オールマインド(ACVI)

Last-modified: 2024-04-06 (土) 19:47:09

登録日:2024/01/08 Mon 01:56:52
更新日:2024-04-06 (土) 19:47:09
所要時間:約 16 分で読めます


▽コメント欄
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傭兵支援システム「オールマインド」へようこそ
レイヴン 貴方の帰還を歓迎します


「オールマインド」とは、ゲーム「ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON」に登場するキャラクターである。

◎目次

◎概要

「全ての傭兵のために」がモットーの傭兵支援システム。プレイヤー間では略して「AM」もしくは親しみを込めて「オマちゃん」と呼ばれることも多い。CVは潘めぐみ
エンブレムは「三角形内に組み合わせた『ALLMIND』」。どう見ても『D』が無かったり*1、妙に多いカラバリを何かにつけてプレゼントしてくるので本作屈指のネタエンブレムと化している。

傭兵支援システムとしてACに乗る傭兵達に各種のサービスを提供しているたいへんありがたい存在で、実力を認めた傭兵にはアリーナ(シミュレータ)の攻略や実戦データ収集を依頼することもあり、それらの実績に応じて褒賞としてACのパーツを支給してくれることもある。また兵器開発も行っているらしく、独自に収集したデータを基にオリジナルのACパーツも開発・供給している。

作中で主人公(プレーヤー)とのやり取りをする窓口はAIであるらしく、対応は無機質なものである。ここらへんは過去作に登場したレイヴンズ・ネスト?のオマージュだろうか。ただ、プレイヤーが想定外な行動をとると狼狽えたり呆れたり皮肉ったりする様子も見せるなど変に人間臭いところがある。
オールマインド自体についての情報も作中にはほとんど存在せず、人間が絡む運営主体が存在するのか、あるいはAIが主体になったシステム的なものなのか、いつから存在してるのか、活動範囲はルビコン3上のみなのかなど、明確になっていることは殆どない。
しかし「密航」クリア後に聴ける「あなたの帰還を歓迎します」というセリフは、10年の時を経て再び傭兵稼業に戻ってきたシリーズファンにとっては非常に感慨深いセリフだったであろう。

◎業務/製品

オールマインドの活動は傭兵支援サービスとACパーツ開発に大別される。

▽傭兵支援サービス

パーツショップ運営と戦闘シミュレータ、およびそのシミュレータを使用したデータ収集などを行っている。
ACガレージのメニュー画面の隅にもオールマインドの名前が書かれており、ACガレージもオールマインドが提供している模様。
どれもほとんど収益を挙げられないような内容になっているが、どのような形で運営の原資を確保しているのかは不明。

★パーツショップ

AC用パーツの調達が行えるショップを運営している。各パーツの詳細なデータが提供され、武器類に関しては「どのような武器なのか」を説明する動画まで用意されている。
不要なパーツの買い取りも行っているが、ACシリーズのお約束*2としてパーツの売値と買い取り価格が同額であるため気軽にパーツを購入して試すことが可能。
中古品だろうと買取価格が下がらないのは商売として成り立つのか心配になる

★戦闘シミュレータ

仮想空間でACの操縦訓練や機体のセッティング確認などを行える。ACガレージと連動しており、新しい機体やパーツを試したいときにもスムーズにシミュレータへ移行できるほか、シミュレータを使用中でも簡単に機体構成を変更可能と使い勝手が良い。シミュレーション精度も現実とほぼ誤差が無いという高品質なもの。メタ的には全部同じゲームなんだから当然ではあるが
また、このシミュレータを利用して以下のようなサービスを行っている。

▷トレーニング
「傭兵教育プログラム」と銘打たれている、予め用意された機体で課題をこなしていく形式の操縦・戦闘訓練。
クリアすると褒賞としてパーツを支給してくれる事があり、大変有用なパーツを貰えるため非常にありがたい。
▷アリーナ
本作のアリーナはオールマインドが収集したデータをもとに傭兵たちをランク付けし、ランキング上位の傭兵を再現したデータと一対一で戦闘シミュレーションを行うものとなっている。
最初から全部のデータに挑戦できるわけではなく、傭兵としての実績(シナリオの進行度)に応じてランキング下位から順番に開放されていく。
勝利する毎に賞金とOSチューニング用のチップを支給してくれる。
▷インテグレーションプログラム
オールマインドが用意した様々な架空の機体と戦闘シミュレーションを行う。ゲーム的には2周目以降の裏アリーナ、過去作での追加ランカーみたいなもの。
ここで収集されたデータはオールマインドが開発している戦闘AIに統合されるとのこと。
「非公開かつ暗号化された、特殊な傭兵支援プログラムのようですが…」(折り畳み)
▷ネスト
非公開の傭兵支援プログラム。用途・目的は不明。
アリーナについて調べていたエアが偶然発見したもので、621はエアが作ってくれた「裏口」からアクセスすることになる。
…という建前の、本作におけるオンライン対戦モード。ゲーム上は全く手を付けなくても特に支障は無い。
チャプター2をクリアすると解禁され、設定上はアリーナの延長、つまりシミュレーションでの対戦ということになっている模様。

★「ログハント」プログラム

オールマインドが認めた傭兵に対して実戦データの収集を依頼し、それをこなした傭兵に報酬を与える活動。
戦場で遭遇した特殊な敵機体を撃破することで「バトルログ」を収集する。大抵は改造を施された珍しい機体やACがログハント対象に指定される。
ログの収集数に応じてハンターランクが上がり、昇格時に褒賞としてACパーツが支給される。
傭兵までログハント対象にしてるあたりどうなんです?

