カルナ(Fate)

Last-modified: 2024-04-01 (月) 22:51:04

登録日:2012-01-13 (金) 21:05:56
更新日:2024-04-01 (月) 22:51:04
所要時間:約 38 分で読めます


▽コメント欄
Tag: TYPE-MOON Fate CCC EXTELLA Apocrypha 赤の陣営 GO FGO 最強サーヴァントの一角 槍使い ランサー ランチャー ビームの英霊 天然 チート 意志の化物 バランス調整 サーヴァント インド神話 嘘発見器 半神半人 不幸まみれ 遊佐浩二 施しの英雄 カルナ マハーバーラタ 不遇 槍兵 オカン オトン 施しの聖者 聖人 不幸を不幸と思わない パシリ 所要時間30分以上の項目 サンタ ボクサー セイバー 言葉足らず 真の英雄 幸運自称勢



「お前は何のために生きている?」

奈須:ここまでヴィジュアル系だといっそ清々しい。

ワダ:いつカメラ向けてもアー写撮れますねきっと…。

奈須:こんなに悪そうで美形な敵、滅多にいないんだけどなあ……(ラフ画を見ながら)

ワダ:問題ありませんオカン系サーヴァント私大好物です。

(「Fate/EXTRA material」P.115、カルナのラフ画ページ下 奈須きのことワダアルコのコメントより引用)

Fateシリーズに登場するサーヴァント?。初出は『Fate/Apocrypha?』。
クラスはランサー?。アーチャーとライダーのクラス適性も持つが、こちらで登場したことはない。
設定担当は奈須きのこ

金色の鎧と白髪が特徴的な青年。
その正体はインド神話『マハーバーラタ』に登場する不死身の大英雄カルナ。
人間の王女クンティーと太陽神スーリヤの間に生まれた半神半人であり、肉体と一体化した黄金の鎧は神の子の証として父スーリヤから贈られたもの。
マハーバーラタの主人公格であるアルジュナ?とは互角の力を持つ宿敵であり、倒される側の存在ながらもその在り方からインドにて高い人気を誇る。
その力は英霊でもトップクラスで、最強と謳われるかの英雄王とも肩を並べる存在である。

生前の詳しい逸話、来歴の詳細はカルナの項目参照。

マスターを守ることを第一としており、マスター自身の命を脅かすものでない限りその命令には一切の異議なく従う。
その上自己主張することが少なく、ともすれば情に流されない無慈悲で無感動な人物に映ることもある。

だが、こうした態度は自らの意見より相手の在り方を尊重するためであり、決して無情な冷血漢というわけではない。
むしろその内面は武人らしい義理堅さと聖人めいた思慮深さに満ちており、類まれな誠実さと他者の願いを拒まない在り方から「施しの英雄」の異名を持つ。

しかし、保有スキル「貧者の見識」で他人の本質を見抜いた上で一切言葉を飾らずにズバズバとモノを言ってしまうため、それによって相手を傷つけ、嫌われてしまいがち。
さらにカルナ自身に相手を傷つけている自覚はなく、それが原因で冷遇されても相手を尊重して「それもまた良し」と肯定するため、さらに相手とのすれ違いが加速してしまう。
実際、『EXTRA CCC』ではマスターであるジナコ=カリギリに「シュウトメ系はずれサーヴァント」と煙たがられ、命を懸けて守り続けていたにもかかわらずジナコと心通わすのは最後の最後になってしまった。

なお、カルナ自身が誰かを嫌うことはほとんどなく、相手の長所も欠点もひとまとめにして受け入れている。

【スキル】

クラス別スキル

  • 対魔力:C
    二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
    大魔術、儀礼呪法など、大掛かりな魔術は防げない。
    ただし宝具である黄金の鎧を身に付けている時はこの限りではない。

保有スキル

  • 貧者の見識:A(Apocrypha)/―(CCC)
    相手の性格・属性を見抜く眼力。
    言葉による弁明、欺瞞に騙されない。
    天涯孤独の身から弱きものの生と価値を問う機会に恵まれたカルナが持つ、相手の本質を掴む力を表す。
  • 騎乗:A
    幻獣・神獣ランクを除くすべての獣を乗りこなす。
    戦車を操る逸話から得たスキルと思われる。
  • 無冠の武芸:-
    様々な理由(身分など)から他者に認められなかった武具の技量。
    相手からは剣、槍、弓、騎乗、神性のランクが実際のものより一段階低く見える。
    真名が明らかになると、この効果は消滅する。
  • 神性:A
    太陽神スーリヤの息子であり、死後にスーリヤと一体化するカルナは最高の神霊適正を持つ。
    神性:B以下の太陽神系の英霊に対して高い防御力を発揮する効果を持つ。
    既存サーヴァントではクー・フーリンオジマンディアス?などが該当する。
  • 魔力放出(炎):A
    武器に魔力を込める力。
    カルナの場合、燃え盛る炎が魔力となって使用武器に宿る。
    やろうと思えば炎の翼を生やしての飛行や『極刑王』を焼き尽くすことすら可能。
    反面、恐ろしく燃費が悪くマスターに負担をかけるので極力使用は避けている。
    生前であればヴラド三世?の猛攻もさしたる障害ではなかったとも言及されており、どうやら生きていたころはこの能力を自由気ままに行使していた模様
    恐ろしい…

宝具?

いずれも強力な宝具ばかりだが、中でも『日輪よ、具足となれ』はカルナの強さを語る上で外せない宝具である。
以下詳細。

日輪よ、具足となれ(カヴァーチャ&クンダーラ)

ランク:A 種別:対人(自身)宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人

カルナの母クンティーが息子を守るためにスーリヤに願って与えた黄金の鎧と耳輪。
ギルガメッシュの後代に生まれた人の手に依らぬ宝具であるため彼の宝物庫?にも存在しない。

カルナの肉体と一体化した太陽の輝きを放つ黄金の鎧。
強力な防御型宝具で、物理、概念を問わずあらゆる攻撃の効果とダメージを9割方削減する。
神話ではインドラに奪われたが、サーヴァント化したカルナはこの鎧を所持している。

光そのものが形となった存在なので神々ですら破壊困難という代物。
現に『EXTRA』における万能の願望器であるムーンセルがこの鎧を空間ごと消去しようとしたが不可能に終わっている。
ただし破壊困難なのは鎧のみで、纏った人間にまで同様の耐久力をもたらす訳ではない。

特筆すべきは装備者の傷を自動的に治癒してしまう効果である。
その回復力たるや腹に穴を3つ空けられ臓物が蹂躙されようと関係なく、間違いなく負ってはならないと確信できる程の致命傷であろうとも回復が可能だという。

加えてカルナ個人の意志の力で致命傷を負おうと気合で延命を可能にしてしまうため、カルナが絶対に死ねないと覚悟を決めると余程の傷を与えない限りは回復してしまう事態に。
上記のダメージ削減効果と合わせるとこの鎧を装備したカルナに正攻法で打ち破るのは困難を極め、カルナを不死身の英雄たらしめている最大の防具である。

