Ζガンダムのバリエーション

Last-modified: 2024-05-06 (月) 11:07:33

登録日:2012-06-13 (水) 02:14:33
更新日:2024-05-06 (月) 11:07:33
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Tag: ガンダム MSV Ζ-MSV ガンダムZZ MS 試作機 量産機 可変機 TMS Ζタイプ 主人公機 エゥーゴ カラバ アナハイム・エレクトロニクス社 Ζプロジェクト 変態企業アナハイム フルブースト参戦 一覧項目




本項では、「Ζガンダム」のバリエーション機について記述する。
以下の機体は各項目を参照。
Ζガンダム3号機?
ΖⅡ
Ζプラス
リ・ガズィ
リゼル?

■プロトΖガンダム

型式番号:MSZ-006-X1/X2/X3

アナハイム・エレクトロニクス社?(AE)が「Ζプロジェクト」にて開発したΖのプロトタイプ。
ガンダムMk-Ⅱの強奪前に造られたのでムーバブルフレームは採用されていないが、リックディアスなどで採用されているブロックビルドアップ構造が採用されており生産性や整備性を高めている。
非可変機なのでウェイブライダーへの変形はできないが、このままでも性能は十分高いという。

1~3号機まで造られ、それぞれ百式リック・ディアスネモ型の頭部が取り付けられている。
Ζが驚異的な短期間で完成したのも、1号機を流用して造ったためである。

■量産型Ζガンダム

型式番号:MSZ-007

その名の通り、Ζの量産型
可変機構をオミットして生産性を上げている。この内容からΖというよりもプロトΖの量産型といった方が正確かもしれない。
名称こそ「ガンダム」だが、頭はネモみたいなバイザー型である、なので前述のプロトΖの3号機(ネモヘッド)を基にしている可能性が高い。

ジェネレータを両脚部に搭載し、背中の巨大なスタビライザーで制御するという設計思想にΖの面影が感じ取れる。

量産型百式改と次期主力機の座を争ったが、採用はされなかった。

Gジェネ?にもやたらと登場するが武装も性能もシンプルすぎるので量産機縛り?でも主力に据えるほどの性能ではない。
一応メガビームライフルの威力が高いので一般的なサーベルライフルしかない機体よりは使える。

■Zイージィ

型式番号:MSZ-007S
PCゲーム『アドバンスドジェネレーション』に登場する量産型Ζガンダムの再設計機。
後にバックウェポンシステムによる簡易変形機構を付与されたRGZ-91リ・ガズィの原型機となる。
リ・ガズィの顔の上半分をジム・スナイパーⅡにしたような外見。

可変MSから非可変MSへの修正と、Zプラス、さらには量産型百式改にまで敗れるという、いささか中途半端な機体であるという評価を下されやすい量産型Ζではあったが、グリプス戦役後、同機を再評価した組織があった。
ダカール宣言後の新生地球連邦軍である。地球連邦軍は量産型Ζにとって遅れてきたライバルであったZプラスシリーズの最大ユーザーでもあり、すでに大量のZプラスを配備していることから量産型Ζを省みることはないと思われた。

しかし、実際にはZプラスの高い運用コストの改善を目論んでおり、Zプラスから可変機構そのものをオプション化して、MS単体では非可変型、オプションメカと合体することで可変を可能とし、あるい脚部ユニットのみに簡易可変とすることで、可変MSと非可変MSの垣根を取り払おうという技術的な動きが活発になっていた。その最初の発想を連邦軍MS技師や調達部門に与えたのは量産型Ζであった。

量産型Ζは純然たる非可変機であり、一部に試験的に可変ムーバブル・フレームを有していたXシリーズと異なり、関節の自由度もネモ(MS)ジムⅢと大差なかったものの、Zガンダムの可変用ムーバブル・フレームを非可変型に修正することで製造コストを下げる、という発想はそのまま連邦軍版ZガンダムであるRGZ-91リ・ガズィに活かされることになる。

■Ζガンダム(ウェイブシューター型)

通常とは別のフライングアーマーユニットを装備したタイプ。
大気圏内での低空飛行能力のアップと航続距離の延伸を図っており翼部は大型の可変後退翼になっている。
AMBACユニットとしても機能するが、単独での大気圏突入は出来ない。
また変形時にサイドスカートを挟んで変形する事も有ってビームサーベル格納部が塞がるので実は変形時に武装が減る。

運用テストはされており結果も良好だったが、結局採用されなかった。しかし、Ζプラスの開発(特に大気圏内仕様)にフィードバックされたらしい。
なお、フライングアーマーユニットは他にも何種類か存在しているという。