▽ACパーツ

ACフレームとAC用武器を開発している。
フレームは手堅い性能をしているが、武器に関しては高性能ではあるもののどこか独特の感性をしており、ひと癖もふた癖もあるものが並ぶ。
プレイヤー以外にもオールマインド製パーツを使用している独立傭兵がいるため、それなりに流通している模様。
ゲーム上は全てがログハントの報酬で、入手はシナリオ進行度にほぼ依存することになる。

★MIND ALPHAシリーズ

有機的な外見が特徴のオールマインド製フレームパーツ。
「表皮のように馴染むACを目指して各種最適化が行われている」とのことで、オールマインドによれば旧世代(コーラル入り)強化人間と相性が良いとされる。
性能で見るとやや重めの中量パーツで、同重量帯では防御関連のパラメータが充実しており打たれ強い。

▷20-081 MIND ALPHA
頭部パーツ。
スキャン距離以外の性能が概ね中程度でまとまっている。
突出したものが無い反面決定的に劣る部分も無いので、見た目で選んでも良いかもしれない。
デザインは過去作であるネクサス?に登場した「H11-QUEEN」、俗に言う「エヴァンジェ?頭」「隊長頭」に似ており、アーキバスの中量フレームと合わせるとよりそれらしくなる。
▷07-061 MIND ALPHA
コアパーツ。
西洋甲冑のような曲面装甲が目を引く、重量寄りの中量コア。BAWSのBASHOコアのようにブースターが縦に配置される特徴がある。
ブースタ効率補正がやや低いがそれ以外の性能には大きな穴が無く、非常に汎用性が高い。
▷04-101 MIND ALPHA
腕部パーツ。
重量に比して反動制御に優れ、一定以上の射撃武器適性も維持された射撃戦特化型。
近接武器適性は低いうえEN負荷もワースト2位と欠点も大きいが、中距離射撃戦機体には最適。
▷06-041 MIND ALPHA
脚部パーツ。
中量2脚型では重かった部類だが、その分APや装甲値は充実している。
同重量帯では姿勢安定性能と積載上限がわずかに劣るがそれも致命的ではなく、タフな中量機を組むには向いている。
また、アプデで大幅な軽量化が成されたので今ではブルートゥ?でおなじみのWRECKER?よりも軽い。蹴りの威力こそ下がったが、機動性はより良好になっている。

★MIND BETAシリーズ

同じくオールマインド製フレームパーツ。
解説文には「換体」という見慣れない言葉が使われている。オールマインド的にはMIND ALPHAから差し替えて新たなデータ収集をするためのパーツらしい。

▷20-082 MIND BETA
頭部パーツ。
重量に対して装甲値とAPがとても低い。他にもシステム復元性能が低いのでACS異常や強制放電といった状態異常にもやや弱くなるという防御面の脆さはあるが、単独トップの姿勢安定性能は魅力的。
APと装甲を他の部位で補える重量機に向いており、実際コレを載せた重ニやガチタン?は殴り合いに滅法強い。
センサーだらけの頭部前面がガラスキャノピーに覆われている?というとても異彩を放つデザイン。機体ダメージが蓄積してくると段々キャノピーに亀裂が入り始めるという芸コマもある。
▷06-042 MIND BETA
中量の逆関節?脚部。
逆関節の宿命としてAP・装甲値はやや低めだが中量2脚並は確保されているため逆関節の中では扱いやすい。
姿勢安定性能は軽量2脚並……だが、アップデートによって重逆関節よりも数値が高くなっており同カテゴリ内ではTOP。
解説文では「異物混入による人体感覚の変化に着目、まず末端たる脚部を獣の形に置き換えることにした」となっているが、この試みが続いた先に何が待っていたのかは不明。

