登録日:2012-03-20 (火) 19:38:01
更新日:2024-04-08 (月) 00:58:52
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『ポケットモンスター ミュウツー!我ハココニ在リ』とは2000年12月30日に放送されたアニメ特別編。
◆概要
ポケモン映画第一弾となった『ミュウツーの逆襲?』の続編にあたり、脚本家も映画と同じ首藤剛志が担当している。
逆襲に連なる作品として、本作では「自分と言うものの存在意義」を一つのテーマとしている。
逆襲では見せきれなかったであろうミュウツーの心情や成長が描かれとても面白い作品となっている。
逆襲が好きな方、単純に続きが気になる方、逆襲の内容が納得いかない方、是非ともみんなに見てもらいたい。
ドラマCDの「ミュウツーの誕生」もおすすめしたい。
ちなみに時間の流れ的には誕生→逆襲→我ココと三部作になっているのでこの順番で見るのが一番分かりやすい。
つまり、ミュウツーの逆襲はこの三部作構成で完成するシリーズ作品とも表現できるため、我ココは首藤剛志が描いたミュウツーの物語の完結編とも言える。
2019年にミュウツーの逆襲は『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』(以下『EVOLUTION』表記)として3DCG化のリメイクが行われたが、続編の本作は現状は同様のリメイク化は行われていない。
しかし、別冊コロコロコミックにて本作のコミカライズが五味まちとによって執筆されることになった。
なお、五味氏は月刊コロコロコミックではEVOLUTIONのコミカライズを担当しており、この2作のコミカライズ化の単行本は同時発売されている。
外伝作に近い形だが、キッズステーションでの金銀編再放送では179話と180話の間に入る形で、分割される形で本編内の話数に組み込まれる形で再放送が行われている。この形式は『特別編 最強メガシンカ』でも見られる。
放送当時のアニメではOP、ED、一部コーナーを除きセル画で製作されていたが本作は全編デジタル制作である。
◆あらすじ
天候、気流が安定しない断崖絶壁の大渓谷「ピュアズロック」を通るとされる唯一のバスを乗り過ごしてしまったサトシ達一行は、近場で宿屋を営む女性ルナに一晩泊めてもらう事になる。
翌日、ピュア川の研究をする為に訪れた博士ペニシリーナとその助手ドミノが宿屋に訪れた。
その時、お約束のように現れるロケット団に捕まったピカチュウを助ける為にサトシ達一行はルナ、ペニシリーナ達と共にロケット団の気球を追う。
しかし、突然助手のドミノがロケット団の気球をサトシ達諸共撃ち落とし自分は小型ロケットで逃げてしまった。
実はドミノはロケット団のボス、サカキから命令を受けピュアズロックでミュウツーの行方を探していたのだった。
ロケット団と共にピュアズロックの頂上に落ちたピカチュウはそこで自分に対して何故か怒りを見せる見知らぬピカチュウと遭遇する。
見知らぬピカチュウはピカチュウに対して攻撃しようとするが、何者かが現れそれを制止する。そこに現れたのはあのミュウツーだった……
◆登場人物
○サトシ?
(CV:松本梨香?)
お馴染みの主人公。
過去にミュウツーと出会っていたがミュウツーが記憶を消した為に実質今回初めて会う事になる。
物語終盤で122キロのミュウツーを背負って歩き湖に投げた超人。
○タケシ?
(CV:上田祐司(現:うえだゆうじ?))
ぱっとしない元ジm(ry
○ルナ・カーソン
(CV:久川綾?)
眼鏡をかけた女性。宿屋経営者と同時に自然学者でもある。
ピュア川調査には自然が壊される可能性があると反対気味。
苗字の由来は『沈黙の春』の著者レイチェル・カーソンから。
○ペニシリーナ
(CV:小山力也)
医学博士の男性。
ピュア川に沸く水の研究をしている。
名前の由来は恐らく抗生物質のペニシリンから。卑猥なものを連想しちゃった子、怒らないから出てきなさい。
小山力也氏は後に「ポケットモンスター THE ORIGIN」でサカキを演じ、「ポケモンジェネレーションズ」でアオギリの吹き替えを担当する。
○ムサシ?(CV:林原めぐみ)
○コジロウ?(CV:三木眞一郎?)
