ガンダム開発計画

Last-modified: 2024-05-13 (月) 22:20:57

登録日:2009-06-02 (火) 11:46:16
更新日:2024-05-13 (月) 22:20:57
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Tag: ガンダム 0083 ガンダム0083 計画 オーバーテクノロジー グリプス戦役のMSを凌駕するスペック ブロッサム ゼフィランサス フルバーニアン サイサリス ステイメン デンドロビウム ガーベラ ガンダム開発計画 自衛隊 変態企業アナハイム 黒歴史 歴史の闇 アナハイム・エレクトロニクス社 地球連邦軍




① 『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY?』に登場する計画のこと。

一年戦争での反省を踏まえつつ軍備強化・ジオン再攻を防ぐために、U.C.0081に地球連邦軍アナハイム・エレクトロニクス社?と共同で極秘に新型ガンダム?の開発を行い、誕生したのがGPシリーズと言われる5つの機体である(劇中では4機登場。うち1機は意匠をジオン軍風に変えられた)

戦後の連邦軍のMS開発は、まずジオン軍から技術を吸収する事から始まっている。
ビーム兵器や教育型学習コンピュータと言った分野は連邦軍がリードしていたものの、「連邦はジオンに比べて10年は遅れている」と言われるくらいには総合的な技術格差が存在していた(10年は流石にやや誇張だが)。
こうして接収した設備や機体などの研究により技術格差の是正におおよその目処が立った頃、MSの更なる高性能化を目指して一つの計画が立案された。
それがこのGP計画こと「ガンダム開発計画」である。

試作2号機?がもたらした大惨事を隠蔽するためデラーズ紛争?後に開発計画は全て抹消され、唯一現存していた3号機も破棄した。性能的にはZガンダムにも匹敵する程のハイスペックの機体だったのに、勿体無い…。
またアナハイムは連邦軍地球至上派からは監視され、冷遇されるハメになる。
(GP-02Aやデラーズ紛争における裏工作等)

だが技術だけは残り、後のMS開発に受け継がれた。
そして兵器開発部、いや社運を賭けたΖプロジェクトで実を結ぶことになる。

またこの計画は抹消されたわけだが流石に全てを消し去ることはできなかったらしく、U.C.0099年11月には一部の資料が公開され、GPシリーズはこれまで謎とされてきた第1世代~第2世代MSのミッシングリンクとして注目された……
筈なのだが、一部界隈を賑わせただけで殆ど話題にならなかったのか、あるいはすぐに公開が差し止められてしまったのか、約30年後のF90FFザンスカール戦争?の時代にも「噂」程度にしか語り継がれていなかった。
しかも核搭載型ガンダム拠点防衛用の超巨大ガンダムは「流石にそれは与太話」として切って捨てられた。事実は小説より奇なりというとはまさしくこの事を言うだろうか。

RX-78GP01 試作1号機ゼフィランサス?

全高:18.0m
重量:65.0t
装甲:ルナ・チタニウム合金

〔武装〕
60mmバルカン
ビームサーベル
ビームライフル
90mmマシンガン
シールド

RX-78をベースに最大の力を発揮することを目標に作られた。地上強襲用としても作られた為、機動力も高い。
GP01の「駆動機器を四肢側に移して四肢側から駆動する機構*1」は後の「ムーバブルフレーム技術」の前身の一つとなりガンダムMk-Ⅱ以降のMS開発の標準機構になるなど技術は多いに活かされた。
本機はパワード・ジムからフィードバックされ珍しいことに地上用のガンダムだが、これは換装によって様々な環境に適応する高い汎用性を得る設計思想だったため。
初代RX-78があらゆる環境下で行動可能なように設計された万能機だった一方で、製造コストが高騰した反省から、
環境適応をオプション装備化させることで本体の設計に余裕を持たせ、また開発・製造コストの双方を下げることに成功させている。
RX-78から改良されたコアファイターの合体機構は後のガンダムグリンブルスティ及びケストレルに活かされている。

軽装の陸戦仕様のままアルビオンに搭載されて宇宙空間までGP02Aを追うが、
メインパイロットのウラキ少尉の判断でそのまま出撃し、ジオン残党軍?MS部隊との戦闘で当初の性能を発揮できず大破。

RX-78GP01Fb 試作1号機 フルバーニアン?

全高:18.0m
重量:74.0t

〔武装〕
80mmバルカン
ビームサーベル
ビームライフル
シールド

大破したGP01を修繕することも兼ねて、宇宙用に魔改造した機体
ロールアウト後に開発スタッフによって検討された改良案も盛り込んだ形で
本来構想していた宇宙戦仕様とは異なる大規模な改修となったが、そんな突貫工事を二日で済ませてしまっている。
後のグリプス戦役に多く生み出されたバインダーなどの四肢以外の可動肢やそれに付随する高機動スラスターを持つ
第二世代MSに匹敵するほどの高機動性を持ち、最後まで余裕で戦い抜けるスペックのため、よくオーパーツ?扱いされている。
合計8基のスラスターが生み出す加速性は圧倒的でシーマ様?を驚かせた。

特にガンダムTR-1[ヘイズル]?のトライブースターに活かされた。

RX-78GP02 試作2号機 サイサリス?