『Apocrypha』では、“『極刑王』の杭程度であれば弾き返して傷も負わない”と解説されていたが、同時に"あらゆる箇所に攻撃を受けても九割方ダメージを削減して瞬く間に完治するか、すり傷程度に留める"とも言及されている。
どうやら、鎧として目に見えている部分とそれ以外の露出した部分とでは、ダメージ削減の程度が異なる模様。

欠点として鎧に覆われていない生身部分にはダメージ削減の加護はあるものの鎧部分程の頑強さはないようで、ヴラド三世?の杭によって足の甲を貫通させられた描写が存在するほか、無数の杭で身動きを抑制された状態で露出している首を刎ねられそうになった際には自粛していた魔力放出を解禁するほどの窮地に陥った場面もある。
また鎧が対応しているのは外部からの攻撃のみ、肉体の内部から発生する攻撃に対しては効果を発揮しない。
但し、内部から攻撃にあろうとも持ち前の回復力と体内に炎を発生させる事で対応は可能である。
最終決戦であるジークとの戦いでは2度『幻想大剣・天魔失墜』の直撃を受けているが回復力も相まって平然と持ち堪える出鱈目な性能を見せ付けた。

『EXTRA CCC』内では被ダメージ等の数値を10分の1に削減する効果だと説明されていたが、ある都合で失われている。
しかし能力の名残を部分的に再現は出来るようで耐久アップスキルとして使用してくる。手元に残っている耳輪の能力かもしれない。

また、この鎧はカルナ以外の人物でもカルナから譲り受けられれば装備可能である。

日輪よ、死に随え(ヴァサヴィ・シャクティ)

ランク:A++(EXTRA CCC)/EX(Apocrypha)
種別:対軍宝具 対神宝具
レンジ:40~99(EXTRA CCC)/2~5(Apocrypha)
最大捕捉:1000単位(EXTRA CCC)/1人(Apocrypha)

命令とあらば。
神々の王の慈悲を知れ。絶滅とは是、この一刺。インドラよ、刮目しろ。焼き尽くせ!
スーリヤよ、ご照覧あれ。最早戦場に呵責なし。我が父よ、許し給え。空前絶後!
日輪よ、死に随え(ヴァサヴィ・シャクティ)』!!
……是非もなし。

神々をも打ち倒す光槍。
雷光でできた必滅の槍。
『EXTRA』のマトリクスによれば神々の王インドラすらも使いこなす事は出来なかったとされている、神殺しの槍。

インドラがカルナから黄金の鎧を奪った際に、鎧を差し出すカルナの姿勢があまりにも高潔であったためそれに報いねばならないと思い与えたとされる。
インドラは「自身が使いこなせなかった槍でもこの男ならばあるいは」と期待してこの宝具を託したといわれている。
実際にカルナがインドラ以上に使いこなせるようになったのかは定かではない。
また、伝承では使用が1回きりに限られていたため単発花火などと揶揄されることもあった。

余りにも強烈であるが故にこの世のあらゆる物を殺すことができ、ともすれば神すら仕留める威力を持つという。
いずれの使用対象が相手でも、まともに当たれば仕留めるのに十分な威力を発揮する模様。
強力無比の一撃だが発動には黄金の鎧『日輪よ、具足となれ』を代償にしなければならない両刃の剣。
マテ4、『Grand Order』の設定によると破棄した鎧が変形して黄金の槍と一体化、黒塗りの大槍に変貌するという仕組みになっているようで、槍の構成部分をよく見ると鎧のパーツであるのが分かるようになっている。
但し、『EXTRA CCC』や『Apocrypha』では鎧を破棄していないにもかかわらずに黒塗りの大槍の状態になっていたりする、詳細は不明。

鎧を破棄した際には以前の槍がオモチャとしか思えないほどの輝きを発する。

現実のマハーバーラタとは異なりFate世界の神話では一度も使われたことがない。
そのため持ち主であるカルナ以外はこの槍の詳細がわからず、カリバーンやゲイ・ボルクの原典すら所持していたあの金ぴか蒐集家ですら、「宝物庫?にないか、あったとしてもどれがそうだが判別が付かないために取り出せない」とし、カルナから奪おうとしていた。

余談だが彼の本質は槍兵ではなく弓兵であり、そもそもはそちらで名声を挙げた戦士である。
武装としてもヴィジャヤというインド神話の中でも最高峰の弓を保有している。
にもかかわらずランサーとして適正を持ち合わせるのはこの槍の存在故である。
原典の神話ではラクシャーサであるガトートカチャに対して使用された為、Fate世界でも使用されたという設定になっていた場合、魔性特攻が付いていただろう。

『EXTRA CCC』では宝具として使用。
戦闘中に一度しか使わないが、これが上記の伝承によるものか『EXTRA』の「宝具の使用は一戦闘につき一度きり」という戦闘システムによるものかは不明。
そのムービーは「発動と同時に空へ飛びあがったかと思うと背中の変な飾りが変形し、超威力のビームをぶっ放して終末の核戦争の如き大爆発を引き起こす」というもの。
使用後、装飾はあぼんする。その際のうめき声とひらひら舞い落ちる赤い羽根(?)がすごく…ヴィジュアル系です…。
ゲーム的にはダメージは強烈な筋力攻撃。RPGな要素であろうが実質的な威力はそこまで高くないが、ジナコ曰く「アレを貰って生きてるなんて人類じゃないよ、あの人達!」と驚愕する程の破壊力を誇るらしい。
こちらでの演出では変形する翼部分が両方にも展開され、使用後は赤い羽根が舞い落ちるのが特徴。
『Grand Order』での初期モーションは『EXTRA CCC』版寄りで、『Apocrypha』デザインのカルナが『CCC』版の演出で発射するというなんだか訳のわからない光景になっている。

一方、『EXETELLA』シリーズでは大幅に演出が異なる。
この作品では飛び上がらずに陸上で放たれる他、発動に辺り鎧どころか、大抵の作品では残っていた翼も一緒に消える。
これまでの『日輪よ、死に随え』はカルナが太陽神由来という事もあり、炎に近い演出が取られていたが、槍がインドラ由来という事もあり、槍の先に発生した雷球を突き刺して紅蓮の熱戦を放つという仕様に変更されている。
流石に地面に直で当てるとSE.RA.PHの崩壊を招きかねない為、軌道を変更した後、上空に反らしている。
ちなみに、このゲームの特性上、破壊した鎧は元に戻る。

『Apocrypha』では、ジーク?との対決で使用。「3分以内に決闘を終わらせる」という条件の下、ジークを倒し得る唯一の宝具だからと使用を決めた。
神獣や城、盾、結界をふくめ、存在という概念自体を焼灼するとされるその威力は、ジークがカルナを倒すべく放った全力の『幻想魔剣・天魔失墜』でもあろうとも僅か3秒も持たずにジークごと消滅すると目される程。
ジークは令呪でバルムンクをブーストして一時的に互角の勝負に競りあげるも、最終的に意思の差によってジリジリと押し返した。
その後本来の担い手によるものではないとはいえ、鍛冶神による世界を内包した盾?すらギリギリで砕く破壊力を見せ付けた。
存在という概念を破壊との触れ込みだが威力をブーストしたとはいえ『幻想大剣・天魔失墜』でも一時競り合いが出来るため触れたものが問答無用で破壊できるというものではない。
アニメ版では演出がとんでもないことになっており、槍の開放の余波だけで地盤が融解して溶岩と化すほどの熱量を放ち、&color():Invalid color: b;という、上記の全力の『幻想魔剣・天魔失墜』でもあろうとも僅か3秒も持たないというのも頷ける壊滅的な一撃となっている。『Grand Order』のリニューアル版宝具演出はこの演出を元に作られている。