○ニャース?(CV:犬山犬子(現:犬山イヌコ))
お馴染みの二人と一匹。
ロケット団?であるにもかかわらずコピーポケモンと共にロケット団に囚われてしまう。ニャースの通訳が後に大きな役割を担うこととなる。
○ドミノ
(CV:三石琴乃)
ロケット団のエリート女性団員でAクラスナンバー009。自称黒いチューリップ(笑)
傲慢な性格で彼女自身がポケモンを使うことはなく自称の通り黒いチューリップで戦う。
ミニスカでとても可愛い。
○サカキ?
(CV:鈴置洋孝)
ロケット団のボス。
唯一ミュウツーに記憶を消されなかったお方。
かつて手中に収めていたミュウツーを再び自身のものにしようとピュアズロックに訪れる。
ムサシ達の妄想の中ではお茶目なおっさんだが、本作では徹底的なまでに冷酷かつ、残酷な性格として描かれる。
握力が凄い。
◆主な登場ポケモン
○ピカチュウ
(CV:大谷育江)
我らがマスコット。
ロケット団と共にピュアーズロックの頂上に落ちてミュウツー、見知らぬピカチュウであるコピーピカチュウと再会する。
○コピーピカチュウ
(CV:林原めぐみ)
サトシのピカチュウを元に作られたコピーポケモン。
上記の見知らぬピカチュウで通称ピカツー。オリジナルより気性が荒く攻撃的。
コピーである自分達が人目を避けて暮らしている事に疑問を感じており、
一部の仲間を引き連れ外の世界へ行こうとするがロケット団に見つかり仲間が捕まってしまう。
ツンデレ。
○コピーニャース
(CV:新谷真弓)
ロケット団のニャースを元に作られたコピーポケモン。オリジナルよりのんびりとした性格。
コピーピカチュウと同行するが同じくロケット団に見つかってしまう。
○ミュウツー?
(CV:市村正親)
かつては自身を生み出した人間に逆襲しようとしたり、何故かミュウツー自身がコピーとして生み出された事に対して悩んでいるにもかかわらず自身もコピーポケモンを生み出したり*1とDQNっぷりを見せてくれたが、本作では考えを改めて若干穏やかな性格となっている。
しかし、虚無的な雰囲気は健在。
そして自分達が見つからないようにと言い訳して人間を助けちゃうツンデレ…ではあるが、それは最初だけ。
後半は迷わず仲間を助けにいく・サトシに自らの悩みを打ち明ける・サトシ一行とニャースの意見を聞き入れる等もはや素直さ・寛容さが目立ってくる。
囚われた仲間のコピーポケモン達の為に自らロケット団の洗脳機械に入る。
◆備考
本作においてミュウツーは何処かの大都会で「謎のポケモン」の都市伝説として語り継がれる。
後の『AG』のOP「ポケモンシンフォニックメドレー」の映像では、街中でマントを羽織って飛び去っていくミュウツーの姿が確認できる。
ただ、後のBW編の映画「ミュウツー覚醒」で別個体のミュウツーと会った際、
サトシは「お前は…(ここで途切れる)」と覚えているのかいないのか、曖昧な返答をした。
なお、ミュウツー覚醒の初報PVではミュウツーを見たサトシが「ミュウツー…!」と明確に覚えている様子を見せ、
デント?がそれをいぶかしげな表情で見るという意味深過ぎる場面があった。
#ミュウツーの逆襲 では記憶を消されたサトシたちですが…
その後「ミュウツー!我ハココニ在リ」で再会を果たしています✨
その時のサトシは記憶を消されていない…ということはつまり…⁉
『ポケットモンスター(2019)』でミュウツーが再登場。
映画と同個体かは明言されていないが、ミュウツーもサトシもお互いを知っている素振りを見せたり、
山ちゃんミュウ(新無印では常に山寺氏だが)が出たり、公式が「ミュウツーの逆襲の流れを汲むストーリー」と映画との繋がりを推していたり、
上述したような解説を公式ツイッターアカウントで投稿したりと、同一個体である事を暗に示していた。
野生のポケモンを守ったりサトシを助けたりと優しい姿を見せつつ、サトシとゴウのバトルではノーダメージで完勝した。
追記と修正は誕生・逆襲・我ココ全て視聴した方のみお願いします。