エンパイア中野(アリスギア)

Last-modified: 2024-03-16 (土) 15:54:21

登録日:2022/09/08 Thu 22:45:00
更新日:2024-03-16 (土) 15:54:21
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▽コメント欄
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エンパイア中野とは、ゲーム『アリス・ギア・アイギス』に登場する架空の芸能事務所。

本項ではその関連人物も合わせて掲載する。

◆概要

その名の通り中野区に存在する中小企業。
成子坂と同様に公式グッズとして名刺が作られており、それによると住所は「東京シャード中野区新井一丁目L番L号 中野ワニスビル2F」。
中野区新井一丁目は中野駅から北へ向かい中野ブロードウェイを通り過ぎた先にある実在の地名であり、現実にはアパートの立ち並ぶ住宅街である。

中野駅周辺に複数のサブカルショップを展開するエンタメ企業であり、アクトレス事務所としては新参。
むしろ収入のほとんどがショップ経営によるもので、中野駅周辺などに「スレッジハンマード(スレハン)」なるサブカル店を展開し人気を博している。
元ネタは間違いなく発音がほぼ同じな書店という名の何か「ヴィレッジヴァンガード」であろう。

アクトレス事務所としては小規模ながら社長が独特のツテを持っており、少しずつ規模が高まっている。
成子坂とは業務提携を交わす関係であり、ストーリー開始前から序盤にかけて四谷ゆみが出向していた。

ゆみ含め所属アクトレスは強烈な個性を持つアクの強い者ばかりである。
一応タレント事務所なのだがプレイヤー間ではお笑い芸人集団と見られている。

また正規メンバーは何故か全員ショットギアがデュアルという共通点がある。
また、属性は電撃属性が多い。というか一人だけ焼夷属性のやよいが明らかに浮いている。
加えて、電撃属性メンバーは全員ギアスキルの片方が「前方範囲指定爆破」である。

▽ストーリーのネタバレ

磐田さんの回想によれば先代社長室江利蔵の頃はアクトレス業界と芸能界を牛耳る名前の通り「帝国」と評される程の大勢力を持っていた模様。
しかし前社長が病に倒れたことをきっかけに幹部の離反が発生。
後を継いだ息子央典の努力もむなしく内部分裂の末に中野は崩壊。会社更生によって再出発して今に至る。

◆所属メンバー

  • 藤野(ふじの)やよい 大迷惑ハリケーンラッパー
    CV:田中あいみ
    エンパイア中野所属アクトレスの一人。
    「大迷惑ハリケーンラッパー」という身も蓋も無いキャッチコピーが全てを物語る騒々しい人。
    ほぼ全ての台詞がラップになっており、専用モーションも非常にうるさい。
    またストーリー初登場時点では成子坂の話を全く聞かずに敵対心を向けて来るという強烈なデビューを飾った。

しかしこう見えて根底は真面目な文学少女。アナザー版ではこの側面がピックアップされている。
コミマにも小説島でサークル参戦しており、トライステラがドタバタを繰り広げる裏で彼女らに気付かれないまま陰で奮闘していたりする。
実家は「藤野家具」という家具屋で、母親とは折り合いが良くないらしい。

ユニットとしては焼夷属性の近接型。
誘導弾を撹乱するジャミングとSPゲージ回収率に優れるアームスキルを持ち、比較的HPも高い。
専用Tはグラップルアーム系スキルを持つが、固有モーションでウィンドミル?を繰り出す
シタラや椎奈のアームとは異なり、衝撃波はほとんど発生しないため、アーム連打ではあれら程の殲滅力は出ないが代わりにSPゲージ稼ぎに秀でている。
如何にしてSPを高回転で叩き込めるかが重要で、良くも悪くも波にノれるかが勝負となる。

