JR奈良線

Last-modified: 2024-05-30 (木) 23:10:40

登録日:2013-05-18 (土) 19:05:01
更新日:2024-05-30 (木) 23:10:40
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Tag: JR西日本 アーバンネットワーク 京都府 元私鉄 複線 奈良県←全線京都府内 路線 鉄道 関西本線 電化 JR奈良線 奈良県を跨ぐ路線とは言っていない




奈良線(ならせん)は、木津駅と京都駅?を結ぶJR西日本の鉄道路線である。
ラインカラーは「日本の古都を結ぶクラシックな落ち着いたイメージ」の茶。路線記号はD
本来ならば正式名称はJRの付いてない「奈良線」だが、近鉄にも同名の奈良線?が存在する為便宜上本項目では「JR奈良線」と表記する。
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概要

大和路線?学研都市線?と並び、奈良と京都・大阪間を結ぶアーバンネットワークの重要路線に位置付けられている。

全線通しの列車はすべて奈良駅まで乗り入れ、木津駅を終着とする列車は1本もない。
路線名と同じ駅の1つ手前で大半の列車が折り返すどこかの路線とは大違いである。
近鉄京都線?と並行しており、単純な京都~奈良間の移動では、近鉄にスピードでも運転本数の面でも大きく後れを取っていた。
1984年に和歌山線?桜井線とともに電化されたが、巨大な京都駅の隅っこに2両編成の105系が停車するという非常に寂しい状況であった。

JR化後は輸送改善に本格的に取り組むようになり、巻き返しを図ることとなった。
1998年に第一期複線化工事として京都~JR藤森間・宇治~新田間が複線化され、「みやこ路快速」が運転を開始。
その後は嵯峨野線?の大規模複線化工事を挟んでJR藤森~宇治間・新田~城陽間・山城多賀~玉水間の複線化工事を2013年から開始。
2023年3月に完成し、34.7kmの内22.2km、全体の64%が複線となった。
同時に京都駅と六地蔵駅の改良、棚倉駅の1線スルー化も完了している。

車両

現役車両

  • 221系
    みやこ路快速を中心に、全ての種別で使用。4両と6両が存在する。
  • 205系
    普通列車に使用。4両編成。
    JR京都?神戸線?阪和線間で転属を繰り返した0番台と、
    新造から阪和線一筋で運用されていた1000番台の2種類が存在する。
    1000番台は他の205系と前面窓の大きさが左右逆になっているのが特徴。
    転属した後もスカイブルーの帯のまま使用されている。

過去の車両

  • 103系
    なんか塗装の薄れた山手線?に見えるがそれは禁句。
    普通列車で使用。ダイヤが大きく乱れた時や臨時列車ではみやこ路快速などに充てられることも。
    全車ウグイス色のはずだったが、2013年4月から阪和線からスカイブルー色車両が転属し、そのままの塗色で運用に就いていた。
    2022年3月改正で運用を終了。

◆種別と停車駅

凡例>
●…全列車停車
☆…1月1日~4日のみ臨時停車
|…全列車通過
普通は表中の全駅に停車する。

駅 名









接続路線
京 都JR西日本:JR京都線・琵琶湖線?湖西線?嵯峨野線?
JR東海:東海道新幹線
近畿日本鉄道:京都線?
京都市営地下鉄:烏丸線
東福寺京阪電気鉄道:京阪本線
稲 荷
JR藤森
桃 山
六地蔵京都市営地下鉄:東西線
京阪電気鉄道:宇治線
木 幡
黄 檗京阪電気鉄道:宇治線
宇 治
JR小倉
新 田近畿日本鉄道:京都線(大久保駅)
城 陽
長 池
山城青谷
山城多賀
玉 水
棚 倉
上 狛
木 津JR西日本:大和路線?学研都市線?
平城山
奈 良JR西日本:大和路線?万葉まほろば線

☆駅一覧

  • JR-D01  京都
    東海道新幹線JR京都線・琵琶湖線?湖西線?嵯峨野線?近畿日本鉄道京都線?、京都市営地下鉄烏丸線乗り換え。
    奈良線は南側の8-10番のりばの2面3線を使用。
    8番のりばのみ大阪方に線路がつながっており、残り2線は行き止まりとなっている。
    かつては跨線橋および南北自由通路とつながる西口改札への出入口が10番のりば側にしかなかったが、利用客の増加を受けて2015年より8・9番のりばへの昇降設備の設置&8番のりばの拡幅工事が行われ、2017年3月より併用を開始している。

