していなかったけど、こちらは単独で攻撃を開始することにしたわ!
    艦載機は夜通しで星のような海を掃射していったの。
    でもこの黒い星空の中で輝いているのは、星の反射ではなく無数のセイレーン艦隊が放つ鈍い光だったわね……
    一刻も早く戦闘を終わらせなければ、撤退していない仲間は全てこの黒い波に飲み込まれてしまうかも?
    そんな思いを胸に、サラトガちゃんは探索のペースを早めたわ。
    そしてついに、量産型の残骸が積み上がり明るく燃える炎の中に、大破状態の赤城と加賀、蒼龍を発見したの!
    飛龍は勢いよくある程度進んだみたいで、最後に仲間たちとは少し離れたところで崩れ落ちていたわ。
    この戦いを終わらせるために攻撃を仕掛けようとして──その時サラトガちゃんはあることに気がついたのよね……
    炎と煙の中にもう一人、巨大な艤装を纏ったセイレーンの人型ユニットがいたのよ!
    ここからは遠方だったから正確な艦種はわからなかったわね。
    もしかして、このセイレーンが最後の仕上げをしてくれるのでは……
    でもこのセイレーンの人型ユニットは攻撃することなく、ただ静かに、至近距離で炎上する重桜艦隊を「鑑賞」していたの。
    サラトガちゃんも味方の艦載機を雲隠れさせて、静かに事の推移を観察していたわ。
    すると……驚くべきことが起こったわ!
    どう表現したらいいのか分からない赤黒い衝撃波が……赤城を中心に、四方八方へ放たれたのが計器越しに見えたの!
    赤黒い衝撃は人型セイレーンを数十メートル先まで吹き飛ばしたわ!もちろん、これは積極的な回避手段の表れでもあるわね。
    衝撃波の範囲は極めて広くて、サラトガちゃんたちは距離があったから助かったけれど、近くにいたセイレーンの量産型艦隊はそうもいかなかったわ。
    不思議なことに、衝撃の中心にいた赤城と加賀には何の影響もなかったみたいだけど……
    それとほぼ同時に、赤城とセイレーンの人型ユニットの間にどこからともなく赤と黒の人影が現れたわ。
    さっきと同じ理由でその人の顔は見えなかったんだけど……
    でも……あの人は、あの艦船のはずよ。
    それと、彼女にはどこかで見たことがあるような親近感を覚えたわ。
    それは一体どうしてなんだろう…………
     JP:「セイレーン残党の相当を行った艦隊は、エリアの西側に重桜艦隊の信号をキャッチした」
      「先行した艦船は信号の発信源へと急行し、状況の確認を行った」
      つまりこのサラトガちゃんのことね!
      「艦載機による偵察では、エリアの西側にセイレーンの残骸が多数確認されており────」
      「また、セイレーンと大規模艦隊の間で戦闘が発生した痕跡が観測されている」
      「同エリアにおいてはユニオン艦隊は東側のみに展開していたことから、セイレーンと交戦したのは────」
      「重桜艦隊であることが確実だと判断した」
      赤城に加賀、そして蒼龍……ううん、飛龍もいたわね。しかもみんな結構ダメージを食らっていたわ
      支援したくても距離が遠すぎるし、なによりレッドアクシズとの件もあった…
      「重桜の空母艦隊のほか、同エリアではセイレーンの指揮ユニットの存在が観測された」
      「指揮ユニット────人型セイレーンは重桜艦隊に攻撃する行動が見受けられなかった」
      「最も、重桜艦隊の損傷からすると、指揮ユニットが攻撃するまでもなく、量産型や『駒』だけで勝敗を決することが可能だったと思われる」
      だからサラトガちゃんが後続の艦隊に急行するよう指示して
      さらに、偵察機の高度を上げて状況を注視し続けたわ
      あのセイレーン、結局何をしていたんだろう…
      「特殊現象の記録について」
      「空母・赤城を中心に、赤黒い『色』をした衝撃波が発生」
      「人型セイレーンを撃退したほか、衝撃波が届いた範囲内の量産型をほぼ全部撃破した」
      「一方、加賀や蒼龍・飛龍はその衝撃波を受けても特に影響を受けたような様子は観測できなかった」
      「空母たちの損傷度合いから察すると、既知の兵装からこのような攻撃を繰り出す可能性は低いと判断できる」
      (あの衝撃波が発生したとき、たしかほかの「誰か」が急に現れたわね…)
      (顔とか全然はっきりと見えなかったけど)
      (海の上にいつの間にか現れてたけど、多分艦船なのかな)
      …………
      一体誰だったのかな……

    ナビゲーター・TB:記録に異常を検出────
    再生を中断しました────
     JP:記憶ログ、エラー箇所を検知しました
      再生、終了しました

駆けよ碧海の吹き風

  • #1「鉄血からの招待状」
    CN版

    ダカール・重桜休息スペース

    加賀:姉様、鉄血からの招待状の件だが

    赤城:浮島要塞に艦隊を送るというあの招待状
    天宇启户祭(※訳注:CN版における影華で行うはずだった祭儀のこと)に招待したお返しがどうとか書いてあったけど……ふふふ
    鉄血の浮島基地には興味があるけど問題はタイミングが悪いことね

    加賀:……ああ、ここは本土から遠く離れたダカールでしばらくは戻ることが出来ない
    まさか、アズールレーンが我々が整備している間に中心部を攻略してるとは……!

    赤城:中心部にたどり着けなかったのは残念だが、今回の遠征では小さな失敗でしかありません
    目的を達成するまで帰りませんよ

    加賀:ええ、姉様。では鉄血からの誘いは断るべきか?

    赤城:味方の厚い誘いを断るのは失礼ですから、受け入れた方がいいでしょうね

    加賀:しかし、艦隊の訪問は姉様が担当する外務の仕事のはず……

    赤城:今回は人物を変えるしかないですね、どうせ表敬訪問ですし
    誰を選ぶか、案はあるかしら?

    加賀:私達が行けないならば、大和はどうだ?
    大和は連合艦隊旗艦で、候補としては相応しいと思うが

    赤城:相応しいことは相応しいが、こんな些細なことは大和を行かせるほどのことではありません

    加賀:なら武蔵はどうだ?同じ高貴な大和級で、武蔵の威厳と実力は訪問に適している

    赤城:武蔵は今回の遠征で後方の雑務を多く担当しているので、彼女を行かせると今後の作戦に影響が出ますわ

    山城:あ、あの!三笠大先輩はどうですか?