★AC用武器

いずれもクセのある変わった武器だが、強力なものも多い。
命名規則は「型番+意味のある英単語の略称」。

▷44-141 JVLN ALPHA
バズーカ?。通称スッラバズあるいはオマバズ。型番の略称は「Javelin(投げ槍)」だろうか。
着弾時に多段ヒットする爆発を起こす。攻撃力・弾速・直撃補正ともに優れており、非常に強力。
が、アップデートで他の近接信管付きバズーカの弾速が改善された(V1.05にて近接信管が弱体化しており性能差は近づいている)ため、
近接信管が無い*3点とバズーカ中最大の重量という欠点が目立ってしまっていたが、Ver1.06でカテゴリ中最大重量こそ変わらないものの遂に大幅軽量化を果たし、
ついでにこれでスタッガーを取った時にすっぽ抜けないように修正された。
オールマインドは、全てのJVLN ALPHAを使う傭兵のためにあります
バズーカなのになぜか銃剣が取り付けられているが、当然ながら刺突には使えない。Ver1.06までは重くなるから外せとツッコまれまくっていた。
スッラ「これどうやって使ったらいいんだよ…刺して撃てばいいのか?
▷44-142 KRSV
マルチエネルギーライフル。エネルギーライフルとプラズマライフルをそのまま並列に合体させた、AM製武器でも一際様子がおかしい一品。無論、腕武器としては最も重たい。
3段階の溜め撃ちでプラズマ、レーザー、複合ビームを撃ち分ける。スペックも演出もロマンの塊。
プレイヤー達からはオールマインドの最推し武器なのだろうと目されている
書くべきことが多すぎるので詳細はカラサワの項目?へ。略称もおそらく「Karasa'v'a(カラサ"ヴ"ァ)」と、今作のカラサワ枠である事を示唆している。
▷44-143 HMMR
プラズマ機雷投射機。六文銭が鎖分銅よろしく投げつけてくるアレ。ヨーヨーではない。
近接武器の一つで、通常攻撃ではワイヤーの先についた回転体を振り回して打撃を行い、チャージ攻撃ではプラズマ機雷をバラ撒く。接近せずその場で攻撃するためブースター性能の影響を受けない特性がある。
チャージ中は左手前方でブンブン振り回し、その間はライフル程度の弾丸までなら弾き返すが狙ってやるのは難しい。
間合いの広い近接武器で、タンクや4脚では移動しながら攻撃できるため隙が小さくなり、とても扱いやすくなる。
ヨーヨーやフレイルのように敵を殴打する所から、略称の意味は「Hummer(鉄槌、殴打)」と思われる。某機動戦士のアレとは無関係。
▷45-091 JVLN BETA
爆発型ミサイル。
単発で飛ぶミサイルの軌跡に爆薬が残され、時間差で一斉起爆することで範囲攻撃を行う。通称「爆導索」。
軌道が変則的なので効果が安定しないが、その分相手も避けにくくダメージ・衝撃力・回転率も優秀と高性能。
構え不要の武器としては珍しく発射時にアラートが発生してしまうが、武器の特徴的にアラートに反応して回避行動を取られても影響は少なく、他のアラート付き武器のブラフとしても機能するという利点がある。
使い方を理解したプレイヤーが使うと引き撃ちキラーや接近拒否もこなせる凶悪な武装であり、Ver1.06にて爆発範囲が狭くなるという弱体化を受けながらもまだまだ現役である。
デトバズと似た名前かつ同じ「連鎖爆発」という特性を持つ。オールマインド的には同系統の武器として設計したのだろうか?
▷45-091 ORBT
レーザーオービット。略称もそのまま「Orbit(オービット)」だろう。
自機に随伴する小型機を展開し、捕捉した敵に向かってレーザー攻撃を行う。カテゴリ名はオービットだが、過去シリーズで言うとイクシードオービットに近い。
実弾のものと比べると火力で劣る代わりに展開時間で大きく上回る。
発売当初は攻撃力・弾速が低く余り評価されていなかったが、Ver.1.03.1と1.06の二回に渡って強化されてからはそこそこの評価を得ている。
何故かJVLN BETAと型番が被っている

▽関与した、或いはそうと思われる兵器群

ネタバレ注意(折り畳み)
▷ゴースト
ミッション「BAWS第2工廠調査」を始め幾度となく相手をする事になる特殊MT。丸い胴体部分からヒョロリと長い手足が生えたようなルックスが特徴的。
一部のミッションに登場する個体を除いて「MDD方式」という、相手機のカメラ・モニター機能にハッキングを仕掛けてあたかも姿を消したように見せるという特殊なステルス能力を持つ機体であり、捉えるにはスキャンを掛けて位置を暴くか攻撃の瞬間のみにステルスの途切れる時を狙うしかない。
武装は「長射程、高威力のレーザーキャノン型」「鬼リーチ、高衝撃、そしてまた高威力の3拍子を揃えたプラズマ鞭型」の2種類が存在。
レーザーキャノンの方はスキャンして近付かれるとすぐにECMを撒き散らして姿を消し、再び高い所から狙い撃とうとしてくる。放つ前にはレーザー照準によるサイティングやエネルギーチャージの発光が見えるのでそれを目印にしよう。
鞭の方は軽快なステップやジャンプでこちらのロックを振り回しながら、ステルスからの振り下ろしや薙ぎ払いといった避けづらい一撃を仕掛けてくる。鞭のリーチが長い為QBやジャンプで避けようとしても引っ掛けられる事が多く、そこへレーザーキャノンの一撃を重ねられれば致命傷になりかねない。
一旦捉えられればBAWSの2脚MTよりちょっと硬い程度の耐久力しか無いが、鞭型の中にはパルスアーマーを展開している個体もあるので注意。その場合、見付けづらいのに加えてタフなため対処の難易度が跳ね上がる。
実は最序盤のミッションでも何かをしており探し出せば交戦できる。特に隠しパーツなどは無いが撃破すればウォルターからボーナスを貰える。
▷オールマインド(機体)
「賽は投げられた」ルート、そして本作の真のラスボスを務める、劣勢に陥ったイグアスにオールマインドが与えた人型機動兵器。
その形状からしてエアの使用するIB-07:SOLと類似しており、恐らくはコピーかベースとした独自開発機と思われる。
コーラルでは無く正体不明の独自の動力機関で稼働している為か、カメラアイやブースターの炎はコジマ粒子不気味な緑色に煌めき、武装の属性もエネルギーになっていると変化が著しい。

