高橋留美子

Last-modified: 2024-05-12 (日) 17:24:29

登録日:2019-11-07 (木) 11:16:39
更新日:2024-05-12 (日) 17:24:29
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高橋留美子は日本の漫画家及びるーみっくプロダクション代表取締役である。
愛称は「るーみっく」。

□プロフィール

生年月日:1957年10月10日
出身地:新潟県新潟市
プロダクション:るーみっくプロダクション

□概要

週刊少年サンデーを代表する漫画家の1人。
おかっぱ頭に眼鏡をかけた女性を肖像画にしている。
少年漫画の分野における女性漫画家の草分け的存在。これまでに数々のヒット作を生み出した漫画界屈指のヒットメーカーであり、いずれもテレビアニメ化され長期に渡って放送されていた。

新潟市で産婦人科を開業していた高橋家の末娘として生まれる。
子供の頃は兄のものだった漫画をよく読んでおり、中学に入ると自分で漫画を描いて週刊少年サンデーや月刊漫画ガロなどに投稿するようになる。
高校に入ると同級生だった近藤ようこと共に漫画研究会を作り、2年生の頃に40ページの大作を描くも落選。これを受けて一時期は漫画家になるのを諦めかけたという。

高校卒業後は上京し大学へ進学、学業の傍らで同人作家として漫画を描き続け、目白花子と漫画研究会を設立する。
また大学1年の頃に劇画村塾に入り小池一夫に師事し、小池に才能を見込まれて特別研修生となった。

1978年。在学中に『勝手なやつら』を小学館新人コミック大賞に応募し、少年部門で佳作を受賞。
そして同年から代表作の1つ『うる星やつら』を週刊少年サンデーで連載開始。当初は不定期連載だったが、大学卒業後に漫画家の道へ進み1980年春から週刊連載を開始した。
同年秋からは青年誌で『めぞん一刻』を連載開始し、両作とも大ヒットし1987年まで連載が続いた。

その後は低年齢層も意識したラブコメ格闘漫画『らんま1/2』を発表し、これも大ヒット。日本のみならず世界各国で出版され、高橋作品の中で最も売れた作品となった。
『らんま』が終了した1996年には戦国御伽草子『犬夜叉』を連載開始。『らんま』とは違ってハードな内容の冒険漫画だったがこの作品も大ヒットし、アニメ化は勿論舞台化も行われている。

『犬夜叉』終了後は翌年2009年から『境界のRINNE』の連載を開始。『犬夜叉』がハードな内容だったので本作は『うる星やつら』と『らんま』を合わせたようなコメディ要素の強めなファンタジー漫画となったが、犬夜叉に見られた和テイストもしっかりと受け継がれている。
2017年に連載が終了し、2019年からは『MAO』の連載を開始している。

1995年には単行本の世界累計発行部数1億部を突破。2017年には2億部を突破している。
2018年にはアメリカで最も栄誉ある漫画賞のアイズナー賞を受賞。日本人では6人目の殿堂入りを果たす。
また、アングレーム国際漫画祭ではグランプリも受賞している。
2020年には紫綬褒章も賜っている。

その独特の世界観は日本のサブカルチャーに大きな影響を与えており、彼女を尊敬する漫画家も多い。
これまでの彼女の功績から「生ける伝説」と称する人もいる。

□作風

  • SFギャグ(うる星やつら)
  • ラブストーリー(めぞん一刻)
  • 格闘ラブコメ(らんま1/2)
  • 戦国冒険活劇(犬夜叉)
  • ボクシングコメディ(1ポンドの福音)
  • 現代霊能ファンタジー(境界のRINNE)
  • 陰陽師バトル(MAO)
    など幅広いジャンルの長編漫画を描いているが、そのほとんどがラブコメを主軸としている。バトル作品でもラブコメが関係の中心。
    しかし主人公とヒロインの関係は、時々すれ違いをしつつも離れすぎないような距離感を保っている場合が多い。
    ちなみにラブコメしか描かない事を公言している。
    ただし短編作品では、現代社会を風刺した物、中年のクスッとした悲哀、マジで背筋が凍るホラー物などバラエティに富んでいる。