モチーフはニワトリと思われる。

  • 下落合桃歌(しもおちあい とうか) 江古田のアイドル
    CV:谷口夢奈
    エンパイア中野所属アクトレスの一人。
    所謂ローカルアイドルで自称「江古田のアイドル」。実際江古田に於ける人気と知名度は割と高い様子。
    ぶりっ子にして腹黒なアイドルという性質は一言で表せば7歳若返った佐藤心?である。
    また自分以外のアイドル(バーベナなど)が人気を博していると、流石に妨害したりはしないものの嫉妬心をまるで隠しもしない。
    一方でアイドルとしての情熱・プロ意識自体は本物である。
    ツノハズカメラのホビー館とのタイアップ企画に際しても、「にわか丸出しは嫌」という思いからわざわざすぐみに弟子入りし、
    自力でプラモデルを組み上げられるようにまでなっている。
    3周年記念生放送にて、全アクトレスでも唯一となる詳細なプロフィールと3サイズが公開されている
    それによると、身長155cm、体重桃180個分(≒約45kg)、83-59-87とのこと(身長が4cm低い以外島村卯月?と完全に同値)。
    上記はあくまでアイドルとしての公称値と併記されているため、信憑性には疑問が残るが参考までに。

ユニットとしては電撃属性の近接型。
自機前方一定距離を爆破しスリップダメージを付与するボトムススキルが高火力。
微量だが回復スキルも備え、動作は遅いが無敵時間の長いSP、対応能力の高い両手剣、デュアルによる手数とオールラウンダーに纏まっている。

苗字の「下落合」は東京の地名で新宿の西辺りの地域を指す。
しかし彼女のアイドルとしての本拠地である江古田は下落合から更に西に2㎞ほど離れた地域であり、関連は薄い。

ギアのモチーフはと思われていた*1が、後に「天使とトイプードル」であると公式に明かされた。
ギアモチーフは基本的に非公開であり、他のアクトレスのものも設定画集などで明かされたもの以外は全てプレイヤーの推測であるが、
彼女に限っては「蛾呼ばわりは可哀そう」として特別に軟式Pから明かされた。

ネタキャラ扱いの傾向が強い中野組の中でも特に公式からのイジリネタが多く、2019年にはエイプリルフール企画でアリスギア公式Twitterが彼女に乗っ取られたり、
1日限定のファンクラブサイトやら桃歌をモチーフとしたTシャツが作られたりしている。
……と思ったら同年の夏コミにて本当に商品化され、同時にアリスギア初のキャラソンシンガーとしてCDデビューした

なおCVの谷口氏は公式生放送のゲスト声優陣としては常連(上記桃歌ちゃんシャツを着ている事が多い)だが、
出演時は断固として桃歌「役」声優ではなく「桃歌ちゃんのお友達」と名乗っている。
当初は「声優」という紹介文を無視する形で名乗っていたが、後に谷口氏限定の特別措置として正式に肩書が「桃歌ちゃんのお友達」となった
生放送内でのミニドラマでも生アフレコではなく借りて来た音源の再生という形を取っており、
収録時の裏話を公開する際も、あくまで「桃歌ちゃんの収録に付いて行った時に見聞きした話」としている。

▽どうでもいいネタバレ

隊長は彼女の隠れファン
そのため桃歌に対しては妙に甘く、密かに成子坂への移籍を目論んでいるなど結構な筋金入り。
但し彼女が主に事務員的な意味で中野に必要な人材である事は認識しており、それを押してまで引き抜くつもりは無いなどギリギリのラインで弁えてはいるらしい。
「まだ先になりそう」とか抜かしているあたり諦めてはいないようだが。
ちなみに彼女の父親は銀行の支店長。そんなお嬢様故か、実は幼い頃から藤野家具と家族ぐるみでの交流がある。ただやよいが幼馴染というわけではないようだ。

