架空の通貨/Include

Last-modified: 2024-05-25 (土) 04:40:57

【その他特殊な通貨】

日本円(及びその他の実在する通貨)と併用してオリジナルの通貨が使われたり、流通を題材にしている都合上通貨が特別視されたりしている例など。

貨幣は存在するが通貨単位が不明だったり、枚数・分量の方を重視して取引しているケースもこちらに含む。
一方、金銭以外の品を通貨として用いるケースについては別項に譲る。

金貨・銀貨・銅貨・鉄貨などの硬貨

登場作品:多数
タイプ:通貨単位不明

細かい通貨単位が設定されておらず、ダイレクトに「金貨何枚」等と枚数で取引されるケース。通貨単位のG(ゴールド)がこれに当たる可能性もある。
ゲームでも黎明期の作品では『ダンジョンズ&ドラゴンズ』などを始め、金貨が基本である。
また、貨幣と明言せずに自然金等もひっくるめて重量制の「金塊=gold piece」として扱う作品もある。もっとも、処理を簡単にする為か大抵は「金貨1枚=金塊1個」となるのだが。
珍しい例では所持金が「○○g」と一見ゴールドと見せておいて「グラム」だった『魔導物語?』などがある。

金貨と併せて銀貨や銅貨が用いられる事も良くあり、「銀貨××枚で金貨1枚に相当」等と作品内でレートが設定されるのが普通。
他の貨幣としては、現実にも存在する材質だと鉄貨・琥珀金貨(エレクトラム)*1・白金貨(プラチナ)等が用いられたりもする。
作品によってはミスリル貨・アダマンタイト貨の様な架空の金属?製の貨幣が登場する事も。

スレイヤーズでは「銅貨は国毎に異なるものが流通しているが、金貨・銀貨はそれそのものに価値があるので国を跨いで通用する」という設定であり、「単位が無い」というよりリナ達が複数の国家を跨いで冒険しているので「金貨何枚」の方が取引しやすいというのが実情のよう。

(単位不明)

登場作品:『スーパーロボット大戦シリーズ』他
タイプ:通貨単位不明

通貨は間違いなくあるのだが、その具体的な単位や取引の方法は示されず、単に「資金が幾ら」とだけ表示されるケース。
恐らく、複数の国家どころか作品の枠すら飛び越えて取引する事がある作品なので、何かしらの通貨単位で統一すると違和感が生じる為だろう。
世界観的には、「換金可能な財産の絶対量を示す指標で、実際に取引する際は現地の通貨に変換している」などと解釈できる。

ポイント

登場作品:多数
タイプ:日本円などとの併用

「お金」ではなく、あくまで「ポイント」で取引する作品。
金金していると生々しすぎてゲームのイメージに合わない場合に採用されやすい。
ただゲーム中の扱いとしては基本的には単なる「通貨」である。

特徴的なのは、『遊戯王』などの一部のゲーム作品でも「相手に勝利してポイント(デュエリストポイントなど)を稼いでカードを購入する」というシステムが取られているケースがある事。
これらの原作漫画で普通に「円」が登場していても、である。
理由としては、「カードで相手を負かして現金を巻き上げる」という行為はそのまま描写するともろギャンブルそのものになってしまうから。
要はレーティング対策として「あくまでカードショップで使えるポイントを貰っているだけですよ」という形式をとっているのである。

カスタムロボGX?』でも同様にロボやパーツや購入する用のポイントは大会で上位入賞すると貰えるのでほとんど賞金と大差ない扱いになっている。
この作品では「本物の金銭を使用した賭博試合を開催した」という理由で逮捕された人物が居る事も作中で説明されるので、「あくまでも主人公が貰っているのはポイントですよ」と強調している感がある。

……しかし、前述のポケモンシリーズのように、「一般人相手にバトルを仕掛けて、現実と同じ通貨で賞金を受け取る」というシステムは現在まで普通に用いられていたりする。
ポケモンバトルと遊戯王の違いを考えると、「現実に存在しうるホビーで現金を受け取る」だとダメなのかもしれない*2

『FRONT MISSION 2nd』では登場人物が軍人であり「兵士が兵器を購入する」という絵面が不自然になってしまうからか、作中の通貨は「軍が発行したポイントと引き換えで装備の支給を受けている」という描写がある*3
『FRONT MISSION 5th』でも、作中使用する通貨「RP」は主人公が所属するUSN軍が採用するポイントシステムという扱いになっている。

マニー

登場作品:『THE IDOLM@STER?』シリーズ(『アイマス2』以降)
タイプ:日本円との併用

現実世界と同じ世界観が舞台となるこちらの世界でも「円」が通貨となっているが、ゲーム内アイテムを購入する時には「マニー」が使われる。
また、仕事の報酬などで得られるのもこちらであり、あたかも日本円と同じくアイマス世界の通貨として機能しているような描写がかなり見られる。
但し、アイドルたちがマニーを使って金銭のやり取りをしている描写は皆無であり、後述するマニー関連のライブの存在から、おそらくは業界のスタッフや上層部あたりが使っていると思われる。

ナスさん?「500マニー拾っちゃいましたー。運営の人?に返しておきますねっ」

「円」と「マニー」が別物として扱われている作品も多く、ピヨちゃん?からさらっと「マニー」の言葉が出たり、『プラチナスターズ』『ステラステージ』ではマニーが沢山貰えるライブが存在しており、ライブ名に「マニー」と名が付いている。
外伝作『マストソングス 赤盤・青盤』ではやよい?が「1マニー=1円」というレートから、10万マニー=10万円で1袋37円のもやしがどれくらい買えるかを計算*4していた。
ちなみに、作品によってはリアルマネーでマニーを購入できるDLCも存在している。
モバマス?のフリトレではドリンクが通貨のように使われていた。つまりちひろさんは…

硬貨の形は、基本的には両面の内側が凹んでおりその部分に星印が描かれているが、ミリシタ?ではその模様が「M」の文字になっており、逆にエムマス?では模様が描かれていない。
紙幣はあまり登場しないがデレステ?では「1万マニー札」が登場しており、1万円札に近いデザインがされている。

ちなみに『キングダムハーツ?』でもこの通貨が使われているが、こちらは前述した他作品たちと同じ様にその世界オリジナルの通貨として使われている。

登場作品:『ヒーローバンク』
タイプ:そのまんま日本円、但し実在する通貨と価値が異なる

子供向けゲームでありながら徹頭徹尾「金が全て」という世界観を貫く異色のバカゲー。
ゲームバランスも大味で、文字通り金さえあれば苦労せずにクリアできてしまうリアリティ溢れる血も涙もない仕様である。
そのためか作中で扱われる金銭単位も日本円。
なぜ分類がここなのかというと、作中の日本円がインフレを起こしすぎているから。
人のお使いを引き受けるだけでウン百万円のお礼が貰える一方、うまい棒?はそのまま10円と無茶苦茶極まりない。
作中の日本経済は機能しているのだろうか?