主人公の特徴として、ほぼ全員が男としてダメな部分が顕著に出ており、所詮「やるときはやる」タイプ。
ヒロインの特徴として、主人公が自分以外の女性にモテている場面を見ると嫉妬する一面を見せる事がある。(例外は「境界のRINNE」の2人)
また料理が苦手なタイプと普通に作れるタイプに大きく分類できるのも特徴。

彼女が描く独特の世界観はしばしば「るーみっくわーるど」と称される。
ちなみにこの「るーみっくわーるど」とは元々は『うる星やつら』につけられたキャッチコピーであり、『うる星やつら』終了後は彼女の世界観を指す言葉として使われるようになる。

「ちゅどーん」「ぐわら」「ぎゅる」「みしっ」などの特徴的な擬音や中指と薬指を曲げたポーズもよく用いている。

また、連載作品にをかなりの高確率で登場させている。

□仕事ぶり

プロ意識が高くかなりの速筆。
『うる星やつら』連載時には『めぞん一刻』と同時連載かつ年数回増刊号に読切を発表、かつある話では原稿をわずか27時間で完成させたらしく、『らんま』の頃は16ページの原稿を2日で完成させ、『犬夜叉』の頃は下書きとペン入れを2日で済ませて1時間で1ページを完成させていた。しかもネームもキャラの表情や構図、セリフまでキッチリ描き込むタイプである。
今現在でもその速筆は健在で、2017年にサンデーで発表した読み切りの『千年の無心』の前編34ページの原稿を5日で上げている。

2021年になりTwitterが開設され本人が作画期間のスケジュールを公表したが最も多いもので

  • 午前中にキャラのペン入れを行い、昼から夜まで家事など自分の時間に充てる。
  • 21時から作画をはじめ翌朝9時に終了し就寝、3時間で起床。
  • 再び夜まで自分の時間に充て20時から作画を開始、翌朝9時に終了。
    というスケジュールを組んでいることが判明。

現在1話作るときは打ち合わせに3~4時間、ネームに3日、作画を上記のように2日半で行っている。
1枚あたりも下書きに30~40分・ペン入れ20分で約1時間で仕上げ、背景や仕上げはアシスタントに任せている。
余裕があるときはトーン削りや背景を描くこともあるという。
これでも昔よりは衰えているようで「原稿の合間にアシさんにご飯とか作ってあげられなくなった」とこぼしている。

□余談

影響を受けた漫画家は赤塚不二夫と藤子・F・不二雄で、憧れている漫画家はちばてつや、永井豪、池上遼一。
特に池上先生の大ファンであり、池上先生に会うために漫画家になったと言った事もある。

同じサンデー漫画家であるあだち充は、数十年に渡ってサンデーを支え続けた戦友。
互いの実力を認め合っており、年に数回会って互いの作品の感想を言いあっている。
また椎名高志?の妻は高橋先生の元アシスタントであり、藤田和日郎は高校生の頃に彼女の作品を読んだことで漫画家を志すようになった。
他にも、彼女の才能を高く評価していた漫画家に吾妻ひでおがいる。

島本和彦からは自身の作品の中で「高橋留美子はタイミングだけで生きている」と言われたことがある。

熱烈な阪神ファンとしても有名。だが、阪神が負け続けた時期にはファンをやめようか悩んだことも過去にあった。
お笑い好きでもあり、『ガキの使いやあらへんで』などのバラエティ番組は欠かさず見ているという。

□主な作品

◆連載漫画

無記載の作品は週刊少年サンデーに連載。

  • うる星やつら?
  • ダストスパート!(短期連載・増刊少年サンデー)
  • めぞん一刻?(ビッグコミックスピリッツ)
  • らんま1/2?
  • 1ポンドの福音(不定期掲載・週刊ヤングサンデー)
  • 犬夜叉?
  • 境界のRINNE
  • MAO?
  • 半妖の夜叉姫?(漫画版のネーム監修・増刊少年サンデーS)

◆漫画シリーズ

  • 人魚シリーズ?(シリーズ不定期連載)
  • 高橋留美子劇場(シリーズ定期連載)
  • 炎トリッパー?(読切)
  • 笑う標的?(読切)

◆キャラクターデザイン

  • アニメ 十五少年漂流記
  • 機動新選組 萌えよ剣
  • 半妖の夜叉姫?(メインキャラクターデザイン)

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