登録日:2016/09/23 Fri 01:46:09
更新日:2024-05-21 (火) 06:37:44
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奇妙
な物語
『世にも'奇'妙な物語』とは、1990年から現在に至るまで放送している、フジテレビ制作のテレビドラマである。
概要
「日常に潜んでいる奇妙な出来事」をテーマに、様々な俳優やタレントを主役にし、10分~20分の短編ドラマをオムニバス形式で放送する。
当初は木曜20時から放送される連続ドラマで、
- 90年4月~9月:第1シーズン
- 91年1月~12月:第2シーズン
- 92年4月~12月:第3シーズン
と3シーズン放送された。
1993年夏以降はスペシャルドラマとして年2~3回のペースで放送されており、サブタイトルとして「○(季節名等)の特別編」が付けられている。
その題材は非常に幅広く、幽霊が主役のホラー、人間の怖さを主題にしたサスペンス、ある日突然世界が変わる不条理劇、シュールレアリズムの世界が可笑しいコメディ、さらには奇妙の末に人情を見せる感動ドラマなど様々。
ドラマの前身は、89年にJOCX-TV2枠で放映されていた深夜ドラマ『奇妙な出来事』であり、アメリカで話題となったオムニバスホラードラマ『ミステリー・ゾーン(トワイライト・ゾーン)』や円谷プロの『ウルトラQ』『恐怖劇場アンバランス』をモデルに作られていた。
当時は有名俳優を呼べるほどの予算もなかったが、深夜番組としては異例の好評を得て予算を拡大しゴールデンに進出した。
2000年秋には映画化もされているが、予算が多いだけで内容自体はテレビドラマ版とは変わらない新作4本である。
連ドラ時代は東映、東宝、大映テレビ?など数多くの制作会社が参加しており、TBSのホームドラマを数多く手がけた久世光彦やシュールギャグでおなじみ浦沢義雄、「白い巨塔」(78年版)や「浅見光彦シリーズ」を担当した小林俊一、「牙狼-GARO-?」でおなじみ雨宮慶太など、名だたる面々が手掛けた作品も存在する。
2000年代以降はフジテレビのグループ会社でもある共同テレビ制作に一本化された。
原作付きの作品も多く、古くは星新一?のショートショートから、近年では読み切り漫画や電撃文庫の短編まで幅広く取り入れており、2010年春にはフジテレビの人気番組とのコラボ特別編を放送した。
特に最近はスペシャルのうち半分以上が原作付きである。
蓜島邦明による、不安を煽るOPテーマソング、ストーリーテラーの曲があまりにも有名。
OPテーマは通称『ガラモン?・ソング』と呼ばれ、不協和音が一定間隔で入り、良い子のトラウマになっていること請け合いだろう。
なお、『トリビアの泉 ~素晴らしきムダ知識~?』では「ドラマ『世にも奇妙な物語』のテーマ曲は手拍子しながら聴くと怖くない。」というトリビアが紹介されている。
出演者
- タモリ?
「ストーリーテラー」とクレジットされる、奇妙な世界の案内人の黒衣の男。
各回のオープニングとエンディング、そして各話の幕間に登場し、あらすじの紹介とテーマについてのうんちくを披露する。
黒のスーツ*1にサングラスをかけ、常に意味深な笑みを絶やさない謎めいた人物。その正体は「黒猫」だったり「無数の蝶」なのではとされているが、人ならざる者であることは間違いなかろう。
奇妙な世界の住人の運命を嘲笑っているように見えるが、幕間では彼らと同じ運命を辿ってオチ要員になることも多い。
また、初期では普通に作品の中に出演していたこともある。
余談だが、深夜時代は斉木しげるがストーリーテラーを担っていた。
作品
前述のように作品の趣向は様々で、「奇妙」な話なら如何なるジャンルも問わない。特に近年では原作ものも増え、ファンタジー要素のあるコメディものも多くなった。
(そのため、「不思議な話」なだけでドラマ化し、「全然奇妙じゃない!」と視聴者から厳しい意見を得ることも)
作品は2016年9月現在500話を越えており、一つ一つ紹介するのはあまりにも膨大である。よって本項目では各ジャンルとその代表作を記載する。
アバンストーリー
連ドラ版では、OP前のアバンとして1分程度のショート映像が放映されていた。