両・文

登場作品:多数
タイプ:実在する通貨と価値が異なる

和風作品の定番。
「両」は特に良く使われる。作品によっては「文(もん)」が使われる事もある(『くにおくんの時代劇だよ全員集合!』など)。しかし、中間単位の「分(ぶ)」や「朱(しゅ)」を扱う作品は基本的に無い。
本来存在する段階貨幣制度や江戸と上方での貨幣体系の違いと、それによる換算システムが反映される事も稀。

一応実在通貨だが、ゲーム的都合故か、両換算だと実際の価値とは比べ物にならないぐらいインフレしているのが特徴。

但し厳密にいうと、「リアル貨幣がインフレしている」というのが正しい。
両と円のレートは明治4年に円制度ができた際にはっきり決められており「1両=1円」なのだが、同年の月給が右大臣・岩倉具視で600円、参議・板垣退助で500円だった。
よってインフレの値を考慮すると江戸時代の1両は、大体現代の価値で2万円~10万円位とされるのだが、ゲーム作品では取り扱い最低単位が1両になっている(ちなみに現実での取り扱い最低単位は「文」)。
そのため、『桃太郎伝説』や『がんばれゴエモン』では宿屋1泊数十両というどこのお大尽様かと言いたくなる生活になってしまっている。『戦国無双』だと最高級の軍馬が100000両だったり、『戦国BASARA』では最高級の食料品(おにぎりやうどん)が20000両だったりする*5
なお実際は1990年代以降の現代の千円札や一万円札の様な扱いを受けていたのは「(数)朱金(しゅきん)」「(数)分銀(ぶぎん)」の小型硬貨であった*6
扱いとしては「ゴールド」などに置き換えればそうメチャクチャではないのだが、実際の通貨単位を使ったが為に妙な不整合が生じてしまっているパターンと言える。
ちなみに三重県伊勢市のテーマパーク・伊勢忍者キングダムでも円の事を「両」と呼称していたりする。前述のように本来のレートだと間違ってはいないが……。

戦国時代を舞台とした『太閤立志伝』シリーズでは、当時の日本が貫高制を採用していたことを反映し貫が通貨単位となっている(1000文=1貫)が、やはりゲームバランスの都合上物価はあまり現実に即しておらず、酒場で売っているお土産用の酒が下級武士の給料数か月分だったりする。

登場作品:『SEKIRO』他
タイプ:実在する通貨と価値が異なる

フロム製の和風ソウルライク『SEKIRO』では単位は「銭」だが、貨幣は戦国時代相当の四角い穴が開いた硬貨である。
この時代の小銭なら現実では上記の様に「文」のはずだが、そうなっていない。
かといって、明治以降の通貨単位「円/銭/厘」を用いているとも考え辛い。
「銭(ぜに)」=貨幣そのものの枚数で勘定しているか、もしくは「銭(せん・ぜに)」という名の架空単位であると思われる。

マリンちゃんの絵の描かれたお札

登場作品:『パチンコパラダイスシリーズ』
タイプ:日本円のパロディ

パチンコ玉を買う時に登場する子供銀行券みたいなお札。
本物のお札の画像を使えなかったのか、ただキャラクターを目立たせたかったのか。
作品によってはクジラッキーや大工の源さんが描かれている。

同シリーズでは「玉」が使われる作品もある(後述)。

金/ジュエル

登場作品:『ロマンシング サ・ガ
タイプ:特殊な流通方法

マルディアスにおける通貨。換算単位は「10000金=1ジュエル」。
両替の方法が非常に独特で、ジュエルは宝箱などから直接入手するケースを除いては、店にアイテムを売った際に所持金の10000金を超えた分が自動でジュエルに換えられるという方法でしか入手できない。
主人公パーティーは金を9999までしか所持できず、上限を超過すると戦闘報酬の場合は消えてしまい、ダンジョンの宝箱の場合は手つかずのまま残される。
そこで財布が重くなってくると換金用のアイテムをわざわざ購入したり、ダンジョン突入前に所持金をギリギリまで少なくする*7冒険者が続出した。

また「金」「ジュエル」というのは通貨として使われている金貨や宝石の事を指すのか、そういう名前の通貨なのかというのも判然としない。
そんなこんなで、ロマサガの大味な世界観を演出するのに一役買っている。

なお続編『ロマサガ2?』では「クラウン」、『ロマサガ3?』では「オーラム?(Aurum)*8」という単位が使われている。
更にその後の『サガフロンティア?』では、通貨の「クレジット」と貴金属の「金」を個別に管理できる様になった。
そして初代『ロマサガ』のリメイク作品である『ミンストレルソング?』では、ジュエルはキャラクターやスキルを鍛える用の品に変更され、入手もほぼイベント限定となった。
それに伴い通貨は「金」に一本化されている。

狼と香辛料に登場する通貨

登場作品:『狼と香辛料?
タイプ:特殊な流通方法

ダイレクトに「経済」をテーマにした異色ライトノベルであり、お金の扱いもまたかなり特殊。
まず、通貨単位が非常に多い。
作中登場した代表的な貨幣は「トレニー銀貨」だが、これ以外も多数の通貨が存在し、『狼と香辛料』全巻合わせればなんと27種類もある。
また、「通貨の貴金属の割合によって信用度や交換レートが変わる」「交換レートを悪用した詐欺行為」なども描写されており、
作中通して通貨単位が完全固定である事が多い他の作品とは一線を画している。

さすがにそこまでではないにしろ、架空の世界の背景や雰囲気までを作りこんでいく作品においては複数の通貨単位が設定されている事も多い。
国力を基準にした品質と「(国名)貨」といったシンプルな名前をつけるだけでそれなりに見栄えもする。

