登録日:2021/03/15 Mon 04:15:41
更新日:2024-05-12 (日) 18:05:55
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Tag: アニメ 映画 アニメ映画 エヴァ エヴァンゲリオン ヱヴァンゲリヲン新劇場版 シン・エヴァンゲリオン劇場版:|| シン シン・エヴァ カラー スタジオカラー 庵野秀明 前田真宏 鶴巻和哉 中山勝一 摩砂雪 榎戸洋司 鷺巣詩郎 東宝 東映 完結編 フィナーレ 終劇 さらば、全てのエヴァンゲリオン 感動のラスト 村 再生 親子 対話 親子喧嘩 ゲンドウの物語 さよならジュピター 惑星大戦争 名作 宇部市 宇多田ヒカル One Last Kiss Beautiful World 未来からのホットライン グランドフィナーレ スパロボ参戦希望 おまじない ネオンジェネシス 最後の敵は尿意 ヱヴァ 新劇場版 大団円 シン・シリーズ 鬱展開→胸熱展開 SJHU 涙腺崩壊 庵野秀明の本気 シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース 鬱燃展開
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EVANGELION:3.0+1.0
THRICE UPON A TIME
概要
『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』とは、2021年3月8日(月)に公開された日本のアニメ映画。
TVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』を再映画化した『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズの、
- 第1作『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』
- 第2作『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』
- 第3作『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』
に続く、シリーズ第4作にして完結編である。
なお、タイトルの「:||」とは、楽譜において「リピート」を意味する反復記号であり、発音はしない。また、新劇場版シリーズのタイトルの「:」を外すと「終止記号」という意味になる。
前作『Q』から8年4ヶ月ものの間を空けての完結編公開となったが、公開には紆余曲折の経緯があった。
というのも、庵野秀明総監督は『Q』製作中に鬱病を患い、しばらくアニメの製作現場にも近づけないほどの重症となってしまった。
しかし療養後、特撮怪獣映画『シン・ゴジラ』の総監督を務めるうちに徐々に精神も快方に向かい、同作の作業から離れた2017年には本作の製作を本格的にスタート。
2018年に公開時期が2020年に設定され、2019年7月6日には全国5都市にて本作の冒頭部分を特別公開するイベント「0706作戦」を開催。同年には2020年6月27日の公開と発表された。
しかし、2020年初頭から新型コロナウイルス(COVID-19)が世界中で感染拡大し、日本でも拡大して同年4月より緊急事態宣言が発令。これを受け、公開が延期されることとなる。
その後、2021年1月23日に公開日が再設定され、それに併せて過去の新劇場版シリーズや旧劇場版?が特別公開され、準備も整う。
しかし、日本においてウイルスの第3波が発生し、2度目の緊急事態宣言が発令。またしても延期が決定された。
そして、同年2月26日、緊急事態宣言の解除予定日の翌日である3月8日の公開が緊急決定された。その日は公開の10日前。急な決定かつ平日である月曜日の公開だったので、多くのファンが「予定が組めない」「心の準備ができない」と困惑の声が上がった。
結局首都圏1都3県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)の緊急事態宣言は解除されなかったが、無事予定通りに公開された。
