サイボーグ009

Last-modified: 2024-03-16 (土) 21:48:36

登録日:2009/12/31 Thu 16:53:16
更新日:2024-03-16 (土) 21:48:36
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『サイボーグ009』は石ノ森章太郎原作のSFマンガ。
コミックスはサンデーコミックス版で全15巻、その他文庫版など複数のレーベルで発売中。
石ノ森生涯のライフワークとなった作品。
新章開始前に作者が病に倒れた為、未完の作品となった。
複数回のアニメ化、家庭用ゲーム化、パチンコ・パチスロ化?もされている。



概要

最初の作品となった「誕生編」は1964年に今はなき少年キングで連載がスタート。
「地下帝国ヨミ編」で002、009死亡という衝撃の最終回を迎えるがファンからのシリーズ再開の声は大きく、
「001が超能力で二人をテレポートさせて助けていた」という形で新シリーズをスタートさせた。
以降は漫画神が編集を勤めていた伝説の漫画雑誌、COMや少年マガジン、少年サンデー、月刊少年ジャンプ、少女コミックなど様々な雑誌で連載され続け、
「天使編」、「神々との戦い編」で書ききれずに断念したテーマ「神々との戦い」に取り組んだ完結編「Conclusion God's War」が、
コミックフラッパーに掲載される予定だった…

しかし、その矢先に石ノ森が急逝。完結は息子の小野寺丈に託されることになる。
石ノ森が生前に遺した大量のプロットを基に神々との戦いを描いた
『2012 009 conclusion GOD'S WAR -サイボーグ009完結編』が全3巻で発売された。

平成版TVアニメではこの序盤をアニメ化しており、イワンの力でサイボーグ超戦士に進化する所まで描かれている。
しかし、小野寺はインタビューでパイロット版であると話している。

物語

武器商人として活動する悪の組織「黒い幽霊団(ブラックゴースト)?」によって、
改造された9人のサイボーグ戦士達?が地球の平和を守るため「黒い幽霊団」と戦うというもの。

「地下帝国ヨミ編」で「黒い幽霊団」が壊滅した後は再び現れた「新・黒い幽霊団(ネオ・ブラックゴースト)」との戦い(新・黒い幽霊団編)、
戦いを知らない宇宙人の子供達との出会い(コスモチャイルド編)、謎の海底ピラミッドとサンジェルマン伯爵との遭遇(海底ピラミッド編)、
次元を漂う未来人との戦い(次元漂流民編)などの長編作品や各サイボーグ戦士達を主役にした読み切り短編作品が中心となった。

最後に石ノ森が描いた作品は産経新聞掲載の「緊急シミュレーション1992編」。



連載が長期に渡ったため、初期と中期、末期の作品で絵のタッチが大きく変わっている。

■メインキャラクター


◆009/島村ジョー

「あ あとは  勇気だけだ!」

このマンガの主人公で18歳の少年。5月16日生まれ。
ハーフであり孤児でもあることから差別や偏見に晒され、犯罪を犯して少年鑑別所に送致。
そこから脱走した所をブラックゴーストに拉致されて改造された*1
性格は穏やかで優しく理想的なリーダーと言える存在だが、優しいが故にそれが仇となり弱点となる事も多い。
元から美形なため、各シリーズの女性キャラとフラグを立てることもある。同時に女性キャラの死亡フラグも立つ
普段は四輪レーサーとして活動しているが、雑誌ライターになっていた事もある。
また人類の作ったものならどんな乗り物も即時に操れる能力を持つ。

先に改造されていた7人の改造技術を結集した完成体で汎用性に優れ、基礎能力は他のメンバーより高い*2
しかし最大の特徴は奥歯のスイッチを舌で押すことにより発動する『加速装置』。
これにより002を凌駕する超高速で移動することが可能?で、最大加速時はマッハ5で自由自在に動く。
文字通り目にも留まらぬ速さであり、ジョーからは光が正確に届かない為かうす暗く、止まったように見える。
ただしこの加速装置にはいくつか欠点がある。

  • 本体と戦闘服以外は加速時の負荷で瓦解する*3
  • 音速を超えるため周囲の音が聞こえない*4
  • 連続使用には限界があり、メンテナンス時に不具合を起こす可能性がある
    もっとも展開の都合上か加速段階によるものかは不明だが、人命救助で加速したりするシーンもある。

