ビームサーベル(ガンダムシリーズ)

Last-modified: 2024-04-14 (日) 09:20:38

登録日:2012/03/23 Fri 15:21:39
更新日:2024-04-14 (日) 09:20:38
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Tag: カッター ガンダム ガンダムシリーズの○○項目 コメント欄ログ化項目 サーベル ソード ダガー ナイフ ハイパー ビームサーベル ビーム兵器 ブレイド ライトセーバー 光の剣 対艦刀 架空の武器 機動戦士ガンダム 武器 武器項目 粒子ビーム



「ビームサーベル」とは『機動戦士ガンダム』シリーズに登場する架空の武器の一種。
いわゆる「光の剣」と言うもので、サーベルとはいうものの、斬る・突くなどの運用が可能。
シリーズにおいては、モビルスーツ(MS)等の巨大ロボットが扱う汎用白兵装備?として登場する。

通常時は棒状のグリップ(柄)のみだが、使用時にビームの光刃が形成される。
この特徴から収納スペースが少なく済み、また機体によっては任意で刃の長さ等を調節出来る利点がある。

※実体剣にエネルギーを纏わせるタイプの武器については「レーザーブレード(特撮)」参照。

●世界観毎の扱い

宇宙世紀(U.C.)シリーズ

ミノフスキー粒子をIフィールドによって収束させて刀剣の刃部の形状に固定している。*1
またIフィールドの持つ斥力により、他のビームサーベルやヒート系白兵武装の刃部とぶつかると互いに反発しあうため、
あたかも実体剣の様に打ち合いや斬り結び、その結果による鍔迫り合いが可能である。

稼働エネルギーの供給法は、ビームライフルと同様に2パターン+αある。
すなわち「MS本体から供給する直結タイプ」と、「サーベルの基部に蓄積しておくE-CAPタイプ」である。
前者の場合はMSのマニピュレーターにサーベルの仕様に合致したエネルギーサプライシステムを必要とするため、
互換性がない機体とは共有できないという難点があるが、それは翻せば敵に奪われても簡単には悪用されないという利点でもある。
サーベル生成分のエネルギーは自前・稼働エネルギーは本体供給というタイプも考えられるが、それも特徴は同じ。
後者の場合、良くも悪くも「どんな機体でも(保持さえ出来れば)使用できる」のが特徴となる。
構造上サプライシステムを実装できなかったガンダムMk-Ⅱのものがこれにあたり、実際に敵に奪われて使用された事がある。

これらは一概にどちらが良いとは言えず、またどちらの形式が主流であったかは定かでない。
出力は同時期のビームライフルと比べてかなり小さい(かなりの高出力のものでも1メガワット未満)ため、直結タイプもE-CAPによる携行タイプも十分に実用的であったと考えられる。



初登場は『一年戦争?』の時。
地球連邦軍の試作MS「ガンダム」が装備したものが初とされる。
このビームサーベルは当時のジオン主力機「ザクⅡ?」の近接兵器「ヒートホーク」が「玩具に等しい」と評されるほどの?切断能力を有していた。
ビームライフル共々、ガンダム伝説が築かれたのは当時革新的技術であったビーム兵器によるものと言ってもいい。

戦闘以外でもとある少尉がビームサーベルを使って湯を沸かし暖を取ったとの伝説がある。

その後ジオンも、一年戦争終盤にようやくビームサーベル(ビームナギナタ)標準搭載の「ゲルググ」を実戦投入。
しかしその頃には連邦軍も量産機?ジム」を完成させていた。
ビーム関連技術の遅れが明暗を分けたのは明らかと言える。



一年戦争終戦後はMSの基本装備として普及。
ビームの放出機構を改良し、ビーム砲の機能を持った物や出力が調整可能な物、遂には可能な限り巨大化?させた物など様々なタイプが登場した。

MSが加速度的に進化した『グリプス戦役?』『第一次ネオ・ジオン抗争?』『第二次ネオ・ジオン抗争』『ラプラス戦争』においてはサーベルも進化を強いられた?