配給はカラーの他に、『シン・ゴジラ』で庵野監督と組んだ東宝、旧劇場版の配給を担当した東映が3社共同で執り行っている。日本の最大手の映画会社同士がタッグを組んだ配給は日本映画の歴史においても史上初の出来事である。
アバンタイトルであるパリの戦闘の後は、前作の直後、カヲルを亡くして廃人同然となったシンジとアスカ、レイ(仮称)の放浪から始まる。
その後、彼らが新しい「希望」を見つけるまでに至り、ミサト率いるヴィレがゲンドウ率いるネルフに最後の戦いを挑み、そして、シンジがゲンドウと対峙し最後の決断をするまでを余すところなく描き、まさしく『エヴァ』の完結編として相応しい出来となっている。
アクションだけでなく、人々の心の動きや人間関係の清算、そして前3作で積み上げられた謎の解明、さらにはTVシリーズと旧劇場版の要素まで回収するなど、全編にわたって見せ場がある長尺の2時間31分となった。
そんな作品なので本作を視聴する前に新劇場版シリーズのみならず、TVアニメ版と旧劇場版、漫画版に目を通しておく事を強く勧める。
後、余裕があるならば機動戦士Vガンダムも視聴しておくと尚良い。
なんでガンダム?と思われるかもしれないが元々新劇場版シリーズは「エヴァでガンダムで言う所のVガンダムにあたる作品を作る」というのがコンセプトなため。
実際劇中でもオマージュと思われるシーンもあるしメカニックデザインもVガンダムの影響を指摘する声もある。
主題歌は宇多田ヒカルの「One Last Kiss」と「Beautiful World(Da Carpo Version)」。
『シン・ゴジラ』で過去の東宝特撮映画の音楽を流用したように、本作でも『惑星大戦争?』のメインテーマや『さよならジュピター?』主題歌の「VOYAGER~日付のない墓標~」が使用されている。
公開されたバージョンは、現時点では大きく分けて三つ。
「3.0+1.0」オリジナルの劇場公開版。
「3.0+1.01」2021年6月12日より劇場公開された調整版。本編映像のカット単位の細かな修正や差し替えがなされている。*1
2021年8月13日にAmazonPrimeVideoにて独占配信が始まった。
「3.0+1.11」2023年3月8日の公開から2年後に発売されたBD・DVD・4K UHD版。調整版から更に微細な変更が加えられている。
特典映像として、北上ミドリを主人公としたスピンオフ短編アニメ「EVANGELION:3.0(-46h)」および特典漫画「EVANGELION:3.0(-120min)」のオーディオコミックが収録された。
ストーリー
最後の希望だった渚カヲルが死に、碇シンジの精神は崩壊し、生きる屍のような存在となってしまった。
そんなシンジを、アスカは引きずりながら救助を受けるために歩き続け、自らの存在に疑問を抱いたアヤナミレイ(仮称)はそれについて行く。
マリやミサト達ヴィレの本部隊がパリの旧ネルフユーロ支部の奪還作戦を行っている最中も、彼らは歩き続けた。
そして、3人は生存者のいるコミュニティに行き着くこととなる。そこには、かつてのシンジのクラスメイト達が懸命に生活していた。
トウジやケンスケ、ヒカリの優しさ、そしてレイ(仮称)の成長に触れ、自己嫌悪と久しぶりの安らぎの狭間で涙するシンジ。
やがて、レイ(仮称)のある変化によって、シンジの心に変化が生じることとなり、彼は再びミサトのいるAAAヴンダーに戻る。
奇しくも、ヴィレはフォース・インパクトを再開させようとするネルフに最後の戦いを挑もうとしていた。
様々な思惑が渦巻く中、彼らは決戦の地、南極へと向かう。
自分のエゴのため、人類をあるべき姿に変えんとするゲンドウ。
愛しき人の遺志を受け継ぎ、非情であろうとするも情を捨てられないミサト。
かつて好きだった男に苛立ちを覚えながらも振り切れつつあるアスカと、それを見守るマリ。
そして、全ての元凶たる父と向かい合い、対話を決意するシンジ。
南極で交錯する人々の想いの先にあるものは。全ての決着が今、着こうとしていた。
登場人物
エヴァパイロット
碇シンジ?