機体が機体なだけにエアも披露したあの瞬間移動の如きクイックブーストでこちらを翻弄しながら両手のエネルギー武器を連射してきたり、こちらがスタッガーに陥れば強烈なチャージ射撃をしっかり叩き込んでくる他、下手に近寄ればブレードの一撃も待っていると隙が少ない。
更にAPを半分まで減らしイベントを挟むと動きがより苛烈化、大剣の如き三又のレーザーブレードを展開して近接戦闘を中心に攻め立ててくる他、距離を離すと砲撃形態に変形して極太のレーザー砲をぶっ放してくると派手な戦闘を繰り広げる。
一方でエアの分身攻撃のような手は使ってこないので、人によってはパターンが読みやすいかも知れない。
▷オールマインド・オービット
上の機体と共にオールマインドが刺客として差し向ける機動兵器。
と言っても実態は単に動力源がコーラルから同じ謎動力になっただけのシースパイダー?(飛行モード)であり攻撃も同じ。
バランス取りの都合か原型機より大幅にAPが減っているだけでなく、武装の属性もコーラルからエネルギーになったせいで衝撃残留値やダメージが低くなっているなどかなり弱体化している。
それでも2機も投入される為に放置はできない…と思いきや、真っ先に本体のAPを半分以上削ってイベントを起こすとタイマンを望むイグアスに揃って破壊されるので、慣れればほぼ出オチ同然にしてしまえる悲しみを背負っている。
▷マインドα、マインドβ、マインドγ
インテグレーションプログラムで収集したデータを反映した『素体』。
上述のMIND ALPHAおよびMIND BETAで構築されたACで、AI制御によって動く無人機。武装もオールマインド製パーツが多め。
マインドβからは「戦場に出しても傭兵と見紛うレベルの活躍をするでしょう」と語っており、後述するケイトの様にオールマインドの実働部隊として運用され始めているようだ。
ラストバトルでは上記のオールマインド(機体)の前哨戦としてイグアスが操縦(?)するマインドγと、複数のマインドαを相手にする。
▷ヴェスパー部隊のデッドコピー
「賽は投げられた」ルートのあるシーンにて登場した存在。複数機でカーラ&ウォルターに襲撃を仕掛けている。
実物を見れないのでマインドα~γをベースにしたものか、実際にロックスミス~デュアルネイチャーまでの8機をフレーム単位で再現・量産したものかは不明。
ただし所詮は「デッドコピー」なので、フロイトやラスティの超人的操縦センス、スネイルの執念にホーキンスの老獪さあとペイターの狂気やスウィンバーンのヘタレさといった人間らしさまでは模倣できていないのかもしれない。
……制御している存在が本人を取り込んで再現したAIでない限りは。 *4

◎作中での活躍

作中ではルビコンに降り立ったC4-621とウォルターが身分証明を得るため傭兵のIDを探し、”安否不明となっていた「Rb23 レイヴン」が復帰した”という形で名義を偽って活動を開始する。
その後は傭兵支援システムとしてお世話になることに。
周回を重ねるとセリフが変化していくが…


傭兵支援システム「オールマインド」へようこそ
レイヴン 貴方の帰還を…
…失礼
貴方の帰還を歓迎し 更なる活躍を期待します

ネタバレ注意(折り畳み)


登録番号 Rb23 強化人間 C4-621 レイヴン
オールマインドは、貴方をリリース計画の協力者たり得ると判断しました

実は物語の裏で密かに「コーラルリリース」なる計画を進めており、アーキバスを影で支援するなど各所で暗躍していた。
ミッションで時折出現していた所属不明のステルス機体はここの所属であり、計画の「調整」を行っていたようだ。
その目的は「人類とコーラルの真なる共生を達成し、人類の新たな地平を拓く」というもの。
その過程で汚染物質たるコーラルを宇宙規模で拡散させる必要があるようで、おおよそどんなことでも笑い飛ばす主義のカーラですら「笑えない」と評している。
なおルビコン解放戦線もコーラルとの共生を謳ってはいるが、あちらはコーラルを資源と見なした上での共生であり、オールマインドはこれを「コーラルの抑圧と搾取に過ぎない」として否定している。
コーラルリリースには大量のコーラルが必要となるようで、コーラルの独占利用を目論む企業を利用して準備を整えようとしていたことが各種ログやインテグレーション・プログラムの暗号化文書より読み解ける。

これらの事実は2つのエンディングを経た後(3周目以降)に開示され*5、621がコーラルリリースに関わるルートが選択できるようになる。
オールマインドと共にコーラルリリースを目指すこのルートでもルビコンの勢力図に大きな変化はなく、時折オールマインドからの依頼をこなしていく事になるが、
決定的な変化が発生するのはチャプター4の最終ミッション「集積コーラル到達」。リプレイミッションで見ると分かるがこのミッションは内容が差し替えられた「ALTミッション」となっており、
他のルートではスネイルの不意打ちによって捕虜となる621が、付近で潜伏中のスネイルに逆に奇襲を仕掛ける形になる。それまでの恨みを晴らせる展開にテンションの上がる621は多かった模様。
そして621はオールマインドの庇護下に入る。最後には役目は終わったとばかりに621とエアを抹殺しにかかるが、まさかの展開に……