ビームライフル内にエミッターを内蔵しサーベル機能を付加刀型斧型?などビーム部の形状変化、
複数装備?など、より効果的な運用を目指し試行錯誤がなされた。

この時代を象徴するビームサーベルこそ、ΖΖガンダムの「ハイパービームサーベル」であろう。
これは巨大なグリップ部と通常の二倍もの長さのビーム刃部を持ったものであった。
その切断力は正に圧倒的で、機体以上の大きさのスペースデブリを軽々と断ち切ったとされる。
またバックパックにマウントしたまま大出力ビームキャノンとして運用可能であった。



U.C.0120頃には小型MSが主流となりビームサーベルなど武器も小型化。
しかし高い防御力を持った「ビームシールド」の登場により、その使用法も変化する。
ビームを板状に展開する事でビーム兵器を防ぐという新たなに対し。刃の側もそれまでの「切り裂く」使い方から、シールドの隙間を「突き刺す」方針に変わっていった。

宇宙世紀130年代には、殆どのモビルスーツで標準装備となったビームシールドを攻略するため、
放出されるビームに一定方向の加速を付け切断力を強化したビームザンバー?などが生み出された。
宇宙世紀150年代にはザンスカール帝国がビームファン・ビームメイス・ビームトンファー?など様々なビーム切断装備を積極的に開発、運用していた。
副次的な物ではあるが、木星共和国?が作り上げたファントム?のフレイムソードは、機体の各所から放出されるIフィールドとの組み合わせにより、
自身の刀身に敵のビームシールドを引きずり込むような形で、事実上ビームシールドを無効化できるようになっている。



ザンスカール戦争?後の宇宙戦国時代?が本格化した頃には技術衰退によってビーム兵器全般が希少化したが、
天敵であるビームシールドもまた例外ではなかったため、ビームサーベルは再び大きなアドバンテージを得ることとなった。
例としては、アンカー?が時間制限付きの切り札として装備しているものが挙げられる。
一応、技術や資材さえあれば新造も出来るので、ムラサメ?用の巨大ビームサーベル(持ち手の部分だけで18mものサイズ)も作られている。



U.C.200年代には無事に復活?したようで、様々なMSが装備している。
特にGセイバー?のものは極めて出力が高く、遺棄された残骸とはいえセツルメントの外壁を容易く切断できる程。
しかし、この時代はエネルギーの消耗を抑えるために物理装備を選択するケースも多く、ブグはビームサーベルではなくジャイアント・ハチェットを白兵戦における基本装備としている。
通常のビームサーベルの他に、ビームライフル兼用のビームスピアも存在しており、主にセツルメント国家議会軍の機体が装備している。



ちなみに、ビームシールドとサーベル等の2モード切替式発振装置というものも作られている。
クロスボーン・ガンダム?は別口でビームサーベルも装備していたが、224年にイルミナーティで運用されていたJセイバーやG3セイバー?ではこれ一本となっている。
このタイプは手が武器で塞がっていてもサーベルを使用できる反面、シールドとは同時に使用できない欠点がある。

未来世紀(F.C.)(『機動武闘伝Gガンダム?』)

厳密にはビームではなく、限りなくそれに近い「なにか」で構成されている。

そのためか、綿糸や布地の様な使い方も可能(ドラゴンガンダム?のフェイロンフラッグの旗部、ボルトガンダム?のグラビトンハンマーのチェーン部、ノーベルガンダム?のビームリボン、マスターガンダム?のマスタークロス等)。
また本来は熱量を持たないが、ガンダムファイト用にわざわざ熱量を持たせてある。

アフター・コロニー(A.C.)(『新機動戦記ガンダムW?』)