    赤城:……あなた頭がおかしくなったの、大先輩を巻き込んでどうするの?
    今の何もしていない立場でも面倒なのに、正式な立場を与えられたら……

    山城:じゃ、じゃあ……

    赤城:長門もダメよ!新生連合艦隊に変えただけじゃない

    山城:えっ?!どうして長門様を推薦するってわかったんですか?!

    赤城:しばらく何も言わない方がいいですわ……

    神通:赤城様、信濃様はいかがでしょう?
    高貴な身分に加え、鋭い洞察力を持つ信濃様なら、この旅で予想外の情報を得ることが出来るかもしれません

    赤城:信濃……、確かに本島で休んでいて仕事も無い……なら信濃を行かせてみましょうか
    では上に具申して、具体的な実行内容は引き続き武蔵に任せます
    私達は……ふふ、次の行動を始めましょうか

    「山の向こう、海の向こうに竜宮城がある」
    「ある時は水の上に、ある時は青い波の下に」
    「楼閣と館が並び、星の数ほど仕掛けがある」
    「ここにたどり着いた旅人は、まっすぐ進みなさい」
    「深く埋められた秘宝だけが勇者への最高の褒美だ」
    「……」
    「……書き終わりました。ええ、これでよろしいでしょうか」
    「いいよいいよ、こんなのが書けるなんてねえ」
    「経験で学んだことです。……ええ、他に何かありますか?」
    「物語はこれからよ。そろそろ客人を迎えようかしら」
    「……時差ボケ……眠い」

  • #12「竜宮城の防衛システム?」
    CN版

    ※CN版タイトルは「鳄的喜好」翻訳すると「武蔵の好み」みたいな感じ

    由良:ここは本当に美しいですね。まるで竜宮城に実際に入ったような感じです

    筑摩:そうですね。重桜本島にもこれほど巨大で美しい浮島群はありませんもの
    もし武蔵様がこの竜宮城を見たら、きっと気に入ってたでしょうね

    由良:まあ……武蔵様が好きそうな場所だとは思いますが
    ですが……浦島太郎の物語では、竜宮城にこのような波や風を出す仕掛けはありません

    筑摩:何か思うことが…?

    由良:……何か思いついたような、そうじゃないような……

    筑摩:まだ情報不足ですね。もっと情報を集めないと
    あら?偵察隊が面白い敵を発見したみたいね
    皆さん注意して、前方に仕掛けが現れましたわ

  • #17「昔話」
    CN版

    ※信濃エミュは無理だったから普通の話し方にしてるよ

    太平洋・重桜主力艦隊
     
    長門:応援に行った筑摩達も消失したのか?!うーん……これは大変なことになってきたな。

    三笠:その竜宮城、本当に消えたのか?

    信濃:はい。その後の偵察では、痕跡を発見することはできませんでした。
    鉄血からの報告も同様で、疑わしいものは見つかりませんでした。

    三笠:幸先が悪いな…鉄血への訪問、大したことが無いと思っていたが。

    長門:余に本島より援軍を出すべきだということか?

    信濃:いえ、竜宮城というからには一時的に沈んだだけかもしれません。
    この危機は、妾は島風達が解決してくれると信じていますし、相談したいことは他にあります。
    今日妾はアズールレーンの指揮官に関する夢を見ました。
    夢が覚めた後、妾は指揮官の資料を調べました。
    参戦後の部分はとても詳しく書かれていましたが、参戦前のことは空白でした。
    情報機関としてはこのようなことはあってはならないことです。お二方は何かご存じですか?

    長門:すまぬ……余はずっと御神木の中にいて、こういうことはよくわからない。

    三笠:指揮官が参戦する前のことなら……知っているかもしれん。
    アズールレーンに直属の士官学校があることは知っておるか?

    信濃:聞いたことはありますが、具体的なことは……。

    長門:覚えているぞ。昔、重桜視察団の遠征遠航申請を承認したことがあるが、当時は士官学校ではなかったはずでは?

    三笠:ああ、その通り。当時はアズールレーンのメンタルキューブ研究所だった。主に研究や関連職種の人材育成を行っていた。
    軍事技術に関わる部分も少なくないが、基本的には単なる研究施設だ。
    当時は見学だけではなく、艤装の性能確認も多く行っていた。

    長門:うん? 遠征に参加されたのですか?

    三笠:むしろ我が視察団の引率をしたが、楽しい旅だったよ。

    長門:すまぬ、当時の余は、こういうことに無頓着で……。

    三笠:気にするでない、過ぎたことだ。
    その公式視察とは別に、引退後にも何度か足を運んでいる。
    研究所が士官学校になったのとほぼ同時期に、当時話題になった事件もあった。
    上層部は日々の実験の中で、優れたメンタルキューブ適性を持つ人を発見したという……。

    信濃:この件は妾も資料の中でも見たことがありません……。

    三笠:そうだな、何故この衝撃的な事件が消されたのかわからない。
    以前、思い出して一度調べたこともあるが、情報を重ねていくうちに記憶の信頼性が低くなってしまったような感じだった。
    もちろん、我は記憶力に自信があるから、結論は一つしかない。この事件に関する情報は、世界中で意図的に管理されているということだ。

    長門:この二つの事には関連性があるのか?

    三笠:一概には言えないが……この事件も意図的に消された記録であり、指揮官の過去の経歴と似ているのではないか?
    それに指揮官は士官学校で学んだ経験もある──

    霞:信濃さん、お邪魔して申し訳ないけど……。
    鉄血浮遊島要塞の責任者のペーター・シュトラッサーさんから連絡があって、艦隊の入渠の詳細を確認したいみたい。

    信濃:わかりました。

    三笠:忙しくなりそうだな、まあ雑談ならいつでもできる。最近は我も長門も赤城に特別な配慮をされているおかげで、暇な時間が増えたからな。

    信濃:最後に一つ聞きたいのですが……三笠は指揮官と実際に会ったことはありますか?