ガンプラ?の旧HGでΖを発売する際、設定通りの変形が当時の1/144HGスケールでは技術的に不可能だったためΖプラスの設定を基に新たに創作設定された物。

■Ζザク

イーノ・アッバーブがハンマ・ハンマ?の攻撃で頭をやられたΖを応急修理した姿。
ジュドー?達が拾ってきたザクⅡから頭を外し、それを乗っけている。
第一世代機のザクの頭が全天周モニターに対応できる訳もなく、視界は死角だらけ。当然変形もできない。
しかも顔が顔なので、敵機と誤認されやすい(実際、ジュドーが間違えて攻撃している)。
イーノ自身が乗り込み、ジュドーを援護すべくグレミーのガザDと戦った。
それにしても不完全にせよよくモニターがついたものだと思う視聴者続出。ジャンク屋は伊達ではなかった。

Gジェネ?では初期の作品で登場。
性能的には変形できなくなったZガンダムといった感じで見た目はイロモノだが普通に戦える。
最近ではザク系の機体に乗った時に強化されるアビリティがあるので復活が望まれる所である。

EXVSシリーズではザク頭Ζガンダムという名称で2作目EXVSFB?の家庭用からDLCで参戦。
コストは最低の1000で、続編のEXVSMBからは最低コストの引上げの影響で1500コストに上昇。
基本性能は、Ζガンダム(2500)>Ζガンダム・ルー搭乗(2000)>Ζザク(1000)という二度に渡るダウンジングを受けた結果、同コスト帯でも屈指の弱さ。
まず可変機能は持たず、ブースト効率は大幅に劣化。各種武装も一律性能を落とされ、覚醒技はモーションだけ同じのビームサーベル斬りなので射程が著しく短くなった。特殊格闘は百式呼出だが、お世辞にも強いとは言えない。
ただ、曲りなりにもΖガンダムの基本性能は同じ。下格闘サブ射撃の落下ルートは健在で、3連射可能なメイン射撃や単発ダウンの特殊射撃は持っている。なので低コスト故の低性能を割り切ったうえで、低リスクかつ後衛射撃機という見方でいけば悪くない……かもしれない。
なお、EXVS2?以降はエクストラ機体が一括削除されたので存在が消されている。

ガンダムバトルオペレーション2では期間限定任務の報酬として実装。550コストの汎用機。
600コストにいるΖガンダムから変形とバイオセンサーとバルカンを抜いてコスト50下げましたという感じの機体。
バイオセンサーは兎も角変形は正直あまり活かせていない*1のでコストが下がった分得と言う見方もある。
体格の割に耐久が高く二種格闘での近接能力は同コスト帯でも随一だが、そもそも環境的に射撃機体が強くて格闘能力を活かす機会が少ないと言うのは原型機と同じ。
格闘戦が起きやすい狭いマップなら活躍の余地はある。

■Ζガンダム2号機

型式番号:MSZ-006-2

電子戦仕様のテストに使われた機体。3番目に製造された。
シールドにレドームが追加されている。

■ストライク・ゼータ

ホワイト・ゼータ?の改装型。
腰にビームカノンが追加されるなど、細部が変わっている。
最も違うのはシールドで、大型化してハイパーメガランチャーやミサイルなどを仕込んでいる。

■フルアーマーΖガンダム

型式番号:FA-006ZG

全身に追加装甲を取り付けたΖ。可変機構の採用による構造的な脆弱性を補うために用意された。当然、変形はできない。
防御力のみならず、武装を追加して接近戦での戦闘力も高めている。
この装備の運用は拠点や母艦などの防衛戦といった可変機構が不要な戦闘のみに限定されていて、背中はフライングアーマーから通常のバックパックに換装されている。

AEのパンフレットで本機が紹介されているが、マニアのフェイクではないかとも言われている。
実際にこれらのサブ兵装で完成を見たのはウェーブ・シューターユニットのみで、これらのプランは発展強化型であるMSZ-007Zレイピアのオプション兵装プランへと引き継がれ、FA形態にあたる「ZレイピアIII」型であるレイピア・ファイアへと引き継がれた。

脆弱な胴体ユニットに一時的に増加装甲で覆って防御力を強化させるという手法論そのものは、腹部にコアファイターを内包し、Zガンダム以上に繊細な腹部構造を有するMSZ-010ΖΖガンダム系において有用とされ、
FA-010フルアーマーZZガンダム?として実行された。これは、より簡易化された増加装甲となり、胴体部は前面を覆う増加装甲と脚部を覆う装甲のみとなり、やはり強制排除を可能とし、排除後は従来通り合体可変を可能とすることでTMSとしての柔軟性を残していた。