▽数が多いので折りたたみ
  • ヌマイ金貨
  • ピレオン金貨
    2大金貨。1巻でミローネ商会が合言葉に使用。
  • リマー金貨
    プロアニア王国西方の沿岸地域やエンベルク、クメルスン周辺で流通している金貨。
    トレニー銀貨で20枚程度の価値。
  • リュミオーネ金貨
    ロレンスが行商をしている地域で流通している金貨。帆船が刻印されている。
    金の純度と信頼度が高いために様々な貨幣の計算基準となっており、どこの地方でも価値がそれほど変動しないため、「最強の金貨」とも呼ばれる。
    トレニー銀貨で30から35枚程度の価値。
  • トレニー銀貨
    トレニー王国が発行している、第11代トレニー国王の横顔が刻まれた銀貨。
    ロレンスが行商する地域で流通しており、作中の登場回数も多い。
    銀の含有量と信頼性が共に高いために市場で人気があり、これ1枚でつつましく生活すれば7日(北の貧困地域ならば、節約すれば1か月)は生きられるほか、2000枚あれば町に自分の店を持てる。
  • イレード銀貨
    クメルスンを所有する貴族の第7代当主の肖像が刻まれた銀貨。
    イレード銀貨10枚=トレニー銀貨4分の1枚程度の価値。
  • フィリング銀貨
    パッツィオから南下して川を3つ渡った先にある国が発行している銀貨。
    銀の含有量が多いため、市場ではトレニー銀貨と並んで人気。
  • リュート銀貨
    かつては「偽トレニー銀貨」と呼ばれていたが、数の多さから後に独立した貨幣になった。銀の含有量が低く、細かい支払いに使用される。
    リュート銀貨32枚で薄めたリンゴの果汁1人分とパン2人分を買えるほか、5枚でちょっとした夕飯を食べられる。また、40枚で古着を1着購入できる。
    パスロエ村では麦の生産量が大幅にアップしたため、リュート銀貨に代わってより価値の高いトレニー銀貨での支払いがされる様になった。
  • ラデオン司教領銀貨
  • 後期ラデオン司教領銀貨
  • 偽マリーヌ銀貨
  • ファラム銀貨
  • ランドバルト禿頭(とくとう)王銀貨
  • ダンデレン大公即位銀貨
    いずれもロレンスが行商する地域で流通している銀貨。
  • ミッツフィング聖誕祭銀貨
  • ミッツフィング大聖堂銀貨
  • 聖ミッツフィング銀貨
    ミッツフィング司教区で発行された銀貨。
    ミッツフィング司教区からは多くの銀貨が発行されている。
  • 偽ミッツフィング大聖堂銀貨
    ミッツフィング大聖堂銀貨の偽造貨幣。
  • デバウ銀貨
    デバウ商会がプロアニア以北の経済支配を狙って発行を行った貨幣。
    発行後十数年で北の大地で広く普及している。
  • エニー銅貨
    主に釣銭などの細かい支払いに使用される小額の銅貨。多くがウィンフィール王国に輸出されている。
    コミックスではトビウオの紋章が刻まれていた。
  • トリエ銅貨
    主に釣銭などに使用される小額の貨幣で、3枚の若葉が刻まれている。リュート銀貨の3分の1の価値。
    レノスでは1トリエでジョッキ2杯のビールが買える(アニメでの描写)。
    ノーラがロレンスから買ったサンダルは5トリエ。
  • シュミー銅貨
    主に釣銭などに使用される小さくて肉厚の銅貨。
    狼の紋様が刻まれており、狩人や樵に狼除けのお守りとして利用される。
  • プラーズ銅貨
    ロレンスがレスコで支払いに使用した銅貨。
  • リゴット硬貨
    ウィンフィールでのみ用いられる硬貨。
    材質は不明だが、駆け出し商人のフルールがそれなりの量の商売を行った際の取引額が20リゴットである事から、銀貨の可能性が高い。
  • 太陽の貨幣
    デバウ商会がプロアニア以北の経済支配を狙って発行を決定した貨幣。
    金・銀・銅の3種類があり、いずれも「北の地に温もりと喜びをもたらす太陽」の図柄となっている。
    発行から十数年後、銀貨についてはデバウ銀貨と称されて流通している。
    銀貨・銅貨ともに既存の貨幣の貴金属含有率を遥かに超えており、鉱山を文字通り山の様に保有するデバウ商会の信用から、発効前から異常な投機熱に見舞われた。
    そのため、需要と供給の均衡が大きく崩れ、デバウ商会の手持ちの地金が両替商からの予約だけで底をつくほどの注文が殺到し、安定供給の方法を巡って商会内で内紛が勃発してしまう。
    当初は金貨発行の予定はなかったが、スヴェルネル攻防戦後にデバウ商会とスヴェルネルの絆を内外に示すため、記念硬貨的な扱いで定期的に少数だけ作られる。
    なお、金貨はリュミオーネ金貨を鋳つぶして打ち直すものであり、金の含有量はリュミオーネ金貨と同じ。

ゴールド

登場作品『アリス・ギア・アイギス
タイプ:大人の事情

ゲーム上の表示では「ゴールド」となっているが、舞台となる東京シャードの通貨は「円」、つまり日本円と同一という事になっている。
ギア売却費やギア強化費用からして1ゴールド=1円ではないと思われるが、ゴールドでの取引の描写が少ないため1ゴールドが何円相当かは不明。
なお設定によると汎用ギアの値段は200万円~1000万円、専用ギアなら抑えても2000万円を下らない、といった所である。
ゲーム内では汎用★3ギアの売却価格が600ゴールド、専用ギアなら3000ゴールドである事を鑑みるなら1ゴールド≒1万円といった所であろうか。
何らかの事情*9によってゲーム内通貨単位に円が使用できず、このような措置が取られたとの事。
ちなみにSteins;Gate?とのコラボに際して「100コイン」なるガチャ用アイテムが用意されたが見た目は完全に100円玉。
なおまゆしぃ☆?はボイスにて「100円を切らしてしまっているのです」と発言しているのでボイスとしての実装は問題無いらしい。

ルピ

登場作品:『グランブルーファンタジー』を始めとしたCygames系ゲーム
タイプ:作品間による価値の違い

Cygamesのゲームで共通して使われている通貨。
但しその価値はゲームによってマチマチで、グラブルでは割とポンポン貯まるが、『Shadowverse?』では100でも大金である。
プリンセスコネクト!Re:Dive』においてはキャラの強化などに「マナ」を使うため、ルピはギルドハウスの家具購入にのみ使われる。こちらではそれなりにレア。
例外的に『ウマ娘 プリティーダービー?』ではルピは使われず、代わりに上述の「マニー」となっている。世界観が現代に寄っているからか?

全ての作品において日本円に直すとどれくらいになるかは不明。
グラブルに関してはドロッセルというキャラがルピを使って買い物をしてくるので、ある程度予測できるようになっている……のだが、そちらだとおにぎりが100ルピなどおよそ1ルピ=1円前後に見えるのに対し、イベント「ハンサム・ゴリラ」だと同人誌が1冊50ルピ(1ルピ=10円?)になっており、結局あやふや。
ドロッセルはお嬢さまキャラなので、実は全部高級品だったりするのかもしれないが……。

コードギアス 反逆のルルーシュ?』とのコラボイベントシナリオでは、騎空艇に搭載されたルルーシュたちのナイトメアフレーム?維持費用名目で額面100万ルピの請求書が登場。
主人公が一瞬絶句するほどの額面であり、事情を知ったルルーシュたちが独自に金策を試みる展開がある。
他にも各種ストーリーやイベントを見るに、とりあえずどの作品でも「ウン百万ルピ」だの「ウン千万ルピ」だのは大金に相当するらしい。

なお、この世界では空に浮かぶ島々によって文明が分かれているが、かつて「星の民」によって支配・統一されていた過去があるため、同一の通貨がほぼ全ての国で使える。

石のお金

登場作品:『はじめ人間ギャートルズ』他
タイプ:特殊な通貨

本物の石そのもの。原始時代を舞台にした作品で共通通貨として使われがち。
大抵は穴あき円盤型に加工されており、厚ぼったい硬貨程度のものから人間以上にデカいものまでサイズは様々。
実は100年ぐらい前までヤップ島で実際に使われていた通貨でもある(とはいえ、後述する使い方はギャグとして誇張されたものだが*10)。

具体的な通貨単位は大抵は不明瞭だが、ギャグマンガの「原始時代編」のような外伝では石そのものなのに妙にシステマティックに管理されている事が多い。

ヴァナ・ディールのギル以外の通貨

登場作品:『ファイナルファンタジー11?
タイプ:特殊な流通方法

『FF11』におけるギルは「ジュノ大公国の通貨で世界的に用いられている基軸通貨」という扱い。
そのため、ギル以外の通貨が多数存在している。

  • 三国の旧貨幣
    ギルが広く用いられるようになったのは主な冒険の舞台になる時代の16年前と比較的最近であり、それ以前には中の国三国においてそれぞれ独自の通貨が用いられていた。