    三笠:いや、ない。何しろ我が現役だった頃は、指揮官はまだ戦場に足を踏み入れてなかったからな。
    指揮官は今、ユニオンのPH港に駐在していると聞いた。同じ海にいるのだからいずれは会うことになるだろう。

遡望せし虹彩の塔

  • #22「転進と反撃」
    CN版

    (前略)

    シャルンホルスト(META):丁寧な話は省こう。お前たちは、私が前に言ったことを少しは理解しているな?

    ウルリッヒ・フォン・フッテン:セイレーン……確かに予想を超える新しいものがたくさんあるな。

    シャルンホルスト(META):エンフォーサーはアビータの強さの氷山の一角に過ぎず、アビータはセイレーンシステム全体の強さの氷山の一角に過ぎない。
    お前たちだけでは何もできない。
    かつては私もお前たちと同じように、本当の愛を守る力もなく、弱くて無力だった。
    だがすべてを失ってから、自分らしさを取り戻し、私たちが内包する力を取り戻したのだ。
    グナイゼナウ、「余燼」の仲間になれ。私たちはお前に力の神秘を示し、その心の中にある復讐を果たす手助けをしてやろう。

    ウルリッヒ・フォン・フッテン:復讐だと?私には敗者の同盟の宣言にしか聞こえないが。お前たち「余燼」に加わり、セイレーンに復讐して、それでどうする?
    お前たちの活動方針は、セイレーンを全否定しているだけなのか?

    シャルンホルスト(META):セイレーンが混沌と破壊の象徴になって久しい……何も知らない奴が口を挟むんじゃない!

    ウルリッヒ・フォン・フッテン:少なくとも私はお前が敗北したことを知っている。失敗したお前が、成功への道を歩む人々を敗者の理論で妨害するのは、もう十分だろう。

    シャルンホルスト(META):……何と言った!?

    ウルリッヒ・フォン・フッテン:私たちの世界もセイレーンに荒らされ、そのために私たちも解決策を模索している。わからないか?
    失敗を恐れることはない。作戦の目的が変わらない限り、失敗は遅れた勝利とさえ見なすことができるのだ。
    我々鉄血は計画に従って前進しており、その計画には「グナイゼナウ」の存在が不可欠となる。
    では、お前たちの計画における「グナイゼナウ」とは何だ?
    彼女はお前にとって本当に必要な存在なのか?

    シャルンホルスト(META):お前が単なる言葉から作り上げた仮定を超えて、……それで。我々については何を知っている?

    ウルリッヒ・フォン・フッテン:お前とセイレーンの確執についてはよくわからんが、自分の経験を振り返ってみると、推測するのはそう難しいことではない。
    お前たちは復讐の道を見失っているように思える。
    混乱と破壊に関しては、至る所で特異点を開いているお前たちも、セイレーンのそれには遠く及ばないのだろう?
    個々の力はずば抜けているが、まとまりが悪すぎる。明確な意図もない。そんな膨大な資源の無駄遣いを放置するくらいなら「余燼」艦隊全員で鉄血に加わったらどうだ?

    ウルリッヒのあまりに馬鹿馬鹿しい部分にショックを受けたのか、シャルンホルストは暫くの間沈黙していた。

    シャルンホルスト(META):……そうか。よく分かったよ、ウルリッヒ・フォン・フッテン。昔からこんなにも傲慢な存在だったのか。
    いつかその傲慢さは身を滅ぼすぞ。

    ウルリッヒ・フォン・フッテン:仮にその日が来るなら私は喜んでそれを受け入れるさ。お前が単に復讐するよりも、鉄血の理想と大義のために最後の一滴の血を捧げる方が何千倍も良い。

    シャルンホルスト(META):先程から復讐、復讐とうるさいぞ……!もちろん目的はある!我々はセイレーンが間違った道を進むのを止めるだけだ!
    セイレーンシステムの中核は「ドリームウィーバー(夢を織る者)」と呼ばれるものだ。お前たちには「オブザーバー・零」という名前の方が馴染みがあるかもしれんがな。
    私に起きたことも、「グナイゼナウ」に起きたことも、お前に起きたことも、私たちが知っているようで知らない無数の出会いも。全て「夢を織る者」の支配下にあるセイレーンの実験によって生み出されたものだ。
    この一連の実験の元凶は「審判者計画」。「余燼」とセイレーンの協力によって実行されるはずだった、最後の救済計画……
    だが問題の実行過程で「夢を織る者」は……現在進行中の奉行計画は当初の計画とは異なり、セイレーンがミスを犯してしまった。
    無数の悲劇は、このようにして生まれている……我々は復讐を果たし、より多くのものを探しているのだ。

    ウルリッヒ・フォン・フッテン:何を探している?「夢を織る者」の居場所か、奉行計画を立てた人物か?そういった人物は必ず存在するのだろうな。

    シャルンホルスト(META):そうだ。「創造主」と「審判者」はセイレーンシステムにおける最高権限を持っている。

    ウルリッヒ・フォン・フッテン:なるほど。では他の世界でその二人を見つければ、暴れ回るセイレーンを止めさせることができる……ということか?

    シャルンホルスト(META):そう簡単な話でもなくてな!無数の実験場世界を渡り歩いてはみたが、結局は一つの悲しい結論にしかたどり着けなかった────
    「創造主」も「審判者」も、我々が到達できるどの世界にも存在しないのだ。
    セイレーンがわざとそうしたのか、それとも何か別の理由があるのかは分からんが……要するに彼らがいなければ、誰も「夢を織る者」を止めることはできない。
    ならば「ドリームウィーバー」との対決の時まで、力を蓄えておけばいいのでは────
    それなら間違った道を進ませるよりも、完全に解決してセイレーンシステムを止めるほうが余程いい。

    ウルリッヒ・フォン・フッテン:だからこうして仲間を集めているのか……それも解決策のような気がするな。
    しかし、なぜお前は放浪している?我々の世界がお前の目的ではなさそうだが、何がお前をここに引き留める?