  • シャーリー・オークレイ テキサスじゃじゃ馬ガール
    CV:三宅晴佳
    2019年3月のイベントで突如登場、その後正式にエンパイア中野に加わった「モーニングバレーのテキサス・シャード」(「テキサスシャードのモーニングバレー」ではない。ここ重要。)出身の娘。
    とにかくテンションが高く、ジニーとは別方面の典型的なアメリカ人(属性)?キャラ。
    西部劇の大ファンであり、自称「中野の保安官」。その関係で銃、殊更リボルバー銃も大好きで、常にモデルガンを持ち歩いている。
    同じく西部劇とリボルバー銃大好き繋がりでか、リボルバー・オセロットを意識したネタが非常に多い
    「ワタシのリロードはレボリューションよっ!」

ちなみに父ダニエル・オークレイJr.は元プロレスラーで得意技がラリアットだったり掛け声が「ウィー!」だったりとどう見てもスタン・ハンセン?
シャーリー自身も父直伝のラリアットが得意技で格闘大会に出場したりもしている。

2019年7月のイベントにて判明した事として、現在は東京シャードに於いて「サバゲ―タレント」として人気を博している模様。
他の外国人キャラと比べて日本語が不得手で、口調は日本語に不自然に英単語が混ざる、いわゆるルー語である。

ユニットとしては電撃属性の近接型。
常設としては初の拳銃クロスギアを得意とするアクトレスである。格闘攻撃は「ラリアット」→「拳銃連射」のコンボとなる。
投げ縄を模したの前方爆破とマルチロックミサイルを持ち、近距離帯での攻撃力は電撃の中でも高め。

モチーフは牡牛とカウボーイと思われる。ショットギアの形状もモロSAA
またラリアットが得意なのも、伸ばした腕で喉を狙うプロレス技とカウボーイが使う投げ縄が両方「ラリアット」である事*2のシャレと思われる。

▽どうでもいいネタバレ

勘のいい方はお気付きかもしれないが、国籍は東京シャード。
両親は米国人なので人種的にはアメリカ人だが、生まれも育ちも東京シャードのモーニングバレー(阿佐ヶ谷)にあるステーキ屋「テキサス・シャード」である。
確定的な情報は無かったが、2020年1月のイベント内で作成されたAEGiS出版の「アクトレス名鑑」に思いっきり書かれていた。

まあ本人も隠しているつもりはないのだろうが……と思いきや、2023年にはアニメ版の連動企画で実は普段のカタコトはわざわざ練習した演技であり、実際には両親も揃って日本語ペラペラな事が桃歌ちゃんによってウッカリ暴露された。
普段の振る舞いはキャラ作りに対する彼女(と両親)なりのプロ意識の高さ故、という事なのだろう……多分。

  • 伊戸倉音緒(いとくら ねお) フォーリンミュージシャンガール
    CV:都月彩楓
    2020年9月末に実装。
    ゲームへの実装及び登場はあまりにも唐突だったが、実は初年度から外部書籍や室江の発言で存在は仄めかされていた。
    桃歌らよりも前に中野にいたミュージシャン兼アクトレスで、諸事情で中野を離れていたが紆余曲折を経て中野に帰還した。
    一見するとぶっきらぼうでクールな印象を与えるが、根は真面目で音楽への情熱は本物。
    何故か成子坂事務所で待機中はぎこちない態度になり、言動もしどろもどろになるが……?

実家は両親が三味線奏者という音楽一家で、その影響で本人も三味線を弾く事ができる。
普段はカルチャースクールの三味線講師としても活動しており、演奏歴だけで言えばギターよりも長いとか。
またこれらの音楽系の活動以外に動画の配信も行っており、普段は演奏やゲームのプレイ動画などを上げている模様。

小柄で童顔な上につるぺったんだが、来歴からも分かる通り年齢は中野の正規所属アクトレスでは最年長の21歳。
他の3人はシャーリーも含めて全員19歳なので、中野では現状唯一の成人アクトレスでもある。

ユニットとしては桃歌、シャーリーと同じく電撃属性。やよいェ……
アナザージニー以来となるデュアルとライフルの複数適性持ちで、接近戦はランス。
ショットは中距離を維持しながらの射撃戦が得意で、チャージショットはカウンターとデュアルでは珍しいスタイル。そもそもデュアルという名のギターとスピーカーである
クロスは下スワイプで一定時間強化モードに移行、範囲攻撃で火力を発揮する。
本人のスピードが速くなく、立ち射撃が強力なことから動き回るよりも足を止めて戦うのが得意で、被弾上等のロックなファイトスタイル。