サンドリア王国ではノワ貨幣が、バストゥーク共和国ではバイン紙幣が、ウィンダス連邦ではムム貝貨が用いられており、それぞれ1、100、10000単位の記念貨の存在が確認されている。
さらにウィンダスでムム貝貨以前に用いられていたが、贋金が出回ったせいで使われなくなったコインの古銭も存在している。
通貨統合以前を舞台にした「アルタナの神兵」のクエストでは、報酬をわざわざ気を利かせてギルで支払ってくれるNPCがおり、冒険者は皆「余計な気を使わなくていいのに」と思ったそうな。

  • 獣人貨
    人間と対立する獣人たちの間で流通している硬貨。
    単位は不明だが様々な金属で鋳造されており、冒険者にとってみれば通貨として使えない以上、単なる金属塊でしかなく、鋳つぶしてインゴットにするのが主な用途。
    過去には獣人金貨より純金に近い貨幣も鋳造されており、これらは「獣人古銭」と呼ばれ中東のコレクターの間で高値で取引されているらしい。
  • アトルガン貨幣
    中東の大国・アトルガン皇国の通貨。単位は不明だがこちらも様々な金属で鋳造されている。
    アトルガンでもギルは通用するのだが、アトルガン貨幣でしか料金支払いを受け付けないサービスもあるため、それらを利用する際、傭兵会社サラヒム・センチネル社の傭兵として給与*11を稼ぎ、戦績と交換でアトルガン貨幣を手に入れるしかない。
  • ゼニ
    極東の国・ひんがしの国の通貨。単位はモン。
    但しひんがしの国で行ける場所が経済活動どころではない醴泉島しかないので、実際に手にする事はない。
    ひんがしの国の侍の戦利品で手に入る「銀銭」というアイテムのグラフィックをみるに、和同開珎に似た四角い穴の開いた円貨のようだ。

その他世界の危機や開拓の最前線などの理由で経済活動が成立していない地域においては、アビセア世界の「クルオ」、東ウルブカ大陸の「ベラルド」、エスカ世界の「エスカシルト」のように、希少資源が通貨代わりに通用している事も多い。

超人ドル

登場作品:『キン肉マン
タイプ:日本円などとの併用(多分)

キン肉マン ゼブラ?によって唐突に持ち出された謎の通貨。
100億やら50億やらのとんでもない金額が飛び交うが、人間にも使えるのか、そもそも地球やキン肉星で流通しているのかなど全く不明。ちなみにキン肉星では「キン肉円」が使われている。
シマウマの毛皮は10億超人ドルだが、動物の毛皮は高くても100万円くらいである。

クズ鉄

登場作品:『ゼルダの伝説 ふしぎの木の実 大地の章?
タイプ:特殊な通貨(多分)

ウーラ世界で使われている紙幣で、まんまただの鉄の塊。
ただ、これとは別に武器になるクズ鉄を押し付けられたり、ウーラマーケットがどう見ても物々交換(クズ鉄と一緒にアチチの実などを要求してくる)ので、描写がないだけでただの資源という扱いなのかもしれない。

ジャリ銭・札巻・札束・トランク・宝箱

登場作品:『サタスペ』
タイプ:通貨単位不明

アジアンパンクTRPG?『サタスペ』の舞台となるオオサカでは、世界各国の勢力が混在しており、世界中の通貨がなんとなく出回ってしまっている。
一応J$(我々の世界の1円)が基本通貨ではあるのだが、知らなくても不利になるような事は全くないという時点でお察しである。
そんなわけでお金の単位も上記の通り非常に大雑把。ありあまる金とスキルに物を言わせ多数のトランク乱れ飛ぶ売買により豊富な機材を揃える富豪亜侠プレイも、ジャリ銭で簡単にサイフを補充し「サイフを消費しての情報調査」を繰り返す生活1の極貧亜侠プレイも可能。

オニキス/ベゼッタ

登場作品:『Wondrous Magic』
タイプ:特殊な流通

SFCのRPG『Wondrous Magic』では、幻獣(モンスター)を倒すとオニキスという宝石を落とし、それを街の施設でベゼッタという通貨に換金する。
交換レートは1オニキス=10ベゼッタ。

NPCの台詞の中に、オニキスで取引する商店とかオニキスなら割引される商店とかの噂があった……ような気もするが、実際には特にそんなものは無い。

ラチナム

登場作品:『スター・トレック?』シリーズ(特にDS9)
タイプ:特殊な通貨

フェレンギ人?が通貨として用いる特殊な物質で、作中世界で存在する原子などから物質類を合成する機械「レプリケーター」で生成できない複雑高分子物質。
純粋なラチナムの見た目は液体*12だが、そのままでは取り扱いが不便なので通常は金と混ぜて固めた状態で流通しており*13、インゴット・板(バー)・コインの3種が登場する。
換算体系は「延べ棒1本=板20枚=コイン2千枚」。純粋な液体ラチナムは小さなグラス1杯の量で延べ棒100本分相当の価値。

ちなみにスタトレ世界の宇宙ではレプリケーターの普及によって貨幣経済がほぼ衰退しており、商取引には物々交換もしくはレプリケーター使用のためのエネルギーが主に用いられている。
そのため(レプリケーターで複製できないとはいえ)社会で貨幣を用いるフェレンギは珍しい部類に入る*14

氷楽通宝

登場作品:『落第忍者乱太郎(忍たま乱太郎)』
タイプ:特殊な流通

実在の貨幣である永楽通宝に似ているが、「永」の字が「氷」になっている銅銭。
歴史上実在した商習慣にのっとって作中で普通に流通していたニセ金のひとつである。

▽ニセ金が普通に流通していたってどういう事なの?(折り畳み)

『乱太郎』の舞台である室町時代の日本では、畿内の都市部を中心に貨幣経済が発達してきていた。
しかし当時の幕府や朝廷は自前の通貨発行をやめてしまっており、商取引にあたっては中国の貨幣を輸入して使っていた。
同時代だと、明代の洪武?通宝や永楽通宝、それより古い?銭などが流通している(いずれも銅銭)。

だが輸入貨幣だけでは経済活動をまかないきれず、民間で製造されたニセ金が貨幣流通に入り込むようになる。
私鋳銭(しちゅうせん)とも称されるこのニセ金は往々にして品質が低く、悪銭(あくせん)あるいは鐚銭(ビタせん)などと呼ばれていた。
(ここでの「悪銭」は貨幣としての品質を指しているので、慣用句の「悪銭身に付かず」の悪銭とは意味が異なる。一方、「ビタ一文(いちもん)」は鐚銭の「ビタ」と同じ意味、つまり粗悪な銭で一文分のわずかな価値という意味合いである)
また私鋳銭でなくとも、宋の時代(10~13世紀)の銭を室町時代末期(16世紀)まで使い続けてたら傷む物も出てくる訳で、そうした傷物も悪銭として扱われた。

