登録日:2021/09/04 Sat 08:06:50
更新日:2024-03-11 (月) 18:09:04
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ロジャーが能力者じゃなかったように…!!!
覇王色の覇気とは、漫画『ONE PIECE』に登場する、武装色の覇気・見聞色の覇気に並ぶ能力「覇気」の一種。
●目次
【概要】
◆効果
自分より格下の相手を「威圧」する能力。
戦うまでもないほど圧倒的に実力差がある相手は気絶してしまう。
作中でも「覇王色の覇気」を持つルフィ、レイリー、シャンクスなどがこれを披露している。
コントロールできずに発動すると、周囲の人間を無差別に威圧してしまうが、極めれば、雑魚の大群を一瞬で戦闘不能にしたり、情報を引き出すために敵の一人だけを残しあとの全員を気絶させるなどの芸当も可能。
ただし、気絶させられるのはあくまで「戦うまでもないほど力量差のある相手」であるため、一度通じなかった相手には、その後何度重ね掛けしても通じることはない。
他にも少し離れた場所にいる相手に覇王色を浴びせて自身の敵意や警戒を伝えたり、猛獣を威圧して戦意喪失させたりすることもできる。
◆修得者
覇気のうち、武装色や見聞色は訓練を積めば誰でも扱える可能性があるが、この覇王色だけは別格で数百万人に一人の「王の資質」を持つものでなければ扱うことができない。
要するに「生まれつきの才能」なので、いくら鍛練しようと体得できないというわけだ。
また、この覇気は使用者の気迫そのものであるため、修行によってコントロールすることはできても、他の2色のように覇気の強さそのものを鍛え上げることはできず、使用者の人としての成長によってのみ覇気自体も強力になっていく。
例えば魚人島で10万人の海賊を相手にしたルフィはその内の5万人を気絶させたが、仮に同じ状況でルフィ以上の実力者であるレイリーやシャンクスが覇王色を使えば、10万人全てが気絶していただろう、とのこと。
作中のセリフや実例から、血縁により受け継がれる才能でもある模様。
今のところ覚醒している人物は、作中でも怪物や伝説とされる大物たちばかり。
覚醒者の大半は大海賊団の船長であり、レイリーやエース、カタクリ、ゾロといった船長以外で覚醒している数少ない人物も皆、所属する海賊団で5本の指に入る実力者である(エースももとは自分の海賊団の船長だった)。
また世界政府?側では現状唯一、センゴクのみが分冊百科『VIVRE CARD』にて覚醒していることが言及されている
「偉大なる航路」後半にあたる「新世界」は、覇王色を持つ強者が多く激突する激戦区であるという。
◆現象
「覇王色の覇気」を持つ者同士が衝突すると、周囲に衝撃波や赤黒いスパークのようなものが発生したり、四皇?同士の衝突ともなると空が「割れる」などの異常現象が発生する。
伝説のゴール・D・ロジャー?と白ひげ?の激突に至っては島すら覆い空の雲すら吹き飛ばすほどの巨大な衝撃波が発生し、強烈な覇気のスパークや互いの黒化した覇気が強い光に当てた時の影のように広がるといったまさしく天変地異というべき不思議な現象が起こる。
また一部の強豪は攻撃エフェクトにこの覇王色のぶつかり合い時に発生する黒いスパークを纏っているような描写がある。
ただしカイドウを刺した赤鞘九人男?やうるティ?、そしてコビー?らも黒いスパークを発生させている描写もあるため単なる強力な武装色の描写の可能性もあり、覇王色と関係があるのかは不明。
◆武装色+覇王色
「覇王色」も……まとえるんだろ……!?