    シャルンホルスト(META):それは……バックアッププランが見つかるかもしれないからだ!恐らくは「創造主」が残したバックアッププランと、プランを修正することのできる「審判者」だ。

    ウルリッヒ・フォン・フッテン:それは「指揮官」だな?指揮官の出現はお前たちの計画を狂わせ、行動指針を混乱させた。
    お前たちのこれまでの極点での特異点開始の試みは、指揮官の懸念により土壇場で断念されたのだ。

    シャルンホルスト(META):それは違う。極地での特異点開放の継続を諦めたのは、元々海底に隠されていた破片が全て────ということが分かったから。
    …………挑発的な手法で私を嵌めるか!ウルリッヒ・フォン・フッテン! お前は相変わらず狡猾だな!ああ、まったく本当に狡猾だとも!

    ウルリッヒ・フォン・フッテン:ばれたか。しかし、十分な情報が集まったな……それを考慮して今後の計画を修正しよう。協力感謝する。

  • #36「北方連合」
    CN版

    ────PH基地・指揮官の部屋

    サラトガ:これと、これと、これと……
    一体、あそこはどうなっているの!?
    サラトガちゃん、不安で髪の毛が抜けちゃいそう!

    サラトガは山積みになった書類を探しながら、文句を言っていた。
    書類の山は、連日連夜残業しているサラトガを、今にもその下に埋めてしまいそうな、今にも崩れ落ちそうな勢いであった。
    しかし、自分の方はというと、あまりいい状況ではない。
    ここ最近の鉄血艦隊の不可解な動きと、南パクフィック海(南太平洋?)での突然の短時間の異常気象には何か関連があるはずだ……。
    だが手元にある情報をすべて分析しても、この出来事全体が謎に包まれていることに変わりはない。

    サラトガ:少なくとも、事件が発生した大まかな地域は特定できたし、巨大な装置の写真もぼやけた感じで撮影することができたわ!
    あと、基本的にウルリッヒ・フォン・フッテン率いる艦隊とペーター・シュトラッサー率いる艦隊の共同作戦であったことが確定したわね。
    その装置の役割と、鉄血艦隊の具体的な任務については、本当に調査することができないんだけど……
    最近、鉄血が暗号を変更したことと関係があるに違いないわね……!

    アンタディカ調査局との通信は復旧したのだろうか?

    サラトガ:復旧しているわよ。それと、南パクフィック海域で「指数関数的かつ驚くべき」エネルギーの爆発があったことも確認されたわね。
    研究局からはまだ少し距離があるのが幸運だったわ。そうでなければ、通信の中断という小さな問題では済まされないよね……
    ……ちょっと待ってね指揮官、上層部から緊急連絡が────
    ……ねえ、待ってよ、これは一体どういうこと?しかも……なんで指揮官への連絡が上層部に送られてるの!!!?
    ……北方連合はどうやって送信するの!?本当に……意味が分からないんだけど!?
    サンクトペテルブルク上層部をすぐに呼び出して!説明してもらわなくちゃ!

    何が起こったんだ?

    サラトガ:……北方連合の子たち、上層部の連絡先を指揮官の個人用メールアドレスと「混同」しちゃったみたいなの!
    連絡の内容からすると……指揮官、NY上層部は近いうちに指揮官を会議に呼び出すかもしれないわ……



    「こんにちは、同志指揮官」
    「いかがお過ごしでしょうか」
    「言いたいことは山ほどありますが、要点だけ言わせていただきます」
    「アズールレーンへの支援物資は状況を好転させることに成功しました」
    「そうです。その時が来たのです」
    「まもなく北方連合艦隊は鉄血に報復いたします」
    「あなたは参加されますか?」
    「ご連絡をお待ちしております 」
    「────ソビエツキー・ソユーズ」

鳴動せし星霜の淵

  • #1「会合」
    CN版

    サンクトペテルブルグ・会議室

    ソビエツキー・ソユーズ:──事情はみなさんが文字通りに受け止めているとおりです。
    北方連合は陸地、空中、水面、水中から鉄血に全方位的な打撃を与え、一連の恣意的な行動の後、鉄血を本来の地位に戻すことになる。
    今回の反撃行動を皮切りに、私たちは全力を尽くしてこの長く愚かで無意味な分裂戦争を終わらせるだろう。
    これは上層部の決定であり、北方連合の揺るぎない確固たる立場である。
    他陣営からの支援がなくても、北方連合は単独で行動する。
    ──そろそろ、未来へ向けて動き出す頃でしょう。

    サラトガ:ちょ、ちょっと待ってよ!そんなこと勝手にやらないでよ!
    NA海域での戦争が終わったばかりで、私達に今一番必要なのは療養でしょ。
    それに、レッドアクシズとの包括的な停戦協定はすでに約束されていることだし、これ以上、北方連合が状況をややこしくしないでほしいね。
    無駄な争いをするよりも、別のセイレーンの支配する海を目指して進軍することが、次に大切なことなんじゃないの?

    逸仙:サラトガ、戦場で取り戻せないものは交渉の場でも取り戻せないわ。
    内輪揉めはするべきではないし、レッドアクシズも同じように思っているとは限りません。 包括的な停戦合意が進まないのは、その証拠でしょう。
    冤有头债有主(※訳注:東煌のことわざで「悪事を働く者は責任を取るべき」という意味)。この分裂は鉄血が始めたことですから、過去に終止符を打ち、未来へ進むのが正しいのです。
    東煌は北方連合の動きを支持します。

    キング・ジョージ5世:ご存じの通り。誰かがチャンネルを間違えた事故のおかげで、鉄血は事前に警報を受けた。
    鉄血が対峙地域に増兵しているという情報があり、ヴィシアも移動の気配があり、一部の艦隊がトゥーロンを離れたようだ。
    サディアは相変わらず特別な反応はなく、重桜も同じだ。
    しかし、重桜の遠征艦隊はダカールに駐屯しており、彼女たちの行動に注目しなければならない。
    もちろん、ロイヤルが最も注目している問題は、「停戦期間がまだ終わっていないのに、北方連合は一方的に協定を破棄するのか」ということだ。

    ソビエツキー・ソユーズ:いいえ、我々は鉄血ではありません。
    したがって、ある程度の情報漏えいは予想の範囲内であり、その後の展開に影響を与えることはありません。

    キング・ジョージ5世:それは一種の宣戦布告のようなものということか。……エウロパを火薬庫に変えてしまうのか。
    その自覚はあるのか?

    ソビエツキー・ソユーズ:エウロパは昔から火薬庫のようなもので、違いは誰が、いつ発火するかということです。
    ロイヤルは主導権を向こうに譲ることを望んでいますか?