全身の改造箇所は004に次いで多くほぼ機械に置き換わっているが、一応食事をしたり生殖機能は残っている。
また総合能力はメンバー最強ではあるが、メンバーが得意とする長所においては敵わない*5


◆001/イワン・ウイスキー

『真ノ友情ノミガ 武器トナル』

ロシア出身?赤ん坊?。0歳(誕生日不明)で一人称は「僕」。
父親のガモ・ウイスキー博士の手により頭脳に改造を施され*6超能力を使うことが可能になった。
目元を覆った短髪と常時くわえているおしゃぶりが特徴。

成人の10倍も脳をフル酷使しているゆえに疲労感が半端ないこともあり、作中ではほとんど寝ている。
一ヶ月の内15日は寝っ放しで、残り半分を起きて過ごす?という特異な生体サイクルに変化している。
基本的には参謀役だが、劇中では「地底帝国ヨミ編」ではバリアを張って魔人像の熱線攻撃を防いだ。
他にもテレポート能力で魔人像内部に009を送りこんだり、ジョーとジェットの二人を助ける等大切な場面で活躍する。
テレキネシス・テレパシー・テレポート・サイコメトリー・予知夢・自然治癒力など様々な超能力を持つ。
ただし強力な力を使う際の負担は非常に大きい為、切り札や限定的な使い方でしか活躍できない。
『君の力、もっと見たくて』


◆002/ジェット・リンク

「神よ…生まれて初めて貴方にお祈りします…!」
 
イタリア系アメリカ出身?の青年。18歳(旧設定22歳)で2月2日生まれ。
鳥のくちばしのように長い鼻とオレンジ色の後方へ逆立ったロングヘアーが特徴。
元々はニューヨークに住むギャング団のリーダーだった。
しかし敵対する集団との戦いで誤ってチンピラを殺害してしまう(アニメ三期では未遂)
警察から逃げ回っていた際に「黒い幽霊団」に拉致され、改造されてしまった。

足裏がロケットの噴射口となっており飛行可能?。また009より旧式の加速装置を搭載している。
この能力の為、よく仲間を抱えて飛ぶ場面が多い。単体ならマッハ5で飛行可能らしいが、後に設定が変えられた。
また高速飛行のためボディの軽量化が図られており、装甲を犠牲にしているので打たれ弱く毒針なども防げない。
魔人像内部に飛ばされた009を助けるために飛ぶシーン、そして009と共に地球へと落ちていくシーンは大変泣ける。

「ジョー!きみはどこにおちたい?」

普段はF1レーサーやアメリカンフットボール選手、たまに闘牛士としても活動している。
性格はややキザで直情的だが仲間思いの気さくな青年。普段は穏やかでクールを気取っているが、カチンとくると喧嘩っ早い。
ただその性根のまっすぐさと裏表がない性格から、一人で悩みを抱えがちな009の良き友となっている。
装甲が薄いのに好戦的な気性のため、ゼロゼロナンバーの中で最も負傷率が高い。
飛行能力の為に普段から踵に穴の開いた靴を履いている。

◆003/フランソワーズ・アルヌール 

「強い力がその人を幸福にするとはかぎらないわ…」

サイボーグ戦士の紅一点。フランス出身?の美少女。
飛行機パイロットの兄の出迎えにパリ駅に行った際に、ブラックゴーストの素材狩りのターゲットにされた。
「年頃の少女が行方不明になるのはよくあること」と称して誘拐されて改造されてしまう。
このように彼女だけは社会的事情とは関係無しに拉致されている。元はプリマバレリーナを目指す普通の少女だった。
アニメ第1作目では16歳、第2作目は17歳、第3作目は一応19歳。

視力、聴力を強化されており?遠くにいる敵を察知できる。
その反面、戦闘力は低めで他の戦士のフォローや001の世話をすることが多い*7
能力は常時発動していたら気が狂うとの事で、普段はオフにしている。
非常に繊細で心優しい性格で、争いを嫌い子供の世話を好むが言う時は言う芯の強い女性。