因みに奈良県からやって来た奴?に駅構内で大暴れされ爆発・炎上の憂き目にあった事がある。

  • JR-D02  東福寺
    京阪電気鉄道京阪本線乗り換え。
    因みに桃山駅~宇治駅間で並行して走るのは京阪宇治線だったりする。
  • JR-D03  稲荷
    伏見稲荷大社及び龍谷大学深草学舎と立命館高等学校・中学校最寄駅である為、近年乗降客が99年の約1・5倍にまで増えた。
    因みに元東海道本線の駅である。
    え、何でこの駅がって?
    元々の東海道本線は膳所駅からこの稲荷駅を経由して京都駅に到着するルートだったが、
    そのあまりの迂回の不便さ故に1921年に新しいトンネルが掘られて現在の膳所~京都間が完成した為、
    この区間は新たに開通したJR奈良線に組み込まれてしまったのさ。
    その頃の名残で日本最古のランプ小屋が現存している
  • JR-D04  JR藤森
    「ふじもり」ではなく「ふじのもり」と読む。
    京都教育大学の最寄駅。京阪本線の藤森駅と区別する為に頭に「JR」が付いている。けど、両駅はかなり離れている。
  • JR-D05  桃山
    伏見桃山城・伏見桃山陵の最寄駅。
    2面3線だったけどバリアフリー工事のためいつのまにか2面2線に。
    元々駅を作る予定すらなかった駅だが西本願寺の別荘があり、交通の不便さを感じた当時の法主が資金を地元と共同で出してまで作った…
    そして駅名まで伏見と決めた。法主パネェ…
    そして1912年7月30日に明治天皇が崩御し伏見桃山が陵墓地に選定された為、この駅は急遽大改造が行われ昭和天皇参拝の為貴賓室まで設けられた。
    更に桃山御陵参拝の効果もあって伏見駅長=京都駅長にまで地位が格上げされる等戦前は1日の乗降客が8万人を越えた日もあった…
    スゲー!
    戦後に入り、ブームは沈静化し現在に至る。
    京都市の駅はここまで。
  • JR-D06  六地蔵
    京都市営地下鉄東西線、京阪電気鉄道宇治線乗り換え。
    複線化工事と並行して、2013年から駅の改良工事が開始され、2023年3月に完了した。
    2024年までに駅周辺の整備が行われる予定。
  • JR-D07  木幡
    JRの駅名は「こた」、京阪宇治線の木幡駅は「こた」、駅周辺の地名には「こた」と見事に読み方が異なる駅。
    涼宮ハルヒの憂鬱」や「けいおん!」を制作・大ヒットさせた「京都アニメーション」本社の最寄駅。というか目の前にある。また少し歩いたところには京アニショップもある。
    つまり駅周辺はけいおんの聖地でもある。
  • JR-D08  黄檗
    京阪宇治線乗り換え。黄檗宗大本山萬福寺の最寄駅。「おうばく」と読む。
  • JR-D09  宇治
    京都第二の都市宇治市の玄関口駅。途中駅唯一の待避可能駅なため、みやこ路快速と普通列車の接続が行われている。また、一部の普通列車は京都方面に折り返す。
  • JR-D10  JR小倉
    福岡の方は「こくら」と読むがこっちは「おぐら」と読む。
    徒歩連絡だが、近鉄京都線小倉駅と乗り換え可能。乗降客数は近鉄にボロ負けしてる。
  • JR-D11  新田
    こちらも近鉄京都線大久保駅が近い。
  • JR-D12  城陽
    城陽市の代表駅で、京都駅からの普通が半数程度折り返す。
    複線区間はここまで。
  • JR-D13  長池
    近隣にショッピングモールができる予定。
  • JR-D14  山城青谷
    青谷梅林や国立病院機構南京都病院の最寄り駅。
  • JR-D15  山城多賀
    ここから隣の玉水まで複線区間が復活する。
  • JR-D16  玉水
    井手町の代表駅で快速も停まる。でも駅舎はそんなに大きくない。
  • JR-D17  棚倉
    上記の通り、2018年10月より一線スルー構造になった。
  • JR-D18  上狛
    奈良線内では最も利用客が少ない駅。それでも400人近くはいる。
  • JR-D19  木津
    大和路線?加茂方面・学研都市線?乗り換え。
    京都府南部の木津川市の代表駅で京橋方面・京都方面・奈良方面・亀山方面の4方向に線路がある。
    線路名称上の終点駅。ここから大和路線に乗り入れる。
  • JR-D20  平城山
    この駅から奈良県奈良市。
    大和路線の大和路快速(と学研都市線の快速)は停車するが、奈良線のみやこ路快速・快速は何故か停車しない。
    ちなみにこれで「ならやま」と読む。対して近鉄の平城駅は「へいじょう」と読む。ややこしい。まあ「なら」にしたらしたで面倒だが。
  • JR-D21  奈良
    大和路線JR難波方面・桜井線乗り換え。
    古都奈良の中心駅で、春日大社・興福寺・東大寺の玄関口だが、市街地からはちょっと離れており近鉄の方が近い。
    運転系統上の終点駅。

以下ネタバレ





















実は奈良県内には路線が存在しない。

奈良線南端にある木津駅も京都府木津川市なので、路線自体は全線が京都府となる。

追記・修正宜しくお願いします。


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*1 出典:日本の旅・鉄道見聞録 URL: http://www.uraken.net/rail/alltrain/ec/103kansai.jpg 日時:2016/01/12