梵天よ、地を覆え(ブラフマーストラ)

バラモンのパラシュラーマから授けられた対軍~対国宝具。
クラスがアーチャーなら弓、他のクラスなら別の飛び道具として顕現する。

敵を追尾する必中の武器だが、呪いで自分より強い者には使用出来ない。
……不死の鎧と引き換えに渡された神殺しの槍(※単発花火)といい原典からしてカルナさん報われなさすぎである。

『CCC』では眼力という名のビームと化した。どうしてこうなった
これは眼力を視覚的に表現したもので実際にビームが出ているわけではないのだとか。
かなりの威力を誇る上に1ターンで2回も使用してくる時があるので油断すると殺される。
ぶっちゃけ宝具の『日輪よ、死に随え』より厄介。

『Apocrypha』小説版ではこの宝具は記載されておらず登場しなかったが、下記の『梵天よ、我を呪え』と統合されたと思われる。
実際クンダーラの説明文には『梵天よ、地を覆え』の説明文が一部共通して載っている。
ホントは作者も登場させたかったそうで最終決戦で空中庭園に乗り込む為に飛行機部隊で突撃してきたジーク達を相手にぶっ放す予定だったとか。
いきなり槍を地に刺すカルナに動揺するセミラミス達を尻目に、「武具など不要、真の英雄は眼で殺す!」というお馴染みの決め台詞で眼からビームを発射、飛行機を数機撃墜させ皆を唖然させる予定だったという。
……がどう見てもギャグなので没になった。残念。
アニメ版では台詞こそ無いものの決戦時にこれと思わしき眼からのビームを放っており、紙一重で躱されたものの背後の岩壁を消し飛ばす破壊力を見せた。

梵天よ、我を呪え(ブラフマーストラ・クンダーラ)

ランク:A+
種別:対国宝具
レンジ:2~90
最大捕捉:600人

『日輪よ、具足となれ』と並ぶカルナの宝具。
神殺しの槍が気軽に使えないこともあり、彼のメインの切り札である。

『梵天よ、地を覆え』にカルナの持つ炎熱の効果を付与して発射する。
元々広い効果範囲を持つブラフマーストラの効果範囲が更に広がり、威力も格段に上昇する。
その一撃は核爆弾に例えられている。

『CCC』では宝具『日輪よ、死に随え』を使った次のターンから使用するようになる。
1ターン6手中の1手を消費して天空に槍を投げ、それから1~2ターン後に空から巨大な業火が複数回落下してくるスキルであり、こちらの攻撃を妨害してくる上に威力も中々。しかも実質カルナの攻撃ターンが増えることになるというとても厄介な攻撃である。
が。
この攻撃がかかった状態がゲーム内ではカルナの強化状態ではなく相手の状態異常として処理されている関係で、槍を投げられた後に治療薬を使うと『梵天よ、我を呪え』状態を治療できてしまう。
つまり槍投げたけど炎が落ちてこなくてダメージ与えられないよ状態になる。ブラフマー神ェ…。
余談だがこのスキルを使用する際カルナが「アルジュナの真似事では無いがな!」と言いながら空に槍を投げるので、彼の弟であるアルジュナも似たような攻撃を行える可能性が高い。

『Apocrypha』ではジークとの対決で使用。
同ランクの聖剣『幻想大剣・天魔失墜』と同等の威力を誇り、聖剣の一撃を相殺した。魔力消費量も同等との事。
此方は炎熱能力を槍に纏わせて敵に向かって射出するという形になっている。
本調子であれば『日輪よ、死に随え』をフルに使用した直後にも即座に発動させることも可能であり、使い勝手は良好である。
ただし、魔力が足りていようと間髪入れず連射することは出来ないため連続使用可能な『幻想大剣・天魔失墜』の前には決定打とならなかった。

◇Apocrypha◇

身長:178cm
体重:65kg
属性:混沌・悪(正しくは秩序・善)

ステータス

ステータス

筋力耐久敏捷魔力幸運宝具
BCABDEX

“赤”の陣営のランサーとして登場。
マスターはフィーンド・ヴォル・センベルン。
アキレウスと共に赤陣営の双璧を成し、赤のサーヴァントの中でも群を抜いて破格の英霊の一人とされる。

以下『Apocrypha』のネタバレ。

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実は自身のマスターを通してシロウ・コトミネ?より命令を受けて行動している。

シロウの命令によりジャンヌを始末するために待ち構えていたが、それを阻止するため現れたジークフリート?と交戦。
ジークフリートが攻撃を貰う事を前提とした特攻を行ったとはいえ、ほんの一瞬に78発もAランク相当の破壊力の打ち込みを喰らわせるなど、途轍もない技量を見せた。
技量は僅かにカルナ、頑強さはジークフリートに軍配が上がる両者の力は拮抗しており、真っ向から数時間互角の打ち合いを繰り広げた。
夜明け近くになったことで中断し、両者共に勝負を預けて去った。
この際、カルナは武器に炎を纏わせておらず、互いに宝具も使用しなかった。
これはまだ軽い小競り合い程度でしかなく2人の本領でないこともあるが、真名を解放する隙が無い程に濃密な応酬が続いた結果でもある。
それでも余波だけで周囲は標識から何から破壊し尽くされ、大地には隕石の落下と見まがうクレーターができていた。
仮に高架道路で戦っていれば、2人の踏み込みに耐えられず崩落し、短期間では修復出来ない甚大な被害を及ぼしていただろう、とジャンヌは予測し、思ったより被害が少なかったことには安堵した程に激しい一戦だった。

ジークフリートに対してはかつて一度みた紛れもない英雄と似た眼をした男、終生の宿敵であり弟でもあったアルジュナ?に似ていると称し、その力量と併せて高く評価しており、この聖杯大戦における宿敵と定めている。

黒陣営との戦いでは黒陣営のランサー・ヴラド三世?と対峙、知名度補正とスキルの効果によって最強レベルまでに戦闘力を上昇させた彼と一進一退の攻防を繰り広げる。
ヴラドの戦法に手傷を負うが、持ち前の自己治癒力とスキル、そして強靭な意志の力によって形勢逆転。
除々に彼を追い詰め始め、『梵天よ、我を呪え』の発動を狙うも、使う隙を作る前に明らかに異常な障害?が発生して、勝負自体が水入りとなった。