『乱太郎』作中で例示されている悪銭には以下の様なものがある。

  • 割れ銭:文字通り割れている銭
  • 欠け銭:文字通り欠けている銭
  • 打ちひらめ:小さな銭を叩き伸ばして面積を広げた銭

当時の銅銭は中央に穴が開いており、この穴に紐を通して複数の銭をまとめた銭の束をそれなり以上の価格帯の取引ではやり取りしていたので、銭の表面に欠陥があっても束のまま使う限りは露呈しにくかった……という事情もある。
(この銭束は、たとえば百文であっても銭が正確に100枚束ねられていたとは限らず、銭をバラバラにして数え直せば価値が異なる場合でも束1つを百文として扱う奇怪な風習があったらしい)
とはいえやはり悪銭は良銭(りょうせん)、あるいは精銭(せいせん)と呼ばれる高品質な銭と比べると見劣りするので、実際の取引では複数の悪銭を1枚の良銭に相当させるレートを取り決めたり、悪銭による支払いが拒否されたり(撰銭(えりぜに)という)していた模様。

『乱太郎』作中では、割れ銭や欠け銭は3枚で良銭1枚、打ちひらめは5枚で良銭1枚というレートがキャラ同士の掛け合いの中で示されていた。

氷楽通宝は粗悪なものが多いニセ金の中では例外的に品質が高いのだが、製造者が漢字に弱い事をうかがわせる出来になっている。
また時を同じくして銅製の仏像の盗難が相次いでおり、乱太郎たちはニセ金と仏像盗難の関係性を調べるべく学園の外で行動する事になる。

ちなみに「買い物しようとしたら氷楽通宝は20枚で良銭1枚だと言われた」と発言している人物がいるが、この異様なレートは「法外なレートでの撰銭」くらいに考えたほうがよさそうである*15

リーグペイ

登場作品:『ポケットモンスターシリーズ』
タイプ:円との併用・大人の事情

ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』で運用されている、ポケモンリーグが管理・発行する電子マネー。本来の通貨である円とは別個に運用され互換性を持たない。
ショップのアイテムはどちらでも支払いができ、どちらを使うかも自由に選択可能で円とは等価である。

等価なのに、「なぜわざわざシステムを複雑にしてまで2つの通貨単位を用意したのか」についての公式な説明はなされていない。
仮説として、本作では「野生のポケモンを襲って体の一部を強奪し、それを売買する」ことができるため、これを現金で行ってしまうのは倫理的にマズいからではないかと言われている。

なお、このリーグペイ、いくら天才とはいえ個人のハッカーによりシステムがクラッキングされ不正利用された上に犯人は逮捕されず世間的に事件がもみ消されたりして、どうにも良くない印象が付いてしまっている。

ぬ円

登場作品:『ボボボーボ・ボーボボ?
タイプ:ギャグ、日本円のパロディ

ハレクラニ?により敵を1円に変える技を受けてしまったところ天の助?だが、なんと『ぬ』と書かれた謎のコインになってしまった。ちなみにぬ円は様々な『ぬグッズ』と交換できる。
恐らくこの漫画特有の意味不明なギャグの一環であり、詳しい設定などがあるわけではないのだろう。


【金銭以外による流通】

貴金属や宝石など、金銭以外の物が通貨として流通しているもの。
(記事冒頭の『ドラえもん ギガゾンビの逆襲』のどら焼きもこれに近い)
現実世界においても何らかの理由で貨幣の信用が低下するとモノが事実上の通貨として流通する場合があり、ソ連崩壊前後のロシアではマルボロ(煙草)が、北朝鮮ではロッテのチョコパイが通貨扱いされていたそうな。

エメラルド

登場作品:『minecraft?』『Ultima Savage Empire(ウルティマ:恐竜王国)』

お馴染み緑色の宝石。
村人や現地人との取引で通貨として使える。

マイクラの場合、村人は、マップにたまに生成される村に住んでいる。
主に村人の要求する品物(肉、小麦、革など)を渡してエメラルドを受け取り、エメラルドと引き換えに欲しい物を交換する形。
肉や小麦などの大量に手に入れやすい代物から、貴重なダイヤ装備を手に入れたりもできるので重宝する。
しかし村人は放置するとあっさり死ぬので、プレイヤーからは保護という名の監禁をされる場合が殆ど。
一応マップ上でも生成されるが、条件が「山岳バイオームに稀に存在する鉱石」や「マップにたまに生成されるダンジョンのチェスト」などかなり貴重な上、どちらも見つけるまでに苦労する為割に合わない。

登場作品:『パチンコパラダイスシリーズ』

正確にはパチパラシリーズの「パチプロ風雲録」というRPGモードに登場する通貨。
通貨と言うか、ゲームジャンルからわかる通りパチンコの玉である。
なのになぜか日本円と同じ様にゲーム内に登場するあらゆる店で通貨の代わりに通用しており、服・車・家などなんでもパチンコの玉で購入できる

……そりゃあ業界的に玉を現金に交換されてしまうと色々困るのは事実であるが、ある意味だいぶギリギリを突いた風刺ネタである。

なお、玉がどこでも通じるなら世界観的にパチプロが容認されているかというとそうでもなく、世間の目からは主人公は基本無職扱いである。

HP

登場作品:『CITY ADVENTURE タッチ MYSTERY OF TRIANGLE』『バーコードバトラー戦記 スーパー戦士出撃せよ!』

『MYSTERY OF TRIANGLE』はタッチ(漫画)?悪名高きゲーム版。異次元での買い物の際にHPを消費する
おそらくは上記の「モンスターを倒して手に入るもの」をHPに一本化しているゲームシステムのためだろうが、あの『タッチ』のゲーム版として色々とおかしいのは気のせいではない

『バーコードバトラー戦記』でも同様にお金そのものがなく、HPを消費して武器・防具・魔法を買う。
売却するとHPを回復できる。

ジェムリンゴ

登場作品:『みんなで!カービィハンターズZ』『スーパーカービィハンターズ?

上記の、従来の『星のカービィ』シリーズとは違う世界観における流通手段。
店主マホロア?から武器や防具を買うのにリンゴが必要となる他、やる気(体力)を全回復するのにもこれが必要となる。
ジェムリンゴは専用の木から実るが、リアルマネーで購入したジェムリンゴの数に比例して実る数がアップする。

ちなみに『星のカービィ デデデでプププなものがたり』の末期では、普通のリンゴが通貨として用いられるシーンが散見される。
(それ以前は日本とほぼ同じ「円」が用いられていた)

Az

登場作品:『セブンスドラゴン?シリーズ』

ドラゴンの襲撃により人類が滅びる間際。そんな状況で貨幣の信用が保たれているはずもなく、取引は資材によって行われている。
……というのが設定面での話。
流石にゲームシステム上物々交換で成り立たせるのは難しいので、ドロップアイテムや装備品をショップに売却する事でAzという単位になり、実質的に通貨の様に使用できる。
Dzというドラゴンからのみ取れる資材もあるが、こちらは拠点の改築用のそのままの意味での資材であり、Azの様に使う事もAzに換金する事もできない。
名前の由来は不明。「D(ragon)z」に対する「A(nother)z」と思われるが、zが何なのかは明らかになっていない。