第3の少年。
サード・インパクトのきっかけであるニア・サード・インパクトを起こし、それを挽回するための槍の奪還も失敗し、希望を与えてくれたカヲルまで失い、心の殻に深く閉じ籠ってしまった。
アスカに罵られても反応すら示さず、再会したかつての仲間にも無反応を貫き、その優しさに耐えきれずに逃げ出すこともあったが、レイ(仮称)の心の働きかけによりついに心を開き、生きる気力を取り戻した。
そして、ケンスケの「親父さんと一度向き合ってみたらどうだ」というアドバイスや、ミサトの息子・リョウジとの出会い、そしてレイ(仮称)の伝えた真心により、あれだけ邪険に扱われたヴンダーに帰還し、ネルフとの戦いに付き合うことを決意する。
しばらくは再び艦内で隔離されたが、ハッキングにより拘束が解け、ヴンダーが危機に陥った中でミサトと向き合い、そして父と対話し、ケリをつけてくると宣言。
もはやその時の彼は、自分で物事を決められずに逃げて、泣いて、怖じ気ついてばかりいたかつての面影はなかった。そして、エヴァ初号機に再び乗り込み、人類の命運を賭けた戦いと父との対話に乗り出す。
アヤナミレイ(仮称)?
Mark.09のパイロットとして「製造」されたアヤナミシリーズの一人、ナンバー6。
前作ラストでネルフの「命令」から逃れ、アスカ達について行くうちに第3村に一緒に住むことになる。
綾波レイの「そっくりさん」として鈴原家に居候し、農作業を手伝うことになり、人々との触れ合いを通じて生きることの喜びを見出す。
自分の心を閉じ籠ったシンジにも積極的に接し、ついには彼の心を開くことに成功した。
だが、ネルフでの調整を受けられない日々が続き、その命のタイムリミットが迫ってしまい……。
式波・アスカ・ラングレー?
第2の少女。
相変わらず自分の殻にふさぎ込むシンジを「ガキ」と見下し、彼の態度に苛立っている。無関心を装っているが、やはり彼のことが気になってしょうがない。
エヴァの呪縛により身体の人間性(睡眠や食事)をそぎ落とされており、そのために人間(リリン)には馴れ合わないようにしており、心もささくれ立っていた。
14年間で協力をするようになったケンスケと「ケンケン」と呼んで裸も躊躇なく見せるほど深い関係になったようだ。
最後の決戦の前に、決意を固めたシンジに「昔は好きだった」と告白し、彼への執着を振り切った。
その正体は、綾波レイのアヤナミタイプ同様、クローン人間「シキナミタイプ」の一人。
人類補完計画のため、ゼーレやゲンドウによって用意された存在だった。
第9の使徒に侵食された影響で体が既に使徒化しており、左目に埋め込んだ封印柱の効果で抑え込んでいたが、第13号機停止のために自ら封印を破り、新2号機ごと使徒化する。
だが、ゲンドウの罠によりその体を奪われ、第13号機の覚醒のトリガーとされてしまう。
真希波・マリ・イラストリアス?
相変わらず自分の目的を話さない謎の眼鏡少女。
シンジやアスカの行く末を見守り、彼らに馴れ馴れしく接しつつも、彼らの幸せを何より願っている。
今作で初めてシンジとまともな会話がなされ、彼と心の距離を縮めることとなる。
今作ではエヴァ8号機に搭乗してでの活躍が多め。
その正体は、漫画版?同様にゲンドウやユイの同級生で、冬月の教え子の一人。
ただし、ユイへの想いは語っておらず、どちらかというとゲンドウにちょっかいをかけていた。
冬月は「イスカリオテのマリア」と呼んでおり、これが本名かあだ名かは不明。
全てが終わると、必ずシンジを迎えに行くと約束し、彼を送り出すのだが……。
第3村
ニアサー、サードを生き抜いた人々が寄せ集まって出来た集落の一つ。封印柱によって大地のコア化が免れているため、普通に生活できる。人類の大半が滅び、文明レベルも後退したために、どこか昭和然とした古き良き日本の雰囲気が漂う。Aパートの約1時間の物語はここで展開される。
所在地は旧松代。モデルは天竜浜名湖鉄道の天竜二俣駅周辺。
相田ケンスケ?