そして戦いは空中庭園内に縺れ込み、スキル補正と知名度補正を失った彼を完全に圧倒、後一歩まで追い詰める活躍を見せた。

戦闘後、シロウの策略によって自身のマスターが傀儡と化しているコトを知るも、彼はあくまでも召喚者こそが自身のマスターとし、シロウをマスターとは認めなかった。
しかし、本来のマスターが欲しがるであろう聖杯、ジークフリートに請われた再戦の約束を果たす為、そしてカルナ自身も再戦を望んでいた為にあえて赤陣営に留まる事を決意する。
理由はそれだけではなく、彼との決着に拘るのは生前に抱いたある感情を見極めるためでもあるという。

カルナに匹敵する力を持つ大英雄にして異母兄弟アルジュナ。
アルジュナは『輝く王冠(キリーティー)』『勝者(ヴィジャヤ)』と華やかな異名を複数持つ人々に協力され続けた恵まれた人物であり、本人もまたその環境に驕らずに鍛錬し自身を磨き上げ、正しく英雄と呼べる存在であった。

カルナとアルジュナの闘いは凄まじく、幾度も死闘を繰り広げた自他と共に認める最大の宿敵であった。
しかし、互いに力量は拮抗しながらも、裏切りや呪いなどによって妨害と制約を受けたカルナとは間逆と言ってもいい存在。
結局、生前の最期は呪いと策略によって行動不能になった所をアルジュナに討ち取られる事になる。
だが謀殺されたに等しいにもかかわらず、カルナ自身はあの高潔な武人が道義に反してまで形振り構わずに自分を討ち取ろうとする程に自身に脅威を覚えた事を光栄にすら感じていた*1
そして、誰もに協力され続けたアルジュナという存在にあらゆる人間は等価値と見定める筈のカルナは唯一例外的に彼に対しては執着心を抱いたという。
その感情が嫉妬なのか羨望だったのかは負の感情に疎いカルナ自身には判断出来なかった。
故に、アルジュナと似ていながらもどこか違うジークフリートと戦えば、その感情の正体が判るのではないかと思ったという。

尤もジークフリートが死亡している事は既に承知しており、誰かが彼の姿を真似ている事にも気づいているが、それでも約束を違える事を良しとはせず、戦う時を待ち続けている。
再戦の時が来るまでの間、自身のマスターの眠る部屋の守護を勤め、話したこともないマスターに幸がある事を願っていた。

尚、英霊として最高レベルの極めて強大な力を誇るものの、最高位の英霊をサーヴァントにした例に漏れず、現界した彼は生粋の魔力喰らい。
スキルと宝具無しでの戦闘ならば長時間の戦闘でも問題ないと判断しているようだが、魔力放出を使い続ければ10秒も持たないと語る程に滅茶苦茶燃費が悪く、武装である黄金の鎧、槍も現界させているだけで魔力を相応に要する。
魔力放出を用いて当人が気兼ねなく戦うと、並の魔術師なら身動き一つ取れず、一流魔術師(彼のマスターである時計塔一級講師やそれと同格のフリーランス達)でも魔術行使を一切出来ない程に激しく魔力を消耗するとされている。
一応、本人も自身の燃費の悪さには自覚していて、負担にならないようにマスターに気を遣っており、自身に制限を設けて戦っている。

その燃費の悪さから、全うな人間のマスターでは彼の全力を引き出すのは不可能と思われていたが、その最大の欠点は聖杯を手に入れたシロウによる無尽蔵の魔力によって補われ、遂に本調子で戦う機会が得られた。
最終決戦では莫大な魔力にものを言わせ、使用を控えていた魔力放出を完全開放。
圧倒的な戦闘力でジークとアストルフォ?の前に立ちはだかった。
魔力放出による炎の翼で空中を駆け巡り、時速400km以上の速度と瞬間的な次元跳躍能力という脅威的な飛行能力を持つヒポグリフにぴったり喰らいつける速度で自在に飛行。
次元跳躍にすらも次に出現する場所を的確に判断して襲い懸かる対応力を見せた。
ジークとの戦いではまたも拮抗した斬り合いになるも、ジークの変身能力の時間切れを機に戦いを一時中断、カウレス達に接触し己のマスターを助けるように交渉する。
その結果「ジークと戦い、彼が変身出来る3分以内に勝負がつかなければジークとアストルフォを見逃す」という条件に、3分しか戦えない相手に3分以上戦っても意味はないと受けいれ、再びジークと交戦。

今回の聖杯大戦における宿命の敵と見定めたジークとの対決は、先の約束の為に戦士として速やかに決着を付けるべく全力で戦い激闘を繰り広げる。
互いに宝具を惜しみなく放たれる死闘の中で『幻想大剣・天魔失墜』を魔力放出の炎を纏った槍の一撃だけで切り払うという離れ業を披露するなど、相も変わらず圧倒的な力を披露するがジークも引けを取らずに驚異的な速度でバルムンクを連続発動。
これには流石のカルナも驚愕を隠し切れずに直撃を許してしまうが、それすらも黄金の鎧と持前の回復力のお陰ですぐさま修復、オマケに即座に行動した上に動きも全く鈍っていないというデタラメっぷりを発揮。
とはいえ、カルナとしても余裕はなく、追撃を防ぐべく渾身の力を込めた刺突もやはり微々たる傷しか与えられずに互いに決定打に欠ける膠着状態に。
白兵戦では互いに完全に互角、宝具を放っても今使える最大の宝具であるクンダーラでもバルムンク相手では相殺が精々。
加えて仮にクンダーラが先に当たったとしてもバルムンクとの相殺越しではジークを仕留める事などとても叶わない。
寧ろ、このまま無策で闘い続ければ幾ら黄金の鎧があろうとも連射性で上回るバルムンクの連続発動の前に押しきられる可能性があると察知。

カルナは悟る。
今のまま戦っては間違いなく時間切れになるという事を。
先の約束を守る為、敗北の可能性を無くす為、確実に勝利するには相殺すら許さない絶対的な破壊の一撃を撃ち出すしかないという事を。
鎧を代償に発動する最強の一撃ヴァサヴィ・シャクティを開放して勝負に出る事を決意。
ジークもまた最大出力のバルムンクで迎え撃ち、両者の宝具が戦場でぶつかり合う。

神々の王の慈悲を知れ
邪悪なる竜は失墜する
インドラよ、刮目しろ
全てが果つる光と影に
絶滅とは是、この一刺
世界は今、落陽に至る
焼き尽くせ―――『日輪よ、死に随え(ヴァサヴィ・シャクティ)!!』
撃ち落す―――『幻想大剣・天魔失墜(バルムンク)!!』

出力差から勝負はあっと言う間にカルナが優勢になるもジークは令呪でバルムンクを強化する事で対抗する。
互角の打ち合いに持ち込まれたが、意思の力によってカルナが打ち合いを制し、そのままジークを消し飛ばそうとする。
そこへ乱入してきたアストルフォが展開した「蒼天囲みし小世界」にシャクティを受け止められ、神すらも殺し得る一撃も世界ごと敵を貫く事は叶わず、ジーク達を仕留め損ねた。
それでも直後にクンダーラで追い撃ちを仕掛けようとするも迫り来るジークに発動は叶わず。
最後の攻防、迫る大剣を刹那のタイミングで躱しジークフリートの弱点たる背中を狙い澄ますがそれを読み切ったジークに胸を貫かれ、敗れた。
ホムンクルス・ジークと英雄ジークフリートの思考の違いを読み切れなかったのがカルナの敗因だった。
が、この連携と博打をもってしても、ジークの見立てでは10回に9回は返り討ちに遭う不利な賭けに過ぎないという。
最早出鱈目としか言えない怪物のような戦闘能力を見せつけ、こんなカルナ相手に、生前まともな勝負を繰り広げたというアルジュナの異常さが窺い知れる。