初代のみ世界観設定や割と人類が生き残っている事から、Azではなく「G」が使われている。

QP

登場作品:『Fate/EXTELLA?』『Fate/Grand Order

見た目は青い宝石めいたもの。
現実世界が舞台なので一応現実の通貨も存在するのだが、ゲーム上では基本QPが使われる。
正式名称は「クォンタムピース」で、多くの可能性を許容する霊子のゆらぎだという。
サーヴァント?の強化に使用する「燃料」という設定。
……なのだが、カルデア内では普通に通貨としても使用されており、イベントにてこれを賭けるカジノが大量に出現したり(しかも演出ではなく実際に稼ぐ事が可能)、
某パイセンの幕間の物語でも主人公が面白がってボッタクってたりする*16
但し意外にもゲーム上ではこれでアイテム売買などの取引がされる事は稀。あくまでも強化用のコストとして扱われれている。

EXTRA』ではムーンセルが管理していたマスター用通貨「PPT」、『CCC』ではBB?が違法改造した「sm(サクラメント)」が登場する。
QPが使われだしたのは『EXTELLA』から。こちらではQPを消費してレベルを上げるシステムの名前が「マネーイズパワーシステム」なので、もはやお金扱いでしかなかったりする。

第6異聞帯こと妖精國ブリテンでは王であるモルガン?により「モルポンド」という通貨が流通していた。
しかもモルガンから予言の子一行へ褒賞として与えられる際には1億QPという大金*17に換金され、イベントの都合などで没収される事もなかった。実に律義かつ太っ腹である。

また、一部イベントにおいては特殊な通貨が登場する事もある。
例として「BB$」。いわゆるイベントアイテム交換用素材なのだが、某円卓の騎士?が「66億2000万BB$?」払ったのは語り草である。
「あんたそれが言いたかっただけだろ」

鬼玉

登場作品:『妖怪ウォッチ?バスターズシリーズ』

RPGシリーズの「鬼時間?」を発展させた本シリーズでは、敵妖怪が落とす鬼玉が通貨の役割を担う。
それだけではなく、「レベルーム」で妖怪に注ぎ込む経験値としての役割も兼ねている。
『Fate』と同じく、通貨と経験値が完全互換のパターン。
ちなみにRPGシリーズでは現実と同じく「円」が使用され、『3』ではUSAが舞台となるので「ドル」も加わった。レートはきっかり1ドル=100円。

血晶

登場作品:『剣の街の異邦人?

「倒した魔物から変化する」という形で入手できる、血の様に赤い結晶。ゲーム中での略記は「C」。
舞台となるエスカリオに信用される通貨を発行できる勢力が存在しない為、それに代わる通貨として使われている。

なお、血統種という魔物からは純血晶というものも別で得られるが、こちらは『選ばれし者』と呼ばれる才能の持ち主でないと倒してもすぐ復活するため、通貨扱いはされない。

クッキー

登場作品:『Cookie Clicker?』『魔導物語 はなまる大幼稚園児』

前者はクリックして焼いたクッキーを支払い、自動でクッキーを作る設備を購入できる。
物々交換・或いは売り上げを省略していると考えればそうおかしくは見えないが、
問題は高額で生産効率の高い設備ほど意味がわからなくなっていく事だろう。

後者は「ちっちゃいアルルのおっきな冒険」と言うちびっこアルルのファンシーな物語に合わせて、通貨をクッキーで代用している。
説明書によれば『はなまる』にはお金と呼ばれているものが無いらしい。

(こく)

登場作品:『新SD戦国伝 大将軍列伝』『新SD戦国伝 機動武者大戦』

武者頑駄無?を代表とする『SD戦国伝』シリーズを題材としたSRPGに登場。
「いし」ではなく「こく」。現実においてはお米の生産量を表すのに使われていた単位である「石高(こくだか)」の「(こく)」である。
アイテム売買の他にユニットの出撃コストとしても使われるのだが、そのコストを表すパラメータが「消費」なので確実にお米である。
ちなみに現実における「一石(いっこく)」は成人1人が1年間に消費する米の量に等しいとされるが、『大将軍列伝』では後半になるとユニット1人につき30とか40とかのコストが発生する。大食いってレベルじゃねーぞ。

一応補足しておくと、このコストは「1シナリオ毎に」消費される。
なので例えば消費米20のユニットを5回出撃させるとそれだけで100石の消費となる。
現実の合戦においては騎馬武者1人に対して馬丁や武器持ちなどの随伴する臣下も居たので、もしかしたら武者頑駄無世界でもそういった者達がいる可能性がないではない*18が、それを含めたとしても消費量が尋常ではない。
SDガンダムは一応生身の生物であるのだが、我々よりも余程燃費が悪いのだろうか*19

お店での売買も「石」で取引されるのだが、買えるアイテムの中に「にぎりめし」がある。米を払って米を買う意味とは。
『機動武者大戦』では出撃コスト制が廃止され、アイテム売買にのみ使われるようになった。それなら単位も「両」などに変えてよかったのでは……。

登場作品:『天穂のサクナヒメ?

こちらは文字通りの「お米」。
ゲーム中盤頃から、主人公サクナヒメが拠点とするヒノエ島と都の間にタマ爺の仲介を置いて、「米」を代価としたアイテムの物々交換が可能となる。
入手できるアイテムのレートは決まっているが、サクナが稲作を通して入手した米の種別に応じて、どれだけの対価で入手できるかが変わってくる。
具体的には

  • 玄米=米1(数値通り)
  • 分搗米=米2
  • 白米=米3

といった具合。
物々交換の効率としては白米が一番だが、玄米も食卓の素材とする事でアクションパートの能力値を劇的に向上させる効果がある為、
プレイヤーの慣れに合わせて精米を見極めるのが肝となっている。

ソウル/血の遺志/ルーン

登場作品:『ソウルシリーズ?』『Bloodborne?』『ELDEN RING?

最早物体ですらない。
ソウルシリーズでは「ソウル」、ブラッドボーンでは「血の遺志」、エルデンリングでは「ルーン」と呼ばれる概念が通貨の役割を果たしている。
同作ではこれらは「ソウル(血の遺志、ルーン)を力に変換する」という形で主人公のレベルアップに必要な経験値でもあり、通貨というより何かの力の源的なものと推測される。
灼眼のシャナ?の『存在の力』に近いか。

なお、いずれの作品にも本来の通貨であろうコイン類も登場しているが、ドロップ率の向上や地面に置いて目印とする補助アイテム扱いである。
特にブラッドボーンではコインの説明欄に「獣狩りの夜に商いをする商人など居ない」と書かれており、朝が来るまでは地面に撒く以外の使い道が無い模様。
血の遺志で購入する事も売却して血の遺志に変換する事もできるが、どちらにせよ価値は非常に低い。

実は「ソウルとかが通貨として通用する理由」についてはあまり情報が無い。
最初に登場した『Demon's Souls?』では「ソウルを摂取し続けないと正気を失ってしまうため、力づくでソウルを奪えない者はアイテムや鍛冶技術を提供してソウルを分けて貰わねばならない」といった旨のセリフがあるが、以降の作品群ではほとんど触れられていない。