ちなみに漫画「超戦士ガンダム野郎」ではパージした追加装甲を組み合わせることでSFSとしても運用できた。
「フライングアーマー」という言葉の意味を間違っているとしか思えないが、『シークレットフォーミュラ フルアーマー百式改』において
「Ζ計画のフルアーマーには増加装甲に遠隔操作システムを組み込む予定」という記述がある。

■ハーフゼータ

機動戦士ゼータガンダム1/2?』に登場した機体。
AEが造った可変機の失敗作をカラバが貰って改装したもの。
見た目がΖっぽくなっている。

デカくて分厚いシールドを持っていて、かなりの防御力を誇る。
また、これにスラスターや武装が集約され、可変機構が簡略化された。この辺はリ・ガズィのBWSと少し似ている。
しかし、その弊害でシールドに被弾しすぎるとイカレて飛べなくなってしまう。ダメじゃん…。

機体バランスはかなり悪く、総合的な性能はネモに劣るらしい。

ティターンズからカラバに転向したエドガー・エドモンド・スミスが乗り、アムロ・レイの影武者を救出したり、エゥーゴを自称する連中に襲われていたウモン達を守ったりしていた。
グリプス戦役末期には宇宙でアモン・ドッグと交戦。仲間達を失いながらも性能を限界まで引き出して勝利した。

なお、「ハーフゼータ」はエドガーが嘗て感銘を受けたハーフガンダムに因んで付けた愛称で、本来の名称は不明。

この機体とパイロットの存在を裏付ける手記「エドガー・エドモンド・スミスの日記」にも、エピソードのトンデモぶりから信憑性に疑問符がついている。
ただ、エゥーゴ当初の大気圏突入用可変MSには、MS形態時には背部にフライングアーマーを装備し、大気圏突入時には肩部のヒンジを支点としたスライドレールを介して一体構造のフライングアーマーを頭越しに前面に回り込ませるという構想があった、
という話は、別の信憑性の高い資料にも残っており、MS開発の素人が創作したにしては整合性があるという弁護もある。

■ΖレイピアⅠ

型式番号:MSZ-007

Ζプロジェクトで開発された機体。コードネームは「η(エータ)ガンダム」。
本来の名称は「レイピア」。
カミーユ・ビダンは「Mk-Ⅱとディアスに新しい装甲を付け足してみた」と発言したことがあり、
先に完成したΖガンダムがガンダムMk-Ⅱの設計を大幅に流用したのに対し、
リック・ディアスの開発チームによって造られた可変機で、Ζプラスをかなり意識しているといい、背中以外に股間にも大気圏内用のスタビレーターが位置している。

胸部にメイン・ジェネレーターが位置することになったため頭部ユニットを腹部に収容せず、
可変時には頚部を90度可変させてセンサー部だけが隠れ、額部が機体上部に露出する形となる。

名称の「Ⅰ」は兵装のことを指し、第一種兵装では背中にかなりデカいフライングアーマーを装着している。
兵装はⅤまで存在し、任務に応じて換装される。

  • フライングアーマーを装備したノーマル形態「レイピアⅠ」
  • フライングアーマーをウイングブースターに換装してウェイブライダー形態にのみ用途を限定した重攻撃型モビルアーマー形態「レイピアII」
  • フルアーマー武装を施してMS形態に用途を限定した重火力MS形態「レイピアIII」
  • 単独可変をせずにFXA-05DGディフェンサーと連携して移動形態をGディフェンサーに依存し、火力とプロペラントを増加させた合体分離強化形態「レイピアIV」、
  • 大気圏内飛行を主眼に置き、ウイングバインダーと高出力熱核ジェット・エンジンを搭載した空中戦仕様「レイピアⅤ」
  • サイコミュを搭載し、ビット?を装備したニュータイプ?専用機形態「レイピアVI」

など、フライングアーマーユニット換装やフルアーマーユニット装着などによる幅広い運用を目論んでいた。

ティターンズ側でZガンダムの対抗機種として開発していたRX-272ガンダムMk-Ⅲにも大気圏内航行に特化したギャプラン形態の「フーリア」と、空間戦を想定した高機動形態「ハーピュレイ」、ウェイブライディングボード装着による大気圏上層での航行及び大気圏再突入戦を想定した「デュライ」と背中のユニットを換装するというZレイピアと設計コンセプトが重なるところがあった。
エゥーゴでは情報部を通じてティターンズがZガンダムの対抗機種を開発していることをキャッチして、これらがティターンズで実用化された場合を考えてZガンダムの陳腐化を防ぐべく、Zレイピアの開発を進めていたようだ。