いずれも1分程度ながら、視聴者の背筋を凍らせるドッキリが仕掛けられている。その後第2シーズンからは偉人の名言シリーズに変更、第3シリーズからは主に「特別編」で流されていた、しかし1995年以降から流れなくなり事実上の「廃止」となった。
その後「15周年の特別編」、「'06秋の特別編」で過去のリメイクと、新作が作られて復活した。
ホラー系
主に幽霊、妖怪、悪魔等、主人公が超常現象的なものに襲われる類。
短編によくあるように、欲を出した主人公が破滅する、あるいは理不尽に死ぬバッドエンドが多い。
- 噂のマキオ
- 楊貴妃の双六
- プリズナー
- 屋上風景
- ロッカー
- 悪魔のゲームソフト
- ミッドナイトコール
- テレフォンカード
- ベビーシッター
- 急患(のちに映画『感染』としてリメイク)
- ニュースおじさん
- 見たら最期
- 顔色
- 隣の声
- 地獄のタクシー
- ミッドナイトDJ
- 和服の少女
- 雪山
- おばあちゃん
- 声を聞かせて
- 誘い水
- あなたの物語
- イマキヨさん
- 午前2時のチャイム
- 缶けり
- 蟲たちの家
- クリスマスの怪物
- 恋の記憶、止まらないで
- コインランドリー(鈴木裕斗原作)
サスペンス系
恐怖の対象が「生きている人間」である場合。嫉妬や憎悪など、生々しい悪意が原因であるためホラーよりも怖いとの意見あり。
- 恐怖の手触り
- 息づまる食卓
- 半分こ
- 王様の耳はロバの耳
- 23分間の奇跡
- 震える愛
- サブリミナル
- ルナティック・ラヴ
- 罰ゲーム
- 壁の小説
- 管理人
- 完全治療法
- さとるの化物
- 知らなすぎた男
- 推理タクシー
- フラッシュバック
- ゴミ女
- 墓友
- 復讐病棟
- 迷路
- モルモット
- 死ぬほど好き
- 通算
- タテモトマサコ
- コンシェルジュ
不条理系
いずれとも該当しない、正体不明、あるいは理由なき恐怖。世界そのものが一変し、日常が侵される恐怖を描く。
- 猿の手様
- 大注目の男
- 大予言
- 復讐クラブ
- ともだち
- 言葉のない部屋
- 恐竜はどこへ行ったのか?
- ブルギさん
- 殺人者の高橋さん
- 扉の先
- 女は死んでいない
- 懲役30日
- パパラッチ
- エキストラ
- 13番目の客
- 採用試験
- 昨日公園
- 山田祭り
- さっきよりもいい人
- クイズ天国・クイズ地獄
- 検索する女
- 自殺者リサイクル法
- ヘイトウィルス
- 七歳になったら
- 走る取的
- 三人死ぬ
- あなたの物語
- 夢男
- メロディに乗せて
シュール、コメディ系
奇妙な世界観をネタにそれを笑いに変えるタイプのストーリー。中にはブラックなオチも多い。
- 死ぬほど好き
- 絶対イヤ!
- 代打はヒットを打ったか?
- ズンドコベロンチョ?
- ハイ・ヌーン(江口寿史原作)
- 大蒜(ニンニク)?
- 赤と黒
- 常識酒場、トラブル・カフェ(のちに『NIGHT HEAD』としてドラマ化)
- 穴
- 最後の喫煙者(筒井康隆原作)
- ダジャレ禁止令
- 友子の長い夜
- 先生の『あんなこと』
- のぞみ、西へ
- マニュアル警察
- BLACK ROOM]
- ママ新発売!
- 夜汽車の男
- おかしなまち
- サイゴノヒトトキ
- 才能玉
- 日の出通り商店街いきいきデー
- 行列のできる刑事
- 理想のスキヤキ
- AIRドクター
- ファナモ
- 蟹缶
- 空想少女
- 大根侍
- 成る
感動、恋愛系
ホラーやSF,ファンタジーを題材にしつつも、人間ドラマにより最後は感動を与える物語。SPドラマには必ず1話はこれに該当する。
- 親切すぎる家族
- おじいちゃんの恋文
- 幸福の選択
- さよなら6年2組
- 時の女神
- 思い出を売る男
- 2040年のメリークリスマス
- 結婚シミュレーター
- 僕は旅をする(今市子原作)
- 奇跡の女
- 地獄は満員
- 美女缶(映画作品のリメイク)
- 過去からの日記
- 未来ドロボウ(藤子・F・不二雄原作)
- 相席の恋人
- ラスト・シネマ
- ゴムゴムの男(『ONE PIECE』とのコラボ)
- コールドスリープ
- 三途の川アウトレットパーク(寺田浩晃原作)
- 電話をしてるふり(バイク川崎バイク原作)
- ちょっと待った!
- まる子と会える町(『ちびまる子ちゃん』とのコラボ)