    キング・ジョージ5世:このような懸念には確かに一定の道理があり、ロイヤルはレッドアクシズに対する態度には原則的に支持を表明している。
    ロイヤルは北方連合に必要な物資支援を行うため、極地ルートの輸送船団と護衛隊を引き続き維持する予定である。
    しかし、現状ではロイヤルは参加する余力がない。
    ──少なくとも先制攻撃については、アイリスも同様の状況だろう。

    リシュリュー:ええ、非常に残念なことに、現在、我々の艦隊の戦力も限界に達しています。
    この件に関しては、アイリスの態度はロイヤルと同じです。しかし、北方連合の行動が、ヴィシアにできるだけ影響を与えないようにしてほしい。
    アイリス内の問題は、できる限り内部で解決したいので。

    ソビエツキー・ソユーズ:もちろん、私たちは可能な限り攻撃の範囲と程度をコントロールします。
    ヴィシアが鉄血の影響から抜け出すことを支持するのは、北方連合の一貫した立場です。
    数年に渡り支援してくれた仲間の皆さんに感謝します。作戦艦隊を提供できなくても、北方連合艦隊に頼っても十分な行動です。

    サラトガ:もう决まってるみたいに言わないでよ────!
    極地はどうするの?そっちは極地のセイレーンへの戦線を維持する程度の戦力で、鉄血を攻撃する艦隊はどこから来るの?
    それに、鉄血艦隊には既に無視できない強力な脅威が存在する……つまり、知ってるだろうけど計画艦があるという確実な情報も入ってきているのよ。
    私たちはまだ理論検証の段階にある計画艦が、鉄血にはいくつか就航しているし……。
    その一人一人がロイヤルとアイリスが見たような、通常の艦隊に匹敵する力を持っている。
    もし複数の鉄血計画艦が出てきたらどうするつもりなの?

    ソビエツキー・ソユーズ:どちらも厄介な問題です。
    極地の状況は同志指揮官との作戦で改善されており、開戦後は空間と時間を交換させます(※訳注:蒋介石の戦略が由来と思われる)。防衛線を縮小し、備蓄を防御に充てます。
    そのためには、攻撃を迅速かつ的確に行い、長い消耗戦にならないようにする必要があります。
    計画艦については……入手可能な情報に基づくと、計画艦の心は完成するには、より長い時間と洗練された手段を要している。
    これが、我々の計画艦の進歩が遅い最大の理由ではないでしょうか? 実際皆さんがどこまで研究しているかはわかりませんが。
    極地艦隊は、最高の装備と最も豊富な戦闘経験を持っています。 適切な指揮を執れば、鉄血の計画艦が登場しても、まだ勝機はあると信じています。
    しかし、そのためにも同志指揮官のサポートが必要なのです。

    サラトガ:さっきも言ったけど!今はどの海域も不安定で指揮官は手放せないよ

    ソビエツキー・ソユーズ:勝利の果実を確保したい気持ちはわかります。 しかし、レッドアクシズがある以上、今あなたが手にしている海は、それほど安全ではありません。

    サラトガ:だったら、そんな冒険的な作戦を実行すべきなの? 敵の情報が不明な場合はもちろん、両者の戦闘力の比較が不明な場合にも、やみくもに攻撃するのは決して賢明ではないよね。
    戦いの結果はどうしようもないとわかっていても、指揮官を巻き込んでしまう。
    前みたいなことがまたあったら、どうするつもり?

    ソビエツキー・ソユーズ:我々はすでに教訓を得た。この作戦では、同志である指揮官の安全を確保するために最大限の努力をする。
    しかし、これは戦争です。最前線にいる限り、いつでも100%安全ということはありえないのです。

    サラトガ:不測の事態が起こることと、自ら進んで火の中に入っていくことは別物でしょ!

    ソビエツキー・ソユーズ:この事は同志指揮官本人の意見を聞くべきでしょう、どうして同志指揮官は会議に現れなかったのですか。

    サラトガ:今回はあなたたちの独断専行による突発的な状況だから、指揮官はまだNYに戻る途中よ。

    ソビエツキー・ソユーズ:では、この件は同志指揮官が来てからにしましょう。

    サラトガ:それは別問題だよ!指揮官が同意したとしても、これが未熟でリスクの高い作戦であることに変わらないわ

    ソビエツキー・ソユーズ:それがどうしました?ユニオンは、鉄血への攻撃に反対するつもりなのですか?

    サラトガ:少なくとも現状は、またそのときじゃないと考えているわ

    キング・ジョージ5世:そんな大騒ぎをする必要はない。 というか、可能だと思うか?
    確かにNA海域や地中海のロイヤル艦隊は出れないが、強力なユニオン艦隊はその気になれば支援も出来るのではないか?
    指揮官と一緒に艦隊を派遣することで、作戦の成功が保証され、指揮官の安全もより守られるだろう。

    サラトガ:つまり、ロイヤルも指揮官が今回の行動に参加することを支持しているの?

    キング・ジョージ5世:そういうことなら、こっちの方がいいということだ。

    サラトガ:どうしてエリザベスちゃんは来てないの?

    キング・ジョージ5世:陛下には、時間を割くことができない重要な案件がある。しかし、心配することはない。私の態度は、ロイヤルのものと思ってもらっていい。

    サラトガ:…………これよりもっと重要なこと…………?
    ……………………
    うーん、確かにユニオンも北方連合の反撃の正義と必要性を否定することはできないね。
    けど……残念ながら、ユニオンはロイヤルと違って、今すぐ決められることではないよ。実行するにしても、艦隊を動員するのに時間がかかるし。
    必要であれば、おそらく北方連合の港も停泊地として必要だろうし、地域によっては一時的な駐留と管轄も必要になってくるね……。

    ソビエツキー・ソユーズ:問題ありません。すべての行動が勝利を確保するためなら。
    まだ時間はありますし、同志指揮官もいません。一度戻って各自再検討し、次の会議で会いましょう。

    これで、会議は続きそうね……
    各陣営の注目はエウロパに集中させることができ、誰も我々の次の計画に気づかないだろう。
    作戦さえ成功すれば……。
    艦隊は……確かに存在する。

    「METAは傾向であり、本質でもある」
    「変化の過程であり、変化の必然でもある」
    「METAになれば、より確かな声を聴くことができる」
    「METAになれば、より強い力を感じることができる」
    「METAになれば、より完璧な世界を考えることができる」
    「一緒にMETAになろうよ」

  • #32「迷子」
    CN版

    ロイヤル・女王王宮
    サフォークは書類を握りしめながら廊下を急いでいた。
    ベルファストの指示で、サフォークは時計をよく見るようにと言われたが、問題は時計のゼンマイを回していなかった。
    それに気づいた時には、彼女はすっかり時間を忘れていた。 慌てて、今まで通ったことのない近道を通ることになった。

    サフォーク:うぅ…遅刻しちゃうよ~
    なんでこんなに時間がかかるのだろう……いつもはこんなに遠くないのに……!
    も、もしかして迷子になりました?