★協力者

もちろんだが、オールマインド単体で計画が進んでいたわけではない。
少なくともオールマインドには幾名かの協力者が存在しており、それらも裏で暗躍している。

▷スッラ(ほぼ確定)
第1世代強化人間の数少ない生き残りにして、C1-246の型番を持つ者。ウォルターとは因縁深く、ハウンズのメンバーにはスッラに殺された者もいるらしい。
乗機「エンタングル」は脚部・炸裂バズーカ・爆導索ミサイルと、オールマインド製のパーツが3つも使用されている。
オールマインド製パーツは六文銭のシノビの様に普通の傭兵にも配布、ないしは販売されているような描写があるので、これだけ見れば「スッラもそういった傭兵」に見えるだろうが、
3週目にて彼はウォルターと621を確実に消すため、遠隔制御でゴーストを引き連れて現れる。その為、彼もオールマインドの息がかかった存在である事が濃厚。
さらに、あるミッションではブリーフィングにて「計画に使える特別な旧式強化人間のリスト」をオールマインドが見せてくれるが、その中でスッラの型番である「C1-246」らしき番号が赤色で強調されている。
そもそも1周目の時点でスッラと対決するミッションで発見できるオールマインドが残したと思われるログには「老兵」なる人物を計画のキーとして使う事を示唆されており、旧式中の旧式である第1世代の彼である可能性が高い。
そんな重要人物を初手で621に潰されてしまい、初っ端から計画破綻の危機に陥った
一方でオールマインドの管理下にあるはずのアリーナで彼のシミュレーションデータと対峙すると通信がバグる(このような変化があるのは、彼以外ではカーラのみ)。どういうことなのか……
▷V.Ⅲ オキーフ(確定)
アーキバス専属AC部隊「ヴェスパー」の第三部隊隊長にして長官。先の大戦では諜報で大活躍した英雄としても知られる。
そんな彼の正体はオールマインドのスパイ。ヴェスパーに潜り込み、リリース計画を進める助けになっていた。
彼の機体「バレンフラワー」は頭部がオールマインド製のものとなっている他、同じくヴェスパーに潜り込んでいる別の勢力のスパイと同様にBAWS?のパーツを用いている。
元は旧式の強化人間(第2世代)だった事もあり、エアは彼も計画の「候補者」だったのではないかと考察していた。
……が、なんと彼はオールマインドを既に離反済み。リリース計画を成した「その後の世界」がろくでもないものと認識しており、今の世界を守るためにアーキバスの隊長として戦う道を選んでいた。
621と戦う際には「計画に夢を見るのも、オールマインドと組むのもやめておけ」と説得をしてくる。厭世的な彼がそうまでして止める本来のリリース計画というものは、本当にひどいものだったのだろう。
ちなみに、オールマインドは裏切り者であるオキーフ抹殺の為に何度も刺客を送り込んでいた様だが、全て返り討ちにされていたらしい。621の起用はほぼ最後の手段だったらしく、オキーフからも「いよいよ贅沢な人選だ」と評価される。
壁越え?」と「ワーム殺し」の評判はもちろんの事、進めたミッションによっては「悪名高き殺し屋コールドコール」「特例上位ランカーであるキングが率いるブランチ」といった有名な存在も真正面から撃破している事になる。
独立傭兵としては件のキングにも並ぶ程の評判を得ていてもなんらおかしくはなく、621の起用は冗談抜きで「贅沢な人選」足りえるのだ。
G5 イグアス(確定)
ベイラム専属AC部隊「レッドガン?」の5番手であり、621のライバル的な人物。
実は彼はある時期から乗機「ヘッドブリンガー」の腕部がオールマインド製のものに変わり、肩にもシールドの代わりにレーザーオービットが装備される。
通常ルートではただの匂わせ程度(2週目以降のミッション「機密情報漏洩阻止」では彼と一時的に共闘してゴーストと戦う展開になる。タイミング的にはこの時点でスカウトを受けたのであろうか……)だが、
リリース計画に協力するルートでは終盤にて思わぬ形で彼が現れる事となる。
「野良犬」を越えたい、ただそれだけの為に世界すら壊す覚悟を決めた「狂犬」の意地と生き様、それを目に焼き付けよう。
なお、上記の旧式強化人間リストでは「C4-6xx」と「C4-7xx」の型番が強調されていた。位置的に前者が621とすると、続けて強調される700番台の第四世代強化人間こそがイグアスではないかと言われている。
▷621に殺された者たち(疑惑)
ラストバトルにて、イグアスは「俺以外にも、てめぇにやられた"残りカス"が(オールマインドの中に)たくさんいる」と述べており、
それに合わせてイグアスの声に重なるように、様々な声が「「「教えてくれよ、どれだけ殺すつもりだ?」」」と621をなじる演出がある。
このノイズだが、実はイグアスの動かすマインドγに付随するマインドACを全滅させていると、重なる声が消えてイグアスの声のみになるという特徴がある。つまり、重なる声の発生源は……?
一度倒されたイグアスがAIのような存在となって復活している以上、他のAC乗り達も死亡後にオールマインドによってAI化され、彼女(?)の手駒にされているのではないかと思われる。

◎考察

ネタバレが多いので折り畳み
▷正体について
項目冒頭で述べた通り、そもそもオールマインド自体についての情報がほとんど無く、AIそのものなのか、あるいはAIで身元を隠した人間や組織なのかといったことも不明。
ただ、情報操作で攪乱される企業勢力の状況を見て「人に依る組織とは やはり脆弱なものです」と述べており、暗に「自分(オールマインド)は人間によって構成された組織ではない」と言っているともとれる。
作中では明言されていないものの、エアと同様のCパルス変異波形である可能性があり、
  • 621にしか聞こえていないはずのエアの存在を認識する。
  • コーラル輸送ヘリ阻止のミッションでコーラルが焼かれることを「必要な犠牲」と言う(=コーラルを単なるエネルギー物質ではなく、生命体と認識している)。
  • 計画を明かしてからのオールマインドのエンブレムがコーラルと同じ真っ赤なものに変わっている。
    等々……。
    エアが作中で度々機器に干渉する描写を見せていることから、何らかの拍子に群れからはぐれたコーラルの一部がオールマインドのシステムAIを乗っ取って成り代わっているという説もあるが、エアに対して「あなたの同胞は我々を受け入れるでしょう」と言う場面や、そもそも計画遂行の必要条件として自分ではないCパルス変異波形を求める事など、変異波形ではない別の存在という可能性も否定しきれない。
    その他、死者の人格を何らかの方法でデータ化し取り込んでいることも示唆されており、現在のオールマインドはそういった無数の死者の人格データの集合体ではないかという説もある*6
    また、GHOSTをはじめ技研製の兵器あるいはそのコピーをけしかけてくること、元来技研で論じられていたコーラルリリースを実行できる程度には内容を知っていることなどから、オールマインドの出自を技研に求める向きもある。
    最終決戦時の機体に用いられる謎の緑色発光からコジマ粒子の変異波形とする説もある
▷動機
「コーラルリリース計画を進めていた理由」も不明。
オールマインドの言い分を要約すると「コーラルと人類の可能性を拓くため」といった具合だったが、作中で入手できる資料ではコーラルリリースについて「破綻」だの「人間世界の悲惨」だのと不安になるようなことしか言われていない。
おそらく技研の資料(ドルマヤンと交信していた「セリア」が閲覧したもの)にはまた違った内容があるものと思われるが、それを確認する手段は無い。
▷破綻
コーラルリリースルート以外ではプレーヤーも知らないうちにオールマインドの計画が破綻していたものと思われる。
具体的にはチャプター1の終盤でスッラが死亡したことによるトリガー消失。1週目では次なる候補者を見つけることができなかったものと思われる。
2週目以降は621とエア、そしてイグアスに目を付けはするのだが、結局はどちらも候補止まりで終わってしまったようだ。
ただし、「ザイレム制御修正」でザイレム衝突が確定しても「これで終わりではない…次の機会を…」と全く諦めていないので、レイヴンの火を生き延びられれば可能性はあったのかもしれない。
逆にルビコンの解放者ルートだとコーラルが残っている上にオールマインドも健在なので間違いなく次の機会をうかがって暗躍を続けると思われる。それが上手くいくとは言わない