地球連合軍やOZなどのMSの基本装備として普及しているが、いわゆる『ガンダムタイプ?』のそれは別格である。
これは発生デバイスが「ガンダニュウム合金?」を多用した特殊品であるためで通常のサーベルとは段違いの出力を持ち、通常ならば使用出来ないはずの水中でも溶断性能を発揮するどころか減衰しないという凄まじい代物。

またそれぞれ異なるコンセプトで開発されたためサーベルサイズ?グレイブ(トライデント)?など機体によって異なる形状を持つ。

アフター・ウォー(A.W.)(『機動新世紀ガンダムX?』)

MSの基本装備として極めて一般的なもので、差が殆ど存在しない。
しかしガンダムX?ガンダムDX?のものは「ビームソード」と呼ばれ、ハンドガード付きのグリップや太く高出力のビーム刃など他とは一線を画す装備となっている。
設定上、サテライトシステム搭載機はスーパーマイクロウェーブのエネルギーをビームソードに転用出来る。
レオパルド?コルレル?は発生するビーム刃の長さを短めに抑えたビームナイフを用いる。

正暦(C.C.)(『∀ガンダム?』)

詳しいことは不明。
そもそも発掘品なので原理が機体によって違うことも考えられる。
∀ガンダム?のビームサーベルは「分子を加熱したプラズマを電磁場で刀状に固定し、高熱で溶断する」ことが分かっている。

コズミック・イラ(C.E.)(『機動戦士ガンダムSEED?』シリーズ)

「ミラージュコロイド用の電磁場で荷電粒子を固定したもの」とされ、互いに干渉しないため打ち合い・斬り結びは不可能。
よって敵機のビームサーベルは耐ビームコーティングが施されたシールドなどで防ぐことが重要となる。
劇中では(スタッフ間のミスにより)一度だけ思いっきり切り結んだりしていたが、リマスター版ではしっかりと修正されている。
「ミラージュコロイドの禁止」が盛り込まれたユニウス条約発効後?は仕様変更によって相互干渉するようになり、鍔迫り合いが可能となったと言われているが
実はこの設定にはソースが無く、劇中でも鍔迫り合いは行われていない(ただし雑誌やジャケットではよく行われていた)。
ちなみに、ビームライフル等から発射されたビームならば、出力にもよるがタイミングを合わせればビームサーベルで斬り払うことが可能。
人型MSのみならず四足歩行型MSでも頭部に二連装ビームサーベルが装備され、高速で移動しつつすれ違いざまに斬り裂くといった使い方がなされる。
フリーダム?ジャスティス?系列では連結可能なビームサーベルが採用されており、主にアスランが連結形態を多用している。

また、通常のビームサーベル以外にも、実体剣の刃の部分にレーザー、あるいはビーム刃発生装置が取り付けられた“対艦刀”という兵装もあり、
こちらはビーム刃で敵の装甲を焼き切り、実体剣の質量を押し込むタイプの“シュベルトゲベール”や、
実体剣とビーム刃の部分が左右で分けられており、必要に応じて刃の向きを変えるという、ややテクニカルな“エクスカリバー”などが登場している他、
ソードインパルスに搭載されていたビームブーメラン“フラッシュエッジ”の発展型であり、デスティニーに搭載された“フラッシュエッジ2”は、
ビーム刃の出力を上げることでビームサーベルとしても使用できる、ビームブーメランとビームサーベルの複合兵器となっている。

なお、本編ではあまりサーベルの燃費を気にしている様子はないが、
外伝作品の『ASTRAY』では、主人公のロウ・ギュールが自機のレッドフレームのサーベルについて「燃費があまり良くない」と言及している。

西暦(A.D.)(『機動戦士ガンダム00?』)

私設武装組織 ソレスタルビーイング?のガンダムが世界で初めて使用した兵装。
GN粒子?により刃が構成されている為、質量があり鍔迫り合いも可能。現用のMSの武器を遥かに上回る切断力を誇る。
研究自体はユニオン?でも行われており、その過程で開発されたプラズマソードなる武器もあるが、性能はソレスタルビーイングのそれよりも劣る。