シンジの元同級生。28歳。
EVに改造した古いジムニーを乗り回し、第3村の外れで何でも屋を営んでおり、ヴィレの仕事もちょくちょく手伝っている。
放浪していたシンジ達を救出し、廃人状態のシンジをアスカと一緒に引き取った。
距離感の取り方の上手さは相変わらずで、シンジのメンタルを改善させた他、村に居場所がないアスカにとっても良き理解者であり同居人。
父親*2をニアサード後に事故で亡くしており、シンジに父ゲンドウと向き合うことを勧める。
鈴原トウジ?
シンジの元同級生。28歳。
第3村で無免許ながらも医師を務めており、人々から慕われている。
災害を経て辛い目に遭いながらも、同じく辛い目に遭ったであろうシンジに優しく接し、今後のことを考えても彼に村にいて欲しいと願う。
鈴原ヒカリ?
シンジのクラスの元委員長。28歳。
ニア・サード・インパクトを共に乗り越えるうちにそれが縁でトウジと結婚し、仲睦まじい夫婦として一人娘を育て上げている。
レイ(仮称)の面倒を見ながら、彼女に仕事を紹介し、人の営みである挨拶を「おまじない」として教え、彼女の成長を手助けする。
鈴原ツバメ
トウジとヒカリの娘。まだ生まれたばかりの赤ちゃん。
レイ(仮称)に懐いている。
洞木ブンザエモン
ヒカリの父。新幹線関係ない名前だけど。
トウジ、ヒカリと同居し、基本的に豪快な昭和のお父さん風だが、ふさぎ込んで食事に手を付けないシンジに、
「無口なのは良いが、出された食事にはきちんと手を付けるのが礼儀」と厳しく叱った。
ペンペン
葛城家の元飼い鳥。
ミサトの元を離れた今、すっかり野生に戻り、湖で繁殖している。
農家のおばさん達
レイ(仮称)の面倒を見ることになった仕事の先輩の皆様。
初めての経験に戸惑う彼女に優しく接しながら、持ち前のタフさで打ち解け、おしゃれも教える。
KREDIT(クレーディト)
ヴィレの支援組織。人類の生き残りの生活保護を担当している。
加持リョウジ(2世)
加持リョウジと葛城ミサトの息子。14歳。
サード・インパクトの直後に産まれ、ミサトからは「自分には母親になる資格はない」として遠ざけられ、両親のことも知らずに育った。
過酷な環境下で育ったが、元気で人懐っこい性格であり、初対面のシンジとも打ち解ける。
ヴィレ
葛城ミサト?
AAAヴンダー艦長。
ニアサー前後で妊娠し、「母親」となっていたが、恋人の加持をサードで失い、彼の遺志を引き継ぐために息子リョウジの「母」であることを諦め、全人類の命運を背負った戦いを挑むことを決意。
新劇場版では父が人類補完計画の考案者ということもあり、その不始末の責任を取るという意味もあった。
シンジに対しても冷淡な態度を取っていたが、内心彼に大きな重圧を背負わせてしまったことに罪悪感を抱いていた。
リョウジがシンジと仲良くなったことを知り、そして彼から自分の背負ったものを分けて欲しいと頼まれ、今一度、彼の「保護者」としての責務を全うすることを決める。
赤木リツコ?
AAAヴンダー副長。
冷徹な態度を崩さないミサトの本心を経験則から見抜き、彼女に忠告する。
終盤では技術屋としての本領を発揮し、ミサトのある無茶な注文にも忠実に応えた。
伊吹マヤ?
すっかり頼もしくなった整備長。副長先輩とはいいコンビである。
エヴァの整備や改造、コア化した大地の一部復元、さらには新兵器の製造など、リツコと共に大活躍する。
年下の男の不甲斐なさに呆れることもあったが、終盤、覚悟を決めた彼らの心意気に思わず零した言葉は……
鈴原サクラ?