3周年記念生放送に於ける自己紹介によると、名前の由来は三味線の部位名に因んで「音緒」(三味線の弦と胴を結ぶ紐)との事。
これを踏まえると、苗字の由来も同じく三味線の部位名「糸蔵(いと「ぐ」ら)」(ギターで言うヘッドに当たる、弦が巻かれている部分)と思われる。

また、ギアのモチーフは恐らく楽器とネズミ。デュアルは見たまま、ランスもどう見てもマイクスタンドである。
Twitterに掲載された2021年の年賀状でもネズミルックで登場し、ウシルックのシャーリーとツーショットを飾っている。新手のイジメかってんですよ

▽ネタバレ

かつての中野在籍時の時点でそこそこ売れており、本編の3年前にミュージシャン専業を志して音楽系の事務所へと移籍。
しかし憧れと実像のギャップから周囲に食ってかかった結果、ライブ中に背中から飛び蹴りを受けるという凄絶な報復を喰らい右腕を骨折、
その上メディアからは自身が悪者扱いを受け、療養と精神的なケアのために休業していた。
当時は今よりも更にストイックで狂犬然とした人物だったとの事で、「憧れ」に対する失望、諦観から丸くなった今でもやよいからは怖がられている。
骨折した右肘には現在でも痛々しい痕*3が残っており、ノーマル☆4の専用スーツで右腕のみ分厚いサポーターが装備されているのも恐らくはそのため。
着せ替え画面でウキウキしながら露出度の高い服を着せた隊長が傷に気付いて居た堪れない気持ちになるのはある意味様式美

また、普段と事務所でキャラが異なるのは隊長に一目惚れしたから。
そのため、隊長がいる所では緊張して上手く話せなくなってしまうのである。
現状、隊長に対する想いが明確に恋愛感情である事が示唆されている数少ないアクトレスの一人。

ちなみに彼女、トライステラ☆もプレイしているグラスト(グランマティカストーリー)というネトゲもしているのだが、公式薄い本に記載されていたシタラらのギルドに属する「ミキヒジ=ギプス」なるメンバーの中の人である事が示唆されている。

  • 室江央典(むろえ なかのり)
    エンパイア中野の社長。ム〇ツヨシ。
    存在はサービス開始時から語られていたが、実際に登場したのは19春のシャーリー実装から。
    個性豊かな部下達の後始末に追われる苦労人だが、本人自身もいい加減な性格で時には自らトラブルを呼び込むはた迷惑なオッサン。
    ゴルフイベントで本格登場した際は非常に騒がしくしており、アクトレスらに鼻の下を伸ばすなどゴルファーとしてのマナーは最悪であった。

父が倒れた事をきっかけに崩壊していくエンパイア中野を右も左もわからない中でどうにか存続させた苦労人であるが、
普段のいい加減なダメオヤジっぷりから自身のボスという事になる桃歌やゆみ、挙句に隊長にすらぞんざいに扱われるなど、見た目も相まってコメディリリーフとしての趣が強い。

◆その他の関係者

  • 四谷(よつや)ゆみ
    CV:松井恵理子
    終 身 名 誉 中 野 芸 人
    ……もとい成子坂製作所からの出向。
    ストーリー当初は桃歌とやよいしかいなかったので、ゆみが中野にヘルプで入っていた。
    現在は所属アクトレスが増えたので成子坂に戻っているが、今でもちょくちょく中野に顔を出しているようである。






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*1 モモイロヤママユという配色や形状がズバリな蛾が実在した事や彼女と同じ毒を用いるヴァイスが蛾型だった事に起因する
*2 そもそもプロレス技のラリアットの語源は「投げ縄」である。
*3 縦一直線という形状から、傷そのものではなく手術痕と思われる。