最後は初めて人を殺したジークを気遣い、無念はないという嘘をつき、人生初の嘘を悪くないとして笑みを浮かばせながら消滅していった。

◇EXTRA CCC◇

「真の英雄は眼で殺す…!」

何と『Apocrypha』に引き続き、『EXTRA CCC』にまさかの参戦が決定した。
CV:遊佐浩二

圧倒的な存在感と最上級の格を誇る強大な英霊で、炎を操る。
『CCC』に登場したのはきのこの意向によるもので、どうやらお気に入りのキャラクターらしい。

身長:178cm
体重:65kg
血液型:不明
誕生日:不明
イメージカラー:暗中に輝く鋭利なる黄金
特技:ポジティブシンキング
好きなもの:友情・努力・和解
嫌いなもの:コミュ力という言葉
天敵:ギルガメッシュ、パッションリップ、異父兄弟の三男

ステータス

ステータス

筋力耐久敏捷魔力幸運宝具
BAABA+A+

ただし幸運は、カルナの自己申告
内部値としてはDランク程度に調整されている模様。

もう一度言う。幸運は自己申告である。
色々とそれで良いのか……。

今作においても実力・威圧感は健在で、初めて主人公と会った際にその存在感から、「円卓の騎士ガウェイン?と同格かあるいはそれ以上」「もしかすると十全な状態のギルガメッシュすら一歩譲るかもしれない」
と評されている。
パートナーサーヴァントも一様に驚きの反応を示し、あの慢心王ギルガメッシュすら「鎧か槍かその首を置いていけ」とカルナ自身に宝具と並ぶほどの価値を見出した他、やむを得ない事情からギルガメッシュの代わりに主人公と仮契約するサーヴァントとしてカルナの名前が出された際は「実力・気品共に申し分ない」と高く評価していた。

さらに敵であるBB?も「万一カルナがレオ?のガウェインと組んでいたら恐ろしかった」と評しており、さらに「主人公陣営の中で一番危険な存在だった」とすら語っていた。
これについては「カルナの槍もBB自身もそれぞれ神の権能を取り込んでいる影響で、神に等しい存在になっていたBBが対神宝具の餌食になり得るから警戒していたのではないか」という推測が存在する。

保有スキルや他の宝具はApocryphaのものがほぼ再現されているが内容は一部変更されている。
EXTRAでは記載上限がある関係で、保有スキルで明記されているのは「神性A」「無冠の武芸」「貧者の見識」の3つ。
その内「無冠の武芸」は初対面でいきなり真名バレしたので発動することすらなかった。

マスターはジナコ=カリギリ?
アニヲタ的には非常に親和性の高い言葉を連発する引きこもり女性で重度のネット中毒に陥っている。天使系ショタサーヴァントprpr。
その引きこもりっぷりは筋金入りで、生徒会のメンバーと話すときはボイスチャット、欲しいゲームや食べ物は自分のサーヴァントであるカルナをパシらせて確保している。
自身のサーヴァントであるカルナをマイナーな英霊と呼んでおり、その力量にまったく気付いていない。
曰く「マハーバラダだかヨガカレーだか知らないけど、マイナーな英霊なりに役に立ってよ!」との事。

一方のカルナは度々ジナコに
「ジナコは眠たくもないのに寝るそうだ。これも修行の一環なのだろう。済まないがそっとしてやってくれ」
等と嫌味にしか聞こえないことを言うが、これは何もせずに眠ることやその他もろもろの益体のない活動(スレ監視や荒らしなど)がジナコなりの修行だと思っているためで他意はない。
彼女の駄目人間っぶりに呆れて辛辣な言葉を発することもあるものの、それは武人としての率直な性格からくるものであって決して嫌っているわけではない。

マスターであるジナコが魔術師としてもマスターとしても三流なことで全力を出せていない。
本来はBB曰く同規模のサーヴァントとされる筈のガウェイン相手に火力勝負では及ばないと発言されている他、カルナ本人は仮にジナコが聖杯戦争のトーナメントに不戦敗することなく挑んでいたとしても、自分では彼女を優勝させるのは無理だったとのこと。
作中においても、相性の良さ故かパラメータだけは高いものの、戦闘時の攻撃手段はほとんど素手で、武器の具現化すら碌にしていない。
幾らカタログスペックだけが高かろうが、それを発揮させるだけのマスターの魔力が無ければ無意味である*2

実際に漫画版で優勝候補筆頭のガウェインと直接対決が行なわれたが、序盤こそ何とか食らいつくも多少の傷は覚悟したガウェインの強烈な剣撃に悶絶。
劣勢のカルナに焦ったジナコの無謀な指示に反対しきれず従うなど、連携もガタガタで、切り札である「日輪よ、死に随え」もレオのサポートを受けたガウェインの迎撃によって凌がれ、最後は「転輪する勝利の剣」を前に轟沈。
結果として完敗で終わってしまった。
如何に最高位の英霊であるカルナといえど、足手纏いのマスターに加えて連携もとれないようでは勝ち抜くのは難しいと言った所か。

ジナコの嗜好品の買い出し関係で言峰神父?にとっては貴重な馴染み客。
肉体年齢は二十代のようでジナコから「お兄さんのようだ」と称された時は年齢的に無理があるから弟にしてくれとのたまった。

なお、『Apocrypha』では一見とっつきづらい言動に反して人格者な主人公の好敵手という役どころであったが、『CCC』のカルナを見てみると、

「生暖かい目とは具体的に何度だ?」(困った顔)
「そうか。比較的、無口な方だと自認していたのだが…… 一言多いとは…… 無念だ、何故早く言ってくれなかった?」

などの珍言や、あるコードキャストの際に大量の草(本当にコレ→wwww)を発生させたジナコと共に荒ぶる鷹のポーズを取るなど『Apocrypha』では見せなかった天然っぷりを発揮。
見た目やそれまでのキャラとのギャップから、『CCC』が初見だったプレイヤーを含む多くのプレイヤーを困惑と笑いの坩堝に叩き落とした。

以下、『EXTRA CCC』のネタバレ。

ネタバレを表示する

当初はマスターの方針から主人公たちに「敵対はしないが加勢もしない」という中立な立場で接していたが、第3章クリア後にBB?に捕らわれ迷宮の衛士にされたジナコと共に主人公と敵対する事になる。

クラスは槍兵の英霊「ランサー」…だ っ た。
というのも、「真の英雄は眼で殺す…!」という台詞と共に普段は隠れている右眼からビームを放つカルナの「梵天よ、地を覆え」を見たジナコが

「カルナさんはランサーなんかの地味なクラスじゃない!ビームの英霊ランチャーっス!」

と新クラスをぶち上げ、それを「…………仕方あるまい。これも、特殊な性癖の主をもったオレの運命だ。今後はランチャーで構わない。」とカルナが受け入れたためである。
その場限りの話かと思いきや、その後情報マトリクスを参照すると確かに「ランサー」だったはずのカルナのクラス名が「ランチャー」に変わっているのが確認できる。

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(画像出典:フェイト/エクストラ CCC 発売元:マーベラス 販売:©TYPE-MOON ©Marvelous Inc.)