トウジの妹の担当医官。
今作では、かつて兄の親友であり、自分の命を救い、そして父や大勢の命を奪ったシンジに複雑な感情を抱いていたと判明。
シンジにはエヴァに乗ってほしくない気持ちは本当だが、それは必ずしも憎悪だけではなく、これ以上シンジに辛い目にあって欲しくないという思いもあった。そのためには彼を傷つけることも厭わず、あえて彼に銃を向ける。しかしその銃弾は…。
北上ミドリ
ギャル風のオペレーター。ボキャブラリーは雑だが仕事は出来る女性。
ニアサーで家族を失っており、元凶であるゲンドウとその息子シンジを「疫病神」として激しく憎んでいる。
シンジを爆殺できなかったことからミサトにも不信感を抱いており、初号機に乗ると言い出したシンジを撃とうとしたが、ルームメイトのサクラの凶行未遂を見て正気を取り戻す。
特典アニメ『EVANGELION:3.0(-46h)』では彼女の凄惨な過去が明かされている。
エヴァインフィニティと改2号機の戦いに巻き込まれ、黒髪がコア化によってピンク色に染まった。
日向マコト?
古参オペレーターその1。
ニアサードはあくまで結果であり、シンジの意思ではないと理解している。
犯してしまった罪は罪だが、シンジに対する処置はミサトの意向を信頼している。
青葉シゲル?
古参オペレーターその2。
今作では髭を剃って14年前っぽくなった。日向とはルームメイトらしい。
高雄コウジ
元加持の戦友の機関長。
前作から匂わされていた通り元ネルフ組であり、14年前のネルフ本部反乱作戦では大活躍したらしい。
年長であることもあってミサトとリツコの不在時には纏め役になることも。
長良スミレ
操縦上手な操舵士。パリカチコミ作戦では吊り下げた8号機や艦の操演も担当
責任感が強く堅物な性格らしく、ミサトの退艦命令にも無視して最後まで仕事をしようとした。
多摩ヒデキ
地味系青年のオペレーター。
帰還したシンジには危険人物扱いしているのは変わらず、いたって一般人的な見方の持ち主。
ネルフ
碇ゲンドウ?
今や人類の敵となったネルフの代表。
息子シンジやミサト、アスカらヴィレのあらゆる動きを操り、全てを自分の意のままの結果にすべく手を回してきた。
そして、最終的に自らを信頼し全てを託したゼーレの元々の計画すらも出し抜き、完全な、自分独自の人類補完計画である新たなインパクト、「アディショナル・インパクト」を敢行させようとする。
ネブカドネザルの鍵を体内に取り込み、既に肉体は人間のものではなくなっている。
拳銃で脳みそをぶちまけられても平然としておりバイザーの下は空洞化。さらに使徒が放つような光線も発射できるようになった。さながらその姿は、奇しくも旧世紀版に登場したゼーレ議長、キール・ロレンツを彷彿とさせる。
その目的は、全ての人類の束縛を解き、理想の世界を作って亡き妻・ユイと再会すること。
だが、シンジに初号機を奪い返され、彼と向き合うことを迫られる。当初は圧倒していたものの、なお対話を求める彼に、ついに自らの心の弱さを明かし……。
冬月コウゾウ?
ゲンドウを補佐する元教授。
様々なネルフ製の異形エヴァでヴィレを苦しめている。
ヴンダーの同型艦を使った艦隊戦でヴィレを翻弄し、まんまと彼らを罠に嵌めることに成功。
あくまでも教え子のゲンドウの行く末を見守るためだけに行動している。
アドバンスド・アヤナミシリーズ
エヴァオップファータイプのパイロットとして、そして「新たなアダムスの器」として製造された4人のアヤナミシリーズ。
その他
加持リョウジ?
ミサトの恋人であり、ヴィレの創設者。
「青く清浄な海」を取り戻すという意思を込めてネルフに対抗するヴィレを創設し、裏で様々な工作を行ってきた。
ヴーセことヴンダーを鹵獲し、種の保存のために後世に希望を託していた。
そして、ネルフへの反乱を起こすが、サード・インパクトを止めるために、ミサトに後を託し、セントラルドグマへと消えた。
代理司令だったカヲルとは親しかったらしい。
渚カヲル
シンジの幸せを何よりも願っていた少年。
空白の14年間では、『Q』次回予告のように一時的に司令代行を務めていた模様。
ガフの扉の向こう側でシンジと再会し、彼の秘密と本心が明らかになる。
綾波レイ?