    サフォークは立ちすくんでいた。その時初めて、自分が王宮の地下に入っていたことに気づいた。
    エリザベスが愛した華麗な装飾はとうに消え去り、代わりに冷たく白い鉄の壁が広がっていた。

    サフォーク:へ、陛下の王宮の地下で迷子になってしまった…。
    メイド長にバレたら一年中お説教ですよぉ~。

    ???:あら、部外者が来るなんて珍しいですわね。メイド隊の子かしら?

    サフォーク:ひぃ!?
    ……はい、はい!どちら様ですか?こ……怖がらせないでください…。

    ???:驚かせちゃってごめんなさい。うっかりここに迷い込んでしまったのかしら?

    サフォーク:そうです、こんなところがあったとは……。
    私はサフォーク、あなたは……?

    ???:サフォーク、あ~、シェフィールドから聞いたことありますわ。
    かなり気分屋のメイドだとか。
    (※JP版ではここでネプの名前が表示されるがCN版では表示されない)

    サフォーク:なんですかそれ!仕事はしっかりやりますよ!
    まったくもう……その格好は、メイド隊の新人だったんですね。

    シェフィールド:サフォーク、ここで何をしているのですか?

    サフォーク:シェフィールド!? ふぅ……助かった。
    この場所がどこか知っていますか?
    陛下に資料を届けようと急いでいたら、なぜかここに迷い込んでしまって……。

    シェフィールド:そうですね。あまりにも急な移転で通路の設計はまだまだ甘いようですね。

    サフォーク:ん……?

    シェフィールド:気にしないでください。ここはあくまで骨董品の陳列室にする予定の場所なので。…外まで案内しましょう。

    サフォーク:助かるよシェフィ~!

    シェフィールド:いいえ、別に大したことではありません。それと…
    陛下はここのことを完成まで秘密だと仰っているので、誰にも話さないでください。

    サフォーク:分かりました!急いで急いで───本当に間に合わないから、早く送って!

吟ずる瑠璃の楽章

  • #1「現状を整理せよ!」
    CN版

    北連管制区-指揮艦内

    「星の海」から戻ってきて数日経ったが、あの短時間で体験したことが未だに頭の中に残っている
    秘密計画というには規模が大きすぎる……
    開戦前から決まっていた計画だと言われているが、あまりにも完璧に隠されていた……
    自分だけではなく、アズールレーン司令部やNY司令部、さらに議会の中でどれだけの人が知っているだろうか
    その中で、外見に惑わされず、本当に深く内容を理解している人がどれだけいるだろうか……
    こんな秘密の場所で、秘密のことをやって、さらに大きな秘密を隠すために、秘密の連鎖を利用する……
    これで、余燼の飛龍の疑いも明らかになった
    最近の技術的な進歩の多くは、実は「星の海」計画の一部だった
    セイレーンは本当に解析されたくないものは提供しない
    また、セイレーン技術を直接研究するのは危険すぎるし、セイレーンへの依存になりかねない
    しかし、その逆だったらどうだろう……
    まさに、アズールレーンのコンセプトの根幹に反することのない、まったく新しい道を切り開いていた
    鉄血重桜の選んだ道でもなく、北連のものでもない……

    (中略)

    ロイヤル艦隊の動向を聞く

    ジョージア:事前の合意により、作戦の支援に来たニュージャージー艦隊に代わり、ロイヤル艦隊本隊がNA海域の掃討と防衛を担当することになった
    更新は受けておらず、すべて順調と考えるべきだろう
    ただし、この作戦の間、ロイヤルからの支援は受けられない

    重桜艦隊の動向を聞く

    ジョージア:情報によると、重桜遠征艦隊はまだダカール港に停泊しており、動く気配がないようだ
    しかし、赤城の普段の行動パターンを考えると、今回の作戦で彼女が艦隊を率いる可能性はまだ否定できない

    アイリス艦隊の動向を聞く

    ジョージア:情報によると、アイリス艦隊の本隊はアフリカ周辺で活動していて、残りの分隊はロイヤルと共に行動しているみたいだ
    残念ながら、以前リシュリューが言ってたようにアイリスはこの作戦に参加する戦力がないようだ

    ヴィシア艦隊の動向を聞く

    ジョージア:ヴィシア旗艦のジャン・バールの情報はまだ少なく、彼女の状態や場所については何もわかっていない
    しかし、入手した情報によると、ヴィシア艦隊主力は長い間トゥーロンに集中していて、動く気配がない
    アイリスとロイヤルの連合封鎖でヴィシアが参戦することはないだろう

    サディア艦隊の動向を聞く

    ジョージア:情報によると、サディア艦隊は主要な港に分散して滞在している
    ローマ襲撃以降、サディアは厳重な防衛体制を取っているようだ
    それに、アイリスとロイヤルの連合封鎖でサディアが参戦することはないだろう

    東煌艦隊の動向を聞く

    ジョージア:うん?東煌?
    指揮官、東煌はNA周辺に艦隊を配置していないため、今回の作戦には参加しないぞ

    (中略)

    気持ちよさそうに眠っているエルドリッジを見ていると、なぜか自分にも眠気が襲ってきた。
    では、謹んで昼寝をさせていただきます……

    (※上記の部分はENも大体同じ ↓のはCN版限定)