普段はバレリーナとして祖国フランスで活躍している…はずだが、ジョーやイワン、ギルモア博士らと共に日本で生活している事も多い。
原作ではジョーの正妻であり、将来的に子供を作る、入籍してイワンを長男と偽っている描写が*8描かれている。
兄とは無事再会できており、次元漂流民編では彼と暮らしていた。

ちなみに三期では後述の理由で001~004までは半世紀ほど人工冬眠していた。
そのため実は009とは実年齢がかなり離れている。つまり003はババry…


◆004/アルベルト・ハインリヒ

「自分の成れの果てと戦ってる気分だぜ…」

ドイツ出身の青年。30歳(旧設定28歳)。9月19日生まれ。
ほぼ白目しか見えない極端な三白眼と銀髪が特徴。一応すごく薄い水色の瞳がある。
恋人と共にベルリンの壁を越えようとして失敗して銃撃を受け、意識不明の隙に拉致されて改造された。
この設定のために第3期で001~003もまとめて半世紀人工冬眠する羽目になった
「肉体改造の限界に挑戦する」というコンセプトの下*9、あらゆる武装が内蔵されている。
右手にマシンガン左手にナイフ両膝にミサイル?、果ては腹にヒロシマ級原子爆弾を抱えている。
正に歩く武器庫であり、チームのメイン火力を務め自ら「死神」を名乗る。戦術家でもあり戦闘時は参謀役も務める。
肉体の大半を機械化されたため他のメンバー以上に自分の体に対する嫌悪感を抱える様子を見せる一方で、機械の体に対す愛着も伺わせるなど、複雑な心情を抱えている。
クールな性格で戦闘面においても常に非情に徹する冷徹さを持つ一方、内面では熱い心も持ち合わせる。
婚約者のヒルダをはじめ、00ナンバーの中でも特に悲恋の印象が強い。009よりもモテる。ちなみにフェミニスト。

機械の腕が丸出しなせいで職を選べず、普段はドイツで長距離トラック運転手として活動している。

映画『サイボーグ009 超銀河伝説』で壮絶な最期を遂げたのは賛否両論であった。


◆005/ジェロニモ・ジュニア

「…オレ戦わない…そう 精霊…オレたち インディアン みな友だち」

アメリカ出身のインディアン(ネイティブアメリカン)。27歳(旧設定31歳)。12月25日生まれ。
インディアンの誇りを持つが故に職に就けずにいた所を「いい職場がある」と騙されて拉致された。
褐色の肌をした非常に大柄な体格で、髪型はいわゆるモヒカン、顔には入れ墨と思われる赤い線がある。

サイボーグ戦士一番の巨漢で鋼鉄の皮膚と怪力を持つ?。ファイティングスタイルも怪力を生かした戦い方をする。
砲弾にも耐える防御力と超高出力エンジンと最新式の人工心臓による100万馬力(後に1000万馬力に改造)の怪力で仲間を守るタンク。
無口?だが自然と動物を愛する心優しい性格で、普段はアメリカの牧場でカウボーイとして働く。
元々シャーマンのように自然の声を感じ取ることが出来、動物や精霊と会話を交わしたりすることができる特技を持っている。


◆006/張々湖(ちゃんちゃんこ)

「…目玉焼きは卵にもどせないアル…」

中国出身?のデブのオッサン。42歳(旧設定30代後半)。2月29日生まれ。
飢饉による貧困、食えない辛さから首を吊ろうとしていた所をそのままお持ち帰りされて改造された*10
体内に高圧縮エネルギー炉を内蔵し、口から火炎を吐いて攻撃し?、その力を用いて地面を掘り進む?こともできる。
メンバーからは「大人(たいじん)」という愛称で呼ばれており、仲間達の食事も彼が作っている。
ちなみにこう見えていざという時は体型に似合わない機敏な動きや中国拳法の技を見せ敵を翻弄する。よくずっこけるけど。
性格はのんびりしたマイペースな食いしん坊で語尾に「?アルヨ」「ヨロシ」などをつける典型的チャイナキャラ。
楽観的で明るい性格なので、下記の007ともどもシリアスな場面でのムードメーカーとして場の空気を解してくれる。