ちなみに、一見すると計画が成就したかに見える賽は投げられたルートにおいても、実はオールマインドの最終目的は果たせていない可能性がある。
当ルートではオールマインドが621とエアを取り込むために最後の戦いを挑んでくるが、そもそもこの時点で2人とオールマインドは協力関係を継続しており、コーラルリリースを起こしたいだけなら取り込む必要性がまったくない。
逆に621とエアを取り込むところまでが計画の必須要件であったとすれば、作中で2人がトリガーを引いて実行したコーラルリリースと、オールマインドが(2人を取り込んだ上で)トリガーを引いて実行する予定だったコーラルリリースは異なるものであったと推測できる。
▷情報リークについて
「レイヴン」という名の本来の持ち主である独立傭兵が行った、企業に対してのコーラル再発見のリークの経緯に関しては、
企業の調査依頼を受けた・オーバーシアーが依頼した・「レイヴン」もしくは「ブランチ」自身の意思で行った…といった可能性の他に、オールマインドからの依頼により行われたという可能性もある。
理由としてはオールマインド自身が惑星封鎖機構とルビコン解放戦線とを敵と見なし、尚且つ大量のコーラルを宇宙に搬送する手段を欲しているため、
「封鎖機構と解放戦線に仇をなし、コーラルを宇宙に持ち上げる動機があり、且つそれを成せる技術と資産を持つ」星外企業を呼び込む事には大きなメリットがある為である。*7
インテグレーションプログラムの暗号化文書には「計画の第一段階はアーキバスに整えてもらう必要がある」とあり、アーキバスを利用してコーラルを宇宙まで持ち上げてもらう計画であった事が示唆される(実際にそれはどのルートでも実現する)。
▷部門?
レーザーオービットの解説文には「制御技術はオールマインドの神経工学部門により実装された」との一文があるが、ならばオールマインドには他の部門もあるのではないかと見る向きもある。
つまり兵器開発などはオールマインド自ら行っているのではなく、人間が関わっているのではないか?ということで、何処かに研究拠点の様なものを保有している可能性が出てくる。
▷独立傭兵ケイト・マークソン
時に依頼者として621にミッションを依頼し、時に協力者としてオールマインドの依頼で621の後詰を務める女性傭兵。
作中で明言こそされていないが、「ケイト」=「オールマインド」と言う考察が621の間では定説。どのくらい定説かと言うとこの項目作った人というより、本項目作成前まで元ページのオールマインドの項にあった余談の箇所を書いた人が何の説明もなくケイトの台詞をオールマインドの台詞として記載しているほど。
一応補足すると
  • アリーナにおいてオールマインドが「マインドβはそのまま実戦に投入しても、優れた傭兵と見紛うほどの働きを見せるでしょう」と評している機体と同じ構成のAC「TRANSCRIBER」で現れる。
  • コーラスリリースに関わるルートにのみ登場しそれ以外では姿を一切見せず、アリーナにも登録されておらず、ウォルターやエアが調査しても情報が全く出てこない。
  • スタッフロールに名前はないが声優がオールマインドと同じ。特に一部の台詞はイントネーションまでそのまんまで隠す気があるのかすら怪しい。
    なお本作に登場するAC乗りとしては唯一、ミッションで直接相対する事はないためその実力は不明。
    共闘場面においては「輸送ヘリは4機までしか落とせない」「封鎖機構の特務機体は(条件次第で)瞬殺する」と相反する要素が両立し評価が難しい。たぶんKRSVの機嫌次第なんだろう
▷コーラル抜きのSOLとシースパイダー
コーラルリリースルートのラスボスであるオールマインドの機体とシースパイダーは改修によってコーラルが排除されていたが、これについては「Cパルス変異波形に抵抗された際に兵器を奪われるのを防ぐためではないか」という推測がある。
☆ポンコツ疑惑☆
以上のようにオールマインドは謎めいた黒幕ポジションではあるのだが、彼女の行動をよく観察してみると、どうにもおかしな部分が見えてくる。
そこであるプレイヤーは思う──こいつひょっとしてポンコツなんじゃないか、と。
特に「賽は投げられた」ルートに入ってオールマインドの描写が増えるとその傾向は顕著になり、
全体的にどこかアドリブ感が漂う彼女からの依頼を受注出来るようになる。
  • ミッション「強制監査妨害」のケイト・マークソン全般。上記した通りアリーナ登録というオールマインドならいくらでもできる裏工作をしなかったばかりに初っ端からウォルターに怪しまれ、しかも折角イントネーションを変えていたのにミッション終了後のメールでもろに普段のオールマインドのイントネーションになる。これをウォルターに聞かれていたら完全にアウトだったであろう。
  • インテグレーション・プログラムのIB-C03 HAL 826関連。既にHAL 826の所在は把握しており、「この機体は破壊しておくべきだ」とまで言っているのに、結局破壊しなかったらしく賽投げルートでもウォルターが乗り込んでいる
  • ミッション「コーラル輸送阻止」に登場する追加報酬対象のコーラル貯蔵タンクについて一切言及しない*8
  • 同じく「コーラル輸送阻止」において、目標を撃破するとコーラル爆発が起きて危険だということを最初の目標を撃墜した後に言う 「なんのためのBRFだ!バカバカしい!!」?
  • 同じく「コーラル輸送阻止」のブリーフィングで提示した円グラフがプレゼン上ほぼ意味が無い上に値が間違ってる疑惑がある*9
  • 同じく「コーラル輸送阻止」で4機しかヘリを落とせないケイト・マークソン。ヘリを見逃すと「ケイトにも処理限界があります」と泣き言を言ってくる始末。
  • ミッション「ヴェスパー3排除」においてヴェスパー3・オキーフの暗殺を621に依頼し「事故として処理」すると言っているにも拘らず、後のミッション「失踪」時点で621がオキーフを殺害したことがヴェスパー部隊にバレている
    そんなわけで、このルートでもスネイルが騙して悪いが?してくるのは残念でもないし当然
  • オーバーシアーとの決戦においてはザイレムの起動を許したうえ、対処のために送り込んだゴーストまで奪われて手詰まりとなり、621が尻拭いをするハメになる。
    黒幕系AI数あれど、人間相手に純粋なハッキングスキルで負けた挙句、手遅れになる5分前に物理的な対処をプレイヤーキャラに任せるなどという醜態を晒した奴はこいつぐらいだろう。*10
    ただし、仮にオールマインドがハッキング対処を行った場合、621はウォルター&カーラと対峙するため、オールマインド視点では「万が一にでも621が情に絆されて寝返られるわけにはいかない」という切実な事情もあった事を考えるとやむを得ない対応ではある。*11
  • 最後の最後に621(イレギュラー)を呼び出し、その必要もないだろうにわざわざ真正面から武力で排除しようとして負ける。*12
  • そもそもの話、「賽は投げられた」ルートに入らない=621の協力がないと計画が破綻するという事実主人公が手を貸してやって*13やっと計画を進められるとか斬新すぎる黒幕である
  • そしていざ621を計画に組み込む段階に至ってもコーラルリリースを起こすと何がどうなるのかの説明を全くしない。プレイヤーは幾らでも賽を振り直せるから好奇心だけで選べるが…
    と、このように余裕綽々な態度に隠れつつも細かいところがどこか抜けており、妙に人間臭い描写も相まってプレイヤーからはネタにされ、そして一周回ってポンコツキャラとして親しまれるようになるのであった。
    誰が呼んだかオールドンマイ、もしくはドントマインド。本当に上手い事言ったもんである。
    AIキャラ数あれど、Excelもまともに使えない醜態を晒したAIもこいつくらいだろう