色々とそれで良いのか……?

ちなみに「梵天よ、地を覆え」こと眼ビームはネタっぽい見た目に反して結構な高威力で発生頻度も高い技で、油断した隙にマジで殺されることも。

魔力の消耗を抑える為か、『Apocrypha』とは戦い方が変わっており、拳打を主軸に一瞬だけ槍を顕現させて戦っている。
3コンボやEXTRAターンで槍も織り交ぜてはいるが、大半は拳でフルボッコ。

なお、尺の都合でカットされたが眼ビームの台詞は本来
「武具など無粋。真の英雄は目で殺す!」
である。カルナさんかっけぇ…

武具など無くともビーム(眼力)と拳で戦える。
それがビームの英霊、カルナさんである。

なお、諸事情により守りの面では宝具の中でも最強の一品である黄金の鎧『日輪よ、具足となれ』を失っている。
この鎧がカルナの手元に残っていた場合、あらゆる攻撃のダメージを10分1に軽減する特性とカルナ本人の高い攻撃力、
じゃんけんゲーの仕様から、ほぼ無理ゲーの強ボスになる。

彼に取って、全ての人間は等価値であり、そこに差はない。
優れた能力の人間は優先されるべきものという主張そのものは認めるものの、彼に取っては重石に写る。
何故なら彼自身も自分が優先されるべき特別な人間だとは欠片も思っていないため。
この考えが、彼が「施しの英雄」とよばれる異様なまでの気前のよさの源泉。
求められれば、特に気にせずに力を貸し、財産や所有物も譲り渡す懐の深さを持つという。

流石に聖杯戦争において、勝利を譲る事を求められても承諾する事は無いが、コレは自らより主であるマスターの勝利を優先している為に応じる事が出来ないという意味が大きい。
もしも彼に勝利を譲る事を求めた場合、「ふざけた提案だ。そも勝利とは自らの力で手にするモノで譲って貰うものではない。オレが齎す勝利がお前の勝利になるなど本気で思っているのか?」と一見辛辣に言い放つも、彼の場合は本気でその相手の事を思っての忠告だとか。

これらの人柄もあって、自身の力を求める声があれば、自らに願いがなくとも召喚に応じるし、
例えマスターがどのような人間であれ、サーヴァントとして主であるマスターに仕えるのは変わらないという。
ジナコに対してもそれは同様。
内心では彼女の生活態度に問題があると思ってはいるが、あらゆる事を良しと肯定する気質の為に咎めるような事はしない。
故にジナコには何も期待していない。
ジナコに期待するものがいるとするならばそれは彼女自身と考えている。故に誰にもジナコ自身の在り方を阻害する権利は無いと語っている。

その何事もよしとして受け入れる性格が逆にジナコを追い詰めていた感も否めないが、
不器用ながら自身に出来る限り、全力でマスターを守るべく主人公らの前に大きな壁として立ちはだかった。
決戦後はある目的を叶える為に致命傷を負った身体を強靭な意志の力だけで現界し続け、ジナコと共に用務員室に篭っている。

以下CCC最終章ネタバレ

実はCCC本編開始時点ですでに死が確定している。
ただし、それは「ジナコの代わりに」ということであるが。

世界観的に時間軸があいまいな『CCC』で、ジナコとカルナは聖杯戦争決勝戦終了後の空間からムーンセル裏側へ落ちてきた。
聖杯戦争本選にてシステムの穴をついて用務員室に隠れ住み、不戦敗にもかかわらずムーンセルの消去から逃れてきたジナコだったが、聖杯戦争の優勝者が校舎を後にすれば用務員室も校舎ごと削除される。
それでも何もせず…、というよりは何もできないままその瞬間を迎えて死の恐怖に震えるジナコを救うために、カルナは自身の黄金の鎧をジナコにまとわせた。
彼曰く、いかにムーンセルが強大とはいえ所詮は月の力に過ぎず、太陽神の加護を持つカルナの鎧を貫くことはできないのだとか。

この例外処理によってジナコは生還を果たし、黄金の鎧という最強の守りを失ったカルナはムーンセルにより消去されたはずだった…のだが、BBの介入によって聖杯戦争とは時間の概念が異なる月の裏側へジナコが落とされたという前提を考えると何ともいえない状態に。
裏側でカルナが力尽き、ムーンセルが勝ち残っているマスターの記憶に基づいて6回戦から聖杯戦争を再開させた場合、7回戦終了後にジナコに黄金の鎧を着せることは不可能になってしまう。
それを避けるためにカルナは主人公のサーヴァントとの戦いで致命傷を負ったときも意思の力で消滅を耐え、その後もひとえに意思の力で現界を維持してジナコの傍に居続けたのだった。
『CCC』のシナリオ終盤で主人公が一時的にサーヴァントとして契約してくれるようカルナに助力を求めた際にジナコの許可があったにもかかわらず断ったのも、「自身のマスターであるジナコを救う」ことを最優先に行動していたから。
まさしく高潔さと義理堅さを併せ持つ英雄と言える。

最終章にて「校舎の消滅に巻き込まれてとっくに死んでしまった」と思い込んでいるジナコに上記の顛末を語り聞かせた。
そのあらゆる者を等価値と見定める価値観に呆れを見せるジナコであったが、カルナの配慮と父を思わせる過保護っぷりに感謝を示した。

別れ際、彼女から「カルナは言葉が足りないから言いたいことが伝わらずに勘違いされるのだ」と指摘されたことを受けて、本来なら飲み込んでいたであろうジナコへの激励の言葉を口にしつつともに表側を経由し、あるべき世界へ帰還。
ジナコの忠告は、以降発表された作品に登場したときにおいてもカルナの胸に深く焼き付いている。

「―――生きるがいい、マスター。必ず誰かが、誰でもないお前を待っている」

◇ちびちゅき!◇

他人の代わりに授業に出て代返したりノートを2人分写したり購買部へパシらされたりしていたため、いじめられているのでは? との疑惑がかかった。
が、その実態は

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出典:TYPE-MOON学園 ちびちゅき! 漫画:華々つぼみ
原作:TYPE-MOON 発行:株式会社KADOKAWA}
全部ジナコの世話だった。
ちなみに上の画像は体重測定を渋るジナコを引きずるカルナさんの図。
カルナさんマジJ( 'ー`)し カーチャン

Fate/EXTELLA?