料理上手で自らも日本で中華料理屋を経営。「張々湖飯店繁盛記編」は彼が主役になる。
どう考えてもサイボーグになって人生好転してる組


◆007/グレート・ブリテン

「…変身して何人分もの人生を楽しめる―と思うかもしれないが
 …同じように哀しみも…背負い込むことになるんだ!!」

イギリス出身のハゲ。45歳(旧設定40代後半 初期9歳)。4月1日生まれ。
借家も追い出された落ちぶれた役者となり酒場で酔い潰れた所をブラックゴーストにお持ち帰りされた。

出べその所がスイッチとなっており、様々な生き物や物体に変身可能な諜報活動用サイボーグ。
部分的な変身もでき、変身したモノの能力も再現できる。透明になる事も可能。通称「カメレオン」とも呼ばれる。
当初は戦闘服が能力に対応していなかったため、変身時には戦闘服を脱ぐ必要があった*11
改造された後はイギリスで再び役者として活動を再開した。人前でも芸と称してサイボーグ能力を使う。
白黒版は何故かちびっこだったが子供からは好評だったみたいで、マンガ版でも一時期ちびっこになっていた*12
普段はシニカル、かつチームのムードメーカーであるが、チームワークを誰よりも大切にしている。
戦闘向けの能力では無さそうに見えるが、質量を無視して小石や巨人になれるなど非常に汎用性に優れる。
普段は役者だが、たまに006の中華飯店でバイトをしたりもしている。

◆008/ピュンマ

「逃げてる間は一人前の男にはなれないんだぞ!!」

アフリカ出身で丸顔坊主頭の黒人青年。22歳(旧設定21歳)。8月20日生まれ。
大卒のエリートだったが奴隷?狩りの被害に遭い、奴隷商から逃げ出すも追い詰められてしまう。
そこをブラックゴーストのメンバーに救われるが、そのまま騙されて拉致されて改造された。
アニメ版では黒人差別への批判を考慮し、顔周りが特有の漫画的デフォルメから写実的タッチに変更された。
改造の経歴も、独立ゲリラ運動の闘士として戦闘中に重傷を負った不意を突かれ拉致されたという設定になっている。

水中を自在に移動できる能力?を持つ水中戦用サイボーグ。あだ名は「人魚(マーメイド)」または「半魚人」。
宇宙などの真空中でも他のゼロゼロナンバーよりはるかに長時間活動可能な高性能ボンベを搭載している。
平成アニメ版では元ゲリラということで、武器の扱いに長ける戦闘のスペシャリストという設定が追加された。
普段は独立運動のリーダーとして活動したり、公園管理者や密猟取締官として活動したりしている。
だが独立運動の活動中に家族を皆殺しにされてしまうという悲劇に遭った。
性格は真面目で教養も高く、メンバーの中ではツッコミ役にまわりがちな常識人枠。そのため影が薄い
またサイボーグとしては基礎能力のみの為、主に博士や非戦闘員の護衛役になる。


◇アイザック・ギルモア

「天国には、人間もサイボーグもない。ただ魂があるだけだ」

ユダヤ系ロシア人(新昭和版アニメではアメリカ国籍)。63歳。1月25日生まれ。
「黒い幽霊団」に所属するジョー達をサイボーグ戦士に改造した科学者
しかし自らの過ちに気づきサイボーグ戦士たちと共に脱走し、彼らと共に悪の組織と戦う。大きな四角い鼻が特徴。

ドルフィン号などのメカの制作や傷付いたサイボーグ戦士達の治療をするが、彼らを改造した事を気にかけている。
善人ではあるのだが、サイボーグたちに対して我が子同然の思い入れを強めるあまり、死なせたくないが為に改造手術に積極的。
肉体を破壊された008の修復の際に強化も兼ねての改造で、必要だったとはいえ鱗と鰭の半魚人のような人間離れした姿にした。
しかも挙句「黒い肌よりは良いだろうと思った」などと偏見入りまくった発言をしたりと、人間としての弱さや傲慢さも抱えている。
もっとも本人も009達に非難されて後悔していたが。若い頃は傲慢で科学を盲信する人物でもあったという。
普段は日本の研究所で001、003、009と共に住んで、ゼロゼロナンバーの予備パーツや戦闘艇などを製作している。


ブラックゴースト?