シンジと縁で結ばれた第1の少女。
エヴァ初号機の中でずっと生きており、シンジにエヴァに乗らない幸せを与えようとしていた。
再び初号機に乗り込んだシンジを迎え、最後の願いを聞き届けることとなる。
碇ユイ?
ゲンドウがずっと会い焦がれてきた妻にして、シンジの母。
他人との接触を避けてきたゲンドウに生きる喜びを与え、そして死んだ時は彼に絶望を与えてしまった。
彼が探し求めていた彼女が最後にいた場所とは……。
メカニック
ヴィレ
エヴァンゲリオン8号機
マリの搭乗機。冒頭時点ではヴィレ側に現存する唯一のエヴァ。
前作の戦いで両腕を失ったため、パリカチコミ作戦では「臨時戦闘形態」として回転式の義手をつけていた。
ヤマト作戦では「改8号機」に改造され、「オーバーラッピング対応型」となる。
その機能は、捕食したエヴァの機能を継承し、欠損した部分を補填すること。
*エヴァンゲリオン8+9号機
ヴンダーを乗っ取っていたMark.09-Aを喰らうことで右腕を再生してアダムスの器と同等の性質を手に入れた状態。生やした右腕のデザインはMark.09Aと同じものになっている。
Mark.09Aや覚醒初号機と同様の光輪による飛行能力も獲得しており、ガフの扉の先に広がるマイナス宇宙でも進むことができる。
マイナス宇宙突入時に宙返りしてQ予告編の8号機を思わせる体勢を取る小ネタも。
*エヴァンゲリオン8+9+10号機
さらにMark.10を捕食。光輪も二重になる。
単体でも凄まじい力を誇るアダムスの器を2体分も上乗せしたことでとんでもない戦闘力になっており、ATフィールドで左腕を形成した上で巨大化させ、ネコ科の猛獣を思わせる形に変形させてそのままMark.11を食いちぎってしまった。
*エヴァンゲリオン8+9+10+11号機
Mark.11までも喰らい、背中の光輪は三重に。
残ったMark.12はすっかり戦意を失って、どう見ても怯えているようにしか見えないと評判。
その後どうなったかは言うまでもない。
*エヴァンゲリオン8+9+10+11+12号機
アダムスの器全乗せの最終形。光輪はもちろん四重。
(8+9の時点で使えたと思われるが)目からビームも撃てるようになっており、主機を失っているといえど堅牢極まりないNHGシリーズを一射で撃墜するほどの威力を誇る。
だがその真の目的は戦闘能力ではなくマイナス宇宙の奥へシンジを迎えに行くことである。
エヴァンゲリオン新2号機?
ご存じアスカの愛機。前作の戦いで大破してしまったため、元の部分はほんのわずか(首と上半身)しか残っていない。
ニコイチ型として、なんとジェットアローンのパーツと合体し、重火器を装備して戦線に復帰。
因みにジェットアローンのN2リアクターも搭載している関係で稼働時間に制限はなくなっている。
第13号機を前にして本能的な恐怖で自らA.T.フィールドを発生させるが、裏コード999(スリーナイン)を発動し、使徒化したアスカによって「エンジェルブラッド」を投入され、自身も使徒化する。
エヴァンゲリオン初号機?