機体によっては出力を変更してダガーの様に形成して投げナイフ的に扱う事も出来、こちらも劇中で刹那がエクシアやダブルオーで敵のファング(オールレンジ兵装)を叩き落す際に用いている。

大抵はサーベルそのものに刀身を維持する為のコンデンサが内蔵されている為、
グラハム・エーカー?が駆るカスタムフラッグ?ガンダムスローネアイン?のサーベルを奪取し、
返す刀でスローネアインの右腕を切り落とした事もあった。
ただ、短時間ならともかく、流石にGNドライヴからの粒子供給がないと通常使用は不可能であり、グラハムは上述の一件でビームサーベルの奪取こそ果たしたが、
「フラッグでガンダムを倒す」という拘りもあり、擬似太陽炉を搭載したGNフラッグの開発(というより改造)まで、ビームサーベルを再度使うことは出来なかった。

1stシーズンではGNドライヴ(太陽炉)自体がソレスタルビーイングの独占技術だったため、事実上ビームサーベルもガンダムの専用兵装だったが、
中盤でとある離反者が擬似太陽炉(及びその製造技術)とそれを搭載したGN-Xを国連軍に横流しし、それ以降太陽炉が普及したことで、
2ndシーズンでは敵味方問わず、太陽炉搭載型MSにはほぼ標準装備されるほど、ビームサーベルも普及している。

なお、トランザムライザー?の使用する「ライザーソード」は、最大出力で全長約1万kmにも及ぶ長大なビームサーベルであり、
その太さ・射程距離から凄まじい威力のビーム砲だと誤解した敵方の司令官が、ビームサーベルであることに気付いて驚愕するシーンもあった。

ダブルオークアンタ?も同様にライザーソードを使えるが、こちらはトランザムライザーのそれと比較しても段違いな極太のビームサーベルで、
数隻の戦艦(に擬態したELS?)を纏めて消し飛ばす程。

この世界ではGN粒子を表面にコーティングさせた実体剣も存在している。
主人公の刹那機には必ず装備されている上、それで多数の敵を屠ってきたため、実体剣>ビームサーベルという印象が強い。
実際には、取り回しや扱い易さの面はもちろん、切断力においてもビームサーベルの方が勝っているのだが、(GN)ビームサーベルではGNフィールドを突破できないので、太陽炉搭載機との戦いにおいては実体剣を装備するメリットが存在する。
劇中でもこのことは説明されており、ヴェーダとリンクしているMSを強制的に支配下に置く「トライアルシステム」を持つヴァーチェ(ナドレ)と共に、エクシアに巨大な実体剣が装備されているのは、ソレスタルビーイングを裏切る者が現れ、太陽炉搭載機が敵に回った時のことも想定されているという。

アドバンスド・ジェネレーション(A.G.)(『機動戦士ガンダムAGE?』)

ガンダム?Gエグゼス?が装備。
後に量産されたらしく、ジェノアスⅡ?やアデルも装備しているが、劇中で原理は明言されていない。
だがビームリング(後述)始動時に『磁気旋光システム』なる単語が出ているため、「何らかのビームを電磁気で固定したもの」と考えられる。
小説では「電磁束帯された荷電粒子」と解説されている。

サーベルの他にビームを円盤状に固定した「ビームリング」や無数の棘状にした「ビームスパイク」が見られる。
サーベル同士の打ち合いや斬り結びが行われるが、小説においても詳しい原理は分かっていない。

ヴェイガンのMS?も掌にビーム発生器を内蔵しており、これをビームサーベルとして使用している。

どちらにせよ、どのビームサーベルも粒子を固めたもの(要は小麦粉や塩を固めた塊と同じ)なので、
ビームサーベルの真ん中でぶった切って両断されたり、ビーム部分が一時的に地面に突き刺さるなど、他のシリーズでは見ない演出がなされる。