別名「黒い幽霊団」と呼ばれる、ゼロゼロナンバーの生みの親にして最大の敵。
世界に死と戦争を撒き散らし利益を得る「死の商人」であり、その為の人体実験を行う巨大な悪の組織。
その正体は兵器製造企業や銀行家など戦争によって利益を得る組織や団体が資金を出し合って設立した、世界規模の軍産複合体である。

◆スカール

ブラックゴーストの首領で、髑髏を連想させる黒いヘルメットとマントを身につけた怪人。度々009達の前に立ちはだかる。
将来的に成層圏などを舞台とした「宇宙戦争」などに向けた「未来戦計画」のためにサイボーグ開発を実行した。
ゼロゼロナンバーの成果を活かした『完成されたサイボーグ』であり、全身に兵器を内蔵し加速装置も搭載している。
ちなみに脳は頭ではなく胴体にある為、頭部を失っても活動が可能。

≪ネタバレ≫

実はブラックゴーストの最高幹部の1人であり、表向きの首領を名乗っている単なる影武者。
様々な媒体で009と死闘を繰り広げるも、最終的には真の首領に処刑されてしまう。

◆バン・ボグート/キング伯爵

『地下帝国ヨミ編』に登場したブラックゴーストの最高幹部。表の顔は日本企業・三友工学の社長。
平成版アニメでは地下帝国ヨミの実質的な指導者として描かれている他、スカールに対しボグートは敬語で接している。

≪ネタバレ≫

地下帝国ヨミで総統(魔人像)の忠実な下僕としてプワ=ワーク人たちを支配していたサイボーグ。
透明化する迷彩服に伸びる腕、更に加速装置と破壊光線まで持つ。スーパーガンの熱線を吸収し放出する能力まである。

◆0010(ゼロゼロテン)/(プラス)(マイナス)

『暗殺者編』に登場するブラックゴースト側のゼロゼロナンバー。双子のサイボーグ。
009と同等の性能と加速装置に加え、強力な電撃能力を持っている。
見た目は007の顔に002の髪型をくっつけたような感じで目の下に模様が刻まれている。
実戦経験の浅い009達を苦しめるも、最後は001の指揮によるゼロゼロナンバーのチームプレイに敗れる。

◆0011(ゼロゼロイレブン)

ブラックゴースト側のゼロゼロナンバーで、楕円体の体に6本の脚部という姿の巨大多脚ロボット風サイボーグ。
これでも一応サイボーグであり、ジョーにも「こいつはこれでもサイボーグなのか!?」と驚かれていた。
多数のビーム砲と粘着弾を装備し、ジェット飛行可能でガメラのように回転飛行もする。切り札の毒液はサイボーグも殺せる。
脳だけ移植された男は元の体に戻してもらう事を条件に009達と戦ってるだけで単なる被害者。しかも妻子持ち。
ただし敗北し元の体に戻れない事を逆恨みして009達を道連れにしようとした。

◆0012(ゼロゼロトウェルブ)

ブラックゴースト側のゼロゼロナンバーで、ショックハウス型のサイボーグ。もうなんでもありだな
洋館自体がサイボーグという事で、屋敷に入ってきた侵入者に襲い掛かる。本体はやっぱり脳髄。
平成アニメ版では美しい女性の姿の端末を操り、本体もカプセルに保存された女性そのものだった。
何でわざわざ彼女を改造したのか不明だがかなり哀しい設定がある。

◆0013(ゼロゼロサーティーン)/ツトム

ブラック(ry ジャイアンっぽい少年と巨大ロボットがセットになっているというサイボーグ。
少年には009以上の性能を持つ加速装置と、ロボットを操作するための通信装置が内蔵されている。
ロボットにはステルス迷彩装置と、加速装置(原作では最高速度M1クラス)が内蔵されている。


アニメ化

アニメはこれまでに5回制作されている。?この中でテレビシリーズは、

  • 白い戦闘服に赤いマフラーで活躍する白黒版
  • 後にスタジオライブを立ち上げる芦田豊雄がキャラデザインを担当、石ノ森が作詞し成田賢が歌う名曲「誰がために」が有名な昭和カラー版
  • 人造人間キカイダー THE ANIMATION?』シリーズでも見せてくれた、石ノ森にそっくりなタッチの紺野直行がキャラデザインを担当した平成版