ヴンダーの主機として眠っていた元・シンジの愛機。
アディショナル・インパクトのためにゲンドウに奪取されてしまう。
しかし、レイの導きでシンジが乗り込み、真のシンクロ率である「無限大」を発揮して完全復活。
ロンギヌスの槍を奪還し、カシウスの槍に変形させ第13号機に戦いを挑む。
AAAヴンダー
ヴィレの旗艦。Wunderはドイツ語で「奇跡」。
本来は「Autonomous Assault Ark(自立型強襲用方舟)」の名の通り、「方舟」の用途として加持がネルフから鹵獲し、世界中の種を保管して地球を逃れて宇宙に飛び立つ算段だった。
だが、加持の死により、ミサトは人類の命運を背負い、ネルフと戦う兵器として運用することとなる。
そして、その真の名は「NHG Buße(ヴーセ)」。ヴーセはドイツ語で「贖罪」。アダムスの持つHorsemanの一つであり、本来の持ち主はEVA Mark.09である。
ネルフ
EVANGELION Mark.44A
EVANGELION Mark.44B
EVANGELION Mark.4444C
パリカチコミ作戦で旧ネルフユーロ支部を強襲した、Mark.04タイプの異形のエヴァ。
44Aは飛行タイプで8号機と戦ったもの。44Bは二体のエヴァが大型発電機を抱え、4444Cに電力を供給して4体のエヴァが抱えた陽電子砲で攻撃する形をとっている。
EVANGELION Mark.06?
回想シーンで登場。
リリスの首を刈って融合しており、おそらくサード・インパクトにおいて重要な役割を担ったと思われる。
EVANGELION Mark.07
南極にてヴィレの迎撃に出撃したエヴァの量産機。
旧劇場版の量産機?を思わせる白に髑髏の首を有しており、圧倒的物量で新2号機、改8号機と激闘を繰り広げた。
光輪と飛行能力も持つがよく見ると光輪を支える棒が付いている。
エヴァンゲリオン第13号機?
「絶望」の象徴である「アダムスの生き残り」にして、アディショナル・インパクトの要となる存在。
起動阻止のためにヴィレが動いていたが……。
使徒化したアスカを捕食し覚醒。その後ゲンドウが乗り込み、アディショナル・インパクトを起こすべくガフの扉の向こうへと向かう。
そして、シンジが乗り込んだ初号機とロンギヌスの槍を手にしてマイナス宇宙で戦いを繰り広げる。
腕ユニット
ネルフ本部に着地した新2号機、改8号機と交戦したエヴァらしきもの。
円盤にエヴァの腕と肩パーツが2つくっついた様な見た目であり、飛び跳ねて移動する。
肩パーツからプログレッシブナイフを出して斬りつける、取り付いて自爆するといった単純な攻撃しか行わないが、数が多く分断の役割を果たしていた。
この名称はメイキング映像に映り込んでいた絵コンテで呼称されていたもので、設定上の正式名称は不明。
また庵野秀明展で展示されたアイデア案では、第13号機のオプション装備としてスケッチが描かれている。もともとはRSホッパーのように『Q』への登場が考えられていたようだ。
TCGバトルスピリッツとのコラボにおいては「第13号機の腕ユニット」という身も蓋もない名称*3でカード化された。
EVANGELION Mark.09-A
EVANGELION Mark.10
EVANGELION Mark.11
EVANGELION Mark.12
「アダムスの器」であるエヴァオップファー(犠牲)タイプ。
ネルフ製の戦艦とはセットで運用され、それぞれの主である。
それぞれが使徒光弾を放つことが出来、また全身がコアであるため撃破も難しく高い戦闘能力を持つ。
NHG Erlösung (エアレーズング)
NHG Erbsünde (エルブズュンデ)
NHG Gebet (ゲベート)
ヴンダー(ヴーセ)と同型の戦艦。それぞれドイツ語で「救済」「原罪」「祈り」を意味する。
ヴンダーと艦隊戦を繰り広げる。また建造中にヴィレに強奪されたそれとは違い"戦闘艦"として完成されており、物量と火力でヴンダーを圧倒する。
基本的に同じデザインだが武装には差があり、砲門が7個付いているのがエアレーズング、砲門が2個しかないのがエルブズュンデ、砲門が一切付いていないのがゲベートである。
儀式のために重要な役割を担う「Horseman」であり、アダムスの代わりとして用いられた。元ネタはおそらく「黙示録の四騎士?」。
なお"NHG"の意味は未だにはっきりとは判明していない。
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