    じゃあどうしようもない無能か?というとそんな事はなく、ルビコプター後で手遅れだが親切で手厚いチュートリアルと
    アーキバスに囚われていない限りどんな僻地でもどんな状況でも完動品を届ける兵站能力、果ては表に出なさそうな空力バカ?至極の一品試作パーツの手配能力などから傭兵支援システムとしては間違いなく有能とプレイヤーからも評価されており、
    また作中オールマインドの暗躍に気付いている者が殆どいなかった事からも別に暗躍が不得意というわけでもないなど、相応の能力はあるはずなのだが…
    傭兵支援業に徹していればポンコツドジっ子系黒幕キャラなんぞになる事も無かったろうに

    ただ
  • 開発した全く無関係のパーツの型番が被っている*14
  • 開発したバズーカに使えもしない銃剣がくっついてて(特にVer1.05までは)重量が劣悪*15
  • カーラにアリーナをハッキングされて不正なメッセージを仕込まれる
  • エアによって勝手にネストへのアクセスルートを開拓され、全世界の621から不正アクセスを受ける*16
  • これまたエアによって秘匿していたデータを621に開示されたうえ、機体データを盗まれてエアのAC戦闘模擬体験という名のデートに使われる
    と、傭兵支援の方でもちょっと怪しい部分があったりする。ただエアとカーラが絡んでる点は相手が悪いとしか言いようがないが。
    むしろ自分のデータを使われた意趣返しであるカーラは動機的に理解できるとして、そこに山があるからくらいの気分でハッキング仕掛けてくる?エアのタチの悪さである。
    ……まあ全体から見れば些事なので目をつむってあげよう。621側が物理的に囚われてない限り最後の最後まで支援してくれるのだから

    そう、オールマインドは最後まできっちり面倒を見てくれる。
    たとえ621がルビコンを焼く直前であっても、リリースの邪魔になるからと自らの手で排除せんとする間際であっても、
    最後の瞬間までオールマインドはパーツの取引をしてくれるし、アリーナも開放してくれるし、戦闘ログやトレーニングの報酬もくれる。*17
    傭兵支援システムとしては満点だが、黒幕としては0点である


    ちなみに、彼女がポンコツ扱いされる原因の一つに「黒幕なのにどこか愛嬌のある言動」があるが、これは潘めぐみ氏演じる日本語音声限定。
    日本語ではイグアスの暴走に怯えるような声や、ラストバトル後の泣きそうな声などAIらしからぬ感情的な振る舞いをしている反面、英語版の音声は機能停止寸前まで抑揚を抑えて淡々と喋っており、より無機質AI的な傾向が強め。
    まあこちらはこちらで焦ると早口になったり言葉に詰まったりと、日本語版とは異なる方向に個性が出ている。わかりやすいところではアリーナのカーラ戦後のセリフだろうか。
    そして英語版イグアスからは「Stupid voices(バカ声)」呼ばわりと、日本語版よりだいぶ辛辣な評価になっている。オペ子適性も無かった