全高:18.5m
重量:83.0t
装甲:ルナ・チタニウム合金

〔武装〕
80mmバルカン砲
ビームサーベル
アトミックバズーカ
ラジエーターシールド

?の運用を目的とした機体。ガンダムらしくない顔をしているのはジオン系技術者が製作し、またドムの技術を参考にしているため。
核の熱波から機体とパイロットを守る為に機体の装甲は厚く、冷却装置がありシールドにも搭載している。
2号機の技術はリック・ディアス他のスラスターバインダーなどに受け継がれた。

背部バックパックに核弾頭「Mk.82」を一発とバズーカ基部を搭載するため、安全な収納スペースを設けており、推進システムを搭載することが不可能となった背部バックパックに代わり、
両肩にユニバーサル・ブースト・ポッドを大型発展させて自由度を上げ、AMBAC肢としても使用可能とした大型スラスターとプロペラントを搭載したフレキシブル・スラスター・バインダーを装着させている。
さらにドム系の設計を導入した俗に言われる「スカートアーマー」に近い脚部フレームもバックパックにスラスターを内蔵できなかった同機の推力を補佐し、熱核ロケットエンジンによるホバリングも可能であった。

当時運用された仕様では通常兵装はバルカンとサーベルだけだが、デラーズ・フリートは2号機にビームバズーカなどの武装を用意していたという設定が生まれ、ゲームガンプラ?に付属されている場合がある。

アーケードゲーム「戦場の絆?」にあわせて幻の中距離支援プランとして背部マルチミサイルランチャー装備タイプが後付けで登場した。

スーパーロボット大戦EXでは核はやたらめったら使うものではないというガトー?の意向(当然過ぎる話だが*2)に加え、
ラ・ギアスでは結界により核兵器が無効化?されるため、核ではなくプラズマリーダーを装備している。

背部よりも肩に主推進器を装備するという設計思想は、デラーズ・フリートを通じてアクシズ(ガンダムシリーズ)にも流れていると思われ
リゲルグキュベレイ(MS)の肩の大型バインダーに活かされたと思われる他、
腕部に推進器を搭載する機構はギャプラン、ヘイズルのシールドブースターに活かされた

RX-78GP03 試作3号機 デンドロビウム

全長:140.0m
全高:38.5m
全幅: 62.0m
重量:226.4t

RX-78GP03S 試作3号機 ステイメン

全高:18.0m
重量:70.0t

  • GP03
    オーキスユニット本体武装
    大型ビームサーベル
    フレアディスペンサー
    メガ粒子砲
    コンテナ内内蔵武装
    爆導索
    大型集束ミサイル
    マイクロミサイル
    ビームライフル
    フォールディングバズーカ

〔武装〕

  • GP03S
    ビームサーベル
    フォールディングバズーカ
    ビームライフル
    フォールディングシールド

宇宙拠点防衛をコンセプトに作られた機体。ビグ・ザム?の前例と拠点防衛ということから本当に戦艦1隻に勝る?圧倒的な火力が必要になりアナハイム社はジオンのMAに着目。
Gファイターなどの運用思想も盛り込んでコアユニットであるMS「RX-78GP03S ステイメン」とアームドベース「オーキス」が合体?することによってMSの汎用性とMAの機動力、火力を実現した。
さらにIフィールド搭載により防御面でも凄まじい性能を誇る。
またステイメン単体でも通常のMSとしても戦闘は可能な上に機動力も良好。
脚部ユニットなどの基本設計はGP01に近いものの、デンドロビウムの核となるために新規設計され、
部分的にではあるが内骨格構造を有した、実質的な別系統の機体といっても過言ではない。
腕部ユニットは内骨格化が進み、可変して内部の骨格が展開することで三倍の長さに延びて、
オーキスの左右に展開するコンテナから展開したビームライフルやバズーカといった
MS用武装を取り出すのに使用されるフォールディング・アームという機能が付加された。
頑強な内骨格と接続されたテール・バインダーはオーキスとのドッキング時には機体を安全に固定する一種の連結器として機能するが、
これはGP01Fbのユニバーサル・ブースト・ポッドやGP02Aのフレキシブル・スラスター・バインダーといった
四肢以外のスラスターやプロペラント・タンクを兼ねAMBAC肢として使用可能な可動肢の一種であり、高い機動力を持つ。

テールバインダーはリック・ディアス百式改のバインダーに活かされ、
フォールディングアームはヘイズルのサブアームユニットに活かされた。

だがGP03の致命的な弱点?として開発コストは通常のMSの100倍かかることや補給・整備などの問題が生じるためGP03の技術は活かされることはなかった。
(Gディフェンサーディープストライカー?には活かされているとも)
ちなみにステイメン単体の性能もグリプス戦役時の機体と同レベルだったりする。
GP01Fb以上にオーパーツ?扱いされていることは言うまでもない。