リギルド・センチュリー(R.C.)(『ガンダム Gのレコンギスタ』)

宇宙世紀から未来に当たる作品なので。おそらくミノフスキー粒子を使用していると思われる。
G-セルフ?のものは刀身を大きく伸ばすことが可能で、マスクの反応からするとこの時代には珍しい機能のようだ。
基本的な扱いは宇宙世紀とさほど変わらないが、派生形としてムチのようにしなるビームワイヤーやビームウィップ、
チャクラムに紐をつけたようなビームリングといった一風変わったものも多く見られる。
また、キャピタル・アーミィにはカットシー?エルフ・ブルック?をはじめとして腕ではなく脚に装備している機体も多く、蹴り技の要領で繰り出される斬撃はとても印象的。

ポスト・ディザスター(P.D.)(『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ?』)

無い。

というのも、P.D.のMSが備えるナノラミネートアーマーはビームを表面で拡散してしまうため、対MS戦におけるビーム兵器の有用性は極めて薄いのだ。
仮にビームサーベルがあったとしても、装甲の隙間を狙わねば有効打が与えられない。

一応、外伝作品『月鋼?』におけるガンダム・アスタロトオリジン?の設定では、実体剣の刀身に圧縮したエイハブ粒子を纏わせる事で敵機のナノラミネート装甲を破壊する「γナノラミネートソード」という武器が存在するが、これはむしろレーザーブレードに近い物であろうか。
いずれにせよ劇中では既に現物も無くロストテクノロジーと化している。

なおMA?の装備としてビーム兵器自体は存在しているものの、原理は不明。
仮にエイハブ粒子を利用した兵器だった場合、100万分の1秒以下で即座に崩壊するという設定を鑑れば、そもそも「固定した刀身として用いる」という利用法自体が難しいものと思われる。

アド・ステラ(A.S.)(『機動戦士ガンダム 水星の魔女?』)

(※詳細分かる方は追記お願いします)

SDガンダム

『SDガンダム外伝』では聖機兵ガンレックス?をはじめ『聖機兵物語編?』のボスクラスの機兵の他、スペリオルドラゴン?が一部の形態で使用。
ファンタジー(?)のため原理は不明。

また、『武者○伝?』では主人公である武者丸?の必殺技「道頓堀断裂灼熱斬」が「大地との摩擦で高熱体(ビーム)と化した刀身を敵に叩き込む」と説明されている他、
最終作「武者○伝3」では武者○秘将軍が刀身の無い剣に武者魂を込めてビームの刃を形成する「頑駄無流秘奥義 ○秘無刀斬」を使用している。
どっちも武ちゃ丸じゃねーかとか言うな

ノーマルワールドでは勿論元ネタ通り普通に使用されるが、特異な描写があったのは『SDガンダムフォース?』。
武器を失ったキャプテンガンダム?コマンダーサザビー?のビームサーベルをエネルギーを纏った素手で掴み、ビームを握りつぶした上で、逆流させて柄を爆発させてしまった。
コマンダーサザビーも原理は理解しつつも受け入れ難い事態であり、この作品のみの設定なのか、他の世界のビームサーベルもビームを握りつぶされると爆発するのかは不明である。
(ディキトゥス?の例は発生器ごと握りつぶしたのでよくわからず、生身でビームサーベルを白刃取りしたGの影忍ですら握り潰しまではしていないのに「ビームだけ握りつぶした例」がそもそも他にないので)

ゲームでの扱い

SDガンダムGジェネレーションシリーズ?
ビームライフル、バルカンなどと共に多くのMSの基本装備扱い。
命中率が高くEN消費も少ない(例外もいる)が、基本的に射程は1であり威力も高くないため、格闘よりも射撃の能力値が高いパイロットの方が活躍しやすい。
とはいえ、ビームライフルが基本射程2~4なので相手の懐に飛び込む、逆に飛び込まれた時には重要な装備。