◎余談

▷オマージュ?
  • 登場早々ACVでおなじみの「貴方の帰還を歓迎します」
    • カタフラクトに対して「大きすぎる…」とACMoAのハスラーワンのようなセリフ*18
    • (おそらく)ウォルターを指して「修正が必要だ…」と同じくハスラーワンのようなテキスト*19
    • 「もう誰も貴方(イグアス)を止めることはできない」とACPPに登場するスティンガーのようなセリフ*20
    • 抹殺対象相手にも公正中立な取引を忘れないレイヴンズ・ネストみたいなサービス精神
      等々過去作のセルフオマージュが多いため一部のプレイヤーからは「初代から遊んでいるACファンを擬人化した存在ではないか」と囁かれてもいる。
▷幻覚キャラクターデザイン
公式キャラデザがSTVやSTKの画稿くらいでしか伺えない本作では、ファンが自ら想像した思い思いのデザインでキャラクターのファンアートを描くのが通例となっている。
オールマインドもその例に漏れず様々なデザインが考案されたのだが、中国在住のあるイラストレーターがX(旧Twitter)にて公開した「オールマインドのエンブレムを模したイヤリングを身につけた黒スーツのショートボブ美女」という妄想デザインがファンの間で大好評を博した結果、
その後に公開されたファンアートの大多数において、オールマインドのデザインが自然と同氏の踏襲になるという事態に。
中の人である潘めぐみ氏もXにてこのイラストに言及している。
勿論、これもあくまで「人気の非公式キャラデザ」に過ぎず、現在でも自ら考えたデザインでオールマインドを描くファンも多い。
なお、上記ユーザーのイラストでは粘着そうな笑みを浮かべていた彼女だが、ポンコツっぷりがバレた事でファンアートもドヤ顔→ポカして唖然顔のコンボで描かれるのが恒例になった。
「なななな、なっ、なんですってーーーーーー!!!???」みたいな顔がここまで似合う黒幕キャラもそうはいない
▷中の人も配信をする時代
潘氏も「DON'T MIND」という621ネームでAC6の動画配信を行っている。そして先述のイラストレーターも含めた有志により半日も経たない内にDON'T MINDのイラストが無から生成された。こちらもとあるAC6の動画の影響でブレードを振る際に「着☆剣!」と叫ぶ大和魂と一体になってしまった




追記修正は、銃剣を付けたバズーカと爆導索を振り回しながら人類の可能性を拡げるための計画を進めつつお願いします。


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*1 『D』はデルタ(Δ)、つまり三角形部分であるという考察があるにはある
*2 一部作品では異なる
*3 正確には反応距離がとても狭い
*4 ただ、他に書かれている通り、ヴェスパーの強化人間達はほぼ全員コーラル焼けのない世代揃いなので上手く取り込めなかった可能性もある
*5 一部ログでも計画の断片は示されるが
*6 前述したアリーナのスッラ戦のバグ発生に関しても、アリーナでスッラと戦えるのはストーリーで彼を撃破した後になることから、直近で取り込まれ残滓がまだ比較的残っていたスッラの人格が自分を殺した張本人である621に強く反応した結果ではないかとする説もある。
*7 そもそも当時ルビコン3に居た各勢力(封鎖機構、解放戦線、土着企業、オールマインド)において、情報リークするメリットがあるのがオールマインド位しかいない。
*8 破壊するのが望ましいならそう伝えるべきだし、逆にコーラルの拡散阻止のみが目的でなるべく残しておきたいなら追加報酬が出るのがおかしいという話になる
*9 AM本人は1.6%と言っているが、一部のプレイヤーからは実際のグラフではその箇所が2.6%になっているとの指摘がある。
*10 とはいえ作中の描写を見る限り、ハッキングに関してはオールマインドの能力が低いのではなく、カーラやエアの能力が異常に高いと言うべきであろう
*11 621・ウォルター双方としては覚悟完了済みなのでプレイヤー視点では取り越し苦労である。
*12 ちなみにほとんど同じ過ちをACシリーズの初代黒幕もやらかしていたりする。
*13 途中のオールマインド依頼のミッションである「コーラル輸送阻止」あるいは「ヴェスパー3排除」を蹴ると通常ルートに行ってしまうので裏から621を操っていたとかではなく、本当に621が自らの意思で手を貸してやる必要がある。
*14 アプデが何度も入り、なおかつ該当するパーツの性能調整まであったのに名前だけは未修正なので、フロムの設定ミスではないと思われる
*15 一応過去のシリーズで棒状のセンサーユニットを持つライフルというものがあったため、銃剣に見えるセンサーとか言い張れなくはないが
*16 ゲーム的な都合もあるが、オールマインドがこれに気付いた様子はなく、ネストからBANされることもない
*17 ほとんどゲーム的な都合ではあるが、「賽は投げられた」ルートにおいてチャプター5の最終盤にアリーナ制覇や戦闘ログ埋めをするとオールマインドから隠しセリフをもらえるあたり、(ほぼメタネタだが)一応ザイレムがプラントに突っ込む直前までサポートしてくれているのはシナリオ的にも事実と思われる。
*18 バレバレだが実際はカタフラクトに対してと見せかけて621の力の大きさに対しての物であり、元ネタと同様の伏せられたイレギュラー認定セリフである。
*19 なお後々明らかになる事情を鑑みると、修正=抹殺ではなく「あいつのせいで計画練り直しだよ…」という愚痴の類ではないかと思われる
*20 まさか自分自身にも止められなくなるとは夢にも思わなかったであろう