    54 68 65 63 6F 6F 72 64 69 6E 61 74 65 73 61 72 65 63 6C 65 61 72 2E
    32 2E 39 31 34 33 2E
    31 2E 37 34 32 30 2E
    2D 31 2E 33 37 37 36 2E
    2D 32 33 37 36 30 32 39 31 34 33 2E
    49 6E 73 69 6D 75 6C 61 74 69 6F 6E 2E
    49 6E 63 6F 6E 74 61 63 74 69 6F 6E 2E
    54 68 65 74 6F 77 65 72 77 61 73 63 72 65 61 74 65 64 2E
    54 68 65 74 6F 77 65 72 77 61 73 64 65 73 74 72 6F 79 65 64 2E
    54 68 65 74 6F 77 65 72 65 78 69 73 74 73 66 6F 72 65 76 65 72 2E

    ※復号及び翻訳
    The coordinates are clear.(座標は明確です)
    2.9143.
    1.7420.
    ‐1.3776.
    ‐2376029143.
    In simulation.(シミュレーション中)
    In contaction.(接触中)
    The tower was created.(塔は作られた)
    The tower was destroyed.(塔は破壊された)
    The tower exists forever.(塔は永遠に存在する)

セイレーン作戦

Chapter4

  • #10「幻影」
    CN版

    赤城:煙の匂いが漂っていますわ……この紛れもなく見慣れた感じ……ここはAF作戦の戦場なの?
    そうね……そうよ……そうだ、そうだ!ここはAF作戦の!あのグレイゴーストがここにいる!!!
    くっ……AF作戦がうまくいっていれば、ユニオンは太平洋で我々と戦う力を失っていたはず……全てはあのグレイゴーストのせいで……!
    赤城が率いたこの戦いは、大敗に終わりましたわ……
    妹(加賀?)のお守りさえも、最後は…………
    それは、天城姉さまが私に残してくれたもの…………
    許せない、許せない、許せない…………あのグレイゴーストだけは許せない!
     JP:……硝煙の匂い……っ!この既視感……かの大戦での幻影か!
      そうか…ここは…AF作戦…あのグレイゴーストが……!
      あの戦い、もし勝っていたらすべてが変わりますわ。加賀も、蒼龍と飛龍も、グレイゴーストも…………
      「あのグレイゴーストのせいで、私は──赤城は敗北しました」
      「それだけでなく、蒼龍も、飛龍も、天城姉さまの思い出とともに加賀も────」
      「あのグレイゴーストのせいで、天城姉さまも──」
      許せ…ないっ、許せない、許すものですか…!…あのグレイゴーストだけは……!!

    エンタープライズ?:重桜の赤城か。まだ覚えてくれているとは、本当に光栄だな。
     JP:「まだ覚えてくれているとはな。光栄だ」

    ホーネット?:あれは素晴らしい戦いだったわね。あなたの指揮は素晴らしかったわよ!
     JP:「よく戦ったわよ、私たちの敵としては……ふふふ」

    ヨークタウン?:まあ復讐したいなら、いつでもどこでも、またAF作戦を再現すればいいわ。
     JP:「ええ、また私たちにリベンジするでしょう?永遠に勝ってあげるわ」

    エンタープライズ?:お前はあの敗北を「運命の5分間」のせいだと思っているようだが、あと50分あったとして何ができるというのだ?
     JP:「そう。あの『再現』に囚われ続けたいなら、5分間でも、5日間でも、5年間でも、永遠に付き合ってやる」

    ホーネット?:そうそう、この前はお姉さんから預かったお守りまで壊してしまったみたいだしね?新しいお守りが手に入らないのは残念ねー
     JP:「あなたとの因縁……リュウコツに刻印されている因子は永遠に終わらないわよ」

    赤城:全員黙りなさい…………探していましたのに、そちらから来てくれるとはね!
     JP:これ以上喋るな…!私の前にわざわざ出てきて沈められに来るなんて…ふふふふふ…!

    エンタープライズ?:前回はセイレーンの襲撃を受けて撤退したようだが、また戦いたいのであればいつでも付き合ってやるさ。
     JP:「今度はセイレーンにも、重桜にも、天城にも、誰からも邪魔されない──来い、赤城……!」

    赤城:…………望むところよ!私が何の成長もなくここまで来たと────何の準備もなく来たと思ってか!?
    弱肉強食、強き者が勝ち残る……これがこの世の全ての真理というもの……
    私はもう天城姉さまの後ろに隠れることしかできなかった赤城ではないの!!!
     JP:かつての私とは思わないことよグレイゴースト!私は…あなたを沈めるためならなんでも……っ!!
      私は…カミの力を手に入れ、全てを犠牲にしてでも…私は……!
      ──────五航戦の、声……?

Chapter5

  • #22「TRUE-後日の発端」
    CN版

    (前略)
    ???:セイレーン艦隊による水中の妨害は最小限。恐らくここからの攻撃が効果的だろう。
     JP:セイレーンの攻撃は海中までは届かない。こちらで攻撃してみる

    サラトガ:あなたは……鉄血の潜水艦!?
     JP:鉄血の潜水艦?

    U-47:ああ。鉄血ⅦB型潜水艦、U-47だ。
     JP:ああ。VIIB型潜水艦のU-47だ

    サラトガ:鉄血の潜水艦が、どうしてここに現れたの?
     JP:鉄血の潜水艦がどうしてここに?

    U-47:偵察任務中、突然の原因不明の衝撃でここに流された。
    敵を解決しないことには帰れないと判断した結果、そちらと接触することにしたってわけ。
     JP:そちらと同じよ。セイレーン作戦で中心海域へと攻撃をしている途中に、先行で偵察していたらなぜか特異点に巻き込まれた
      で、指揮官の要請に応じて戦闘に参加してるってわけ

    メンフィス:特異点自体はNA海域中心部のど真ん中にあるのだし、偵察程度なら巻き込まれることはないはずよ。
    彼女の言い分は間違いなく真実ではないわ……どうする、指揮官?
     JP:レッドアクシズ…!セイレーン作戦に参加してくれたのね…!
      指揮官、一度鉄血の潜水艦にアビータを攻撃してもらいましょう!