カレンシー

登場作品:『Path of Exile』

Diabloライクなハクスラゲーム『Path of Exile』には貨幣が存在せず、「カレンシー」と総称される消耗品のマジックアイテムが通貨として用いられている。
敵ドロップなどでたまに得られる他、装備をまとめてNPCに売却した際に、装備の種類や付与されていたMOD(付与効果)の強度等によって貰えるカレンシーが変わる。
低位のカレンシーは例えば「鑑定の巻物」や「ポータルの巻物」などとなっているが、高位になると装備の質や性能やソケット(宝石をはめ込む穴)・MODなどを変化させるブツが目白押し。

但し効果のランダム性が高いカレンシーも多い。そのため、プレイヤーはPC間取引などを駆使して目当てのカレンシーを大量にかき集め、より良い装備を求めて装備改良に挑戦するのである。

なお続編となる『PoE2』(鋭意開発中)では、新たに貨幣が導入される模様。(単位はおなじみの「ゴールド」)

Scrap(鉄くず)

登場作品:『FTL-Faster Than Light-』

宇宙船を操舵して銀河を旅するローグライクRTS『FTL』では、雑多な鉄くずや鉱物、電子部品などをひっくるめて「Scrap」という単位の通貨として扱われている。
本作の戦闘は宇宙船同士の砲撃や切込み戦であり、敵船を破壊するとその残骸や、船内に保管されていた物資がそのままScrapとして回収されるというシステム。
つまり上記のパターンでは①に相当する。勿論民間人や友軍を助けた際の報酬もScrap(や燃料)で支払われる。
また中には「金属加工が得意な種族に要求された量のScrapを与えると、それを武器や装備パーツに加工してくれる」というイベントも。

自船の強化や各種イベントに用いるのはまだしも、店での買い物にまで鉄くずを使うのは……と疑問に思うかも知れないが、本作の舞台である銀河系は銀河連邦軍と反乱軍による内戦の真只中であり、そんな混乱状態ではどの勢力にとっても利用価値のあるものとして鉄くずが用いられているのだと考えられる*20
敵船を降伏させて燃料や弾薬をせしめた後、ついでにそのまま沈めて鉄くずに変えられないのか?と思ったら立派なFTLプレイヤーの証です。

レッドオーブ

登場作品:『デビルメイクライシリーズ?

デビルハンター・ダンテ?の敵である悪魔たちを倒すと手に入る赤い結晶体。
登場する悪魔の血液が空気に触れる事によって発生するものであり、オーブ系アイテムは共通して変な顔みたいな形をしているのが特徴。通称「ブチャイク」。
悪魔を倒す以外にもステージ内に隠されたレッドオーブの塊を連続で攻撃する事でも手に入る。

手に入れたレッドオーブはステージ内に点在する「時空神像?」と呼ばれる守銭奴オブジェを使って消費アイテムの購入や新技の習得などに充てる。
しかし、アイテムなどは購入する度に値段が吊り上がっていくというぼったくり屋不思議な特徴がある。
また、結界によって封印された扉に一定量のオーブを消費する事で封印を解除する事も可能。

最新作の『5?』では「Dr.ファウスト」と呼ばれる装備で所持しているレッドオーブを消費して攻撃を行う一種の「ぜになげ?」的なアクションが行えるようになった他、体力がゼロになると復活アイテムのゴールドオーブと同じ様にレッドオーブの消費量に応じてその場で復活できるようにもなった。

シリーズディレクターが同じ『BAYONETTA?』にも「ヘイロウ」という類似品が登場する。「悪魔」を「天使」に置き換えればほぼOK。

アサリ(CLAMS)

登場作品:『OMORI』

ご存じ二枚貝綱・マルスダレガイ科に属する海産の二枚貝。しかしひきこもりホラーRPG『OMORI』の冒険の舞台の一つである夢の世界では通貨として使われる。

原文の「CLAMS」が「ドル札」というスラングがあるからかどうかは定かではないが、本作では普通に貝殻がお金代わりとなり、主におやつ(回復アイテム)やおもちゃ(補助アイテム)を購入するために使われる。メニュー画面のアイコンではリアルなアサリの貝殻の形をしているが、ゲーム内の一部アイテム*21公式ホームページの隠しページなどではむしろ真珠貝やホタテ貝に近い。

一方でもう一つの舞台である現実世界では普通にドルが通貨になっている。当然と言えば当然だが。

ハート

登場作品:『パルテナの鏡シリーズ』

回復アイテムではなく、アイテムを買うためのアイテム。
新作?ではパルテナ様?に捧げるものと描写されている。

ビル

登場作品:『バトルテックシリーズ?

星間連盟崩壊後に継承権戦争が起き、覇権を争う五大国家は自国で通用する通貨を発行。
それに対しコムスターという光の速度よりも早い通信技術を持つ継承権国家から独立した宗教団体が通信を利用するためにの信用貨幣であるコムスタービル(ComStar=Bill)と呼ばれる通貨を発行。
超光速通信はこの時代では貴重であり、地域経済に左右されない絶対的な単位として浸透。
通信利用だけでなく、ワープ航法で数日で十数光年を距離を飛ぶ航宙船の利用料やメック・武装の購入に用いられる。
一方、コムスタービルは地域経済に浸透しているわけではないので、食料や日用品の購入ではハウスビルという継承権国家が発行した通貨や地方惑星政府の独自通貨が用いられる。

軍用弾薬

登場作品:『METRO 2033?

核戦争で文明・工業基盤が大幅に後退した『METRO 2033』の世界における通貨に相当するモノ。
貨幣経済が崩壊した世界観のため取引は物々交換が主であるのだが、特に価値が高いのが核戦争以前の工業水準で製造され、再生産不能となった精密加工品の類。その中でもAK-74用の5.45x39mm弾…通称「軍用弾薬」は残存数がそれなりに多いためか作中の多くの地域で通貨として使われ、値札代わりに「軍用弾薬◯個」とか書かれたり、通行料として軍用弾薬を要求されるくらいには一般化している。
当然銃に装填して撃つことも可能で、その場合の破壊力は折り紙付き。それにしても凄まじいまでの銭投げ?である。

一応、核戦争後も同規格の弾薬が生産されてはいるのだが質が悪く、実際に射撃した際の性能が軍用弾薬に遠く及ばないのでその価値は大きく劣る*22
あくまで「高性能かつ再生産不能であること」が軍用弾薬の価値を支えており、通貨自体が持つ実用品としての能力が貨幣価値に繋がっている、変わった例と言える。

doodoo

登場作品:『リヴリーアイランド』

「ドゥードゥー」と読む。
錬金術で生み出された不思議な動物「リヴリー」が体内で生成する宝石。要するにである。
黄<緑<青<赤<白<ピンク<紫の順に価値が高く、餌ショップや箱庭ショップなどの各種施設ではこれらが通貨として用いられており、飼い主(プレイヤー)はリヴリーが餌を食べて排泄したdoodooを拾い集めて貯金する事になる。
リヴリーの餌は昆虫であり、毎日食べさせるだけで宝石を出してくれる非常にお得な存在なのだが、かつては宝石を採るためだけのずさんな飼育が横行していた時期があるらしく、背景ストーリー的にも割と曰くのある代物だったりする。