キャス狐陣営のサーヴァントの一人。
裏切るために仕えているっぽい呂布、キャス狐次第では裏切る気でいたメドゥーサ、呪術で無理矢理使役していたエリザベート、と高純度の反英雄どもの中で副官を務めるナイスガイ。
最終決戦時には千年京を去るも、防衛はしてくれていたり、その後は何だかんだで町に居ついていたりする。
なお、戦乱が収まった後は見回りついでに食べ歩きをしているっぽい。頼まれごとから解放されたら意外とフリーダムである。

◇Fate/EXTELLA LINK◇

何と今回は敵軍勢の親玉に天声同化(オラクル)*3されてしまい、前線指揮官の一人として活躍することに。
しかも序盤から速攻で交戦することになり、タマモさんびっくり。
ちなみに、以下はその時の一言。
我が日輪の煌めきを恐れぬならば、かかってくるがいい。
どこの波瀾万丈だ。
いや、あの人もスパロボとかに出ると色々施すけど。
元々「かかってこい」的なセリフはあったが、わざわざ日輪の何某とつけるあたり、間違いなく狙ってる。
なお、ネタだけでなく、シリアスシーンでも大活躍。
専用ムービーシーンが1イベントで2つも用意されており、どちらも宝具の打ち合い。
しかも、一方は宿敵アルジュナとのもので、非常に熱い。
「日輪よ、死に随え」と「破壊神の手翳」の、空間が歪むほどの衝突を描写させられているムーンセルさんの苦労には目をつぶる方向で。

Fate/Grand Order

当初は第5章公開以降に実装予定だったが、アルジュナがメインの体験クエストにて先行搭載された。
レア度は最高位の☆5(SSR)で、クラスはランc…ランサー。

その強大な力と万人をそれぞれ個性を持った愛すべき花として受け入れる寛大な器から数多の英霊の中でも最上の格を誇ると紹介されており、彼を召喚しておいて勝利出来ないなぞ有り得ず、それでも勝利出来ないというのならば召喚者がとんでもなく戦いに向かないダメマスターの時に限られるとされている。
……ジナコェ…。

体験クエストにはシャドウサーヴァントとして登場。
あらゆるものをそれも良しと受け入れる筈のカルナがこの世で唯一絶対に相容れない宿敵アルジュナに対して敵意を隠さずに向けている。
挑発的かつ皮肉混じりな言動を行う一方で、アルジュナを導く事を主人公に告げるといった一面を見せている。

主人公の助けを不要と断じるその言動からシナリオでは敵陣営で出てくる事が予想されていたが……

シナリオにて

  • 第五特異点『北米神話大戦 イ・プルーリバス・ウナム(多数からなる一つ)
    アメリカ東西を2分する大統王エジソン?率いる西軍側の将。
    CMのイメージ映像にすぎず本編劇中ではないが岩山を切り刻むなどの描写がされた。
    エジソン達のアメリカさえ残ればいいという考え方に賛同出来ない主人公達に対してエレナ?に切り札として呼びだされ初登場。圧倒的なその力で彼らを容易くねじ伏せてひっ捕らえた。
    その後、無限に生み出されるケルトの戦士達を擁する東軍と対抗する為に主人公とエジソンが同盟を結んだ事で、当初の予想を裏切りカルナがまさかの味方陣営となる。

そして東軍の最大の隠し玉として現れた生前からの宿敵アルジュナと激突。
かつて呪いと制約の為にアルジュナに敗れたが、遂にこれらの枷から開放され対等の条件で闘える事に互いに歓喜。
最高ランクのサーヴァント同士による激しい死闘を繰り広げるが、戦いの隙を突いて繰り出されたクー・フーリン・オルタ?の『抉り穿つ鏖殺の槍』による不意打ちを受けてしまう。
如何に不死身と讃えられたカルナと言えど聖杯によって強化されたクー・フーリンのゲイ・ボルクを前に死を避ける事は叶わずに地に伏してしまうが、最後の力を振り絞って『日輪よ、死に随え』を発動。
それでもクー・フーリンを倒すには至らず、最後にマスターに別れを告げて消滅、脱落となった。

結局、因縁あるアルジュナとの決着は叶わずに終えた無念の最期であったが、死に際の一撃によってクー・フーリンは負傷し撤退を余儀なくされ一矢報いる事は成し遂げたといえる。
更に彼はアルジュナとの戦いの前に、自分が負けた時は主人公達に協力する約束を取り付けていた事により、アルジュナは終盤エジソン達を襲う魔神柱の群れをまとめて消し飛ばす事で彼らを救っている。

この様に(生前よりはマシだが)様々な要素に妨害されたことで華々しい活躍ができたとは言いがたいものの、カルナの最後の一撃で主人公達はクー・フーリン・オルタの襲撃による全滅を免れ、アルジュナの協力を取り付けた事で魔神柱を倒せた事など、主人公達の勝利の影の立役者と言えるアシストを行っている。

ちなみにカルナが西軍側に身を置いていた理由は、エジソンに協力に請われたから。
頼まれ事を断らない彼らしい。
そのため当初はエジソンに対してはあくまでも客将という立ち位置だったが、エジソンの人間的魅力や主人公達との協力を経て「友人」として付き合う形となっている。
エジソンの人間臭さに生前の親友ドゥルヨーダナを思い出すとも。
エレナがエジソン側に付いたのもカルナと似たような理由からであり、加えてエレナはインド贔屓なのでインドの大英霊たるカルナにも友好的。
それもあって第五章のこの3名はとても仲が良く見える。
そんなエジソン・エレナ・カルナの仲良しトリオに惚れ込みガチャに挑んだ当時のマスター多し。

ちなみにジナコに言われた事が相当堪えたらしく、出来る限り伝えたい事に言葉を尽くすよう努力している。
そして、その努力が終局特異点『冠位時間神殿ソロモン』などでアルジュナとの共闘を実現させることになる。
このとき、もともと自分は幸運に恵まれているという思い込みが強いカルナは、その中でもマスター運は特に恵まれていると語っている。
ハイそこ、真顔で「え」とか言わない。

  • ロストベルトNo.4『創世滅亡輪廻 ユガ・クシェートラ』
    彼の故郷インドを根拠地とする異聞帯であるだけにもちろん登場する。
    カルデアの彼ではなく、現地で縁を頼りに召喚される形でラーマと共に味方した。
    しかし、異聞帯の王にして超越的存在に変わり果てた「神たるアルジュナ」?と対面し、あの彼が自分に関心すら向けなかったことに憤慨。
    アルジュナの天地創変からシャドウボーダーの虚数潜航で回避する流れとなった際、準備完了までの時間稼ぎと、自分が天地創変に抵抗することでアルジュナに存在を刻み付けるために、自らを犠牲にして主人公らを逃し退場した。
    ……と思われたが??
  • 幕間の物語『施しの英雄』
    主人公が適当に考えた挨拶を何の疑いもなく受け入れてハイタッチ込みで実践する天然っぷりを見せる。

「へいよーかるでらっくす。」

あらゆる頼み事を断らないという彼のスタンスはここでも存分に発揮されており、ロマニの「パン買ってきて」という疑う余地のないただのパシリにも抵抗なく応じる。
カルナほどの大英雄がパンを買ってくるパシリをしている事に主人公を始めとして周囲の人物は多大に困惑するが、話はそれで終わらない。
購買部にパンを買いに来るものの売り切れで、パンの原料も枯渇していてパンの再入荷も見通しが立たない状況。
このままではロマニにパンを渡す事ができないので、パンの原料を取りに行くためだけにわざわざ1431年のフランスにレイシフトまでする。

