藤田和日郎

Last-modified: 2024-05-11 (土) 14:50:02

登録日:2009-11-09 (月) 06:12:32
更新日:2024-05-11 (土) 14:50:02
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Tag: ×天才〇鬼才 「もう…食ったさ…」 あやかし堂のホウライ うしおととら からくりサーカス ダーって感じで! デブ トラウマメーカー ピエロ鼻 メガネっ子 不二多勝日郎 伏線 北海道 双亡亭壊すべし 名トレーナー 妖逆門 富士鷹ジュビロ 巻末おまけ 戦国大戦 手裏剣戦隊ニンニンジャー 旭川市 月光条例 漫画家 漫豪 禿 笑顔 藤田和日郎 週刊少年サンデー 邪眼は月輪に飛ぶ



主に週刊少年サンデーで活躍する漫画家。
北海道旭川市出身。

□概要

漫画家あさりよしとおのアシスタントを経て第22回新人コミック大賞に入選した作品が週刊少年サンデー増刊号に掲載されデビューを果たした。

高橋留美子や高橋葉介(夢幻紳士)、諸星大二郎(妖怪ハンター)、スティーブン・キングの影響を強く受けていると本人が語るだけあり、
その作風はテンポのよいギャグとグロテスクな化け物をミックスさせたホラー系熱血バトル漫画を得意とする。

代表作のうしおととらは6年、からくりサーカスは9年間と長期に渡り連載したが、
その内容は少年誌の正道をいくものでありながら随所に多くの伏線を敷き補完する緻密で深みのあるストーリーを作ることでも有名。
そのためファンの世代は老若男女幅広いが、読者の幼児から「からくりサーカスはむずかしい」とのファンレターが来たこともあり、
「読者にわかりやすい漫画」を心がけている。

長編を描く一方短編作品も多く持ち、これらは最近でも短編集や単行本の他、原画集も出版されている。

また、田中芳樹作品の挿絵も彼が担当している事が多い(主に中国関係の作品で)。

画風は非常に力強く、男性受けのするインパクトのあるキャラクターやシーンを得意としており、
かの有名な安彦良和のかつての発言から「キャラクターはまず目から描く」というポリシーをアマ時代から持つ、
キャラクターの表情の描き方に特徴がある漫画家の一人である。

またキャラの死に様に定評があり、死は花道であり、とにかくカッコよく生きて戦って目的を果たして死んでいくことをポリシーとしている。
もちろんやたらと殺そうとしてるわけではなく、命の大切さや生きていくことの大変さをしっかり描いた上でのことであり、
生き残らせると決めたキャラはどんな状況になっても生き残らせることも決めている。

またその作品の人気ぶりから「からくりの君」は映画化を、「うしおととら」はアニメ・ゲーム・小説化を果たした。
ちなみにアニメ版において「餓眠さま」の回では多くのちびっこや保護者にトラウマを植え付けたとか付けなかったとか。
でもまぁ原作知ってる奴なら既にトラウm(ry

藤田和日郎本人は少年サンデー出身の漫画家仲間との親交も厚く、漫画に対する非常な情熱と姿勢と容貌から、
島本和彦からは「吼えよペン」にてオマージュされたり、椎名高志からは「GS美神 極楽大作戦!!?」にて唐巣神父?のモデルにされたり、
久米田康治からは「かってに改蔵」にて何度か登場し、畑健二郎からは「ハヤテのごとく!?」にて「人は神変を経ると鬼になる」の例として挙げられたり、
押切蓮介からは「狭い世界のアイデンティティー」で作中最強クラスの実力を持つ漫画家としてサイボーグ化されたり
小松左京の「日本沈没」では家具に押し潰されているなど色々ネタにされている人物である。

そうして描かれるその姿は大抵禿であったりデブであったりピエロ鼻だったりと多岐に渡るが、実物からそう遠くない描写であることは確かである。

サンデー以外の漫画家では和月伸宏、小畑健、平野耕太、西原理恵子、押切蓮介らと交友がある。

アシスタントを迎える際には「早くプロの漫画家になって出てけ」と温かい言葉(辛辣だが、これはもちろんただ悪口を言っているのではなく、彼流のエールである)を贈ることでも有名で、
実際藤田和日郎の元からはアシスタントを経て多数のプロ漫画が排出され、その中には誌の看板と呼ばれるまでの人気作を送り出した有名な漫画家も存在する。

  • 雷句誠(玄米ブレード、金色のガッシュ!!)
  • 安西信行(烈火の炎、MAR)
  • 井上和郎(美鳥の日々、あいこら)

……等

藤田漫画は大人になっても夢や希望、感動する心を忘れたくない方や、何かに取り憑かれたように熱中したい方にオススメ。
絵で敬遠する人間もいるそうだが、短編からでも読んでみていただきたい。
ただしその熱さにはムラがあり、熱い時期とそうでない時期では温度差が激しいのがやや難点。
連載を追うよりはコミックスで一気に読む方が向いているかもしれない。

要するに彼の生き様は
「たたみきれねえ!!」
…もとい、

世界中の子供たちに愛と勇気をね!
与えてあげる前提で、──まず怖がらせるだけ怖がらせてあげちゃうよーーん!!
一生残る恐怖と衝撃で、一生残る愛と勇気をね!!

という、『吠えろペン』に登場するオマージュキャラ、富士鷹ジュビロの台詞に集約されている。
あくまでもジュビロの発言であり藤田本人は言っていない。
台詞が独り歩きしていることに苦言を呈しているが、作品の展開や作風が悉くこの台詞を裏付けてしまっているのでもはや取り消せない所まで来ている。
島本がジュビロを初登場させた後、さすがにまずいと思って藤田に許可を取りに行ったところ、
藤田はジュビロのキャラを気に入り「俺に描かせろ」と言ったという話は有名である。
流石に藤田には描かせなかったが、その後ジュビロは炎尾のライバルキャラとしてレギュラー化した。さすがに気を遣ったのだろうか。

なお2010年よりSEGAがサービスを開始しているリアルタイムカード対戦ゲーム『戦国大戦 -1560 尾張の風雲児』にて、
主であった織田信長を裏切った後に追い詰められ、「名器・平蜘蛛茶釜を差し出せば助命する」との誘いを断り、
爆薬を詰めた平蜘蛛茶釜で日本初の爆死(自害)を遂げた人物として有名な大名、松永久秀のイラストを担当した。
他にも特撮では手裏剣戦隊ニンニンジャー?のBlu-rayのブックレットイラストも寄稿していたりする。

□代表作

長編

  • うしおととら? (全33巻+外伝1巻)
  • からくりサーカス(全43巻)
  • 月光条例? (全29巻)
  • 双亡亭壊すべし?(全25巻)

中~短編

  • 藤田和日郎短編集暁の歌?
  • 邪眼は月輪に飛ぶ(全1巻)
  • 黒博物館 スプリンガルド(全1巻)
  • 黒博物館 ゴースト アンド レディ? (全2巻)
  • 黒博物館 三日月よ、怪物と踊れ(全6巻)

□キャラクターデザイン・原案

  • 妖逆門
  • あやかし堂のホウライ

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