ちなみにゲーム中敵として出現する巨大昆虫「モンスター」はリヴリーを捕食する事でdoodooも一緒に体内に貯め込む性質があり、このため倒すとレベルに応じたdoodooを落とす。
これも一応金策の手段ではあるのだが、倒す手間の割に実入りが多いとは言えず、倒したところで「早い者勝ち」なので同じマップ内の他プレイヤーに搔っ攫われる可能性が高くあまり効率的な稼ぎ方とは言えない。
何よりモンスターの反撃でリヴリーが死ぬ恐れがあるので、サービス中無理に狙う人はそう多くはなかった模様。
逆に言えば頭数させ揃えば反撃させる前に倒せるという事でもあるので、ローズウッド(オオカマキリ)が固定で居る「パーク建設予定地ブルー」やウォーターグリフォン(タガメ)が住み着く「ウォーターグリフォンパーク」は毎日処理落ちするくらいには盛況だった。

リブート版となるスマホアプリ版では、いわゆる課金通貨である「GP」が追加され、箱庭の家具やホム(アバター)のアクセサリはそちらを使ったガチャでの入手がメインになっている。
doodooも課金通貨であるGPに対する非課金タイプのゲーム内通貨という位置付けで続投しており、餌の購入やdoodoo限定の「ヤミショップ」などで利用できる。
なお「リヴリーの死亡」という要素が無くなったためか、現状モンスターは実装されていない(2024年2月現在)。

価値

登場作品:『メイドインアビス?

深界六層に存在する集落「イルぶる?」内で適用されている経済概念。
即物的な物だけでなくその者が持つ技術や好きな物も価値として捉えられ、「価値」のやりとりがなされている。
何にどれだけの価値が置かれているかはイルぶるが人の魂の信号を見て判断しているので誤魔化しは利かないようである。

また、価値をボタン状の硬貨に変換して取引されたりもしている。硬貨の単位は作中でガブールンが説明した価値の名称「シイ」「クウ」「グツ」「メイ」「ハク」と思われる(交換レートなどは不明)。
他者の価値を不当に奪う事はイルぶる内で最も重い罪とされ、どこからともなく現れる黒い触手に自身の価値を奪われる「精算」の対象となる。

琥珀

登場作品:『Against the storm』

降りやまない雨と定期的にやって来る大嵐で殆どの文明が滅びたこの世界では、琥珀が通貨として流通している。
人が唯一定住出来る首都「スモルダリング・シティ」の周りには深い森がどこまでも広がっており、そこで採取出来る「美しいが他に利用手段がない」琥珀がお金として用いられるようになったのだと思われる。

ゲーム的には資源の一つで、主に交易所での取引やイベントで用いる。
だが木材や食料など他の資源と違い、プレイヤーがどれだけ木を切ろうと石を掘ろうと樹脂を集めようと手に入らず、

  • 放棄物資の木箱を開封する
  • 女王の指令のお小遣い達成報酬として貰う
  • 商人に物資を売って交換する
  • 他の入植地と交易を行う

といった方法で入手する事になる。
いずれも道具や物資が必要なため開拓スタート直後に安定した量の琥珀を確保するのは難しい。
かといって商人との売買で稼ごうにも、向こうは基本かなり足元を見た価格設定をして来るので、売れるだけの資源を生産出来るようになるのはだいぶ先になる。
ついつい「商人を襲撃する」ボタンを押したくなるが、長期的に見ると物資を強奪するメリットよりデメリットのほうが大きい*23ためグッとこらえる事。
どうしても襲撃するなら相応の準備と覚悟をしておくように。


*1 金と銀の合金。色は琥珀を連想させる淡黄色。自然金の中にも、銀を多く含みエレクトラムとして産出するものがある。
*2 実際、同じポケモンシリーズでも現実と同じポケモンカードをテーマにした『ポケモンカードGB』には通貨の概念が存在しない。
*3 主要キャラクターからは「過去の戦果に応じて装備が決まるなんて平和ボケしてる証拠」とこき下ろされていたりする。
*4 答えは「2631袋+お釣り22円」。数が膨大であるためか、やよいはそこまで計算ができなかった。
*5 漫画・アニメ作品となるが、『NARUTO』『BORUTO』の場合は「1両=10円」というレートが公式で設定されている。
*6 1両=4分=16朱。文の方は公式には1両=4000文とされていたが、実際には変動相場制に近い状態だった
*7 とくに「魔の島」は脱出すると再訪できず、高額な金の宝箱があり、敵シンボルも多いので取りきれない事態になりやすい。
*8 ラテン語で「金」の意味。
*9 おそらく資金決済法絡み。
*10 本来は冠婚葬祭における贈り物として使われ、また大型のものは定位置に据え置かれたまま所有権のみがやりとりされる代物だったという。
*11 アトルガンミッションなどの報酬として皇国から莫大な報酬を貰っているはずなのだが、マージンとしてそのほとんどすべてをサラヒム・センチネル社に持ってかれる。せちがらい。
*12 我々の世界で言う所の「水銀」に近い。
*13 金自体はこの世界の多くの星では先述の「レプリケーター」で生成できるので現代の地球より価値が低い。
*14 但しレプリケーターは作中の24世紀の惑星連邦での標準技術なので、それ以前の時代や連邦周辺から離れた文明が舞台の話ではこの限りではない。
*15 他の悪銭のレートが折り畳み部分の通りなら、氷楽通宝の「氷」がわからない様に割ったり欠けさせる事で利益を上げられる事になってしまう。但し、後の話でドクタケ城が銅製の大砲の材料として悪銭をかき集めていた例があり、何か別の思惑があっての事である可能性もある。
*16 あくまで面白がっていただけなのでマシュにバレた際しっかりと返却した。
*17 稼ぎ用クエストを最高効率で25~35周程分に相当、カンストは10億-1QP(後に20億QPに拡張)のため、ゲーム的に見ても中々の額。
*18 もっとも、プラモの説明書などを見る限りは、武器などは使う本人が背中にマウントしたりして全部自力で持ち運べるケースが大半なので、そういった随伴者がいる可能性は限りなく低いが。
*19 但しコストの高低がそのままユニットの性能に直結しているわけでもなく、強いのに低コスト・弱いのに高コストというのもザラにいる。大食いという設定のとあるキャラは弱い割に高コストなので、やっぱり食べてる?
*20 現実の紛争地帯などでも、政府によって発行される貨幣の価値が保証されなくなった場合、弾丸や煙草がお金の代わりとして扱われる事はままあるため、あり得ない話ではない
*21 装飾品「アサリコイン(CLAM COIN)」などで確認できる。
*22 ゲーム「METRO LASTLIGHT」では軍用弾薬1発で通常弾薬5発を買える。逆に買い戻す場合は通常弾薬10発を売って軍用弾薬1発を買う。不条理だ。
*23 商人の反撃に遭い住民が2~3人死亡する、襲撃の噂が広まり長期間次の商人が開拓地にやって来なくなる、ゲームオーバーまでのタイムリミットである女王の怒りが蓄積する