    指揮官(選択肢):疑惑はあるが────
     JP:もちろん

    停戦協定の目的はセイレーンの脅威に対処することだ。このような事態で鉄血が協定を破棄することはないと思っている。
     JP:セイレーン作戦は元々アズールレーンとレッドアクシズ関係なく…いや、「アズールレーン」として、人類共通の敵であるセイレーンに挑む共同作戦だ

    U-47:合理的な判断よ。指揮官
    全弾発射準備完了。アビータ、Auf Wiedersehen……!
     JP:あー、じゃあ話はこれで
      全弾発射準備。アビータ、Auf Wiedersehen…!

    (中略)

    サラトガ:危なかった……すごい攻撃だったね! 空気が爆発しそうな感じだったわ!
     JP:間一髪だったわね…

    「余燼」の飛龍は大丈夫か?
     JP:「余燼」に目を配ると、どうやら体力をかなり消耗したようだ。

    飛龍(META):大丈夫……大丈夫です……幸い、緊急ブレーキ機能がありますので……
    ……この程度のダメージは日常茶飯事ですから。時間をかければ修復可能ですよ。
     JP:大丈夫…です。ギリギリで止められたから…………
      この程度の消耗ならよくあることです。…少し時間をかければ元には戻れますよ

    アーク・ロイヤル(META):まさか、あなたの奇想天外な作戦がうまくいくとは……
     JP:よくもあんな無茶なことを…………

    飛龍(META):ぼく自身も驚いていますよ!
    はははは、ここに立ち寄るといいことが次々と起こる感じですね。
     JP:ぼく自身もびっくりしてますよ
      (なぜか、今日は良いことが立て続けに起きる気がしますね…)

    サラトガ:あ……指揮官、鉄血の潜水艦もいなくなっているわ!
     JP:あ、指揮官!そういえばU-47は…?

    ボルチモア:皆の注目がアビータに集まっている間に脱出したのか……相変わらず狡猾だな。
     JP:アビータに気取られないうちに、一人先に脱出させて、仲間に連絡するよう指示した。

    メンフィス:ごめんなさい指揮官、今すぐ捜索活動を開始するわ!
     JP:安心したわ…これで仲間たちと合流できるわね…

    気にするな。彼女には世話になったのだし、敵対行動をとって条約に違反したわけでもないのだから、放っておいて構わない。
     JP:上手くいけば、特異点の外の敵は各陣営から参戦してきた仲間たちが掃除してくれているはずだ。

    飛龍(META):指揮官、そろそろお別れの時間です。 アビータは撤退しましたし、我々との一時的な共闘も終わりです。
    もし特異点から出たいのでしたら来た道を戻ってください。ぼくが通路を開けますから。
     JP:ここでお別れです。アビータが撤退した今、そちらとともに行動する必要はありませんので
      特異点から出たければ、さっき教えた出口から出れば大丈夫です

    アーク・ロイヤル(META):私たちは他にやるべきことがあるのでな。失礼する。
     JP:こちらにはまだやることがあってな

    アーク・ロイヤルは冷たいまま、振り返ることなく去っていく。 しかしその時、「余燼」の飛龍は────
     JP:こちらから何かを聞くよりも先に、アーク・ロイヤルは艤装を作動させ、どこかに去っていった。一方、飛龍はというと──

    指揮官(選択肢):あなたは行かないのか?
     JP:飛龍の行く宛について聞いてみる

    飛龍(META):ぼくは今、怪我をしていますし、怪我をした人は動きが鈍いものですからね。 それとも……戦闘は終わりましたし、ぼくを追い出すつもりだったりしますか?
     JP:連行するつもりならよせ。これでもあの大技を放たなかったんだ、力づくでやるなら今度こそその威力を直に見せてあげますよ

    そんなつもりはないが。
     JP:……

    飛龍(META):あはは。ぼくもさりげなくそう言ってみただけです。 時と場所の同一性は正しくはないですけれど、あなたからは本当に親しみやすさを感じる……それはあまりにも素晴らしいことですね。
    あなたと次に出会う際には敵対する立場ではないことを願っていますよ。それではまた…
     JP:懐かしい感触…ですね。いずれ再び会うこともありましょう
      その時はまだぼくなのか、まだ「敵」として立ちはだかっているのかわかりませんけどね

    指揮官(選択肢):待って、あなたが以前言っていたことは──
     JP:特異点に入る前に「何かを見せてくれる」と……

    飛龍(META):ええと……指揮官は記憶力が良いのですね。あなたの質問の1つに対する答えということですか……
    ……まあ、口は災いの元ということか。ぼくは約束は守りますよ。
    ただ……今は本当にゆっくり座って話せる状態ではありませんね……
     JP:ええ、心配しなくても大丈夫ですよ。ちゃんと覚えています
      ぼくの攻撃を凌いだあなたたちに一つ教えてあげましょう
      …いや、それよりは直接渡したほうがいいですかね…

    残された飛龍は落ち着かない様子でそう言うと、いきなりくっついてきた。
     JP:飛龍はそう言いながら、よろけたようにこちらに身を寄せてきた。

    サラトガ:ちょっと!急に何してるの!!!!?
     JP:……ん?

    上着のポケットに何かが詰め込まれているような感覚があった。
     JP:上着のポケットに何か入れられた。

    飛龍(META):ああ、すみません。さっきの怪我が急に痛くなってしまって、一時も立っていられなかったもので。
     JP:(すみません、皆の前ではやっぱり言えません。これで手を打ってもらえると助かります)

    メンフィス:それ、絶対にわざとでしょう……今の行動がどういうことなのか、きちんと説明して頂戴?
     JP:……………………飛龍……

    飛龍(META):ははは、怖い怖い……この場の気温が下がったような気がしますね。
    (それではまた、後日連絡します)
    (この件は二人だけの秘密ということで。 指揮官の通信コードも、母港の位置も把握していますので、秘密厳守でお願いします)
    ぼくはそろそろ帰りますから、みなさんはどうぞごゆっくり
     JP:ぼくからはここまでです。指揮官
      (また連絡します)
      (指揮官の通信コードと母港の場所、もう把握しましたので)
      ……では、またどこかで

    サラトガ:あっ、独り言を言いながら帰ろうとしてる!?
    ちょっとーーーー!
     JP:アーク・ロイヤルと同じくステルス機能を持ってるの!?
      ちょ、ちょっとーー!

    (後略)

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  • DeepLの翻訳が怪しいときはBaidu翻訳も併用するといいよ -- 2022-01-08 (土) 19:22:30