…の三作に分けられる。

白黒版の「赤いマフラ~」
昭和カラー版の「吹き荒ぶ風が~」
平成版の「身体~が溶け出~す」
でアニソンの世代が別れる作品である。

昭和カラー版ではあの高橋良輔?がシリーズディレクター(監督)を務め、劇中音楽をドラクエ?のすぎやまこういちが担当。
平成版はゲッターOVAシリーズでいろいろと苦労した川越淳が監督、音楽は小室哲哉が担当、小室ファミリーのglobeが主題歌を歌っている。タイアップ?だとか言わない
平成版は時代を擦り合わせるために一部設定がアレンジされているが一番の見所は

若本スカール様」

であろう。ドラマCDは腹筋崩壊ものである。

2012年10月27日には「攻殻機動隊 S.A.C.シリーズ?」の神山健治監督による
3DCG映画「009 RE:CYBORG」が公開。
神山監督の作家性が強く出過ぎており、賛否の分かれる評価を受けている。

2015年10月17日にはまさかの「デビルマン」と共演する映画「サイボーグ009VSデビルマン」が公開、11月からはOVAシリーズとして全三巻がリリースされた。
平成版テレビシリーズを手掛けた川越淳をはじめ、脚本には早川正、キャラデザには伊藤岳史とOVA「マジンカイザーSKL?」のスタッフが製作にあたっている。
主題歌はJAM Project?が歌う「サイボーグ009~Nine Cyborg Soldiers~」。OPテーマで「Wow~サイボ~グゼロゼロナ~イン」とタイトルを熱唱、成田賢の昭和カラー版主題歌をリスペクトした歌詞がなかなかニクい。

そして、2016年には「009」映像化50周年作として「RE:CYBORG」と同じCGアニメ映画「CYBORG009 CALL OF JUSTICE」が公開。
全三章が二週間限定で代わる代わる公開され、2017年初春からNetflixにて限定配信された。
総監督には「RE:CYBORG」の神山健治、監督には劇場版「蒼き鋼のアルペジオ-アルス・ノヴァ-Cadenza?」の柿本広大、キャラデザには「楽園追放 -Expelled from Paradise-?」「ゼノブレイド2?」の齋藤将嗣が務めている。



「ジョー、君はどこを追記、修正したい?」
「ジェット!」





「あっ!流れ星!」



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*1 平成版アニメでは孤児として教会で育ち、育ての親である神父を殺害した犯人に間違えられて警察に追われていたところをブラックゴーストに拉致された。
*2 後に出てくる敵対サイボーグ達はこの009のスペックをベースにしている
*3 普通の衣服を着ていれば燃えてしまうし、人間を抱えて運ぶ事もできない。それどころか下手に物体に触れるだけでもただでは済まない。
*4 視覚的にも同等のスピードで動くものないし止まっている物体以外は認識しづらい。
*5 火力では004や006、パワーでは005、スピードも当初は002が上回っていた
*6 平成アニメでは脳死状態で生まれた所をガモ博士の脳改造によって復活したという設定
*7 もっともサイボーグとしてはの話であり、大男を片手で振り回し、普通の拳銃程度ではビクともしないなど常人が太刀打ちできるレベルではない。
*8 ジョーの改造から20年程度経過した『誘拐編』にてイワン誘拐事件の担当警察官がジョーとフランソワーズの事を「若夫婦」と呼んでおり、戸籍を偽造・改竄はしているも公的な記録では正式な夫婦となっている事が明示されている
*9 原作では事故で負った傷が酷く生身の部分がほぼ使い物にならないという理由から
*10 ブラックゴーストに楽な暮らしが出来ると騙されて改造された。
*11 後にベルトのバックル部を押すことで戦闘服を着たまま変身できるようになった
*12 ちびっこに設定変更されたのではなく、ちびっこ状態がデフォになるよう再改造してもらったという設定。しかも元の姿には戻れないといわれていたが、なかった事になった模様。