またパイロットのテンションが上がると命中率やクリティカル率に加えて格闘武器の威力も上がるため、潜在的な攻撃力は並大抵の射撃武器を上回る。
無印~Fまでは射程1ながらビームライフルをはじめとした高命中射撃武器よりも高い倍率の武器火力を持ち、
一方として同じ攻撃値のバズーカや爆弾関係と言った高威力射撃武器よりも高い命中精度という立ち位置の武器。
基本は隊長機が母艦から援護射撃をもらいながら敵を撫で斬りにして撃破を取りボーナスステップを使い、
更に次の身近な敵にまた斬りかかるという動作をエネルギーが切れるまで続ける狂戦士スタイルが手っ取り早いため当時はビームサーベル=人権の時代であった。
『WORLD』をはじめアビリティシステムが搭載された作品では稀に射程2まで届くビームサーベルを持つ機体や、
格闘武器の射程を伸ばす「ファイター」のアビリティを持つパイロットも存在し、これらが接近戦の主力になる。

…のだが、『ジェネシス』では参戦作品の都合上格闘戦向きの機体はごく少数、
さらに射撃武器にもテンションによる火力強化が適用されるようになったため、EN節約以外の目的で使われる機会が激減した。
一応、『クロスレイズ』ではそれなりに格闘戦主体で活躍できる機体も増えている。
なおガンダムWのオペレーション・メテオの5機のガンダムのビーム格闘武器は水中でも減衰しないという性質を原作通りに持たされている。



スーパーロボット大戦シリーズ?
移動後に使えるP武器であり、命中率・CT補正も高い。
とはいえ一般的なモビルスーツやそのパイロットでは大した威力を見込めないので節約目的以外での出番は少ない。
例外的にハイパー・ビーム・サーベルなど高い火力を持つ機体やそのパイロットならば接近戦での活躍が見込める他、
ただのビームサーベルがメイン武器の強機体?なんてのもたまにいる。
というか最近の作品では主役級は普通に格闘能力が高め。むしろ、昔が低すぎたというべきな気もするが

●余談

  • かつて秋葉原や日本橋などではリュックサックに販促品のポスターを差したヲタクの姿が良く見られ、この二本差しポスターを初代ガンダムのバックパック(ランドセル)に見立てて、ビームサーベルと呼ぶことがあった。
    また、小学生がランドセル?の端にリコーダー?や定規を差した姿も同様の呼び方をされた。
    基本的には片側だけなのでガンダムではなくジムなのだが
  • サンライズの飯塚政夫によれば、日本公開の1年前(1977年)にアメリカで『STAR WARS エピソードⅣ 新たなる希望?』を観てきたスタジオぬえのメンバーからライトセーバーのアイデアを紹介されたと言われているが、*2富野監督は、ガンダムの企画の段階ではスター・ウォーズを知らなかったと発言しており、実際に76年の同監督作品『勇者ライディーン?』のエネルギーカッターも基本はレーザーブレード(特撮)系の武器だが「剣を避けた敵を光の残像が切り裂く」という描写もあり72年の同監督作品?とかその直前の他作品?とかもあるしビームサーベル誕生へのライトセーバーの影響の程は不明。




ランドセルからの抜刀ごっこをした思い出のある方は追記・修正お願いします。


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*1 ただしビームライフルのメガ粒子程ではないにせよ縮退によるエネルギー反応励起状態ではある
*2 78年の富野監督作品『無敵鋼人ダイターン3?』オープニングで万丈とコマンダーが光の剣で戦うカットが登場しドン・ザウサーが第2話で初登場したときの指令が唸り声からSWの日本公開直後にダース・ヴェイダー?めいた呼吸音になった等既にSWを見ていたのではないかとの指摘はあるものの