固定武装は頭部のバルカン・ファランクス、腰両サイドのアクティブバインダーに内装されたバインダーキャノン兼ビームサーベルとなる。頭
部バルカン・ファランクスは原型機となったリック・ディアスから引き継いだ装備と言える。また、ウェーブライダー形態でも頭部額部が機体外部に露出しているため、WR形態でもこのバルカン・ファランクスを起動させることが可能で、対空砲としても機能する。
両腰サイドアーマーには、Zガンダムではビームサーベルホルダーが位置していたが、ウェーブライダー形態ではビーム・ガンとして機能ざせていたことからそれを更にMS形態でも砲門として活用発展させたバインダーキャノンを装備している。
これは同時期に開発が進められていたMSK-006Zプラスの大腿部ビームカノンを意識した装備であったがZレイピアでは装備位置が腰部である。また、ビーム・カノンはバレル部が外れて同時にビームサーベルとしても機能させることが可能。

量産型Ζと同じ型式番号なので、プロトタイプ2号機と3号機の頭がディアス型とネモ型なことと結び付けて非公式に考察されることもあるが、理由は不明。

■ゼータ

型式番号:A/FMSZ-007II

「ジオンの再興」に登場する機体。「近藤版量産型Ζガンダム」といったところか。
可変機構はそのままに、パーツを地球連邦軍の規格品に換えて装甲を減らすことでコストを低減させている。そのせいで防御力が低いが、主にピンポイント攻撃で運用されていることもあって特に問題とはされていない。

ウェイブライダーでの運用に主眼が置かれ、フライングアーマーは大気圏内用と宇宙用に換装が可能。

高翼機型のウェイブライダー形態が特徴で、ゲームブック『機動戦士ガンダムΖΖ vol.3「エニグマ始動」』では「ΖⅡガンダム」 と呼ばれエゥーゴがエース用の専用機として少数配備している。
長所を活かすにはかなりの熟練を要すΖガンダムに、さらに反応炉を、ある炉音では信じられないような高出力を発揮するが、その狭い炉音帯を少しでも外れると途端に出力が低下するという、実にピーキーな特性を持つKWSK750に換装し『暴れ馬』と呼ばれる。
カワサキ750RS?の話してない?

■Ζグスタフ

型式番号:TMS-007X

「サイドストーリー・オブ・ガンダム・ゼータ」に登場する機体。
エゥーゴが造った可変機で、早い話が「ジオン版Ζガンダム」。なんで「ジオン版」かと言うと、この作品のエゥーゴはジオン残党が結成した組織だから

一年戦争ア・バオア・クー?攻防戦でジオン側がガンダムの戦闘データを入手し、フラナガン機関のこれまでの研究成果を全て注ぎ込んで完成させた。
見た目はΖとあまり違いはないが、デコにはモノアイが備わっている。

■ΖガンダムMk-Ⅱ

型式番号:MSU-010

「機動戦士Oガンダム 光のニュータイプ」に登場する機体。
Ζの後継機として造られていて、量産を考慮して可変機構を省略している。
しかし信頼性や安定性はΖより高く、総合的な戦闘力はほとんど同じかそれ以上とされる。

実はこの作品、「Ζガンダム」放映終了後に発表された嘘企画である。なので当然、こんなMSは存在しない。

■クワトロ専用Ζガンダム

「サンライズ英雄譚2」に登場する機体。
エゥーゴがクワトロ?大尉専用機として用意した金ピカのΖガンダム。
オリジナルよりも攻撃力と防御力が向上しているが、燃費は若干悪くなっている。
文字通りの専用機でクワトロしか搭乗できず、ストーリー上でのクワトロがシャアに戻ることを決意するイベント後は使用不可能になる。

■シャア専用Ζガンダム

「サンライズ英雄譚2」に登場する機体。
アクシズがエゥーゴから奪ったデータを基に作り上げた赤いΖガンダム。
自軍入りしたハマーン?の命令で主人公部隊に提供された。
性能はクワトロ専用機とほとんど同じ。
クワトロ専用機同様にこちらはシャア?しか乗れないので、入手してもイベント発生までは使用できない。

■剣士ゼータ

アルガス騎士団?騎馬隊隊長

「SDガンダム外伝ジークジオン編」に登場する、アルガス騎士団?所属の剣士。CVは辻谷耕史?氏。
デザインは全体的にZガンダムの意匠を積極的に取り入れられており、盾はバックパックで愛馬はアーガマ、顔ももちろんZ顔。
兜には特徴的なアンテナがついておらず、その代わりにユニコーン?をモチーフとしたドリル?が付いている。
騎士アレックスがいないと同僚の闘士ダブルゼータや法術士ニューとの仲がすごく悪くなる。

追記・修正は、Zの鼓動を感じてからお願いします。


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*1 実装が早すぎたのが災いし後発機体が持つ変形サポート系のスキルが殆どない