ちなみに、カルデアでは『EXTRA』で面識のある玉藻の前?にちょくちょく話しかけられていたり、弓の腕前を競いたいと同郷のラーマに言われたり、第五章から付き合いのあるエジソン・エレナのコンビとは変わらず仲良しでエレナからはエジソンと一緒にチョコをもらったりしており、その言動から無用な敵を作りやすいカルナにしては広い交友関係を持っている。2017年バレンタインではカルデアの女性職員からチョコを何個か渡されそうになったとか。

アルジュナとは相変わらず宿敵関係だが、他の?連中?のようにカルデア内で勝手に争うようなことはせず、求められれば共闘もする。
2017年のネロ祭りで「黒と白の兄弟」としてチームを組んだ際には、アルジュナが危機に陥ると当イベント専用スキル「オレに任せるがいい」が発動して一気にこちらを殺しにかかってくる*4

ゲーム中の性能

ゲームではBuster型の恒常出現ランサーとして卒のない活躍をする、バランスに優れたサーヴァント。
星5に恥じない優れたステータスはATK偏重の攻撃重視仕様、しかもATKにプラス補正がかかるランサークラスなので攻撃力はかなり高い。

スキルは

  • 「貧者の見識」(敵の宝具封印+弱体耐性ダウン)
  • 「魔力放出(炎)」(自身のBuster性能と宝具威力上昇)
  • 「無冠の武芸」(自身のNP増加+スター発生率とクリティカル威力上昇)
    の3つ。
    デバフ、宝具強化、自己強化と三拍子揃っており、実に優秀なスキル構成となっている。
    流石はインドの大英雄。

宝具は『日輪よ、死に随え(ヴァサヴィ・シャクティ)』。敵全体に強力神性特攻攻撃となっている。クラスの関係上、アルジュナと金ピカには効果抜群。
ちなみに、「あらゆるものを消し飛ばす一度限りの破壊の一撃」という触れ込みだが、フランちゃん?同様、FGOではNPをリチャージすれば何度も使える。
反面、「CCC」で『日輪よ、死に随え』の後に猛威を振るった『梵天よ、我を呪え(ブラフマーストラ・クンダーラ)』はリニューアル後の攻撃モーション扱いになっている。

長らく「ステータスが高くスキル性能の良いアタッカーだが宝具強化が来ていないので評価は今ひとつ」「宝具強化さえ来れば一気に話が変わる」という評価をくだされていたが、2017年についに強化が実装。
念願の威力の向上に加えて、相手全体に3ターンバスター攻撃に弱くなる状態を付与する。
これによって、自身のバスターブレイブチェインで圧倒的なダメージを叩き出せるようになった上に、他のサーヴァントのバスターアタックのダメージも底上げできるようにもなった。
あまり使いどころがなかった「貧者の見識」も宝具前に予め撃っておけば弱体化の成功率が上がり、パーティ全体をバスターメインのサーヴァントで固めての総攻撃も可能と、取り回しは非常に良い。
単独でも介護でも強いあたり流石カルナさんッス。

なお「無冠の武芸」によるNP増加は固定で+25%で、スキルレベルを強化しても上昇しない。
このゲームで汎用性の高いNP50%チャージ礼装+マーリンやエレナなどによるNP+20%チャージ+無冠の武芸による+25%チャージで合計NPは95%となり、僅か5%足りないため宝具ぶっぱができない
+60%か+75%する礼装を装備する手もあるが、前者はガチャ産のSSR礼装を5枚重ねてできる修羅の道、後者はNP以外に効果がないため火力が落ちると帯に短し襷に長し。
言ってしまえば明確な弱点なのだが、他のあらゆる要素がべらぼうに強いカルナさんなのでこれくらいの方がカルナさんらしいと愛嬌の一つとして受け入れられてる面もあるとかないとか…。
現在(2022年)はアペンドスキルのおかげでNP50%礼装の組み合わせでもNPを100%に届かせることが可能なので弱点が解消されたと言えよう。
ただし、宝具1の場合のみアペンドスキルを解放するには絆レベルを6まで上げる必要が有る*5ため少々時間はかかる。

2023年、8周年記念の強化クエストでついにテコ入れ、「無冠の武芸」から「喜捨の末」へ強化された。
内容はNPチャージが待望の30%に上昇。クリティカルやスター発生率も補強された。
しかし特にインパクトが強かったのが新たに追加された「スターを大量獲得」。
なんと最大40個ものスターを一挙に獲得する。
全コマンドカードのクリティカル率を100%にする必要数は50個、その大半を担える以上発動したターンは全攻撃をクリティカルで繰り出せるに等しい。いくらなんでも施し過ぎである。
おまけにスター発生率強化のおかげで次ターンも大量のスターを使えてクリティカルをさらに連発できる。

なお、カルナのクラスがおかしなことになる要因となった某CCCのモーションは当初は実装予定が無くボイスもなかったが、開発のディライトワークスの頑張りによりEX攻撃として採用され、アップデートで専用ボイスも付いた。
更にロストベルトNo.4の実装時にバトルキャラのモーション改修も実施。
ビームもよりド派手と化している。

「武器など前座。真の英雄は目で殺す――!」

ただ、『Grand Order』では槍での連続攻撃の後に行うため、『CCC』とは台詞の内容が微妙に変わっている。

余談だが、ドゥリーヨダナのEX攻撃、宝具演出ではカルナが加勢する事がある。

◇余談◇

「CCC」以降「FGO」「EXTELLA」等で長年カルナの声を担当し続けている遊佐浩二氏だが、今まで「一見クールだがかなりの天然な」カルナを演じ続けた為か、アニメ版「Apocrypha」での終始シリアスな雰囲気を漂わせる彼を演じるに当たって、公式サイトのキャストコメントで「ちょっと今までの彼と印象が違いました。」と語っている。

一方、見せ方が違うだけで性格は変わってないのでアニメ版「Apocrypha」でのシリアスな言動も「CCC」や「FGO」等での天然っぷりを知るファンの間では、冷徹に仕事をこなしながらも相手を気遣う聖人っぷりや口下手なせいで悪気はないのに相手を煽ってしまっている様子にシリアスな笑いが起こっているとか。

追記・修正は自らの境遇を幸運:A+と信じて疑わない方にお願いします。


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*1 因みに原典では割とぶちぎれていたりする。
*2 クーフーリンとディルムッドの比較から、単純な攻撃一つとっても供給される魔力の多寡で威力が大きく異なることが言及されている
*3 洗脳のようなもの。ただし、人格には一切影響なし。
*4 逆にカルナを先に倒そうとしてもアルジュナの専用スキル「実に、不快だ」が発動する。
*5 アペンドスキルを1つ解放するのにサーヴァントコインが120枚必要で、☆5は入手で90枚・絆レベルを1上げる度に5枚貰える仕様