実機が唯一生還していはずだが、その後の取り扱いは不明。

関連機体

その他にも設定が存在するRX-78GP04 試作4号機ガーベラは強襲用をコンセプトに計画されたもののGP01とコンセプトがダブっていたりした為に廃案にはなったが、
連邦軍で戦時中に計画された増加装甲から発展した、装甲と骨格の分離という発想と、
ジオン軍のドム系で実現化させたブロックビルドアップ製法に適した機体各部のユニット化や規格化を進める過程で発想を得た、
装甲と骨格を分離させたムーバブル・フレーム機構の技術実証機として開発されたため、実証試験も兼ねて本来の外装と対極のケンプファー(MS)?に似せた装甲に換装し、
デラーズ・フリートとの裏取引によりGP04をベースに改造されガーベラ・テトラ?として作られてシーマ艦隊へと引き渡されている。
(テトラはラテン語で「4」の意味)

本機を受領したシーマ・ガラハウ中佐派部隊はその交渉能力で連邦軍上層部と秘密協定を結んでデラーズ・フリートを裏切り
連邦軍に寝返ったためデータはジオン残党よりもむしろティターンズに流れ、ガンダムMk-Ⅱ試作0号機?の一部に面影が見られる。

後付け設定にGギガントの破壊に投入されたFX-705ゼファーガンダム?重装改実験型も
RX-78GP00 試作0号機 ブロッサム?も存在し、GPシリーズの試作MSでもある。
アナハイム・エレクトロニクス社の技術全てを詰め込んだ高性能機だったがジオン残党?と交戦し大破している。
この運用データを検証した結果、完璧な万能MSの道を捨て各方面に特化した機体開発へ方針を変える。

因みにブロッサムの色は青

各機体の符丁が花なのはアナハイム兵器開発部に女性スタッフが多かったからである。
なお、符丁は社内内部の呼び名であり正式名称として連邦軍に登録されていないので注意。
後のエプシィ・ガンダムの核パルス推進システムの符丁もブラッサムで、ある種アナハイムの伝統とも言える。

またその裏では「ブロッサムの追加プランとして複数の試作機が開発されていた機体の一種」としてRX-78MS00Z ガンダム開発試験0番機 エンゲージゼロも存在する。
連邦とジオンの技術の融合(エンゲージ)によって生まれた高い拡張性を有するMSである。
またペーパープランに終わったが、ガンダム開発計画のフラッグシップ機にエンゲージゼロが採用されブロッサムとの技術が融合したMSとしてエンゲージガンダムがある。

  • ガンプラ?におけるGPシリーズ
    HGUCのゼフィランサス、フルバーニアン、ステイメンは比較的古いキットであるため関節の曲がりが甘かったり緩かったり。
    それにサーベルが真っ白だったりフォールディングバズーカが肩掛けで持てないなんてことがあっても泣かない。
    サイサリスは割と新しいのでそうでもない

そしてスミ入れは大変。

またデンドロビウム(オーキス+ステイメン)も1/144スケールでキット化されているのだが

とてつもなくデカい

外箱もさることながら、組み立てた本体もかなりデカい
きっと置き場所に困ること請け合い。

地元の模型店なんかの高い棚の上などにひっそりと、そして異様な存在感を醸し出しながら売れずに長いこと居座っていることだろう。
あなたに少しでも慈悲の心があるならば、どうかその子に陽の目を見せてはやれないだろうか?

ちなみに価格は2万円前後。

1/250サイズのものもあるが、そちらはずっと小さい。
言うまでもなく、組み立てるならこちらをオススメする。

自衛隊?のガンダム開発計画のこと。
自衛隊の防衛技術資料にガンダム開発計画と明記されていたのをきっかけに大盛り上がりを見せ、
防衛技術シンポジウム2007で詳細が発表されたが実際は18mのロボット…ではなく個人用装備の総称だった。
イメージ的には陸戦ガンダムの人間版。

頭にはスカウター?みたいなのも装備?している。
スカウターには隊員の体温や脈が表示されたり、GPSと地図機能を組み合わせて、自分や他の隊員が何処にいるか分かるなど、近未来的な機能が盛りだくさん。

中でも異彩を放っていたのが

スカウターがスコープの映像を映し出す。

要するにガンダムのビームライフルのようなものである。
しかし意外にこれは画期的で、曲がり角などのクリアリングを容易にしつつ攻撃も加えられるという優れもの。
どうしようもなく重いけど

自衛隊によるガノタへの盛大な釣り?でした。

追記・修正よろしくお願いします


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*1 それまでは胴体側の出力を四肢に送ってそれで四肢を動かす機構が主だった
*2 ちなみに前作に当たる第3次スーパーロボット大戦においてガトーは核ブッパをやらかしたものの、これは連邦軍やプレイヤー部隊相手への攻撃ではなく「地球侵攻をたくらむ異星人とDCのキシリアの派閥(ガトーはギレン側の派閥)が手を組もうとするのを阻止するため」という原作に比べればよほど全うな理由でその行動に至っており、EXのこの場面でも「あの時はやむを得なかった」とガトーなりに核を使った事を反省している。