0706作戦(ヱヴァンゲリヲン新劇場版)

Last-modified: 2024-05-18 (土) 19:35:44

登録日:2023-01-22 (日) 17:04:36
更新日:2024-05-18 (土) 19:35:44
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Tag: 0706作戦 エヴァ エヴァンゲリオン シン・エヴァンゲリオン劇場版:|| パリ ヱヴァンゲリヲン新劇場版



「これまでのエヴァンゲリオン」

0706作戦とは、テレビアニメ映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズ最終作「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」のイベントの1つである。

【シンエヴァ、誕生】

時に2019年、長らく詳細不明であった「シンエヴァ」の製作開始の打ち入りが突如発表された。
それまでに発表されたのは特報という名の8号機がくるくる宙を舞うシーンのみであったため、例のごとくファンからは制作に対し懐疑的という有様であった。
なにせ前作「Q」より6年も経ってしまっているのである。
しかしこの発表からアフレコの開始、スマートフォンアプリ「EVA-EXTRA」の展開発表など、公式の動きが活発になり始めたのである。

そして6月24日、公式から突如「0706作戦」なるイベントの告知がされた。
公開予定年の2020をあしらった初号機ロゴとともに、シンエヴァの冒頭10分「AVANT1 0706版」を各地会場にてイベント上映するというものであった。
日本は札幌、東京、名古屋、大阪、福岡の各都市、国外はアメリカのロサンゼルスや中国の上海、フランスにおいてはスタッフの座談会を含めたイベントまで行われることになった。
当初この上映会予定地は7月1日に発表。なんと5日前である。
その急展開に予定の合わなかったファンの阿鼻叫喚が響き渡り、発表から少しした後の一部会場では急遽臨時の会場設営が行われたり目まぐるしく動いた。

【花の都、パリ】

そして来る7月6日、フランスでは大型イベント「ジャパン・エキスポ」の一環として高橋洋子、緒方恵美などの現地出演のもとライブが行われていた。
なお、このとき庵野監督も日本からビデオレター経由で登場、あいさつをしていた。
が、なんとアバン上映前にその背景の一部をネタばらししてしまっていたりする。緒方さん必死の食い止めも虚しくビデオレター故に止まらず、最後まで流しきった。
それもそのはず、なぜ今回このイベントの中心がパリになっているのか。
ジャパン・エキスポというイベントもあるが、その実、このアバンのメイン舞台はフランスの首都、パリなのであった。

【これまでのエヴァンゲリオン】

ここまで、ゲストトークなどは中継会場が一部大型会場に限られており、その他は中継配信がLINE LIVEで放映されるのみであった。
メインとして掲げられた「シン・エヴァンゲリオン劇場版 AVANT」は、そのトークイベントの一部として、そして全国の会場とタイミングを合わせる形で流される形となった。

上映開始、まず流れたのはこれまでの新劇場版シリーズのダイジェスト映像「これまでのエヴァンゲリオン」。
「主よ、人の望みの喜びよ」をバックにした復習映像を終えた後に出てくるのは、なんとエッフェル塔の足元からのアップ。
日本人にはピンとこなかったものの、フランスのファンからは一気に歓声が上がったのであった。なるほどこれで先のネタバレにつながるのだと。
そして出現する44Aシリーズと8号機の戦い。最初の特報はこの時の映像であったことが判明する。
やがて正体を表す44Bと4444Cの戦闘はヤシマ作戦を彷彿とさせる画であり、しまいにはマリはエッフェル塔でとどめを刺す。
そしてラストはパリ市街地が第3新東京市並みに変形するシーン。
それで良いのかフランス国民、とも思ったりするが、この2つでも歓声が上がるのは、我々日本人が、自分の街を舞台に怪獣プロレスが繰り広げられるのと同じ感覚なのかもしれない。
シン・ゴジラでも会社が壊されて喜んでた人もいたし…)

【反響】

この10分の冒頭映像は、新出の設定も多く出ており、様々な考察を呼んだ。
舞台のパリ、ユーロネルフの封印、オーバーラッピング対応……などなど、最終章にもかかわらず、前作ラストからの流れがなかなかつかみにくく憶測が憶測を呼んでいた。
だがそれでも、長らく待たされたファンは撮った写真などから細かな点を諦めずに探し出す。やがて訪れる2020年の答え合わせのときに向けて。
またこのときからEVA-EXTRAによる映像・メディア配信も活発に行われるようになり、この0706作戦の会場中継もアーカイブで見られるようにもなっていた。

だが公開を望むファンの期待は、シナリオにない出来事―――新型コロナ感染症の大流行によって大きく遅れ、2021年の3月まで幾度の延期を重ねることとなる。

そして約束の時が来る→ シン・エヴァンゲリオン劇場版:||

また、上映中の2021年7月、上映終了前の最後のイベントとして「続0706作戦」と題してYouTube上にて冒頭18分の配信と、最終部のメイキング、ラジオ放送の再放送などが行われた。

【余談】

ところでこの0706作戦、上述の通り一部の会場ではフランス会場の中継はやっていない。
ではその間何が流れていたかというと、基本的にエヴァ関連のCMがひたすらにループしている。
当時ちょうど「にゃんこ大戦争」や「オセロニア」とのコラボもあり、和やかな絵柄と音声を聞きながら、スマホでLINE LIVEの中継を見ているファンも少なくなかった。

だが福岡の博多、キャナルシティ会場だけは違っていた。

上映開始時間となり、0706作戦のロゴが消えた。
そして表示されたのは

Y A M A K A S A
}}

突如として現れる脈絡のない文字と、バックに映し出される法被姿で神輿を担ぐ男たちの姿。
その後ろでは博多山笠の渋いナレーションに混じり、それに負けじと流れるエヴァのCM音声(CV三石琴乃)のダブルラップ。

つまり盛大な放送事故が発生してしまったのである。
当時のキャナルシティ会場では地元名物の博多祇園山笠イベントの展示があっており、プロジェクト映像を視聴するブースにも山笠の神輿の展示が飾られていた。このプロモーション映像もその一環だったと思われる。
ワッショイワッショイと山車が運ばれる姿から聞こえる聞き慣れたエヴァキャラクターの声。
混乱し呆然と、中には笑いが吹き出る観覧者すらいる中で、まさか山笠を担ぐこの男たちの姿が、アバンの内容と被ってしまう部分?が出ようとは、誰が予測できただろうか。

どこにいても項目を追記、修正してあげるから
待ってなよ、アニヲタ君



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