極少数の選ばれし強者だけが至れる領域として覇王色を纏うという技術が登場するようになった。
覇気を体の一部に集中して纏うという原理や、殴る時に相手に直接触れないという見た目自体は「流桜」と非常に酷似しており、ルフィがこの技術を会得した際もヒョウ爺との「流桜」の修行での台詞がきっかけとなったことから、この技術自体が「流桜」と同系統の技術、あるいは会得する者が限られる覇王色という点から更に上位の技術である可能性が大きい。
「流桜」との明確な見た目上の違いとしては
- 攻撃時に「覇王色の衝突」と同様の黒い稲妻が走るという点
- 側から見ても分かるほど、お互い触れていない点
性能としては「選ばれし強者だけ会得しうる」というだけあって、覇気の奥義とも言えるくらいに非常に強力。
元からルフィの「流桜」+「ギア4」の攻撃すら耐える異常ともいえるタフネスを持つカイドウが更に、動物系特有の人獣型になったものの、ルフィがこの技術を習得した際はゴムゴムの実を使用しない打撃にもかかわらずカイドウが大きく体勢を崩され地面に倒されたという驚異的な破壊力を誇る。
ただしまだルフィは不完全だったため、同じく本気を出せば覇王色を纏うことができ練度に勝るカイドウに最終的に敗れている。
さすがに消耗が大きいのか、普段のカイドウは使用しておらず、本気にならなければ使わない様子。
シャーロット・リンリンでさえも劇中披露したのは相手に激昂した一度のみ?であり、彼女が意識してこの覇王色の技を使えるのは不明。
アニメ版1027話以降は、「覇王色の覇気」を纏う技を使う際、黄色いオーラを纏う描写がされている。
ちなみにこの「纏う覇王色」同士が激突すると互いの覇気によって武器が触れずに、黒い稲妻をまきちらしつつ反発し合い拮抗するという現象が起こる。
過去の作中でもゴール・D・ロジャー?と白ひげ?が互いの武器が衝突した際にも同様の「武器が触れない現象」が見られたため、おそらく伝説的な大海賊である彼ら二人もこの技術を過去において既に習得していたと思われる。
ロロノア・ゾロ?も渾身の一撃である「亡者の戯れ」を放った際にカイドウから「お前も覇王色を…?」と問いかけられているが、ゾロ本人はその時は「身に覚えがねェな」と自覚がなかった。
その直後のキング?戦で、「閻魔?」によって引き出される形でゾロは「内部破壊の覇気」を飛び越えて「覇王色を纏う」技に目覚めている。
ガープ?も1080話にて拳骨衝突を放った際に黒い覇気の稲妻を発生させつつ触れずにハチノスに甚大な被害をもたらしていたので使用できると思われる。
上記ルフィの台詞から、レイリーがルフィに説明していなかったのは容易に予想できる。
こればっかりは口で説明できる代物ではなかったのだろう。
「内部破壊の覇気」を扱えるレイリー自身もこの技が使えるのかは不明。
◆見聞殺し
40億巻設定集によると「覇王色の覇気」は気配のコントロールにより、未来を見せない「見聞殺し」が可能だというが、詳細は不明。
シャンクス?にしか出来ない芸当なのか、覇王色を持つ者が全てが可能なのかは定かではない。
これによるものなのか、劇中では覇気使いユースタス・キッド?とキラー?は目の前にシャンクスが来るまでろくに対応できず、シャンクスの全力の攻撃によってあっさり敗れ去っている。
【覚醒していると判明している人物】
「無自覚に周囲の人を威圧して気絶させてしまう」ことで判明するケースが多い。
覇王色の練度は人それぞれ。
- その他
- チンジャオ?
「覚醒するのは数百万人に一人」のくせに確定しているだけでも既に15人以上も登場してるのに突っ込まれることが多々あるが、そうぶっ飛んだ数字でもない。
逆に言えば世界の各地から海賊王を目指す一騎当千の猛者達が新世界に集まっているのに「覇王色」の持ち主は15人程度しか出ていないと考える事も出来る。
実際、ワンピース世界の総人口がどれくらいかは全く不明だが、アラバスタ王国?の人口が1000万人程度と言われている事から推察すると、世界全体の人口は1億や2億程度ではないだろう。
世界人口を10億、「数百万」を500万と仮定した場合、単純計算で覇王色の持ち主は200人ほどいる計算になるので、
海賊として「偉大なる航路」で名を上げるほどのトップランカー集団に絞って見てみるならば、15人という数字も多すぎるというほどでは全くない。
実際、登場している約半数以上は四皇やロジャー海賊団関係者など星の数ほどいる海賊達の中での超精鋭である。
ロジャーや白ひげに並ぶ伝説だったロックス・D・ジーベック?や金獅子のシキ?、新たなる四皇のマーシャル・D・ティーチ?らが習得していたorいるかは不明。
【余談】
単行本74巻のSBSに「ルフィの覇王色は5万人倒しますが、ナミの幸せパンチは何人倒しますか?」という質問が投稿された。
尾田先生は例によって大真面目に返答。
曰く「幸せパンチは“見える範囲“だからルフィには敵わないが、映像電伝虫?を使ってもいいとなると、ルフィの覇気は念波に乗らないのでナミが勝つ」とのこと。
加えて「幸せパンチは1人10万ベリー払うことになる懐へのダメージがあるので、覇気よりもタチが悪い」とオチをつけた。
上記の発言はシリアスながらどこかコミカルな感じだが、「電伝虫越しでも有効」の部分が最悪レベルに昇華したものが…?
追記・修正は覇王色で隣の人を気絶させてからお願いします。